女性の意見を無視して行政が先走るトランスジェンダー方針

先日カナダのフェミニスト、メーガン・マーフィーがトランス活動家らの執拗な妨害にあいながらも、やっとの思いでトロントの図書館で講演会を開き、100人余りの観客の前で講演を行った。はっきり言って数年前までフェミニストの講演など当事者以外は誰も注意を払わなかった。女性たちが集まって欧米社会の男尊女卑についてくだらない文句を言いあう会など誰が興味を持ったろう。ところが今回、彼女たちが「女性の安全は守られるべきだ」という極々当たり前の話をしようとした途端、警察が出動して妨害する過激派から女性たちを守らなければならなくなるというおかしな状況が生じた。

私はフェミニストではないし、多分この件以外ではメーガン・マーフィーのような女性とは全く意見は噛み合わないだろうと思う。だが、トランスジェンダーによる女性危機に関しては、私はマーフィーに完全に同意する。

マーフィーにしろ私にしろ、自称トランスジェンダーがプライベートでどんな格好をしようとどんな生き方をしようと、どうぞお好きにやって下さいと思っている。大人が女装しようが整形しようが名前を女子名に変えようが、そんなことは個人の自由だ。私は左翼リベラルの人たちのようにトランスには寛容的ではなく、トランスジェンダーなる概念そのものを認めていない。しかし繰り返すが、彼らが自分をどう思い、どのように暮らすかは私の知ったことではない。

問題になるのは、彼らの暮らし方と私たちの暮らし方が衝突した場合の対処である。圧倒的に数が少ないトランスたちが、圧倒的多数の人々に犠牲を強いるのはおかしい。少数派を無視してもいいとは思わないが、少数派である以上、しかも自分で選んでそうなった以上、多少の不都合は我慢しようとするのが常識というものだ。

それでも、障碍者の人たちが専用施設を多く設けてほしいとか道路や公共施設を障害者が使いやすくなるよう改造してほしいと訴えるように、性移行過程の人が一般のトイレは使いにくいので多目的トイレを増やして欲しいとか、更衣室は個人部屋を用意して欲しいとかいうのであれば我々一般人も特に文句はない。だが、彼らの要求はそんなおとなしいものではないのだ。

トランス活動家は白を黒と認めろと要求する。性器はもとより髭ずらで胸毛やすね毛のある男を本人がそう言いさえすれば女と認めて、女の代名詞で呼び女性専門施設に文句なしに受け入れろという。そしてそれを拒絶したり、いや疑問を提示しただけで職を奪われ社会から疎外され居場所を追われる。こういう言論弾圧を行政が積極的に行っているのだ!

だいたい何故欧米の行政は突然にしてトランス許容方針をとるようになったのだ?

普通公共施設の方針を変えるためには、多くの市民からの要望があってこそではないのか?例えば公衆便所で痴漢が多く発生するので、監視カメラを付けてほしいとか、警備員を巡回させてほしいとか。だがトランス方針に関してはいったい誰が地域のトイレや更衣室に自認のみ女の男性体人間を受け入れるとか、男女共有にすべきだとか、女子刑務所に自称女性の凶悪犯人を移動させるべきだとか訴えたのだ?そしてそれらの訴えに関して行政は地元市民の声に少しでも耳を傾けたのか?特に一番悪影響を受ける女性たちの声を一度でも聞いたのか?

無論答えはノーである。それでもアメリカの場合はまだましな方だ。オバマ前大統領が全国の学校区でトランス許容を実施するよう要請したが、これは憲法違反であり施行効力はなく、多くの州知事がそれに従わなかった。トランプ大統領がこの大統領命令を撤回したため、この方針は強制的ではなくなった。しかしリベラルな州や学校区では許容方針を取り入れたところもある。

イギリスの場合はこうした地域市民との話し合いなど全くなく、行政が方針変換を強行してしまった。それで高校のトイレが新学期になって突然男女共用になったり、女子のスカート着用が禁止されたり、女子シェルターや刑務所で自認のみ変態男が堂々と女性たちを威嚇したり暴行を加えたりできるようになってしまった。

いったい何故こんなことになってしまったんだろう?

特筆すべきは女性の声が全く反映されていないというだけでなく、女性は沈黙に追い込まれているという点だ。一部の男たちだけで人口の半分を占める人々への方針が勝手に早急に決められ、女性には苦情を述べる権利すら与えられていないのだ。

これがフェミニズムを自慢にしてきた欧米の成れの果てなのか?一部の変態上層男に牛耳られる社会。それが欧米なのか?

欧米のフェミニストたちのなかでも目を覚ました女性たち入る。日に日に過激化するトランス活動家たちの要求にゲイやレズビアンたちの間からも苦情が聞かれるようになった。放っといて欲しいだけのトランス当事者からも疑問の声が聞こえてくる。こんな気違い沙汰が何時までも続くわけはない。いずれ社会全体がこの悪夢から目覚めるであろう。

そうなったとき、一番被害を被るのはLGBT界隈の方々かもしれない。LGBの方々は早急にT活動家たちと手を切ったほうが良い。トランス活動家たちとその運命を共にしないように。


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トランスジェンダリズムは過激派フェミニズムの賜物ではないのか?

最近よく耳にする英語にジェンダークリティカルというのがある。これはトランスジェンダリズム思想に批判的な考えを指す。おもしろいのは、これまで左翼リベラルを気取って来た過激派フェミニストたちが多少なりともジェンダークリティカルな意見を述べると、右翼アジェンダの回し者とか、裏切り者とか、右翼保守の人がトランス批判するより叩かれてしまう。だいたいからしてターフなどという侮蔑語もトランス排除的過激派フェミニストという意味だ。しかしながら、私から言わせるとトランスジェンダリズムを生み出したのは、まさに過激派フェミニストなのではないかと思うのだ。なにしろ男女の違いは社会構造だと言い出したのは過激派フェミニストたちなのだから。

人には向き不向きというものがある。行動によって女性の方が優勢だったり男性の方が優勢だったりする。もちろん個人差があるとはいえ、縦列駐車は大抵男性の方が上手だとか、子供をあやすのは女性の方が得意とか、それぞれの性には傾向というものがある。

ところが過激派フェミニストたちはそうした性的な傾向を無視して、男に出来ることは女にも出来る。男女の能力に差はないと主張してきた。だから、ある種の分野に女性の数が少ないのは女性が差別されているからだと決めつけた。もし男女の能力に全く差がないのであれば、結果の差は差別からくるものだと結論づけられる。男女の差は単に社会構造なのだとすることは過激派フェミニストにとっては非常に都合の良いものだったのだ。

生物学者が男女の脳の働き方には違いがあるなどという話を始めれば、それは男女差別につながるとして、そうした言論を弾圧するフェミニストたちもいた。男女の肉体的能力差を指摘することすらミソジニーだと責め立てていた。

もし男女の差が肉体的能力や適応性の差ではなく単に社会構造によるものだとすれば、男性と女性が入れ替われるという理屈はそれほど非常識なものではない。むしろ自然な成り行きだと思える。男女の差は社会構造だと言い続けて来たフェミニストたちにはその理屈を使って、だから男も女になれる、というトランスジェンダリズムに反論するのは難しい。

女性から男性へのFtMの増加についても、過激派フェミニストには少なからぬ責任がある。過激派フェミニストたちは常に女性は男性から抑圧されている犠牲者だと言い続けて来た。実際に男尊女卑がひどい第三諸国の女性ならまだしも、西側文明国に住む女性たちが社会的に抑圧されているなどということはない。だが、ラディフェミたちは常に女性たちを「被害者」もしくは「犠牲者」扱いしてきた。若い感受性の強い思春期の少女たちからしてみれば、今後この抑圧された性のまま生きていくのはつら過ぎると考えるかもしれない。だったらいっそ男の子になってしまえば、自分はすべての悩みから解き放たれると錯覚をおこしたとしても不思議ではない。

このような主張をしてきたフェミニストたちが、トランスジェンダーの台頭によってはじめて男女の生得的差というものを認めざる負えなくなった。そして女子供をトランスジェンダーの弾圧から守らなければならないという点で、話を聞いたり壇上を与えてくれたりして圧倒的に支持してくれるのが、今まで彼女たちが敵とみなしてきた右翼保守ばかりだというのも皮肉な話である。

トランス批判を通してラディフェミの一部でも、トランスジェンダリズムは左翼思想が生み出した最たるものなのだということに気づく人が居たら、この運動も無駄ではなかったのかもしれない。


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トランス反対派グループ、ケスラーコオリションへの反論

前回紹介したトランスジェンダリズムに侵された娘を救おうとしている父親の記事に関して、反論を述べている記事を見つけたのでこれも紹介しておこう。トランス活動家の過激な思想が伺われるものとして参考になると思う。

これはメディアマターズという左翼紙で著者はアレックス・パターソン。パターソンによると先日の記事の著者ジェイ・ケックさんはケスリー・コオリションという少数の両親と医者によって成り立っている反トランスグループの一員だという。彼らの活動は主に保守派及び福音書関係のメディアで取り上げられてきた。パターソンはこれまで細々と保守派メディアだけに取り上げられてきたトランス批判記事が主流メディアのUSAトゥデイに取り上げられたことに怒りを隠せない。

パターソンはケスラーコオリションの目的は若者から「命を救う」治療法を奪うことにあるとしている。同グループはメンバーの名前など多く発表していないが、匿名での体験談を募集している。さもあらん、トランス活動家による恐ろしいほどの攻撃でどれだけの人達の人生が破壊されたかを考えたら、反トランスグループがメンバーの名前を公表しないのも納得がいくというものだ。

同グループの活動は今年三月にヘリテージファウンデーションという保守派団体が最初に取り上げたのをきっかけにナショナルレビュー、PJメディア、CBNニュース、そしてザ・クリスチャンポストなど保守派及び宗教誌によって取り上げられた。パターソンのような左翼にしてみれば、右翼保守や福音書クリスチャンの意見などそれだけで無視していい対象となる。左翼連中は右翼保守の意見など誰も耳を傾けないと思い込んでいるからだ。しかしUSAトゥデイは主流紙である。右翼でも左翼でもない。ということは左翼リベラルや中庸派も読む可能性がある。非常に危険だというわけだ。

パターソンはケスリーコオリションの「ジェンダーアファーミング治療が全く医学的根拠に基づかない」とする発言は全くの誤りであるという。それこそこの効果は多くの調査によって証明されているというのだ。だがホルモン治療や性適合手術の長期的な効果についての研究は全くされていない。それに反してクロスホルモン治療の危険な副作用についてなら最近いくらも調査結果が発表されている。

またパターソンはケックが言う何の診断もなく18歳を迎える娘がホルモン治療を容易に受けられるという発言も嘘だとしている。Pediatric Endocrine Society(小児内科ソサエティー)及びWorld Professional Association for Transgender Health (WPATH) は若いトランスジェンダー患者の精神カウンセリングについて厳しい規定を発表しているという。

こんなことが表向きの建て前であって実際にはカウンセリングなどほとんどなくホルモン治療がされていることは周知の事実だ。私は医師免許もない「カウンセラー」から30分ほどの面接を受けて「情報を理解し承諾します」という書類にサインしただけで薬を処方され、その後のアフターケアなど全くないまま何年も危険な薬を服用しているという若者たちの体験談をいくつも読んだ。性適合手術にしても二年間異性として暮らすことが必要とあっても、タイなどの整形外科医へ行けば、単に本人が書類にその旨をサインすればそれで済んでしまう。建て前はどうあれ、カウンセリングなど無きに等しいのだ。

パターソンが恐れているのは、ケスリーコオリションのような正常な団体の訴えがトランスジェンダリズムの狂気を暴露してしまうことにある。今はまだ小規模なグループとはいうものの、同団体はすでに政治家の耳を傾けつつある。今年の4月2日、共和党下院議員のトム・マックリントック議員が議会のイクオリティーアクト(平等法)と呼ばれるトランスジェンダーを大幅に許容する危険な法律の公聴会において同団体のマイケル・レイドロー医師の意見を参考にしたりしている。さらに同団体は合衆国保険省にトランスジェンダーの若者たちに関する政府による調査を止めるよう嘆願書を提出した。

これまでトランスジェンダー活動はほとんど何の反論もなく当たり前のように方針がとられてきた。反論者はトランスフォブだの偏狭者だのと罵られて仕事を奪われたり謝罪に追い込まれたり人によっては暴力を振るわれるなどの攻撃を受けて来た。しかしやっと人々は目を覚ましつつある。反論を徹底的につぶし、科学的事実を隠蔽する活動に正義があるはずがない。判断力のない子供たちを洗脳し親から引き離すやり方が正しいわけがない。

すこしづつではあるが、人々は気が付きつつある。ケックさんのお嬢さんや他の多くの若者がこの狂気の犠牲にならないよう、一刻も早く社会全体が正気にもどらなければならない。


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主流メディアがやっと取り上げ始めたトランスジェンダリズム狂気

私はもうずいぶん前からトランスジェンダリズムという概念は非常に危険な流行りだと思ってきた。ひと昔前に潜在記憶と言う、精神科医によって植え付けられた虚偽の記憶で何十人という人が無実の罪に着せられたように、トランスジェンダリズムもまた突然旋風のように吹き荒れた狂気である。だがこの情報時代、犠牲者の数は数十人では収まらない。この狂気が収まるまでには、世界中で何十万という人間が犠牲になることだろう。

それでも左翼運動家はいつでもやりすぎる。やり方があまりにも極端なので、最初は一般人はまさかいくら何でもそんなことはないだろうと思って注意を払わない。だがそれがだんだんと自分らの生活に悪影響を与えるようになってくると状況は一変する。今トランスジェンダリズムはそういう過渡期に来ていると思う。

USAトゥデイが取り上げたこの記事は突然に自分はトランス男だと言い出したティーンエージャーの娘を救おうとしている父親の話だ。主流メディアがこういう話を同情的に取り上げたということだけでもかなり意味のあることだ。

この父親の名前はジェイ・ケックさん。彼の娘のは2016年14歳の時、突然自分はトランス男子だと言い出した。それまで彼女はごく普通の女の子であり、特に男っぽい趣味があったわけでもなく、自分が女の子であることに違和感を持っている風でもなかった。友達を作るのが下手だったが、それは多少発達障害の傾向があったからで、それでも学校の成績は良かった。それがある日、トランス男子としてカムアウトした同級生と出会ってから自分もトランスだと思い込むようになったという。以前に私が拙ブログで紹介した Rapid Onset Gender Dysphoria (ROGD) (突発性性違和疾患)である。

娘は最初に学校でカムアウトした。学校側は彼女の発達障害を十分に承知していたはずなのに、両親の了解も取らずに男子の代名詞で呼び男女共同トイレの使用を許すなど、男子として扱うようになった。

このことを知った両親は非常に驚き、娘を元の女子の名前で呼び、これまで通り女子として扱って欲しいと学校に申し出た。相談したソーシャルワーカーからも両親には学校側にそれを要求する権利があると言われたため、ケックさんは学校側はそれに従ってくれるものと思っていた。しかし後でわかったことだが、学校側は親御さんたちの希望を完全無視。職員たちは娘を男子の名前で呼び続けたという。

ケックさんは学校に苦情を述べたが、学校側は法律に従っているだけだと突っぱねた。しかしそんな法律は存在していない。2016年、オバマ大統領は全国の学校区にトランスジェンダー生徒の扱い方に関する大統領命令を出した。しかしこれは公的な施行力はなく、すぐに裁判所が違憲であるとして停止を求め、同年トランプ大統領になってから命令は撤回されている。にもかかわらず、ACLUという左翼市民団体は個人のジェンダーに関して、例えそれが両親であっても、公表するのは違法であると学校側に警告していた。しかしこれも法律を誤解した警告である。法律では子供が18歳未満の未成年である場合には、学校側は子供の扱いについて保護者の了解を取らなければならないことになっているのだ。

娘の話によると、ソーシャルワーカーは両親が娘のトランスジェンダーを支持していないため、娘は施設に預けられるべきだと勧めたという。娘の精神科医は娘の状態は発達障害がもたらしているものでトランスジェンダリズムではないと診断したが、それを公表すると精神科医の地位が危ぶまれるため両親だけに内緒で告白したという。

娘を救うために組織と戦うことになったケックさんは恐ろしい現状を目にした。

全国教育委員会は人権擁護運動や他の左翼団体と手を組み子供が自分がトランスだと言いさえすれば、自動的にアイデンティティーを確認し、名前や代名詞の変更を両親の同意云々に拘わらず施行する方針を促進している。ワシントンDCを含む18州の学校区で「コンバージョンセラピー禁止令」といってトランスジェンダリズムを訴える患者に精神科医が疑問を投げかけてはいけなという規則が出されているのだ。娘のセラピストが本心を公表できなかったのはこのせいである。

ニュージャージー教育委員会などは両親が子供のトランスジェンダー治療に異論を唱えた際には、幼児虐待などで当局に通報すべきだなどという「トランスジェンダー生徒対処方法」を配布している。

両親がトラン十ションに同意した場合の治療はすさまじい速さで進む。最近はホルモン治療の最低年齢が下げられ16歳未満の子どもにも処方が可能になった。さらに乳房除去や去勢手術ですらもすでに未成年者に施されているのである。

ケックさんと奥さんのような両親は他にもたくさんいる。だが皆トランスフォビアだの偏狭者だの言われて苦情を公言することがはばかられている。ケックさんは娘の高校卒業式で娘の本名を使うように学校側に要求したが学校側は無視した。娘は学校での扱いにより、自分は男だと信じ切っている。高校を卒業し18歳になった娘が何をしようと、もう両親にはどうしようもない。

驚いたことに、危険なホルモン治療は妊娠人工中絶専門施設であるプランドペアレントフッドで医者の診断もなく簡単に受けられるのだという。考えてみればこれも自然な成り行きだろう。胎児を殺すことを商売にしている業者が金儲けのために若い女性の生殖機能を奪うなど朝飯前だ。


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トランスジェンダーなんて存在しない、女装してまで女子施設に入ろうとする男は皆変態だ!

最近ツイッターなどでトランスジェンダー女性を名乗る男たちによる性犯罪事件を多く聞くようになり、私が前々から持っていたトランス女への不信感がさらに強まってきている。トランス許容トイレの話が出た数年前、多くの人がポリコレに忖度して「大多数のトランスは良心的でも、その中に変態が混じっていたら困るから駄目なのだ」という議論をしていた。しかし私は当時から、良心的なトランスジェンダー女など存在するのだろうかと、ずっと疑問を抱いていた。いや、それをいうならトランスジェンダーなどという概念そのものが、かなり怪しいまやかしものだ思っていた。

トランスジェンダーという概念そのものを認めていないとは言ったが、自分が異性であると思い込んでいる人がいることは否定しない。性同一性障害(GID)という精神病に病む人々の苦痛を過小評価するつもりもさらさらない。彼らが異性の身体を持てないなら死んだ方がましだと思う気持ちは本物だ。だが、彼らは病気なのであり、トランスジェンダーなどではない。例えホルモン治療や整形手術を受けて異性に見えるように努力していたとしても、彼・彼女たちが持って生まれた性を超越することは不可能だからである。

また、自分の性に求められる性役割に満足できずに型にはまらない生き方をしたいという人たちも存在する。自分の生得的性を認めながら異性のように生きている人達は居る。こういう人たちは昔はトランスセクシュアルと呼ばれていた。彼らもまたトランスジェンダーなどではない。

では一体トランスジェンダーとは何か?

何度も言ってるように、そんなものは存在しない。存在しているのはトランスジェンダーを名乗る性的変態人間だけだ。

前置きが長くなってしまったが、本題はここから。以前から私は自称トランス女による性犯罪について色々紹介してきた。先日も睾丸脱毛要請男のジョナサン・ヤニーブの話をしたばかりだが、昨日は連続女児強姦魔のマシュー(マデリン)・ハークス36歳(Madilyn Harks, 36, formerly known as Matthew )の話を読んだ。 この男もヤニーブと同じカナダの犯罪者で、10年以上も前から何人もの女児を強姦し受刑中にトランス女だと言い張り、なんと女子刑務所に移され、そこで女子受刑者二人にわいせつ行為を働いた。にもかかわらず社会復帰を許され監視付きの施設に移されたが、そこでもまた女児にわいせつ行為をはたらき、先日再逮捕された。今回も女子刑務所に送られるのかどうかは不明。

イギリスやカナダや最近はアメリカでも、男性性犯罪者がトランス女性を名乗り、女子刑務所への移設を申請する例が後を絶たない。刑務所の精神科医も彼らの口車に乗りGIDの診断を簡単に下してしまい、女子刑務所に移された女装男たちはすぐに女子受刑者に襲い掛かる。もう何度も女子受刑者がその被害にあっているのに、この傾向は変わりそうもない。

確かスコットランドだったと思うが、地元のフェミニストたちの運動で、トランス女と名乗る男たちは女子収容所ではなく特別収容所に送られることになった地域もある。

イギリスやアメリカの双方でトランス許容トイレ方針を強く推進した男たちのなかに性犯罪の前科者が入っていたなどという例もある。子供たちにドラッグクィーンストーリーアワーなどといってどぎつく女装した男たちが幼稚園児にゲイポルノを読む時間を設けた運動家が、やはり男児への性犯罪前科者だった例もある。男児に女装させてストリッパーまがいの踊りをさせて金を取っていた女装男たちの例もある。

こうしてみていると、いわゆるトランスジェンダー女というのはただの女装変態男でしかないと結論づけることが出来る。しかもただの変態ではなく、女性や子供たちに多大なる危害を加える危険人物であると言うことが出来る。

女性施設にトランス女を受け入れることは、変態も混じってくるから駄目なのではなく、女装してまで女性施設に侵入しようとする男は皆変態なのであり、女性の敵なのだ。そのことを我々女性はしっかり認識しておく必要がある。

ポリコレのプロパガンダになど騙されては駄目だ。トランスジェンダー女性は女性ではない。ただの変態痴漢男なのだ。

追記:ここで上げた例でリンクがないものは、後で追ってリンクを付け足していく。また新しい事件を発見する度にそれも追加していくつもりだ。




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性同一性障害の治療は手術よりもカウンセリングが望ましい

拙ブログで2013年にも私は意外に多い、いい加減な診断で性転換手術を受けて後悔する患者達 という記事を書いたが、ウォルト・ヘイヤーという元MtFで今は男性に戻って性適合手術(SRS)の危険性について訴えている人の2016年のエッセーを見つけたので、そこから読んでみたいと思う。

まず性同一性障害もしくは疾患(GID)の最善治療法がSRSであるという考え方から考え直す必要がある。

普通なにかの治療法に効果があるかないかを見極めるためには、治療前と治療後の症状の違いを見極め、治療後に良好な結果を及ぼすことが多いという研究結果があってしかるべきだ。ところがSRSの場合は効果があったという証拠がないばかりか、かえって症状が悪化するという現状がある。

2004年のガーディアンの記事によると、イギリスのバミンハム大学において世界中の百以上に及ぶSRS効果に関する調査をまとめた結果、SRSはGID治療に役に立っていないという結論を出した。この調査によると手術後、患者は一時的に症状が緩和するものの、長期的には鬱や自殺願望は全く減っていないことが解った。

1979年に発表された精神科医ギャレット・オッペンハイム(Garrett Oppenheim, Ph.D)博士のエッセーによれば、6年間にわたり500人以上の患者を診て来た体験から、性転換を望む80%の患者は手術をすべきではないと言い切る。そして残りの20%も手術によって一時的に悩みが緩和されるとはいえ、長期的な治療にはなっていないと言う。

GIDに悩む多くの患者がGIDだけでなく色々な精神障害を抱えている。2014年のこの調査によるとGIDと診断された50%が他に一つもしくは二つの精神障害を併合しているというのだ。であるから先ず他の障害を治療してからでなければSRS手術だけ受けても症状を緩和することは出来ない。また他の障害を治療することでGIDが消えてしまうこともある。となると早まって取り返しのつかない極端な手術を受けることは非常に危険だ。

GIDを訴える患者の41%が自殺未遂をしたことがあるとアメリカ全国のアンケートに答えている。この数は一般人の25倍である。明らかにGIDは非常に深刻なレベルの鬱病であるといえる。

しかし問題なのは、最近のポリコレ風潮で欧米のジェンダークリニックでは患者が併合している可能性のある鬱や恐怖症の治療を薦めず、単に自分に正直でないことが原因だと患者を洗脳してしまうことだ。

さて、それではSRSを受けた患者のどのくらいが後悔しているのであろうか。実はこの数を正確に知るのは非常に難しい。何故ならば先にの述べたガーディアンの記事によると、SRS患者727人を五年間追った調査では495人もの患者の行方がわからなくなってしまったからだ。またこうした調査を新しくしようとするとトランス活動家からクレームが付き正しい調査を行うことすらできない。

SRSが本当に性同一性障害にとって最善な治療といえるのかどうか、きちんとした科学的な調査がされるべきである。それまでは安易に手術に走るのではなく、他の障害がある可能性にも目を向け、心の治療から始めてもらいたいものだ。


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トランスジェンダーという突然の波にのまれた少女たちROGDの現実を知ろう

最近聞くようになった言葉に Rapid Onset Gender Dysphoria (ROGD)というのがある。突然急速に起きる性同一性障害という意味で、子供の頃はごくごく普通の子だったのに思春期を過ぎるあたりから突然自分の性に違和感を持ち始める症状のことをいう。多感な女の子の間で多い現象だ。

思春期を通り過ぎている少女は(少年もそうだが)非常に精神が不安定である。異性に対して憧れや嫉妬や性欲を感じ始めるのもこの頃。普通の女の子はそういう状態を経て色々悩みながらも普通の女性に育っていく。ところが中にはこの頃の精神状態をうまくコントロールできずに鬱になってしまう子もいる。

実は私も12~5歳の頃、ものすごいうつ状態になり中学ではかなりの登校拒否になっていた。だからこの年頃の少女たちが藁をもすがる思いで色々助けを求めようとする気持ちはよくわかる。問題なのは今のネット時代、インターネットに蔓延するトランスカルトの甘い罠にこういう弱い子たちが簡単に引き込まれてしまうことだ。

最近はDetransition(ディ・トランジション)といってトランス異性から自分の元の性に戻ろうとしている人の話をよく聞くようになったが、圧倒的に多いのは女性から男性になろうとし、女性に逆戻りした若い女性たちの話だ。彼女たちに共通しているのは、自分が何かに悩んでいる時にネットで色々とトランスジェンダーの話を観たり聞いたりしてだんだんと洗脳されていったということだ。しかも専門家であるはずのカウンセラーたちもカルトメンバーだから、彼女たちが相談に行っても「そんなことはないよ、あなたは普通の女の子よ。ネットを観るのはやめてスポーツや勉学に励めばそんな悩みも薄れるわよ。」などとは言ってくれない。

私が観たドキュメンタリーではトランス専門診療所では患者の妄想を否定してはいけないという規則があり、「私は異性かもしれない」と迷っている患者には、かえって異性であることを確認してあげるべきだと指導されているという。つまりトランス専門の診療所になど行ったら必ずトランスジェンダーと診断されてしまうということなのだ。今自分がTGなのではないかと迷っている人は絶対に診療所や「専門家」と話てはいけない。彼らはトランスカルトの宣教師たちなのだから。

悩める少女たちが受けるカウンセリングも、思い立ったら吉日、いつまでも待っていると性転換は不可能になるとか、なかなか異性としては通らなくなるとか脅かされて酷いのになると相談にいったその日のうちに男性ホルモンンを処方されたなんて例もある。逆戻りした19歳の女性は16歳の時にトランス治療を始めたが、もし18歳になるまで治療は出来ませんと言われていたら、多分ホルモン摂取など受けなかっただろうと語っている。

不幸なのは、こうやって2~3年ホルモン治療をしたりすると身体は元にもどらないということだ。男性が女性ホルモン摂取を長年続けても、摂取をやめさえすれば普通に男性的な身体に戻るが、女性の場合は変わった声や角ばった顔つきや禿た頭や髭はもとにはもどらないのだ。15~6歳でやたらなホルモンを摂取した少女たちは19歳や20歳という大事な時におかしな男女みたいな姿になってしまうのである。ここで後悔してももう遅い。

今、こうした女性たちの告白が多く聞かれるようになったのは良いことだ。どうか今自分は男だなどと妄想を持っている人は、専門家などというトランス専門の診療所は避けて、普通の精神科のお医者さんに行くか、ネットから遠ざかってスポーツや勉学に身を入れて、ゆっくり考えなおしてもらいたい。ことを急いで取り返しのつかないことになってからでは遅いのだから。


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フェミニスト「トランスジェンダーのために女性の人権を犠牲にするな!」

私は以前から生粋のフェミニストたちの間で、トランスジェンダー優先の動きに懸念を示す人々が増えているという話をしてきたが、今回もトランスの人権を優先するあまりに、女性が長年かけてかろうじて得たもろい人権が脅かされつつあると主張する記事を見つけた。

ザ・エコノミストに載ったTrans rights should not come at the cost of women’s fragile gainsというのがそれ。著者はサラ・ディタム(

最近イギリスの癌センターで子宮癌についてのパンフレットに「子宮頸部(しきゅうけいぶ)のある人のために」という言葉使いを見つけディタムはその不自然さを感じた。なぜ単に「女性のために」と言わずに「子宮頚部のある人のために」というおかしな言葉使いがされているのかと言えば、MtFのように生物学的には男性なのに女性だと思ってる人間には子宮がないから、すべての「女性」に子宮があるとは限らないというのがその理由。同じ理屈で難民センターにいる女性たちのために生理用のナプキンやタンポンの支給をするにあたっても、女性用とせずに「生理のある人」用といって支給されたのだそうだ。イギリスのグリーン党では有権者の女性を対象にする際も女性と言わずに「男ではない人」と表現している。あたかもトランスジェンダーの台頭によって「女性」が消えてしまったかのようだ。

ディタム自身も左翼であることから、トランスジェンダーに対する虐待や医学界における無理解さには十分同情を示している。しかしながら、なぜかトランスの矛先は圧倒的にフェミニストに向けられ女性の空間や女性のためのサービスがその攻撃対象となり女性という言葉の意味すら変えられつつあるとディタムは憂う。

例えば、同じ癌でも男性のみに起きる前立腺癌の場合は医学界でも「男性のため」と表現されており「前立腺のある人」という言葉使いはされていない。何故男は男のままなのに女を女と呼んではいけないのか。

職場における男女格差は深刻な問題であり、妊娠が女性の出世の妨げになるといった問題を言及するにあたり、妊娠及び育児を女性と結びつけずに男女格差をどのように語れるというのか?トイレや更衣室と言った場所に関しても、男子トイレはそのままで女子トイレだけが多目的になったり医学的な男子であるMtFが女子スポーツに参加して女子選手を圧倒するなど、なぜ犠牲になるのは常に女性なのか? なぜ中性主義というと必ず女性が犠牲になるのか、とディタムは問う。

カカシは左翼フェミニストではないがディタムの言い分はもっともだと思う。

偶然だが、先日ロンドンで行われたゲイプライド行進では、少数とはいえフェミニストによるトランスへの抗議デモが行われた

この「Lを除け」(Get the L Out)という運動を率先しているのは、医学的性と自意識が一致している普通の女性であるレズビアン団体でトランス主催のゲイプライド運動に抗議する女性たちである。ゲイプライド行進を主催したゲイたちからすれば、彼女たちの行動は「衝撃的で忌まわしい差別主義で無知蒙昧な許しがたき行為」ということだ。トランスの間ではトランスの存在に否定的なレズビアンのことを*TERFなどと言って侮っている。これについては拙ブログの過去エントリーで説明している。TERF/ターフtrans-exclusionary radical feminist. トランス阻害過激派フェミニストという意味のトランスによる造語。

添付先の記事は後退派左翼のサイトからの引用だが、彼らは一部のレズビアンが主張するような、トランス運動がレズビアン運動を脅かしているという考えは神話だと主張する。「自称レズビアン」による「女装男は強姦魔だ!」とする考えは医学的な女性以外はレズビアンにはなりえないというレズビアンによるトランス女への偏見であるというのである。
医学的な男が医学的な女性に性的魅力を感じるならば、彼がドレスを着ていようとどうしようと、彼はレズビアンではなく単に女装趣味の異性愛男性である。
ところでこのエントリーを書いている途中に、イギリスの女性歌手アリソン・モエットが 自分のツイッターに「私は誰もが自分が好む代名詞を使う権利を尊重し弁護もするが、私の代名詞は⋆シスではない…私のような人間が『女性』というタイトルを得るためには長い苦労があった。女性で十分だ。」と書き込んだところ、トランス連中からひどい誹謗中傷の攻撃があった。そのあまりのすさまじさに、彼女は一応謝罪表明をし一か月間ツイッターを自主謹慎すると発表した。(*カカシ注:シスというのはトランス連中が作り出した造語のひとつで、生物学的な性と自意識が一致している正常な人間のことを指す。)
まったくトランス過激派ってのはどれだけ女性を虐待すれば気が済むのだろう?奴らは自身が女性どころか女性の存在そのものを否定する男尊女卑者だと添付先の記事の著者ブランドン・オニールは言う。(Brendan O’Neill)
「(トランス及びその仲間たち)君らが女性が自分を女性と呼ぶことを侮辱するなら、君らの陰謀は失敗した。君らは自分たちを革新派だと言う権利を失った。」

 

 

 

 


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思春期前後の「性転換治療」は幼児虐待だ!

最近後退派左翼過激派の間では大人によるトランスジェンダーどころか年端も行かない未成年しかも思春期前の少年少女に異性ホルモンや思春期停止ホルモンの投与をして子供のトランスジェンダーを生み出すことが流行っている。先日も私は10歳の男児が自分はトランスキッズだと言ってけばけばし厚化粧をして自慢げにツイッターに投稿している気持ちの悪い映像を見せつけられた。子供がお遊びでやっているのならともかく、周りの大人がその異常行為をたしなめるどころか奨励及び促進しているところに問題がある。これにホルモン投与などが加われば、これはもう幼児虐待以外の何物でもない。

思春期前後の少年少女が初めて持った自意識に困惑するのは普通である。それまでは子供として自分の存在に何の疑問も持たずに暮らしてきたのに、ある日突然、自分というものに気が付く。そうするといったい自分は何者なんだろうという人生の岐路となる大切な疑問を持つようになるのだ。この時期を何事もなく何も悩まずに通り過ぎる人間は先ずいないだろう。人はこの関門にぶち当たり色々悩んだ末に大人になっていく。

しかしこういう多感な時期に、何故自分がこんなにも不幸だと感じるのか、何故自分であることに違和感を持つのか、と悩んでいる少年少女が、性転換をしたらすべての悩みが解決したなどというユーチューバーのビデオに遭遇したらどうなるだろうか?自分がこんなふうに感じるのは自分が間違った性に生まれたからなのではないか、性転換をしたらすべて悩みが解決するのではないか、と錯覚を起こす少年少女が居たとしてもおかしくはない。特に自分の性嗜好が回りの同年代の人々と違うように感じた場合には、もしかして、と思ってしまうのも理解できる。しかし問題はその悩みをどうするかにある。

本来ならば、こういう悩みを抱く少年少女を正しい道に導くのが回りに居る大人の責任だ。普通の子は放っておけば自然に通り過ぎる。だが多感な子はこの時期が一番危険でもある。だから普通以上に落ち込んでいる青少年には適切なカウンセリングが必要だ。

実をいうと私も思春期の頃、男の子にあこがれるあまりに、自分も男の子だったらよかったのにと思ったことがある。それで髪の毛も男の子のように短くしデニムの上下を着るなどして、周りから男の子と間違われたりすると、自分があたかも秘密のアイデンティティーを持っているようで興奮したものだ。しかしこれは、あくまでも私が普通の異性愛者だったゆえ、異性である男の子の格好良さを意識し始めていたからにすぎない。

もしあの頃の私が今のような悪い意味での情報過多社会に生き、人気トランスジェンダーユーチューバーのビデオに遭遇していたら、そして周りの大人たちにトランスは格好いいと常に洗脳されていたら、いったいどんな取り返しのつかないことをしてしまっていただろうかと思うと考えただけでも恐ろしい。

事実幼児や思春期に異性ではないかと悩む子供たちの80%以上が、思春期を超えると自然に神から授かった性を受け入れるようになるという。だから自分はトランスなのではないかと悩む子供たちの親は、即座にホルモン治療などを受けさせず、他の活動をさせるなり、きちんとした精神科のお医者さんに悩みの根底は何なのか、しっかりカウンセリングしてもらうなりせねばならない。

だが、このカウンセラーは即座に性転換を進めるいわゆる「トランス専門家」ではなく、小児科や小児専門の医学的カウンセラーでなくてはならない。

即座にホルモン治療などをせずに親が親身になって色々な活動に参加させて女性としての自覚を取り戻した例がザ・アトランティックで紹介されている。題して「子供が自分はトランスだと宣言したとき」。

この記事では14歳のローリーという少女が自分の思春期の悩みを自分がトランスだと錯覚し、それを両親に告白したところ、両親はトランス治療を受けさせる前にローリーをインターネットから離してアウトドア活動に連れ出し、極力彼女の気が紛れるように努めたところ、ある日突然ローリーは自分は女の子だと自覚したという話。この記事の著者ジェス・シンガルはその記事の書き方から決して右翼保守ではない。きわめてトランスジェンダーに対して同情的な姿勢を取っている。だが、こと思春期のこどもに関しては、少し経つと自然に自分の性を受け入れる率が非常に高いことでもあり、子供が自分はトランスだと宣言したからといって即座に医療的な措置を取ることの危険性について書いたにすぎない。

だが普段どれだけポリコレに服従していようとも、多少なりとも左翼絶対主義から外れたこの記者に対し、過激派からの批判は迅速かつ壮絶であった。ザ・デイリー・ドットに載った「なぜトランスに関して間違った報道をしたジャーナリストが更なるトランスフォビアを拡散することが許されるのか?」と題したこの記事などが典型。

著者のアレックス・ダルビーはシンガルの記事の題名そのものにひっかかっている。ダルビーは「子供がトランスジェンダーだった時」とせずに「子供がトランスジェンダーだと宣言した時」とすることで子供が自分がトランスであることを自覚できないという先入観を抱かせると書く。

ダルビーはローリーの両親がネット情報からローリーを隔離しトランス治療を拒絶した結果ローリーが女性だと自覚したことは「よく耳にする恐ろしい話」だと言う。ちょっと待った!女の子として生まれた子供が自分は女の子だと自覚するに至ったことの何が恐ろしいのだろうか?もしトランス活動家がいうようなトランスに対する差別や虐待が真実だとすれば、自分の子供がそんな状況に至らないように極力努力することの何が恐ろしいことなのか?

ダルビーによれば、自分はトランスではないかと思う子供は即座にトランス専門家の世話になるべきだとのことだが、これらの専門家にはなるべく多くの性転換者を増やしたいという下心があることも忘れてはならない。カウンセラーと言われる人々が性転換医療で金儲けをしている業者と密接な関係がある場合は多いのだから。

ダルビーが言うように、自分がトランスなのではないかと悩む子供たちを即座にトランスだと診断して性転換治療を始めてしまったら、八割強居ると言われる思春期後に自然に自分の性を受け入れるはずだった子供たちの将来はどうなるのか?思春期の気の迷いで乳房や睾丸を取り除いたり成長阻止ホルモンを摂取してしまって生殖機能を失ったり発癌の可能性を高めてしまったうえに、自分はやっぱり生まれたままの性でよかったのだと気づいた子供たちの人生を誰が弁償するのだ?

トランスの人々はありのままの自分を受け入れてほしいとよく言うが、ありのままの自分を最初に拒絶したのは他ならぬ自分なのだということを忘れている。トランスジェンダーほど男女のステレオタイプや男女の差を意識している人々もいない。もし男女が平等であり男女に全く差がないという従来のリベラル派の考えが正しいのであれば、男っぽい女や女っぽい男がいてもいいはず。なにも無理して危険な医療処置を受けて異性に似た格好や振る舞いをする必要はないはず。

女でも筋力逞しく男顔負けの運動神経を持っていて何がわるい?男でも繊細な感性を持ってデザインやファッションの仕事をして何がわるい?自分が持って生まれた外見にそれほどこだわらなければならない理由は何?そしてそれを年端も行かない自己意識が確立していない思春期間際の子供たちに押し付ける動機は何なんだ?

ダルビーは性別には色々あり二者択一ではないという過激派思想を持っている。自分は異性であるべきなのではないかと疑問を持つ子供に対して、それは違う、お前は生まれたままの性を受け入れるべきだとする教育が彼女には許せないのだ。だからダルビーのような過激派は子供が自意識に疑問を持ったその時点で、子供の気がかわらないうちに、なるべく早くトランスへの道を歩ませようとする。

ダルビーの記事からは、最初からトランスジェンダーに関して自分と違った考え方は弾圧されるべきだという姿勢が見え見えだ。題名からしてシンガルが記事を書くことがなぜ「許されるのか」としていることからして明白である。

彼女に言わせると、思春期のトランスに関する思い違いは子供が成長するにつれ消えていくという思想そのものが許せない。そんなことを言う人間の言論は弾圧されるべきとの考えなのだ。

さらに危険なのは、シンガルのようなシスジェンダー(生物学的性侮蔑と意識が一致している)でトランスについて間違った記事を書いてきた過去のある人間にこの件について書くために雇われたということだ。

ダルビーは、他にいくらもトランス専門家がいるにも拘わらず、わざわざトランスは異常だという考えの記者に調査をさせたということ自体に腹を立てているようだ。しかしこういう「専門家」のアジェンダは、子供の悩みを解決することではなく、より多くのトランスジェンダーを勧誘することでしかない。ローリーの両親がこういう自称専門家から娘を遠ざけたのは非常に賢明な行動だった。

18歳以上の大人が自分の意志で野蛮な「性転換」処置を受けるというのは本人の勝手だ。しかし未成年が自分の人生を変えてしまう不必要な医療措置を両親が許可することや、ましては奨励することは幼児虐待以外のなにものでもない。

 

 

 


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女装男子生徒にセクハラされた女子生徒及びその父母、学校を訴える

トランス生徒が自由に施設を選べるトランスジェンダー許容規則を施行したミネソタ州のバージニア市の中学校で、トランスジェンダーを扮する女装男子生徒が女子生徒の更衣室やシャワー室で女子の前で卑猥な踊りをしたり股間を露出するなどの行為をとったことに対し、数人の女子生徒らとその親たちが学校が女子生徒のプライバシーを守るための充分な措置をとらなかったとして学校及び連邦政府司法局を相手に訴訟を起した

訴訟を起したのは生徒とその父母の11家族で、原告らはバージニア市の公立学校において生徒らが好き勝手に異性の施設を使用できる規則を撤回するよう求めている。

「学校の方針は生徒らの安全と人権を守るためにあるべきであるにも関わらず、バージニア市公立学校はそれをしていない。教育委員会や司法局がそれをしていないのは明らかである。」と原告側の弁護士ゲリー・マカレブ氏は言う。「どのような子供も更衣室のような親密な場所を異性と共有することを強制されるべきではない。」と同氏。

被告とされているのは連邦政府司法局長のロレッタ・リンチ女史及びバージニア市教育委員会とその局長ジョン・キングJR氏。

オバマ王の司法省は学校区への連邦政府普及金を人質にとって、全国の教育委員会にトランスジェンダーの生徒らのために生徒が好む性の施設使用を強く促しているのに応え、バージニア市の教育委員会はトランスジェンダー許容規則を取り入れた。

訴訟内容は政府は大事な教育費を違法な方針を取り入れるために人質にすべきではない、学校区も生徒らの安全とプライバシーを金銭と引き換えにすべきではないと主張している。

訴訟によると、トランスジェンダーを名乗る男子生徒Xは女子更衣室やお手洗いの使用や女子運動チーム参加も許可された。しかし生徒Xは女子更衣室でみだらな行為をし、女子生徒が泣いて部屋を逃げ出す結果を招いた。この男子生徒Xがしたとされる行為は、更衣室で女子生徒の体型についてひやかしたり、原告女子生徒Fのブラのサイズについて語り、自分の身体の一部と取り替えてあげるなどと言った。

男子生徒Xは性的にみだらな歌詞の曲を大きな音でかけ、それにあわせて腰を振ったり、ポールを使ってストリッパーのように性行為を示すような動きをしたり自分のスカートをめくってパンティーをみせびらかすなどした。

学校側は不愉快な思いをしている女生徒たちに別の更衣室の使用を許可したところ、原告女子生徒Bを含む上位運動クラブの女子生徒らのほとんどが予備の更衣室を使うようになった。学期の真ん中ごろから原告女子生徒Aは使用されていない男子バスケチームの更衣室使用を許可された。

しかししばらくすると男子生徒Xはそれらの更衣室にも現れるようになり、女子生徒Aが下着姿でいるところで同じく着替えをしている他の女子生徒の前で自分のパンツをぬいだ。この事件は生徒Aにとってどこへいっても自分のプライバシーを守ることが出来ないと、心に深い傷を負わせた。

原告側の弁護士によると、学校側は女子生徒らやその親たちによる度重なる苦情を完全に無視したという。「学校側は非常に非同情的でした。これこそまさに我々が警告してきたことなのです。生徒たちのプライバシーを取り除けば、悪い結果を生むのは当然です。」

この弁護士の言うとおり、トランスジェンダー許容法を取り入れれば必ず女装変質男子による女子へのセクハラが起きると反対派はずっと訴えてきた。しかしその度にそういう規則を取り入れた施設では何の問題も生じていないというのが許容派の言い分だった。実際に起きている問題を無視して問題が起きていないと言い張るのは非常に不誠実な言い分である。女子生徒らのプライバシー侵害しておいて、傷ついた女子生徒たちの気持ちを完全無視して『何の問題も生じていない』といえるそのふてぶてしさ。これこそ左翼リベラルによる女性への攻撃だ。

関連したニュースで、五つの州において宗教系病院の医師らが、医師らの意見に逆らって大人及び小児に対して、オバマ政権の連邦政府が強制しているトランスジェンダー治療を施ことに反対してオバマ政権に対して訴訟を起した。

オバマ王は最近、アフォーダブルケアと呼ばれる連邦政府医療保険において、性同一傷害を特別保護対象とし連邦政府提供の医療保険による治療を拒否されない対象とした。これはどういう意味かというと、連邦政府の医療保険制度に参加している病院においては、トランスジェンダー治療を拒否することが出来なくなるというものだ。

たとえば、この法律によれば、婦人科の医者がトランスジェンダー「男」のために健康な女性には医療上不必要な子宮摘出や乳房摘出手術を施すことを強制される。場合によっては思春期前の子供に異性ホルモンの投与を行なうなど医師の立場として患者には危険と思われる治療まで強制されるというもの。
この危険な法律を撤回させようという訴訟はテキサス、ウィスコンシン、ネブラスカ、ケンタッキーそしてカンサスの共和党知事らが筆頭になって起された。

なぜオバマ王はこうも執拗にトランスジェンダーアジェンダを人々に押し付けようとするのだろうか。トランスジェンダーはアメリカ人口のわずか0.03%の人々がわずらう精神病である。精神病ならば、患者に見合った治療をすべきなのであり、その判断は政府ではなく個々の医師が状況に応じて下すべきである。それを何故連邦政府が性同一障害の治療は性転換だけだと決め付けて、反対する医師等の判断を無視して性転換手術ばかりを強制したがるのか。もし、患者に必要なのが手術やホルモン投与ではない精神カウンセリングだったら取り返しがつかないではないか。

実を言えば、この二つの例はトランスジェンダーが問題なのではない。オバマ王がトランスジェンダーの人権になど全く興味がないのは一目瞭然。オバマ王の陰謀はトランスジェンダーを口実にアメリカ国民の自由を剥奪することにある。

女性のプライバシーを奪い、医師等の個人的判断を違法にする。子供たちの健康な発育の責任を親から奪い取り政府が肩代わりしようとする。国民がなにもかも政府の言いなりになる国。オバマが目指すのはそういう国なのである。

独裁政権で最初の犠牲になるのは常に弱い立場に置かれる女子供であるのは言うまでも無い。


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