バレンタインのキッスチョコ

今日はバレンタインズデイ。アメリカではこの日にちょっと普段は行かないような高級なレストランで食事をするカップルが多い。それで2月14日の外食は予約をしていないと、どこもかしこも大混雑である。もう久しくそんなことには構わなくなってしまった苺畑夫婦だが、私はこの時期に出張していることが多かったので、一緒にバレンタインを祝ったことはあまりない。ただ一度だけ面白いことがあった。もう20年くらい前の話だが、私が仕事を始めて初めての長期出張した時、ちょうどバレンタインズデイが被ってしまった。それで私はカリフォルニアの主人にバレンタインズデイのプレゼントを送った。その話を主人に電話で伝えると、主人も送ったよと言ったので楽しみにしていた。

私が買ったのは超大型のキッスチョコレート。普通は小粒で人差し指の人関節くらいの大きさなのだが、これは特別で片手にどっしりはまるくらいの大きさ。1ポンド(450グラム)くらいはあると思われるチョコの塊。出張先の近所のスーパーで売っていたのでつい買ってしまったのだ。

さてバレンタインズデイ当日に私が泊まっていた宿に主人からの小包が届いた。勇んで箱を開けてみると、なんとなく見覚えのある包装。なんだろう、と開けてみると、なんと超大型のキッスチョコレート!私が主人に送ったのと同じ型のものだった!

私からの小包を受け取った主人からすぐ電話がかかって来て。せっかく送料かけて送ったのに、ばっかみたいだね。でも心が通じ合ってる証拠だよ。などと言って大笑いした。

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アメリカではチョコレートを女性から男性に渡すと言う習慣はない。どちらかというと男性から女性にプレゼントする方が普通。でもカップル同士ならどちらからプレゼントしても別に構わない。

大昔私がまだ日系のコンピューター販売会社に勤めていた頃、日本の本社の女子社員たちからカリフォルニア支店の男子社員へとチョコレートが送られてきた。きちんとした英語で「日本の女子社員からアメリカの男子社員へ」とカードが添えられていたのに、最初に受け取った秘書の女性が「これはきっと英語の間違いよね。女子から男子へなんておかしいもの」と言うので、私が「いや日本では女子から男子に上げる習慣があるのよ」と説明したのだが、大量のチョコレートに魅かれて集まってきた女子社員たちが「カカシ、何言ってんのよ、女子から男子にチョコのプレゼントなんて聞いたことない。間違いよ絶対に」と私の説明を完全無視。秘書の女性がそそくさと箱を開けてしまい、女子全員で全部食べてしまった。ま、いっか、と思って私も食べたけど、、、(笑)。

後で支店長(日本からの駐在員)が秘書のところへやってきて、「あ、チョコレート着いたかい?本店の女の子たちから送ったって連絡きたけど。」と聞いたので「ありがとうございます。みんなで頂きました。美味しかったです。」と秘書の女性が答えると「みんなって?君たちが食べたの?」そう言って支店長が私の方を見た。「女子から男子だって言ったんですけどね、、」と肩をすくめた私。

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今日のことをすっかり忘れて昨日は叔母ちゃんと一緒にお昼を食べに行ってお金を使ってしまったので、今日も外食とかちょっと考えもの。どうせ予約なしで入れる店は少ないだろうし、ベイカリーでケーキでも買ってきてお祝いしようかな。


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バイデン政権の司法省、バイデンの認知力は職務に不適任と判定

昨日はバイデン大統領にとって最悪の日だった。なんとバイデン政権の司法省がバイデン大統領には職務を務める能力をもちあわせていないと判定したのだ。

これはバイデンが副大統領の時の機密書類の取り扱いが違法であるかどうかを捜査していた司法省がバイデンの認知力の衰えを理由にバイデンを罪に問わないことにしたという調査書を発表したことから始まる。

この調査書によるとバイデンは特別捜査官による取り調べの際、バイデンは自分が2009年に副大統領だったかどうか覚えていなかっただけでなく、自分の息子ボウ(Beau)が亡くなった大まかな年代すらも思い出せなかったという。また彼にとっては大事な問題だったアフガニスタンに関しても常に同意していた将軍と意見が食い違ったなどと誤った証言をしたりした。繰り返すがこれはバイデン政権の司法省が任命した特別捜査官の結論である。捜査官はバイデンの認知力があまりにも衰えているため、起訴をしても裁判には持ち込めないという判断を下したのだ。これは事実上バイデンには大統領の職務を果たす能力をもちあわせていないと言っているのに等しい。

しかしこれは昨日バイデンに起きた最悪の出来事ではない。最悪の状態は昨晩7時45分の記者会見で起きた。バイデンが前もって計画していない記者会見をすることは稀である。ましてやバイデンにとっては遅い時間である。うちのお爺ちゃんもお夕飯後はすっかりリラックスするが、バイデン爺さんもいつもならもうソファにどっぷりつかって何もしない時間である。

この記者会見はバイデン大嫌いな私が見ていても爺さんが気の毒になるほどひどかった。これはこの会見を見たほとんどの人が言っているが、これほど散々たる大統領記者会見は歴史上はじめてのことだ。

バイデンは捜査官が息子の死について言及したことに腹を立てているかのように演説を始めた。機密書類の扱いの捜査で何故そんな無関係なことを持ち出すのかと感情的に捜査官を批判している。しかしバイデン爺さんはここ数年、なにかにつけ息子の死を持ち出しては自分への同情を買おうとしてきた。アフガニスタン撤退の際に戦死した兵士の葬式や、今回イエメンで亡くなった三人の兵士へのお悔やみの電話といった不適切な場所ですら、病気で死んだ息子があたかもイラクで戦死したかのような話を持ち出していたのである。

であるから特別捜査官の質問にも爺さんが息子の話を自分から持ち出した可能性は多いにある。捜査官が爺さんの記憶に言及する際に息子が何年頃に死んだのかさえ覚えていないというのは致命的な症状だ。無関係でも何でもない。

そして記者との質疑応答が始まる。これまでメディアはかなりバイデン大統領に対して友好的な立場をとってきた。幾度もあったバイデンの失言も誰でも時々物忘れをすることはあるとか、言い間違いはだれでもあるとか同情的な姿勢であった。しかし今回はこれまでとはかなり違い記者たちは口々にバイデンに質問を投げかけた。これまでのように呼ばれるまで大人しく待っているのではなく、我先へと質問を投げかけたのだ。この記者たちの一斉の質問に爺さんはたじたじとなっている感じがした。最初の記者はCNN。

CNN記者:過去何か月にもわたり、年齢について質問される度に大統領は「みててごらん」とおっしゃっていましたが、アメリカの人びとはずっと観てきました。そのうえであなたの年齢について心配する意見を表明しています。

爺さん:それは君の判断だろう。それはメディアの判断じゃない。

CNN記者:人々はあなたの認知力や年齢について懸念しています。民主党の中にはトランプを打倒できる人は他にも大勢います。何故今あなたでなければならないのでしょうか?これに対するあなたのお答えは何ですか?

うわあきつい!これが親民主党のCNNの質問か?これに対してバイデンは記者に対して「俺が最高の適任者だ」と怒鳴り散らしただけ。爺さんはさらにイスラエルとハマスの戦争についてもガザとの国境をあけて支援物資を入れろと「メキシコの大統領」と交渉したのは自分だと説明。ガザと面してるのはエジプトだ、メキシコはアメリカの隣国。何言ってんのこの爺さんは!もしこれが一度や二度の間違いなら誰でも言い間違いはあるで済むが、先日も爺さんはマクロン現フランス大統領のことを何年も前に死んだミテラン大統領と間違えたりと、口を開く度に頓珍漢な間違いを犯している。

この記者会見についてデイリー・ワイヤーのマット・ウォルシは、「この会見を計画した奴は犯罪者レベルの不能者かバイデンの選挙活動を邪魔しようとしてるかどちらかだろう」と言っている。最近のバイデン爺さんを観ていれば彼が記者からの質問になどまともに答えられないだろうことは十分予測できたはずだ。爺さんは自分のことを「優しいお爺さん」などと呼んで雰囲気を和やかにしようとしていたが、彼の年齢が問題にされているときにそういうことを自分から言い出すなんて信じられない。

ここで司法省の特別捜査官がバイデンを起訴しない決断をした理由を紹介しておこう。

私たちはまた、裁判において、バイデン氏が陪審員に対して、私たちがバイデン氏にインタビューしたときのように、同情的で、善意ある、記憶力の悪い高齢の男性であることを示す可能性が高いことも考慮した。彼との直接の交流や観察によれば、彼は多くの陪審員が合理的な疑いを認めたがる人物である。故意という精神状態を必要とする重大な重罪について、80代にさしかかった元大統領である彼を有罪にすべきだと陪審員を説得するのは難しいだろう。.

今バイデン爺さんが耄碌しているからといって昔の彼の行動がチャラになるというのはおかしな話である。それに年齢を持ち出すならトランプだっていい年だ。しかもマーラーゴ豪邸の金庫にしっかり閉まっておいたトランプ大統領と比べ、爺さんが持ち帰った機密書類はデルウェアの自宅ガラージに段ボール箱に入ったまま埃を被っていたというのだから呆れる。うちの主人が昔の書類を箱詰めにしてガラージに置いておいたのと同じレベルの扱いだ。国の機密情報だというのに!

私は仕事柄機密情報を取り扱ったが、機密情報が含まれていたら、もし私が自分で書いたメモ一枚ですらも自宅に持ち帰ったら大変なことになっていた。一度私が受け取った普通の電子メールの中に機密情報が含まれていたかもしれないという疑いがかかり、その容疑が晴れるまでコンピューターが使えなくなったことがある。私自身が漏洩していなくても誰かが漏らしたものを私が受け取ったというだけでも大変な騒ぎだったのである。

ところで昨日、タッカー・カールソンがプーチンとのインタビューを公開したが、これもまたバイデン爺さんとは対照的だった。

カールソンがプーチンに何故ウクライナに侵攻したのかという質問をするとプーチンは何百年と歴史をさかのぼって何年に何が起きたかと、まるで歴史の授業でもするかのように30分以上も途切れなく話はじめた。内容はロシアに都合の良い嘘で溢れていたとはいえ、歴史に精通していなければつけない嘘だ。それを30分も長々としゃべれるというのが凄い。

バイデンはほんの10分足らずの記者会見でぼろが出てしまったのに対し、プーチンはカールソンと二時間も話し続けた。決して友好的ではない外国の記者の前でここまでしっかり自分の立場を語れる人というのもそうは居ないだろう。以前にトランプ大統領が言っていた通り、プーチンの頭脳明晰ぶりには感服するものがある。

それに引き換え我が国の大統領は検察が法廷に立たせるほどの能力もないと判断するほどの老いぼれ爺さんなのである。この人には核兵器発進の権限があるのだ!この爺さんを再選させないのは当然として、新任大統領が出来るまでの10か月あまり、耄碌爺さんが大統領をやっていることが世界中に知れ渡っているという事実の方が怖い。アメリカは弱い、アメリカの指導者は耄碌爺だ、今こそチャンスとばかりにプーチンのような頭脳明晰な敵が好き勝手なことをやりだす可能性は非常に高い。

選挙で優利とか言ってる場合じゃない。バイデンには今すぐ大統領を辞めてもらってまともな大統領に代わってもらう必要がある。副大統領のカマラ・ハリスも全く頼りにはならないが、少なくともリーダーの振りくらいは出来るだろう。このままではアメリカはどうなってしまうのか非常に心配である。


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イスラエルには完全勝利以外の選択肢はない

今日Xでイスラエルのネタニヤフ首相がこの戦争はイスラエルの完全勝利以外の道はないと熱弁を振るっていた。(1) Benjamin Netanyahu – בנימין נתניהו on X: “Total victory 🇮🇱 https://t.co/Q3Dz6ltH4f” / X (twitter.com)私も同意だ。ここまでやってハマスを生き延びさせたら、味方の戦死者の命が報われない、10月7日のハマステロ犠牲者にも申し訳が立たないだろう。それにしても、これまで何度となくハマスの攻撃を受け、時には地上戦も交えながら、それでもある程度の争いが終ると途中で引き揚げていたイスラエルが今度という今度は最後までやると言い張っているのは何故だろうか?

それは今度ばかりはハマスはやり過ぎたのだ。10月7日の大虐殺はユダヤ人にとってホロコースト以来の大量殺戮だった。しかもこれまでのような自爆テロや乱射事件でせいぜい十数人の犠牲者をだしたのではなく、想像を絶する拷問の末の虐殺だった。そしてイスラエルは今度こそ学んだのだ。ハマスが生きている限りこのような攻撃は二度三度と起きる、ハマスがすでにそう宣言している。2~3人のハマス首領の家をちょっとやそっと空爆した程度のことでは収まらない。もしイスラエルが独立国として平和に存続したいのであればハマスは徹底的に潰さなければならない。イスラエルにとってこの戦争は国の存亡をかけた生きるか死ぬかの戦いなのだ。

私が拙ブログを書き始めたのは2006年の6月だが、その最初のいくつめかのブログポストが6月28日から始まったイスラエルとハマスの戦争真夏の雨作戦Operation Summer Rains Hebrew: מבצע גשמי קיץ Mivtza Gishmey Kayitz)の話題だった。イスラエルがガザから完全撤退した2005年から一年後にはもうハマスはトンネルを使ってイスラエル領に入り込み国境警備のイスラエル兵を二人殺害しGilad Shalitという兵士を拉致した。それでイスラエル側もハマステロリストを何人も逮捕し、結局地上戦にまで拡大した。この間ハマスはイスラエルに向かってカッサムロケット弾を何発も打ちこんだ。この戦争は11月まで続き秋の雲作戦と名前を変えて続行された。その年の11月26日、エジプトの仲介で人質とハマステロリストの交換の交渉が破綻したまま一時停戦となったが、翌年ハマスが停戦を破ってロケット攻撃を始めたので、イスラエルも応戦した。

とまあ今となってはもうお馴染みになった、ハマスによるテロ、イスラエルの反撃、停戦、ハマスが停戦を破る、の繰り返しが17年も続いてきたのだ。イスラエルが壁を作る前まではガザから越境してきたハマステロリストによる自爆テロやブルカを着た女が突然刃物でIDF兵や警官に襲い掛かったり、車で引き殺そうとしたりというテロが数々あった。当時からイスラエル在住の人たちの話によれば、バス内部での自爆テロが多発したため、信号待ちでバスが横に居るだけで怖かったと話していたほどだ。

実は私はその頃から、何故イスラエルはガザを更地にしてしまわないんだろうと思っていた。もし他の国がこんなテロ行為をしょっちゅうやられたら、それこそ今イスラエル批判をしている専門家が言うような無差別空爆を躊躇なくやっていただろう。

にもかかわらず、イスラエルはガザ攻撃よりも、壁を建て、アイアンドームを建設し、個々の民家に防空壕を設置しという防衛に力を入れて来た。ハマスが民間人を人間の盾にすることを最初から念頭に置いてせっせとトンネルを掘っていた頃、イスラエルは国民の安全を確保するため必死の努力をしてきたのである。

それでもイスラエル内部にはパレスチナ人を支援しようという動きがあった。パ人には労働ビサが発行され何万人もイスラエルで出稼ぎが許されていたし、大虐殺のあったキブツの住民の多くがボランティアでパレスチナとイスラエルの友好関係を作ろうと長年活動している人たちだった。実をいえばイスラエルこそがUNRWAの支援を積極的に支持していた。イスラエルの考えはガザ民が豊かな暮らしが出来ればイスラエルのことは放っておいてくれるというものだったのだろう。

もしガザ民がその気になれば、ガザは半永久的に国際社会からのお恵みで世界中の人がうらやむような豊かな暮らしをすることが可能だった。ガザを美しリゾート地にして大儲けも可能だったのだ。

だがそれは不可能だった。ハマスによるガザ民への小さい頃からの洗脳で彼等の念頭にあるのはイスラエル殲滅だけ。自分らの豊かな将来すらどうでもいい。彼等はユダヤ人皆殺し以外のものに情熱を傾けることが出来ない民族なのだ。だからイスラエルへの攻撃は彼等が生きている限り続くのだ。

イスラエルこそ世界でもっとも平和主義な国だと思う。彼等こそ一番戦争を好まない国民だ。だがパレスチナ人(というよりイスラム教徒)には温情も同情も通用しない。ジュデオクリスチャンの優しさや寛容を弱さだと考え、相手の優しさに漬け込むことが賢い行為だと思ってる。

しかし今回ハマスは大変な誤算をした。彼等の目的はエイブラハム合意のようなアラブ諸国とイスラエルの通常外交設立を阻止することにあった。そのためには国際社会が絶対に許せないと思う行為をイスラエルのさせる必要があった。だがイスラエルは長年にわたる防衛体制があるため、ちょっとやそっとの攻撃ではイスラエルによる大規模迎撃は望めない。やるなら徹底的にユダヤ人の精神を揺さぶるやり方をしなければならない、ホロコーストを思わせるような、、

ハマスはイスラエルによる大規模空襲に自分らは生き延びられると考えていた。彼等にとってガザ民がどれだけ犠牲になるかは問題じゃない、いや、むしろ犠牲は多ければ多い方がいい。自分らはトンネルに閉じこもって空爆を逃れ、地上戦になったらガザ中に張り巡らせたトンネルを使って移動しIDF軍相手のゲリラ戦を遂行すればいいのだ。そして戦闘が激しくなればなるほど国際社会によるイスラエルへの圧力が強まり、アラブ諸国もイスラエルとの外交平常化など諦め、イスラエルも撤退せざる負えなくなる。国際社会からの支援金も増える。自分らはそれまで持ちこたえられる。そう思ったのだろう。

確かにハマスはイスラエルの逆鱗に触れることに成功した。平和的なイスラエル人の心を十分に揺さぶることが出来た。だが彼等は計算違いをしていた。イスラエルは本気を出してしまったのだ!

ハマスはこれまでイスラエルがどれだけ自制していたかを理解していなかった。彼等はイスラエルがガザ民を文字通り民族浄化せず支援までするのはイスラエルが弱気だからだと思っていた。以前にパレスチナの誰かが言っていた。イスラエルは命を愛する、パレスチナは死を愛する、だからパレスチナはイスラエルに勝てると。

ハマスも国際社会もイスラエルの激しい迎撃に驚いている。まさかイスラエルがここまでやるとは思っていなかったのだろう。いつものように途中で引き下がると思ったのだろう。世界中でパレスチナ支持のデモが起きれば、イスラエルもいい加減引き下がるに違いないと思ったのだろう。

だがもう遅い。イスラエルはここまでやったからには完全勝利以外の選択肢はない。ハマスはすでに拘束していた31名の人質を殺害していた。IDFの発表によれば確認できない20体の遺体があるという。ハマスは人質を生きて返す気などさらさらない。だから人質奪回は力づくでやる以外不可能だろう。

ハマスを応援していなかったガザ民には非常に気の毒だが、ガザは一旦更地にして一から始めるしかない。そして今度こそテロリスト支配を逃れて平和な自治区を建設してほしい。イスラエルも国際社会もそのためならいくらでも支援する用意はある。ハマスを撲滅してもそれに代わるテロ組織が生まれるのであれば全く意味はない。

いよいよ大詰めだ。

関連記事:

Israel’s war on Hamas is the least deadly conflict in region – Israel Today


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能力よりも多様性が優先されるアメリカ航空機関、白人差別やトランスジェンダー特別扱いの危険性

数年前、早朝のロサンゼルス空港でスターバックスの列に並んでいたら背の高いパイロットの制服を着た人が前に並んでいた。空港だからパイロットが居るのは珍しいことではないが、私が気になったのはその人が長髪の髪の毛を雑なポニーテイルにしていたことだ。パイロットで長髪って珍しいな、まさかこの長身で女性ってことはないだろうなどと思っていたら、その人の番になり図太い男性の声で注文しているのが聞こえたので、あ、やっぱり男だと思ったのだが、振り向いたその人は顔に全く似合わない厚化粧をしていた!Oh, one of those! ああ、あっち系の人ね、と合点が行った。でもまあ腕さえよければパイロットが化粧をしていようとどうしようと構わんか、などと自分に言い聞かせてその場を去ったのだが、実はこの「腕さえよければ」というのがかなり怪しいという記事を読んでしまった。

デイリーワイヤーのマット・ウォルシが昨晩遅くXに「FAA(連邦航空局)のフライト・プログラム・オペレーション部門(航空機の運航全般を担当)の高官が、航空業界における白人男性の数を減らす計画を練っている内部映像を入手した」といって始めた長いスレッドには今の連邦航空局では多様性を重視するあまり空の旅の安全が軽視されていると書かれていた。

ウォルシは前々から最近のFAAのDEI(多様性、平等性、包括性)方針は職員の能力よりも人種や性別や性嗜好を優先させ乗客を危険にさらしていると指摘していたが、その確たる証拠を入手したようだ。非常に興味深い記事なので最初から読んでみよう。

先ずウォルシはFAAの航空機運航全般を担当するオペレーション部門のビデオ会議の映像を紹介する。この映像は、FAAの黒人女性のアンジェラ・マッカロー副最高執行責任者代理が、より多くの労働者が 「ランプからコックピットへ 」移動する必要がある、つまり、より多くの手荷物取扱者が航空会社のパイロットになることを望んでいる、と語るところから始まる。

会議が進むにつれ、マッカローは 「少し不快になる 」ことが重要だと宣言する。彼女は、フライトオペレーションが 「白人男性優位」であることを訴え、マネージャーたちに 「将来がどうなるかを話し合う」 必要があると言う。

これに対し、FAAのフライト・プログラム・オペレーション担当副社長であるデビッド・ウィル・リギンズは、「正直言って、素晴らしいことだ。この言葉は、私たちが本当に時間をかけて掘り下げて考えなければならないものです。」と答えた。

この映像は2022年4月のものだが、ウォルシはこの会議はもっと重大な問題が始まる兆候だったという。ここ数週間、ウォルシは航空業界の内部の人たちからDEIが一般市民を危険にさらし、彼らの仕事の邪魔になっているという話を聞いていた。

デルタ航空で働いているパイロットから得た情報によると、デルタ航空は最近、機長から繰り返し悪い評価を受けたトランスジェンダーであるパイロットを昇格させたという。その情報筋によると、このパイロットはトランスでなければ「おそらく研修期間を乗り切ることはできなかっただろう」という。

この情報源はまた、デルタ航空はトランスジェンダーであるパイロットの身だしなみや行動基準に関して、日常的に例外を設けているとも指摘している。社内では、デルタ航空は、自分が間違った体で生まれたと考えるパイロットのために、長いガイドを出版しているほどだ。

この部分を読んでいて私が冒頭で述べたポニーテイルの厚化粧男のことが頭をよぎった。男性パイロットの長髪など言語道断だが、女性でも長い髪の毛は後ろでお団子にしなければならないはずでポニーテイルはプロとしてだらしなさすぎる。それでも許されるのは彼がトランスだからなのだろう。

ウォルシは「このように業界全体があからさまな精神病を受け入れていることは、航空業界のあらゆる側面を苦しめている。」という。

彼が得た別の情報筋によれば、先進的な軍事システムを設計する仕事をしているエンジニアが、ことだが、「ジェンダーを考慮したシートベルト 」のようなDEIの提案に常に振り回されているという。このエンジニアの話では、大学を出たばかりの新入社員がやたらとDEIに関するアイディアを提案してくるというのだ。

このエンジニアによれば、彼の職場には二つのタイプの人間がいるという。一つは寝ても覚めてもDEI/ESG (Environmental, social, and governance 環境社会統治)しか念頭になく電子メールにわざわざ代名詞付きのサインをするような人達、もう一つは黙って仕事をするタイプだ。職場ではしょっちゅう白人以外のあらゆる人種や性嗜好グループを祝う行事が行われ、週に二回はDEI/ESG関係の訓練だの講習だので時間を割かれ、それがない時でも社員全員参加の会議と称してDEI関係の講義に強制参加させられるという。実は私も海軍の民間エンジニアリング部門で全く同じ体験をしている。毎月のようにラテン系だ黒人だ太平洋諸島民族の歴史といった催しがあり、そうでない時はLGBTや女性の月だなんだとゲストスピーカーが招かれて、オールハンズという全員強制参加の講演会があった。このエンジニアの職場では時間外でもDEIの名目でやれ昼食会だ、飲み会だ、映画鑑賞だ、と付き合わされているという。(強制飲み会参加とかまるで日本の職場みたいだな!)

またウォルシの元にはいくつかの情報源から、「eFast」と呼ばれるFAA最大のプログラムのひとつに関する文書も送られてきた。このプログラムでは、「インディアンの部族が所有する企業」と「社会的・経済的に不利な立場にある企業」を優先し、何十億ドルもの重要な助成金を提供している。FAAのeFASTに関する基本発注契約書には、1万ドルから15万ドルのFAA契約は、「社会的・経済的に不利な立場にある企業」のために「自動的に排他的に予約される」と記載されている。

いやあ、これも私の体験と同じだ。私は時々仕事で使う部品を購入することがあったが、軍隊なので近所の電気屋さんにちょっと買いに行くということはできない。ケーブル一本でも軍隊が指定した業者から注文しなければならず、少数派経営とか女性経営とかいったビジネスが最優先される。長年信頼関係を築いてきた業者が居ても、少数派経営の業者以外から注文する場合はいちいち正当な理由を提示しなければならず、それでも却下されることは多々あった。一度など、通常の業者からの購入が却下され、リストに載っていた少数派経営の業者への注文を余儀なくされたことがあったが、約束の納期を大幅に遅れて届いたと思ったら中国製の偽物商品。現場で使おうとしたエンジニアがどうもおかしいと気づいてくれたからよかったものの、気付かずに使っていたらどんなことになっていたか、、ここは軍隊だぞ、まったく!なんで中国製偽物を扱うような業者がリストに載っているんだ!

今年初めに羽田空港で起きた事故にしてもそうだが、あれは明らかに管制塔と湾岸警備隊パイロットとのコミュニケーションの行き違いによるものだ。あの事故は誰の落ち度かはまだはっきりしていないようだが、実はアメリカの空港では大事故には至らないまでも、ああいったニアミスは結構起きているという。管制塔職員やパイロットが能力よりDEIが優先されて採用されていた場合、今後はもっと大変なことが起きるのではないだろうか?

この無能と白人差別の組み合わせが、大規模な航空事故につながるのは時間の問題だ。多くの人々が命を落とす前に、航空業界にはまったく新しい任務、つまり安全性だけに焦点を当てた任務が必要なのだ。

とウォルシは締めくくる。


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日本法廷、遂に手術なしの戸籍性別変更を認める!

遂に日本にもその日が来てしまった。「手術なしでも性別変更を」トランスジェンダー当事者の申し立てを認める 岡山家裁津山支部(KSB瀬戸内海放送) – Yahoo!ニュース

岡山県新庄村に住むトランスジェンダーの当事者が手術なしで性別変更を認めてほしいと2023年12月に行なった申し立てについて、岡山家庭裁判所津山支部は、性別変更を認める判断を示しました。 【写真】1回目の申し立ての審判(2017年)

臼井崇来人さん

(性別変更を申し立て/臼井崇来人さん) 「一般の方が普通にできていたことを、やっと自分もできるんだな、スタート地点からまた次の人生が始まったなという感じがして、わくわくしています」  申し立てをしていたのは、戸籍上は女性で男性として暮らしている岡山県新庄村の臼井崇来人さん(50)です。

 「性同一性障害特例法」では、戸籍上の性別を変更するには、生殖機能をなくす手術が必要だとしています。  臼井さんは2023年12月、健康へのリスクなどを理由に、手術を受けなくても性別変更が認められるよう岡山家裁津山支部に申し立てをしました。  岡山家裁津山支部の工藤優希裁判官は「医学的にみても必要かつ合理的なものとは言えず、憲法に違反する」として、特例法のうち生殖機能をなくす規定を無効とし、性別変更を認める判断を示しました。  

一方で、「特例法全体が無効となるものではない」としています。  臼井さんは2016年にも同様の申し立てをしましたが、最高裁は2019年、「特例法の規定は、現時点では憲法違反とまでは言えない」として訴えを退けていました。  

しかし、2023年10月に行われた別の当事者の審判で最高裁が「規定は憲法違反である」との判断を示したことから、臼井さんは再び申し立てをしていました。  申し立てが認められたことで、臼井さんは、一緒に暮らしているパートナーとの結婚を前向きに考えたいと語りました。

あ~あ、やっちゃった!これで男性器付きの自称女が戸籍を女性に変えて、生得的女性と同じ扱いをしろと要求してくる日に一歩近づいた。

こういうことを言うと、いや、温泉や銭湯は男性器付きの人を女湯に入れないという規則があるから大丈夫だとか言う人が居るが、これは法律でそう決まっているわけではなく、温泉や銭湯協会の方針がそうなっていると言うだけの話であり、経営者の判断次第でどうにでも変えることが可能なのだ。もしこれらの施設が男性器付きの戸籍上女性から「法律上の女性を女性扱いしないのは差別だ」と言って訴えられたらどう対応できるのか非常に疑わしい。いや、そんな訴訟を避けるために時と場合に応じて自称女性の要求を飲むところも出て来るかもしれない。すでに欧米各国で起きているように。

それに温泉や銭湯は不安な女性達が行かなければいいという選択肢もあるが、これは女性が選べない状況の女性救済センターや病院の病棟や刑務所及び女子スポーツなどに大きな悪影響を及ぼす。すでに諸外国で前例がいくらあるのに日本でこの判断を下した日本の最高裁はどれだけ狂っているのだ?

手術なしの戸籍性別変更が可能ということは、男性は身体を全くいじらずに女性を名乗ることが出来るようになるということだ。特例法にはホルモン治療をしていなければならないという規則はない。性違和の診断書など15分で書いてもらえる。ということは身体は完全な男が法律上は女性だと言い張って女性空間にどんどん入ってくることが許されるようになるのだ。手術なしに戸籍変更が出来るということは特例法の条件である三、四、五が無意味になるということだ。

  • 一 十八歳以上であること。
  • 二  現に婚姻をしていないこと。
  • 三  現に未成年の子がいないこと。
  • 四  生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
  • 五  その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

手術をしなければ、四と五は事実上無効になり、生殖器を保持するなら将来子どもが生まれる可能性は大いにあるので三番目も意味のないものとなる。手術要件を失くすということは要するに特例法自体を無効にするということなのである。

私は昔から戸籍の性別を変更できるという前提で作られた特例法にこそ問題があると主張してきた。しかしそういう話をすると特例法こそが最後の砦なのだから守らなければならないという女性空間を守る会らの人びとから批判を受けた。しかし私は特例法がある限り、その条件がどんどん緩和されて意味のないものになっていくに違いないと主張してきた。それはイギリスなどの例を見ていれば火を見るよりも明らかだったからだ。

しかし日本の法律に詳しい人の話によると、すでにある法律を覆すことはほぼ不可能に近いのだそうだ。だとしたら男女を身体の性別で分けることは憲法違反にはならないという判決が必要となってくる。私は理解増進法にこの項目を付け加えるべきだとずっと考えていたのだが、そうした安全弁が加えられることなく増進法は通ってしまった。

手術要件を外すとなると、いったい戸籍の性別変更はなにを基準に許可されることになるのだろうか?実をいうとこの臼井さんと言う人は生殖機能の手術だけでなく、乳房除去もしておらず、ホルモン治療も今はしていないのだという。ということはこの人は身体は完全に女性なのだ。そういう人が男性として生きているとは一体どういう意味なのだろうか?そしてこの人が戸籍を男性に変えられるということは事実上同性結婚を許すことになる。現に臼井さんは女性パートナーと結婚する気まんまんである。

まったく日本の最高裁は何を考えているのだろう。この話は臼井さんひとりの問題ではない。男性器を持ったまま戸籍を変えたがる男たちが激増する日も近い。

特例法に関する三つの派閥|c71 (note.com)


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J.K.ローリングは本当にトランスフォーブなのか?教授との会話で考えを変えた学生

これは今ネットでちょっと話題になっているビデオなのだが、とある大学教授と学生がJ.K.ローリングのトランスフォーブと言われるツイートに関して、実際にそれが本当にトランスフォーブなのか分析するという会話である。私はこれを最初に観た時、多分やらせだろうと思ったのだが、実際はそうでもないらしく、本当の教授と学生の会話らしい。

ではその内容を紹介しよう。XでMoja Mojappa@MojaMojappaさんが日本語訳を載せてくれているのでそちらも参考にしながら私なりに訳してみた。

教授:この人たちはJKローリングについて話したがっている。どうなの?何が知りたいの?

学生:えっと~、彼女はかなり物議をかもした過去がありますが、それについて教授はどうお考えですか?教授は彼女の作品を今でもお好きですか、彼女の偏見に満ちた意見にも拘わらず、、

教授:具体的に「偏見に満ちた意見」とやらを定義してみようか。どの意見が偏見に満ちているのかな?これを思想実験として扱ってみよう。私は何が正しいとか、間違っているとか、何を考えるべきかなどをいうつもりはない。重要なのは何を考えるかではなく、どう考えるかを学ぶことだ。

学生:はい

教授:君が偏見に満ちていると言う時、君は彼女の意見が偏見に満ちているという結論から出発している。まず、彼女は偏見に満ちた意見をもっているのか、というところから始めてみよう。君が偏見に満ちた意見というのは、、

学生:彼女は非常にトランスフォビア的な経歴があると聞いています。

教授:君が聞いた?例を挙げてみてくれる?

学生:えっと~、彼女のTwitterを見ればわかるとおもうんですけど、、よろしければ何か探してみましょうか?

教授:探してみてくれる?

数分後

学生:彼女が2019年に公表したツイートのひとつはこうです。「みんな、好きな服をまとい、好きなように名乗り、好き逢う大人同士で共に寝て、平和と安定のうちに最高の人生を送ればいい。とはいえ、『性別は現実だ』と主張しただけの女から仕事を奪うの?」

教授:で、君はそれが偏見だとおもうの?どこが偏見だと思うわけ?

学生:みんなにトランスフォビアだと判断されたんです。僕もそう思います。僕自身も。

教授:君自身もそれがトランスフォビアだと思うわけ?

学生:う~ん、僕は特に意見はなくて、、ただ他の多くの人が言ってることに従ってるだけで、、

教授:じゃ、ちょっと立ち止まって、他の人が言ってることに流されないようにしよう、そして批判的に考える方法を学ぼう。我々自身でこのツイートを分析してみようか。それでその発言、君自身は何か問題があると思うかね、他の人の意見は無視して、

学生:えっと~、彼女は、、ある特定の集団に、、何かを、、なすりつけようとしました。

教授:どこにそんなことが書いてあるんだい?読んでみてくれる?

学生:でも「性別は現実だ」と主張した女性を仕事から強制的に追い出すという部分。

教授:私の解釈としては、女性が「男と女には違いがある」と言えばトランスフォビアだと攻撃されるという意味だと聞こえるが、そこが彼女の言いたいことだと思うよ。「性別は現実だ」と主張した人を攻撃する者がいる、、と

学生:まさにそれが彼女の言っていることです。

教授:それはトランスフォビアなのか?

学生:え~~と~~

この後、学生はローリング女史が謝罪ツイートを出していると言って別のツイートを引用するが、それは単に先のツイートを別な言葉で説明したもので謝罪でも何でもない。そこでもこの学生はトランスフォビアだと思われる発言を見つけることができなかった。

それで教授は、どうやら彼女の言っていることご学生の考えとは特に違いはないということが解った今、彼女が大勢から攻撃される現状は公平だと思うかと学生に聞く。

教授:この会話の冒頭で、JKローリングがトランス差別者であるという前提を踏まえて、ハリー・ポッターについてどう思うかという質問を振り返ってみて、その言い方は最適だったと思うかね?

学生:いいえ、なんか馬鹿みたいな気がします。はは、、

教授:いいのさ、だからこそ我々は考え方を学ぶためにこうしてるんだから、、

実際にJKローリングをトランスフォーブだと批判している多くの人がこの学生のように、実際に彼女が何を言ったのか全く知らないか、歪曲したバージョンを信じ切っている。酷いのになると、ローリング女史が女性のことを「生理のある人」と言ったというデマを未だに信じている人がいる。真実はその真逆で、女史は女性を生理のある人と表現した新聞記事の見出しに対して「生理のあるひと?他になにか言葉があったはずよね」という皮肉っぽい言い方をして批判したのである。

トランスジェンダー活動家たちはローリング女史が彼等の言うような「トランス女性は女性です」という意見を全く受け入れていないことが気に入らないのだ。女史がどれだけトランスジェンダーの人に理解を示そうと、男を女と認めないことで彼女をトランスフォーブ扱いしている。それで何回も何年も彼女はトランスフォーブだと言い続けることによって、事実を知らないこの学生のような愚か者が本当にローリング女史はトランスフォーブだという前提を受け入れてしまっているのだ。

それにしてもどうしてこの偏見を人々は素直に受け入れるのだろうか?私が特に不思議なのは、ハリーポッターのファンたちまで自分らで確かめもせずにこのあからさまな中傷誹謗を頭から信じてしまっていると言う点だ。自分が好きな作家なら、酷い噂を聞いたら、彼女が実際何を言ったのかしろうとするはずだと思うのだが。

ともかく、このビデオのおかげでローリング女史が何を言ったのかより多くの人が知ってくれることになるなら、このビデオがやらせでもなんでも構わないと思う。ビデオの全編は先のリンク先でご参照のこと。日本語字幕があるので解りやすい。


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ニューヨークタイムス、脱トランスの現状を紹介

昨日ニューヨークタイムスが脱トランスについてのオピニオン記事を掲載したという話をちょっとしたが、今回はその内容について少し詳しく掘り下げて読んでみようと思う。

記事の著者はパメラ・ポール(Pamela Paul)。Opinion, by Pamela Paul, As Kids, They Thought They Were Trans. They No Longer Do. (nytimes.com) by Pamela Paul

グレース・パウエル(現在23歳)が自分が男の子かもしれないと思い始めたのは12歳か13歳くらいのこと。ミシガン州のグランドラピッズという比較的保守的な土地にで育ち、多くのティーンエージャーがそうであるように自分の身体に居心地がよくなかった。まったく人気はなかったし良くいじめられた。思春期になると鬱に悩まされセラピーを受けたり受けなかったりしていた。

「自分が身体から離れているような気がしてました。身体が育っていくことが自分に敵意を持っているような気がして」とパウエルは言う。自分の身体の成長に違和感を持つのは典型的性違和の症状だとポール記者は書いている。

パウエルはトランスジェンダーに関する情報をオンラインで読むにつれ、自分の違和感は自分が間違った身体に生まれたからだと思い始める。性転換は明確な解決方法に思えた。彼女が繰り返し聞いたのは性転換をしなければ自殺してしまうというものだった。

それで彼女は17歳で両親に自分がトランスだと告白した。両親はジェンダー診療所に彼女を連れて行き、そのままホルモン治療、そして乳房除去へと進んでしまった。この間医療関係者は一度も彼女の性違和の原因や過去のトラウマに関しての診察は無かった。それで医者やカウンセラーは彼女が子どもの頃に性的虐待を受けていたことを知ることもなかった。

その後、身長160センチで非常に女性っぽいゲイ男性に見える彼女は大学へ進むと男子寮で生活をするようになった。

「もっとちゃんとオープンな話し合いがあればよかったのに」と脱トランスした彼女は言う。「でも私は治療法は一つしかないと言われました。これがあなたの問題ならこれしかない、これがあなたを救うと言われたのです」

これは私(カカシ)も何度も聞いている話だが、ジェンダー診療所は妊娠中絶専門のプランドペアレントフッドと同じで、診療所の門をくぐったら性転換への道しか示されない。普通の病院なら「私、心臓がどきどきするんです。心臓病だと思うんです」という患者が来ても、医者が「はい、じゃあすぐ手術しましょう」なんてことにはならない。「じゃあ検査してみましょう」というのが普通の医療だ。ところがジェンダー医療(医療といえるのかどうか、、)となると患者がそういうからそうなのだという肯定そして治療へとまっしぐらに進んでしまう。なぜ患者が性違和を持っているのか、他の精神病が原因なのではないかといった診察が全くなされないのだ。

ポール記者はジェンダー概念に関しては右翼も左翼も同じように極端な議論を交わしているというが、それは正しくないと私は思う。彼女はドナルド・トランプ大統領がトランスジェンダリズムを「左翼のジェンダー狂気」と呼んだことを批判しているが、自分が異性だと思い込むのは明らかに狂気だ。それに今の右翼保守は昔と違って、同性愛を病気と決めつけて野蛮な治療をして同性愛を治そうなどとはしない。それどころか未成年に不可逆的なホルモン治療や手術を施すなと言っているのだ。そして性違和は心の病気なのだから先ず精神の治療を行うべきだと主張しているのだ。少しでも他人の性違和を疑う人を「トランスフォーブ」といって黙らせようとする左翼連中よりもよっぽどまともだと思う。

増える新しいタイプの患者たち

ポール記者は大人のトランスジェンダーの多くは性転換に満足しており救命治療でもあったが、問題なのは最近急激に増えている子供の性違和患者であると指摘する。

アメリカ最初の小児ジェンダー診療所の創設者ローラ・エドワーズ・リーパー精神科医は、2007年に診療所をオープンした頃は長期にわたる性違和に悩み性転換によって他の精神的な問題がなくなる患者がほとんどだったが、最近それが変わってきていると語る。

エドワーズリーパー医師は自分がカウンセリングした患者たちの性転換は後悔しておらず、政府による禁止法にも賛成ではないとしながらも、医療組織によるきちんとした規制がないことに懸念を抱いている。最近の彼女の患者たちのほとんどが幼い頃に全く性違和を示した歴史のない子たちである。それが10代になって突然性違和を言い出すのである。これは俗にRapid Onset Gender Dysphoria(急性性同一性障害)と言われるものだが、この病気の有無については専門家の間でも色々意見が割れている。

幼児や思春期の患者に関してはもっと慎重な治療を行うべきだとWPATH(the World Professional Association for Transgender Health)の幼児思春期部門の委員長だったエドワーズリーパー医師は語る。

とはいえ専門家や科学者や医者たちは、患者の性違和に自動的に同意すべきではないという考えを公言するのには消極的である。今は閉鎖されたイギリスのタビストックジェンダークリニックの職員たちは患者の性違和を肯定するように強く圧力をかけられていたと証言している。

エドワーズリーパー医師が訓練した医師の多くがジェンダー治療から離れてしまったという。それというのも慎重なカウンセリングをしようとするとトランスフォビアだと責められることが多いからだ。

オレゴンの結婚カウセリングセラピストのステファニー・ウィンは、ジェンダー肯定治療の訓練を受け何人ものトランスジェンダー患者を診て来た。しかし2020年、脱トランス者のビデオをみてからジェンダー肯定治療に疑問を抱くようになった。2021年、彼女は性違和治療はもっと色々考慮する必要があり、脱トランス者の意見にも耳を傾けるべきだと発言して以来、トランス活動家から攻撃を受けており、2022年には彼女のセラピストライセンスをの見直しが審議されていると告げられた。彼女の捜査は打ち切られたが、今は未成年の患者は取り扱わず、居場所を確定されるのを恐れて、カウンセリングもオンラインのみでおこなっている。

性違和患者の診察は慎重に行うべきというカウンセラーが命の危険を感じるというのは、いったいトランスジェンダリズムとはどういう概念なのだ?

脱トランス者の話を取り上げてくれるのは保守派メディアだけであり、そのせいもあって彼等は右翼保守のトランス攻撃の道具となってしまう可能性があるとポール記者は語る。しかしトランスジェンダーを名乗り出た時はちやほやしていた左翼連中が、一旦脱トランスした人を助けようともせずに一斉に見捨てておいて、彼等を右翼の道具扱いする方がおかしいのではないか?

右翼保守は脱トランスの人たちに対して「それみたことか、だからトランスなんかすべきじゃないのだ、自業自得だ」と言って責めたりしていない。それどころか親身になって話を聞き、話をとりあげてくれているのだ。ポール記者はそのことにもっと注目すべきではないのか?

ポール記者はさらに、トランス自認の子供を持つ親たちのインタビューについても語る。これは日本で発刊中止に追い込まれたアビゲイル・シュライヤー著書の「あの子もトランスジェンダーになった」でも書かれていた通り、親たちは子供の性違和は子供が自分の同性愛嗜好に悩んでいるのではないかと疑いながらもジェンダー医療関係者からの圧力に負けてしまう。子供の性違和に少しでも疑問を示すと自動相談所から子供を取り上げられてしまう可能性もある。少なからぬ親たちが子どもが性違和を言い出した時に「娘(息子)を失ったような気がした」と語っている。

ある母親は性違和を持つ子供の両親たちのサポートグループに参加した際、ほとんどの子どもたちに自閉症や他の精神病があることを知った。にもかかわらずグループの主催者は「ともかく転換させなさい」と促したという。「強迫性障害やうつ病がどうしたらホルモン治療でなおるというのでしょうか」とその母親は言う。

こうした親たちの一部は最近オンラインでのサポートグループに参加し、子供たちの精神状態などについて色々話をしているが、子供たちに共通していることはユーチューブやTikTokのインフルエンサーたちに文字通りインフルエンス(影響を受ける)されているということだ。そしてコロナでの隔離生活中にこの問題に拍車がかかったことも事実である。

15歳の息子が突然自分は女だと言い出したキャサリンという女性。息子がADHDかどうかの診察をしてもらいたかったのに、なぜかジェンダークリニックを紹介され、医師は息子の精神病の診断をせず突然「死んだ息子と生きてる娘のどちらが欲しいのか」と質問してきたという。

これは今初めて聞いた質問ではない。子供が突然性違和を言い出した時、子供の性違和に疑問を抱く親たちが必ずされる質問だ。医師たちは子供を性転換させないと子供が自殺してしまうと親たちを脅すのである。

しかし性違和患者が性転換しないと自殺するという説の根拠は乏しい。三年前に発表されたThe Journal of the Endocrine Societyの調査では、性転換治療と自殺予防との関連性は証明されなかったとある。さらに他の自殺願望は他の精神病が影響している場合もあり、性違和のみが原因ではない場合、性転換治療は自殺願望緩和には全く意味がないどころか、ホルモンのバランスが崩れて悪化する可能性も考えられる。

政治の道具にされる未成年トランスジェンダー達

ポール記者の記事はまあまあ良い点をついているのだが、彼女の左翼バイアスが記事のあちこちからうかがわれる。彼女は未成年のトランスジェンダー問題は医療問題であるはずなのに、えてして政治問題として扱われることが多いと語る。

保守派の議員たちは、未成年のジェンダーケアへのアクセスを禁止しようとしている。しかしもう一方で、多くの医療従事者や精神科医が、活動家の圧力や組織の取り込みによって手を縛られていると感じている。彼らは、こうした若者たちに対して責任あるメンタルヘルスケアや医療を実践することが難しくなっていると言う。

いや左翼のトランスジェンダリズムが完全に政治活動になってしまった以上、それに異を唱えるためには政治力を使う以外にない。ちゃんとした診療をおこなおうとする医師たちに手かせを嵌めているのはバイデン政権をはじめとする左翼政治家達なのだ。これはどっちもどっちというものではない。

前述のパウエルも左翼から「トランスジェンダーの人々の信用を失墜させるために偽の物語を作っている右翼だと何度も非難された」と語っている。

LGBT当事者の中からも現在のトランス治療に疑問を呈する人たちが増えている。33歳で女性から男性に性転換した50歳のFtMアーロン・キンバリーは性転換によって自分の性違和は消えたという。キンバリーは看護師としてブリティッシュコロンビアの病院で働いていたが、ホルモン治療が必要とされた患者が深刻に精神を病んでいると判断しホルモン治療よりも精神カウンセリングを薦めたところ、性転換の門番をしていると責められ転職を余儀なくされたという。「なにか完全に脱線していると気が付きました」とキンバリーはいう。キンバリーはその後the Gender Dysphoria Alliance (性違和同盟)と L.G.B.T. Courage Coalition (LGBT勇気協定)を設立した。

一般的性別傾向から逸脱している女性っぽいゲイ男性やお転婆なレズビアン女性らもトランスジェンダーだと診断されてしまうことが多いという。これこそ昔のコンバージョンセラピーと何が違うのだろうか?また宗教心が強く保守的な家庭に育った同性愛者は同性愛は不浄だと思い込みトランスすることも多い。

子供の頃に性犯罪の被害に遭った子が性違和をもつことはよくあると言う話も昔聞いた。自分がこんな目にあうのは女(男)だからだと思い込み、異性になりたいとおもってしまうのだ。

ケイシー・エメリックも幼児性虐待の被害者でレズビアン。しかし自分は男だと思い込み性転換し男性として5年間も生きたが、精神状態は良くならず2022年に脱トランスした。彼女がTwitterでそれを発表したところ、すぐに酷い攻撃を受けた。私も当時の彼女のビデオを観たが、彼女のことを禿げだの醜いだのという中傷誹謗が酷かったのはよく覚えている。

「私の人生は終わったと思いました。私は五年間も偽りの生活をしていたのです」

A woman dressed in black with tattoos on one arm looks off to the right.
Kasey Emerick Credit…Tanyth Berkeley for The New York Times

彼女の声は男性っぽく低く、見た目も男性に見えるため、脱トランスだと言うと、何時テスタストロンをやめるのかと聞かれるそうだ。それでもうやめて一年も経っているというと驚かれるという。いちどなどセラピストに脱トランスだと話したところ「トランスジョセーだったなんて信じられないわ」と言われ「え?私をどっちの性だとおもってます?」と聞き返したそう。

何故かは解らないが、トランスした年齢にもよるが、男性から女性へMtFが女性ホルモンをやめると割合普通の男性に戻れるのに対して、女性から男性の場合は声変わりも髭や体毛や脱毛などは永遠で不可逆的である。男性ホルモンは顔立ちまで男性っぽくかえてしまうので、FtMの脱トランスは非常に難しい。

子供、特に思春期は反抗期でもある。昔なら髪の毛を青く染めたり、変な化粧したり、コスプレする程度で済んでいたことが、最近は身体を不可逆的にかえてしまうトランスが流行っているのだ。こどもたちにはこの行為が自分の将来にどんな悪影響を及ぼすのか全く理解できていない。ポールは80%以上の子供が思春期を過ぎれば自然と性違和がなくなると指摘。またホルモン治療を始めた30%が四年以内にやめてしまうという。

最近のThe Archives of Sexual Behaviorという調査(recent study)78人の若い脱トランス者の40%までもがROGDに病んでいたという。トランスジェンダー活動家はそんなものはないと主張しているが、実際に証拠があるのだ。

ポールはここでオランダ、イギリス、スエーデン、ノルウエーなどアメリカに先駆けて子供のトランス治療を始めた国々が次々に方向転換をしていることを指摘する。しかしなぜかカナダやアメリカでは未だに子供の性転換治療が盛んである。

しかし昨日も指摘したように、ニューヨークタイムスでこのような記事が掲載出来たということだけでも、アメリカのトランスジェンダリズムに関する姿勢は変わってきている証拠だと思う。すでに20以上のアメリカの州で子供のトランス治療を規制する法律が色々通っている。男子の女子スポーツ参加に関しても規制法律が通っていることを考えると、アメリカでも明らかに風向きが変わったと私は確信する。

日本も変な方向へ進まないうちに方向転換をしてもらいたい。

関連記事:

Yes, Europe Is Restricting “Gender-Affirming Care” | City Journal (city-journal.org)

studies (fundacionjuntoscontigo.org)

questioned (segm.org)

criticized (tandfonline.com)

riddled (tandfonline.com)

British effort to replicate the study (nih.gov)

When Kids Say They’re Trans: A Guide for Thoughtful Parents (whenkidssaytheyretrans.com)



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遂にニューヨークタイムスまでが、性自認肯定治療に批判的な記事を掲載!

2024/2/2のニューヨークタイムス(Opinion, by Pamela Paul, As Kids, They Thought They Were Trans. They No Longer Do.)で脱トランスの記事が載ったが、それを紹介しているYang@AxiomAmericaのXポストを我らがエスケーさん@KatzePotatoesが翻訳してくれたので、エスケーさんのご了承を得てこちらに転載させていただく。文脈が繋がるように多少手を加えた。

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ニューヨークタイムズは本日、脱トランス者と、「常に肯定」モデルがどのように多くの混乱した子供たちの身体と人生を破壊したかについての長い記事を掲載しました。 以下にいくつかの注目すべき詳細を示します。

この記事は、ROGD(急性性同一性障害)の 10 代のよくある例から始まります。いじめられ、場違いに感じられ、問題を軽減する方法としてすぐに性別移行に惹かれたのです。移行期間中に、彼女がトランスジェンダーではないかもしれないと示唆する人は誰もいませんでした。

プライマリケア(主治医)のスタッフは、他の診断では決してそうしないにもかかわらず、何があっても患者のジェンダーアイデンティティ(性自認)を肯定するように言われています。

多くの親は、自分の子供が他の問題、特に自閉症を併発していることに気づいています。しかし、支援団体を運営する人々は親たちに、とにかく子供たちをただ性別移行させるように言います。

臨床医は通常、ホルモン剤や手術を受けなければ子供が自殺するだろうと言って親を脅迫している。しかし、自殺リスクが増加するという証拠はありません。

性別移行を望んでいる子供の多くは同性愛者です。多くの同性愛者は、トランス・イデオロギーが新たな「転換療法」であると警告している。

ある例では、脱トランス者がどのようにして彼女が若いゲイのティーンとしてトランスしたかについて話します。彼女は過去に多くのトラウマを抱えていたため、自分をコントロールできる感覚を求めていました。

場合によっては、それは十代の反抗の手段であることもあります。しかし、彼らが行うことの中には、取り返しのつかないダメージを与えるものもあります。

トランス活動家はよくROGDは右翼の神話だと言います。この用語を作った科学者であるリサ・リットマン博士がリベラルであり、それが実際に起きている現状であることは無視して。

他の国々はすべて子どもの性別移行から手を引いている。しかし、アメリカの臨床医たちは、その政策が誤った研究に基づいているにもかかわらず、方針を変えることを拒否しています。

この記事は、15年間自分をトランスジェンダーだと思っていた男性のプロフィールで終わっています。実際のところ、彼は同性愛者であることに苦しんでいただけで、今は肯定的なモデルの冷酷さについて他の人たちに警告しています。 終わり/

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カカシ:エスケーさん、翻訳ありがとうございます!このポスト拙ブログで引用してもいいですか?

エスケー:(6) エスケー on X: “@biglizardswife もちろんです! もし翻訳間違いがあったらすみません🙏” / X (twitter.com)

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こういう記事がニューヨークタイムスに掲載されると言うこと自体が驚きである。私は別にNYTが特別勇気があるとか、この記事が画期的であるとは思わない。むしろこういうことに関しては極左翼的なNYTですらさえも、この問題は取り扱うべきである、いや、取り扱っても大丈夫だと判断したということに注目すべきである。

この記事を書いたパメラ・ポールは明らかに保守派ではない。彼女は小児のトランスジェンダーケアに関する激しい論争は過激派革新派と過激派右翼の論争であるかのように書いているし、ドナルド・トランプがトランスジェンダリズムを「左翼のジェンダー狂気」と表現したのと革新派のいう「トランスフォーブ」が同等だとも言っている。はっきり言ってこれはトランプ大統領の「ジェンダー狂気」の方がよっぽども現実に近い。

またポールは思春期の未成年の性転換はもっと慎重に取り扱われなければならないとしながらも、大人の性転換は満足している人も多く、人によっては救命治療ですらあるというトランスジェンダー活動家の言い分を100%受け入れてしまっている。しかしそんな彼女でも昨今未成年のトランス自認者が増えていることには危惧を抱いているのである。

ポールはまた、脱トランスの話は保守派のメディアしか取り上げてもらえず、脱トランスたちは左翼革新派やトランス活動家たちからひどい仕打ちを受けていることも指摘している。トランスする時はあれほどちやほやした人々が、一旦脱トランスすると手のひらを返したように冷たくなるのは事実だ。

記事は、性違和を言い出す子供達を一番助けたいと思っているのは親たちである。しかし子供達の性違和に疑問を呈ずる親たちは子供達との関係が悪化してしまったと悲嘆にくれる話も紹介している。これはアビゲル・シュライヤーが「あの子もトランスジェンダーになった」で書いていた通りの話だ。残念ながら日本では発刊がトランスジェンダー活動家によって阻止されてしまったが、今やNYTですらも無視できないほど未成年の性転換治療は問題になっているということである。


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東洋人に向かって「あなた中国人?」と聞くのは必ずしも差別ではない

私はアメリカ生活四十余年なので(しつこい!)もちろん「あなたどこから来たの?」とか「国籍はどこ?」なんて質問はよくされる。「あなた中国人?」と聞かれることも度々ある。30年以上前に住んでいたマンションには70代や80代の白人のご隠居さん達が多く住んでいて、みんな私には優しかったし親しくしてくれてたが、何度訂正しても私のことをThat Chinese girl (ザットチャイニーズガール・あの中国人の女の子)と呼び続けた。日本で言ったら昭和一桁世代にとって東洋人とチャイニーズは同義語だったのだ。

先日アメリカ上院議会の公聴会でトム・コットン議員(共和アーカーソン代表)がtiktokティックトックの代表取締役のShou Zi Chew(周受资)氏の国籍に関して「あなたは中国人か?」という質問を何度もしたことが、東洋人だからと中国人だと決めつける人種差別だという批判が高まっている。こちらがその典型的な意見。やりとりは日本語字幕があるので観ていただきたい。

この切り抜き映像だけを観て前後の文脈を理解しなければ、ブランドン・K・ヒル氏がいうように「無知なステレオタイプ」な質問だと勘違いされる読者もおられるかもしれないが、実はこの質問には理由がある。

先ずこの公聴会はなんのためのものだったのかということを理解しなければならない。これはTikTokを含めMeta, X, SnapやDiscord, Facebookといったソーシャルメディアが子どもに悪影響を与えているのではないかという前提で開かれたもので、各メディアの代表者たちが招かれて質問を受けたのである。トム・コットン議員はもともとTikTokには非常に批判的な立場であり、アメリカでは使用禁止にすべきだとすら言っている人だ。そしてその理由というのが中国共産党にある。

聡明なる読者諸氏はご存じかもしれないが、TikTokは元々中国のソフトウエアで、使用者が自分で撮影した短いビデオをアップして共有できるアプリである。TikTokは中国本土ではDouyin(抖音)と呼ばれており中国資本のバイトダンス(ByteDance)が所有している。いまやTikTokの人気は世界中で2兆個の携帯機器にダウンロードされており、その影響力は(特に子供や青少年の間で)すさまじいものである。「ユーザーデータが中国政府に収集される可能性があるという国家安全保障上の懸念や子どもたちの安全のために、いくつかの国がTikTokの使用を制限、禁止、または禁止しようとしている」とウィキにはある。

実はトランプ大統領の時代にTikTokの使用を禁止しようという動きがあったのだ。これはアメリカ市民の情報が中国共産党(CCP)に筒抜けになっているという懸念だけでなく、CCPはTikTokのアルゴリズムを使ってプロパガンダを流しているという懸念があるからなのだ。例えば最近やたらと若い人たちの間で親パレスチナやオサマ・ビンラデンの手紙崇拝などの思想が広まっているのも、TikTokの影響が非常に大きい。CCPが反イスラエルで親パレスチナなのは先日もお話した通り。

つまりこういう背景がある以上、アメリカのTikTokCEOが中国共産党員かどうかという質問は非常に正当なものなのである。無論トム・コットン議員のような知識の高い人が公聴会に招いた人の略歴を把握していないはずはない。現に彼は周氏の妻子がアメリカ国籍であることを知っていたのだ。だからこの質問は周氏が中国人かどうかを知るためのものではなく、彼がCCPとどういう関係にあるかを知るための質問だったのだ。コットン議員はこの一連の質問について、「(周氏)自身が、彼の会社のように、中国共産党の影響下にあるかどうかを追及するのは、まったく妥当なことだ」と述べている。

こういう正当な理由があったにも関わらず、先のヒル氏のようにこれを人種差別問題にすり替えるのは非常に悪質だ。特に我々東洋人は東洋人だというだけで皆同じだと思われることに日頃から少なからぬ不満を持っている。その感情を悪用されて人種差別だなんだと言う煽りに乗ってはいけない。

出身地を聞くのは差別なのか

関連した話で、先日Xで最近日本に帰化したばかりのアンちゃんというアメリカ人女性が近所のご老人から「どこから来たのか」と聞かれて差別だと騒いでいるのを目にした。実はこれ、アメリカでも少数民族に対して出身地を聞くのは差別だと言い張る人達が多いので、アンちゃんさんも典型的アメリカリベラルだなと思わざる負えない。せっかく日本に帰化したのに、こういう下らないアメリカ思想を持ち込まないでほしいね、全く。

アメリカには移民が多い。それで出身地や民族は全く知らない人同士の会話のきっかけになる。言葉にアクセントがあり少数民族だったら出身地に興味を示されても不思議はない。聞いている人に他意はないのだ。もちろん少数民族だからといって移民とは限らない。二世三世になればすでにアメリカ人だ。だから「どこから来たの?」と聞かれたら「ロサンゼルス」と答えればいい。それでも「いや、だから元々はどこ?」としつこく聞かれたら「生まれも育ちの葛飾柴又、、、」冗談冗談。

相手が何を聞いているのかははっきりしてるのだから、「両親は日本からの移民だけど、私は生まれも育ちもロサンゼルス。日本のことは何も知らないし、日本語も話せない」くらいペラペラしゃべっても別にいいと思う。相手は単に話題のきっかけを探したいだけなのだ。そして反対に「あなたの出身はどこ?」と聞けばいいのだ。

アンちゃんさんも「どこから来たの」と聞かれたら、「アメリカ出身ですが、最近帰化して日本人になりました」と答えていれば質問した方も「へえ、すごいね」となって面白い会話が交わせたと思うのだが。

追記:Xでヒル氏のポストについてるリプライを読んでいたら、皆さん結構まともなことをおっしゃているので、コメント欄に貼っておく。

こちらコメント欄にあったジェニファー・ゼングという女性のポストに貼られていた写真。

TikTokの周受资が中国共産党員じゃないって?じゃ、CCP旗の横で座ってる男は誰なのよ?もちろんCCPは頭いいから「シンガポールのビジネスマン」をCEOにしてこういう質問から逃れようとしてるのよ。


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まるでパロディー、でも笑えない、チームの半分が男子の女子チームが男子二人の対抗チームに勝利

デイリーワイヤー制作の「レイディーボウラーズ」という映画の中で、全員男子の「女子」バスケチームがトーナメントを総なめしようと企んだところ、もっと才能のある全員男子の「女子」チームと対抗してしまい、え?となるシーンがあった。いや、自分らがインチキできるなら相手チームもそうなるでしょ、という設定である。無論これはコメディー映画のパロディーであり現実ではなかったのだが、なんとチームメンバーの半分である3人までもが男子という女子バレーボールチームが男子メンバー二人を含む女子チームに大勝利という信じられないゲームがカナダで実際におきてしまった!

先日も50代の男が最年少13歳を含む10代女子水泳競技に参加して女子更衣室を使っていたというニュースを報道したレベルニュースが、内部からの密告を得てこの事件を報道している

内通者からの報告を得てレベルニュースの記者が試合当日に取材に行くと、試合は明らかに男子選手による圧倒的な活躍が目立ち、ベンチで待機していた補欠の本物の女子メンバー達の出番は全くなかったそうだ。以前にアメリカで男子選手のスパイクをもろに顔に受けて後遺症が残る大怪我をした女子選手がいたが、カナダでも自称女子の男子選手の参加が増えるにつけ、女子選手の負傷も増えている。すでにここ数か月でオンタリオ大学体育協会(OCAA)主催の試合中に男子選手のスパイクをうけて脳震盪(のうしんとう)を起こした女子選手が二人も出ているのだ。

現在、OCAAには6人のトランスジェンダーがいるのだが、OCAAには何をもってして女子と認めるかという確たる規則がない。そのせいでトランス女子を名乗る男子6人のうち5人は、単にホルモン療法すら受けていない自称女子というだけの普通の男子なのである。

この試合を取材したレベルニュースのデイビッド・メンズィース(David Menzies)記者は、こういう取材をするときに取材を阻止してトランス自認の男たちを積極的に擁護するのは必ずといっていいほど若い女性達だという。こうした若い女性達の多くはトランスジェンダリズムに完全に洗脳されていて自分らのスポーツが破壊されつつあることに気付いていないのだ。

そのうちレイディーボウラーズの映画のように、全員男子の「女子チーム」が女子トーナメントで競い合う日が来るだろう。ほんと、これ冗談じゃなく。


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