以前にも思春期ブロッカー摂取後乳房除去手術まで受けて後悔した16歳の少女の話をしたことがあるが、今回は13歳から思春期ブロッカーを摂取し、19歳で去勢手術を受けた後に後悔した脱トランスの青年についてお話したい。Detransitioned boy castrated by doctors warns kids about perils of gender ideology: ‘Patient for life’ (msn.com)

この青年コービー(仮名)は11歳ごろから女っぽい少年だった。トランス活動家のいう幼いトランスのチェックリストにすべてチェックできるような子供だったという。女っぽい男は愛されないと感じていた。しかし今は男としての自分を取り戻そうと努力しているという。「でも難しいです。僕には女性のようなヒップもあるし睾丸もない。頭蓋骨も十分に男として育たなかったから」

コービーは今思うと医療によるトランスはある意味自傷だったのではないかと語る。何故なら彼は自分の内面にある同性愛偏見(ホモフォビア)に苦しんでいたからだ。不幸なことに彼がそれに気づいたのは去勢手術を受けてしまってからだった。

彼が自分はトランスジェンダーなのではないかと思ったのはユーチューブでトランスジェンダーについて観たのがきっかけだ。

Kobe shares his story detransitioning and discovering himself in an interview with Fox News Digital. Photos used with permission to Fox News Digital

それを観てコービーは自分が考えていたような恥かしく忌まわしいゲイ男性にならなくて済むんだと思ったという。

コービーは11歳の時に親に自分はトランスだとカムアウトした。無論親は最初は拒絶したが、オンラインで学んだ「死の切り札」を使って親を説得した。この「死の切り札」とは、俗にいう「死んだ息子と生きてる娘とどちらが大切だ?」という自分の命を人質にとる脅迫のことである。ネットにはすでに思春期ブロッカーを摂取しているすこし年上の子供たちが、どうやって反対する親を説得するかという悪知恵を幼い子供たちに吹き込んでいるのだ。コービーは自分には自殺願望など全くなかったと語る。

コービーは13歳で思春期ブロッカーを使い16歳で女性ホルモンを摂取、19歳で去勢手術をした。

「僕は精神健康に役立つことを期待してました。でも何の役にも立たなかった。僕はこの時間を無駄にしてしまっただけです。そして僕は一生難病患者になってしまったんだ。」

身体の成長は思春期ブロッカーのせいで永久に止ってしまった。そして副作用で慢性的に背中の痛みに苦しめられている。思春期ブロッカーは骨の密度の成長を止めてしまうため骨粗鬆症になる患者が多いことは広く知られている。

コービーはブロッカーは成長を阻止しただけでなく人生までも止めてしまったという。やる気や幸せまでも抑制してしまったというのだ。コービーは性機能も性感も大幅に失くしてしまった。精神的にも身体的にも常に苦痛を感じている。

女性ホルモン(エストロゲン)に至っては、認知に大きな悪影響を与え、常に頭がボーっとしている感じがし、話の途中で何を言っていたか忘れてしまったりした。ホルモンを辞めて何か月か経った今ですらも時々思考が途中で止ってしまうという。

「常に脳に霧がかかっているようで、ある時は発狂状態にまでなりました。ホルモン交換治療を受けてる僕の知り合いの男性の多くが同じ経験をしています。エストロゲンは人をキレさせるんです」

これを読んでいて思い当たることがある。トランスジェンダリズムに反対する女性や保守派の人びとが演説などをすると、決まって集まってくるトランスジェンダー活動家達が居るが、彼等は髪の毛をピンクや紫に染めてピエロのような恰好をしているだけでなく、その眼付が尋常ではないのだ。彼等は常に相手に向かって唾を飛ばしながらわめいているが、一体何が言いたいのかさっぱりわからない。彼等は決して落ち着いて向き合って討論をしようなどとはしない。これは女性から男性のFtMでも男性から女性のMtFでも同じく言えることで、彼等に共通しているのは非常に狂暴的であるということだ。

またエストロゲンによって新陳代謝が崩れてしまい肥満に悩むあまり危険な摂食障害を起こしてしまったという。私が知っているブロッカーを摂取した二人の少年のケースでも、二人とも肥満に悩んでいた。

コービーの主治医は去勢手術を美化してコービーに薦めた。計画は最初からブロッカーそしてエストロジェンそして性適合手術(SRS)だった。これは思春期ブロッカーは子供たちが自分の性別をはっきり決められるまでの休憩のようなもので、辞めれば普通に元の性で思春期を迎えられるという活動家達の表向きの発言とは違っている。

これも以前に聞いた話だが、ブロッカーを受けた患者のほぼ100%が性転換手術へと進むというのも、医者たちは最初から彼等を元の性に戻すつもりなど全くないからなのだろう。

コービーの手術を承認した医師の診断書にはホルモン交替治療は成功しコービーは精神的にも安定していると書かれていた。しかしコービー自身に言わせると、それは嘘だという。

「どれもホントじゃありませんでした。僕は安定してなかった。死にたかった。常に自分じゃないものになろうとしていた。本当にひどかった。本当にひどくて、あ、すいません、エストロゲンで、何でしたっけ、考えを忘れました。」

SRS手術は医療保険の関係で延期されたため、睾丸摘出手術をすることになった。当時の彼はテスタストロンが悪の根源だと思い込んでいた。また医者もSRSの過程として役に立つと言った。しかしそうはならなかった。睾丸を摘出してしまったため、身体が男性ホルモンを生産することが出来なくなった。それでコービーは現在人工的にテスタストロンを摂取しているのだという。

「正直な話、再び生きていると感じられるようになりました。元気が出て来ました。如何に異性ホルモンが身体に悪いかという証拠です。本当に悪いのです。」

手術の痕は、いまだに時々激しい痛みを感じることがあるという。特に性的に興奮すると痛むという。また排尿にも影響がある。

「手術の後、多くの人が自ら命を絶つことになるのだと知りました。正直なところ、もし僕の性器を女性器のように反転させることが許されていたら、数年後に僕はここにいなかったと思う。」

女性ホルモンが精神を不安定にするとか、SRS手術後に自殺する人が多いという話を聞くと、先日亡くなったりゅうちぇる氏のことを考えずにはいられない。彼もまたホルモン治療の副作用の犠牲になったのではないだろうか?

コービーの家族は彼を受け入れ女性としてパスするようにもなっていた。しかし彼は幸せではなかったという。最初はその気持ちを否定しようとしたが、色々考えているうちにトランスジェンダリズムと言う概念がいかに非常識なものであるかに気付いたという。

「トランス女性には生理があるといったり、女性スポーツや女性更衣室では男性器がむき出しになるのが当然で、トランス女性は女性刑務所に入るのが当然だとか言ったしてる。トランスジェンダーの権利が、実際の女性の権利を追い越しているのを目の当たりにしました。それを正当化することはできなかったのです」

コービーは今後のプランとして、科学が好きなので動物の世話をするキャリアを目指したいという。生物学を勉強して絶滅危機にある動物たちを救いたいのだそうだ。コービーはトランスで居る間、トランスで居ることばかりを考えていて他に趣味も興味もなかったため、今はそうしたことに再び取り組んでいきたいという。

僕は自分が経験したことに対して、とても強いと思っています。僕は思いやりのある人間です。性同一性障害やあらゆることで苦しんでいる子供たちのことを気にかけています。彼らには助けが必要だと思います。でも(性転換)は助けになるとは思わない

トランスジェンダー活動家は子供の頃に性転換を始めて後悔をする人の数は非常に少ないと言っているが、マット・ウォルシも言っていたように、思春期ブロッカーを使ってこんな幼いころから性転換させるなどということが起き始めたのがつい最近のことだ。その影響がどのようなものであるかなど何十年も経たなければ正確に把握することなどできない。しかしその間にもすでに20歳にもならない若者たちが、自分らの間違いに気づき後悔し一生苦しまなければならない痛みを感じているのである。

私は昔から性同一性障害の治療がSRSであるということに多大なる懸念を抱いていた。大人の場合でも許されるべきだとは思わない。ましてや性欲を感じたこともないような幼い子供たちから一生、生殖機能を奪い取り性的快楽を感じることもできないように傷つけてしまうなんて許されていいはずはない。

Continue readi


2 responses to 思春期ブロッカーを摂取し去勢後に後悔した若い脱トランスの悲劇

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