ロシア・ウクライナ戦争の機密情報を漏洩した21歳の州軍空兵逮捕される

先日ロシア・ウクライナ戦争に関して、ウクライナ国内におけるアメリカやNATO軍の関与に関して機密情報を漏洩した21歳の州兵軍の一等兵が逮捕された。私は機密情報をを漏洩する行為は許せない。特にわが軍の位置や作戦を敵に漏らすような行為は非常に危険だ。

逮捕されたのはジャック・ティヘラ、21歳。マサチューセッツ州の州軍空軍の一等兵。航空警備隊所属で専門はサイバー輸送システム、いわゆるIT専門家だ。彼は「ウクライナに対する米国およびNATOの援助や、米国の同盟国に関する米国の情報評価について詳述」されてる書類の写真をディスコード(Discord)というソーシャルメディアにアップした。

興味深いのは彼の逮捕にはワシントンポストの調査がかなり貢献しており、言ってみればポストが警察の捜査に手を貸したのである。これは非常に不思議な状況だ。これまでにもトランプ政権内部の情報が漏洩したことがあるが、メディアはその情報元を隠すのが普通だった。ところが今回に限ってはメディアは政権の手先となって情報源の暴露に手を貸している。本来であれば、こういう情報こそメディアがこぞって入手し、ティヘラ本人に色々インタビューでもするのがジャーナリストとしての本筋ではないのか?それを早々に本人の逮捕に率先して協力し政権に不都合な情報元の口を塞ぐというのはおかしな話である。

機密情報を漏らすというのは決して許されることではないが、今回の場合、これは単なる漏洩というより内部告発であるという意見もある。それというのも露・ウ戦争の実情はバイデン政権が国民に知らせていた内容とかなり違っていることがわかってきたからだ。

ワシントンポストによるとティヘラはディスコード内部の招待客のみのプライベートチャットに情報をアップしていたらしい。

「(ティヘラ)は政府に対して暗い見方をしていた。若いメンバーは、米国、特に法執行機関や情報機関を、市民を抑圧し、闇に葬ろうとする不吉な力として話していたという。彼は “政府の行き過ぎた行為 “についてわめいた。OGはオンライン仲間に、政府は恐ろしい真実を国民から隠していると話した。」

しかしチャットルームのメンバーたちは、ティヘラはメンバーたちに自分の知識をひけらかすことのほうが目的だったような感じだったと語っている。ではいったいどのような情報が漏洩したのか。APの記事から引用。

「文書は、ウクライナに対する米国およびNATOの援助や、米国の同盟国に関する米国の情報評価について詳述しており、これらの国との関係を緊張させる可能性があると思われる。

また、2月と3月のウクライナとロシアの戦場での位置関係や、失われた戦場道具の正確な数、同盟国からウクライナに新たに流入した戦場道具の数など、リアルタイムの詳細を示すものもある。

また、ウクライナの重要な防空システムのミサイルがあと少しで枯渇しそうな状況も明らかになっている。そうなれば、ウクライナの空は、すでに都市やインフラに打撃を与えているロシアの空爆や砲撃にさらされることになる。

韓国、イスラエル、アラブ首長国連邦などに関するこれまで報道されなかった機密情報も含まれている。

どれだけの文書が流出したのか、明確な答えは出ていない。AP通信が閲覧した文書は約50件で、総数では数百件に上るとの推定もある。」

インテリジェンサーの記事にはもう少し詳しい情報が載っている

「ワシントンポスト紙は、リーク元に関する報道の中で、『約300枚の機密文書の写真を確認した』とし、また、他の情報報告を書き写したと思われるテキスト投稿も確認したと述べている。メディアの報道の多くは、リーク元の約100の文書のコレクションに焦点を当てている。Post紙の報道を見る限り、当初流出したのはそれよりもはるかに多くの資料のようだが、ほとんどの文書は公開されていないようである。

今回公開されたファイルは、NSA、CIA、国防情報局、DEA、国家偵察局(米国のスパイ衛星を管理する機関)が収集した情報に基づき、主に2月から3月に作成された説明文書やスライドの写真である。文書には、同盟国との共有が許可されたものもあれば、米国のみへの公開が指定されたものもあり、これは米国の情報源からのものであることを示す大きな手がかりとなった。

この文書の多くは、統合参謀本部議長のマーク・ミリー氏のために作成されたようだが、十分なセキュリティ・クリアランスを持つ人なら誰でもアクセスできただろう。最初の画像に写っている文書は、機密扱いのブリーフィングの一部である可能性が高く、折りたたまれてページを撮影できる場所に持ち去られたようです。ニューヨーク・タイムズ紙は、画像の余白にある詳細と、リークした疑いのある人物の実家の写真の詳細とを照合することができた。

流通しているリーク文書の中には加工されたものもあるようだが、どうやらそれはリークされた後に親ロシア派のプロパガンディストによって行われたようだ。」

機密情報の漏洩は決して許されることではないので、この青年は厳重に罰せられなければならないが、しかしウクライナの戦況は我々が知らされてきているほど好況とは言えない。

政権が現在続行中の戦争に関してすべての状況を詳細に国民に説明する義務はない。そんなことをしたら敵に我々の手中を知られてしまうからだ。しかしだからと言って、負け戦をあたかも勝ち戦であるかのように報道することは国民への裏切りだ。メディアが政権のいいなりになって大本営報道しかしなければ、国民はこの負け戦のために血税をウクライナに送っていることすら知らずに生きていくことになる。

今現在アメリカのインフレはものすごいことになっている。卵一ダースが1000円もするのだ!

ロシアへの経済制裁は何の役にも立っていない。それどころかかえって欧米の燃料が足りなくなり庶民は恐ろしいほどの値上げに苦しんでいる。

前にも書いたが、カリフォルニア今期の冬は例年になく雨季が長く続き、気温も摂氏0度から10度程度の日々が三か月以上も続いた。この間に天然ガスの値段が4~5倍に跳ね上がり、苺畑家の暖房費は普段の10倍!もっと大きな家に住んでいる家庭では、ガス代の自動引き落としの最高金額の400ドル(5万円近い)を越してしまい、ガス会社から上限を引き上げるように要請が来たという。

未だにコロナ禍の悪影響で経済的に復帰していない人が多くいるというのに、それに煽りをかけるようなこの不況。そして続くウクライナの戦争。

すでにウクライナにはアメリカ軍の特別部隊が出動していることが今回の漏洩ではっきりした。つまりアメリカはすでにロシアと戦争をしているということになる。こういう大事なことは大統領だけの決断で決めてはいけないはずだ。議会はどうなっているのだ?

軍事機密情報の漏洩はいけない。だが、そうしなければならないと思った兵士の気持ちもわからないではない。


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女性自認男への特別扱いは真実への冒涜

数日前からイギリスのロイヤルアカデミーオブダンス(RAD)というバレエ学校に、33歳からバレエを始めたという身長190cm体重は裕に120キロはあると思われる熊のような大男が受け入れられたというツイートが上がって来て話題になっている。

当初元ツイの人が間違えて彼がロイヤルバレエアカデミーに入学したと書いてしまい、まさか、そんなと誰もが息をのんだのだが、コメント欄に、いやいや、これはバレエ団付属の学校ではなく、民間のバレエ教室のことだと訂正する人があり、なんだ単に素人がお稽古事でやっているだけなのかとホットしたのもつかの間、実はこの大男はその後あちこちのイベントに招かれてプロダンサーとして踊っているという話を聞いて全く呆れてしまった。

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Mr.ソフィア・レベッカ

男の名前はソフィア・レベッカ(明らかに本名ではない)。厳密にいうとレベッカ氏は2017年にRADの初中級試験(大人が受けられる最低のレベル)に合格したということらしい。このRADにおける検定試験の様子を、普通の女子とソフィアと並べたビデオを誰かがアップしてくれたのでご覧いただきたい。こちらがそのリンク。左側の子は明らかにダンサーの卵だが、右側の男はどうみても子供のお遊戯レベル。私は5歳児のバレエコンクールの動画をいくつか観たが、どの子もこの男よりずっと上手だった。この男の踊り(と言えるのかどうか)はまるで熊がドスドス歩き回っているようである。なんでこんなんで検定試験に受かってしまうのだ?

その後レベッカ氏はプロダンサーとしてアメリカでツアーまで行ったというからあきれてものがいえない。彼が自慢げに自分のユーチューブチャンネルで上げている何かの発表会で踊っている時の動画もみたが目も当てられない。引き立て役の女の子たちのほうが数十倍も上手なので彼の下手さが余計に目立つ。それでいて舞台に置かれた花束は女の子たちが拾い上げてこの熊に渡している。そして絶賛の声援を送る観客。多くのコメンターが彼はつま先で立ってもおらず(あの体重でそれをやったら足の指が折れるだろうという批判もある)これはバレエと言えるレベルではないと辛辣な批評。まあ、あたりまえだが。

いったいこれはどういう茶番だ?パロディーなのか?

これを観て読者諸氏も数週間前に行われたヨーロッパフィギアスケート選手権の開会式で、女装した中年のおっさんがよろよろとリンクを滑り、途中で転んで立ち上がれず、女の子のスケーターたちに助けられた動画を思い出されたのではないだろうか。その時の動画がこれ

そしてもうひとつ、ミスアメリカ主催の地方コンテストでこの19歳男子が優勝したのも記憶に新しい。

これらの話で共通しているのは、彼等に課せられた基準は一般の競技者に課せられた基準よりも遥かに低く、もしも彼等が普通の女性であったなら、このようなレベルでは各競技で最初から相手にもされず門前払いを食ったのは間違いがないという事実である。

普通なら非常に厳しい訓練を受け、厳選された人のみがトップに行ける競技でも、心が女だと言い張れば熊のように醜い男がバレリーナになれるというのはどういうことなのだ?

ミスコンの肥満男やスケートおっさんを観た時も、そして今回の熊ダンサーの時も思ったのだが、女装男子にはそれなりに特別の場がある。トランスジェンダーだけの美人コンテストもあるし、女装男子のフィギアスケートもプロバレエ団も存在する。自認女子がこうした競技に参加したいのなら、そういうところで実力を発揮したらいいはずだ。それなのに、なぜこの醜い男たちはわざわざ女子枠に割り込んで調和を乱すのだ?

と書いていて、自分で自分の質問に答えてしまった。

これらの男性は普通に男子競技に参加するだけの実力を持ち合わせていない。だから生得的男子だけのトランスジェンダー専門の競技でも到底レベルが及ばない。そういう奴らがわざわざ女子枠に入り込むのは、まさにそれ、女性空間の調和を乱すこと、女性を冒涜することが目的だからである。

女性達を冒涜するためには、女装男達の実力は酷ければ酷いほど良い。醜ければ醜いほど良いのだ。そしてこの醜く無能な男たちを、「美しい!勇敢だ!胸を打たれる!」と言って誰もに称賛を強制することにこそ意義があるのだ。人々に明らかな虚偽を真実と認めさせることこそが独裁者の真の目的だ。なぜならそれは市民の完全服従を意味するからである。これは女性達だけへの冒涜ではない。真実への冒涜だ。

悪なのだ。

それにしても、周りからちやほやされて、何の才能もないのに自分は才能があると思い込んでる男たちも、考えてみれば惨めである。彼等の妄想を周りが持ち上げて影で彼等を物笑いの種にするのは残酷な行為だ。

私は最初にレベッカ氏を熊に例えたがそれには意味がある。

我々が動物の曲芸をみて面白いと思うのは、動物はしょせん人間並みの芸などできないという前提があるからで、動物が何か演技をして称賛するのは、動物にしては良く出来たと言って喜んでいるに過ぎない。熊がフリフリを着て二の足で立ち上がって一回転すれば、人々は「お上手、お上手」と手を叩くだろう。

あの舞台を観てレベッカ氏に拍手を送っている観客のように。


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顧客を理解できないバドライトビールのお目覚め主義、ボイコット始まる

昨日はイースターサンデー(復活祭の日曜日)。アメリカも各地暖かくなり、家族やご近所さんを集めて裏庭バーベキューをするには絶好の日よりだ。裏庭バーベキューといえば欠かせないのがビール。イースターはどこのお店も閉まっているので、開いてる店といえば大型スーパーのウォールマートくらいだが、ビールの棚はほぼ空っぽ。ただ一つの銘柄だけは何故かしっかり棚にびっしりならんでいる。それがアナハイザ―ブッシュの人気商品バドライト(Bud Light)ビール。

私はビール飲みではないが、バドライトははっきり言ってそれほど美味しいビールではない。ただ他の銘柄より多少値段も安く、ブルーカラーの男たちには愛されているビールである。ではなぜそんな人気ビールがビールの日ともいえるイースターサンデーに売り切れもせずに棚に残ったままなのか、実はこれ、トランスジェンダーが関係している。

は?なんでブルーカラーに人気のビールとトランスジェンダーが関係あるの?そう、その通り、まるで関係ない。そこが問題。

実は数日前、バッドライトは「女の子の日何日目!」で人気を博したディラン・モルベイニーをバッドライトのスポークスマンにすることになり、なんとディランの顔がついたバッドライト缶ビールを売りに出したのだ!ティックトックでは「アタシ、スポーツとか全然わからないけど、乾杯!」とかいってディランが厚化粧の女装姿でビールを飲む動画が挙げられた。

Bud Light; Dylan Mulvaney

INSTAGRAM (@DYLANMULVANEY); SHUTTERSTOCK

これに腹を立てたのがバドワイザーライトの愛好家たち。彼らは政治的には保守派が多く、身体を使う労働の後、家に帰ると安楽椅子にどっかりと腰を下ろしてビールを飲みながらスポーツを観るような男たちである。彼等にとってトランスカルトなど異次元の世界だし、女装男などが彼等に混じったらどれだけヤジが飛ぶことか。そんな顧客層が愛好しているビールのコマーシャルを女装男のディランにやらせるとは彼等に対する侮辱である。それでポリコレ政治とビールを混同するな!とばかりに客たちがボイコットを始めたのだ。

もっともボイコットなどというものはちょっとやそっとでは効き目がない。アナハイザーブッシュは大手企業だし、少数の地方ブルカラーワーカーが短期間ボイコットしたからといってさほどの影響はないだろう。だからもしやるのであれば、徹底的にやらなければだめである。

マット・ウォルシも先日Twitterで言っていたが、WOKE企業はいくらもあるので、それらの商品をすべてボイコットなどしていたら生活はできない。だからもしやるなら、一つの商品だけをピンポイントで徹底的に見せしめとして攻撃する必要がある。そうでないとWOKE企業はどうせ保守派は口だけだと高を括り、また同じことを繰り返すだろう。

それにしてもなぜバドライトは自社製品の愛好家たちをコケにするような宣伝を始めたのだろうか。バドライトのマーケティング責任者アリーサ・ハイナーシード(Alissa Heinerscheid)女史は、バドライトの売り上げは年々下がっており、柄の悪い大学生男子が飲むビールというイメージから脱却して、もっと包括的なイメージをつくり、新しい顧客を得る必要があると話している。新しい顧客層を掴むというのはマーケティング責任者として当然のことではあるが、だからといって現存する顧客を排除するというのは賢いマーケティングと言えるだろうか?

幸いにして、ビールはなにもバドライトだけではない。前にも書いたようにバドライトは特に美味しいビールでもないし、同質で同じような値段ならミラーもミカロブもある。この際だから地元のマイクロブルーリーのビールを試してみるのも悪くないだろう。バドライトの代わりになるものはいくらでもあるのだから、永久的にバドライトをボイコットするのは簡単なはずだ。ウォルシも言うように、このボイコットは徹底的に長期にわたって続けなければならない。そしてアナハイザ―ブッシュが完全にバドライと製造を辞めるところまで追い込まなければならないのだ。

SNS上では近所のバーや小売店で誰もバドライトを買っていないという話がどんどんあがっているが、これは続けてほしいものだ。

Get Woke, Go Broke, を実現させてほしい。


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コヨーテ様の思い出と庭の芝刈り

ツイッターでは何度も書いたのだが、今回の南カリフォルニアの雨季は長かった。カリフォルニアには季節がないという人がいるが、実はそんなことはない。カリフォルニアは大きく分けて乾季と雨季がある。乾季は3月から11月くらいまでで、雨季は12月から2月くらい。とはいえ加州は砂漠気候なので、雨季といっても大した降雨量はなく、年によっては全然雨が降らずに春が来てしまうこともしばしばである。ところが今回の雨季は12月の下旬から雨が降り出し、3月下旬まで何度も嵐が訪れ、その度に大雨が数日間続いた。(そして気温も摂氏5度から10度程度の日がずっと続いていた。おかげで暖房費が例年の5倍以上!)それで去年の8月にすっかり綺麗になっていた裏庭と前庭が物凄いことになってしまった。

苺畑家は裕福ではないので庭師を雇っていない。多分ケーブルテレビに払ってるお金を庭師に回せばいいのだろうけど、ミスター苺が庭くらい自分でやると大見得切ったので、長年庭掃除はミスター苺の担当になっていた。しかし数年前に難病にかかったミスター苺には、すでにそんな体力はない。それで去年私が大病をして入院した頃には、裏庭はまるでジャングルのような凄まじい状態になっていた。

そして現れたのがコヨーテ様である。

お隣のセキュリティーカメラにうちの庭とお隣の庭の間をうろうろするコヨーテ様の姿が映っていたと、お隣さんから聞いた。そして主人が久しぶりに草むしりでもしようかと庭に出た時に、コヨーテ様と遭遇したと言っていたことから考えて、もしやコヨーテ様はうちの裏庭にお住まいなのでは思い始めた。そしてついに私も裏庭に出た時にコヨーテ様に遭遇。私が悲鳴を上げるとコヨーテ様は庭の茂みの間に飛び込んでしまった。

この話を日本の友達にしたら、コヨーテがどんな動物か想像がつかないと言われたので、こちらの動画を見ていただこう。この動画はテキサスの家庭のセキュリティーカメラに写っていたものだが、ペットの猫がコヨーテに襲われて勇敢に戦う図である。大丈夫。猫は逃げ切った。この動画でもわかるように、コヨーテは中型の犬くらいの大きさで、犬と言うより大きなキツネといった感じである。野生動物で案外獰猛であり、小型のペットが狙われるので、コヨーテの居る地域では外でペットを飼う場合はきをつけなければいけない。人間を襲うことは先ずないが、狂犬病などを持っていると気が狂っているため何をしでかすか解らない危険な動物である。

Coyote on the prowk a fascinating coyote behavior

↑コヨーテ様

私は即座に市のアニマルコントロールに電話をしてコヨーテ様を退治して欲しいと要請したが、そういうサービスはしていないので、自分で始末してくれれば死骸は取りに行くと言われた。始末って、いったいどうしろというのだ?まさか住宅街で銃を発砲するわけにはいかない。

そこへやってきたのが庭師のアミーゴ。彼は近所を回って庭掃除が必要そうな家を探しては、仕事を売り込んでいたのだ。私は退院したばかりで体力もなかったので、少額で済むなら裏庭の雑草を何とかしてほしいと頼んだ。しかしコヨーテがでるかもしれないので気を付けて、とは言っておいたが。

アミーゴはそのまたアミーゴを連れて数日後にやってきて裏庭のジャングルを掃除してくれた。そして案の定裏庭にお住まいのコヨーテ様に遭遇したという。しかも芝刈りを始めたら二匹も飛び出して来たという! しかし二人の男たちがカマを使ってどんどん草を刈っていったのに恐れをなしてか、二匹のコヨーテ達はアミーゴたちがいる間は姿を見せなくなった。そのうち一番ひどかったジャングルはすっかり綺麗になり、そのほかの雑草も一応全部刈られて裏庭は更地に戻った。

ここで止めておけばよかったのだが、私はアミーゴの口車に乗せられ、今後雑草で裏庭がジャングルにならないように、砂利を敷いてはどうかという提案に同意してしまった。ついては砂利代、労働費用などが必要と、なんだかんだと言われてちょこちょこ払っているうちにかなりの大金を渡してしまった。ところが、もうこれ以上お金は払えないから、早く仕事を始めてくれと言ったら、仲間が病気になっただの車が事故にあっただのと言い訳が続き、いつになっても砂利は届かず、そのうちいくら電話してもアミーゴとは連絡がとれなくなり、結局更地になった裏庭はそのままで雨季が来てしまった。その間ときどき思い出したように向こうから電話がかかってきたが、なぜ仕事が出来ないのかという言い訳と共に、ずうずうしくも、さらなるお金の無心をしてくるので、いい加減腹が立って「あんたは未だに私に借金がある。その分の仕事をさっさとやれ!」と言ってからは電話もかかってこなくなった。

せっかく綺麗に更地になった裏庭が、再びジャングルにならないように、私は砂利を敷くために厚手のビニールタープを購入。以前コヨーテ様の巣となっていた場所にタープを敷き、雑草が生えてこないように大石で留めた。それでも広い庭全体にタープを敷くわけにはいかないので、ともかく目の届かないところだけタープを敷いて、コヨーテ様が戻って来れないようにした。

雨季が終って裏庭が再び草ぼうぼうになってしまっても、タープを敷いたところだけは草が生えず更地のまま。見栄えは悪いがこれならコヨーテ様のお帰りはないだろう。しかし他の場所の雑草も、あまり背が高くならないうちに刈っておかないと小動物の巣窟となってしまう可能性があるので、雨が終ったことでもあり、一段奮起してここ数日雑草狩りにいそしんだ。ウィードワッカー(雑草狩り機)は結構重たく、電池が持つのは一時間弱だが、その間ずっとの作業が結構大変。でもそれが出来るだけ健康を取り戻したのだと思えば、まあ運動のつもりで頑張った。

おかげで本日は腰が痛い。でも庭は何とか平らになった。大きい庭のゴミ用ゴミ箱が満杯になった。重たくて私では運べないので、ゴミ収集の日はお爺ちゃんに運んでもらおう。あの人は体力だけは残ってるから。

というわけで、気を良くして朝の涼しい時間に散歩でもしようと外へ出たところ、道を横切る大きなコヨーテ様に遭遇。向こうから犬の散歩をしている男性が近づいてきたので、「コヨーテがいましたよ。気を付けて」と一言。通りかかった公園にも「コヨーテに注意」の看板が出ていた。

コヨーテ様たちよ、山へお帰り。雨のおかげではげ山も緑になったし、もう下界に来る必要はないんだよ。


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子供時代にトランスした男児の悲劇的な現在

私が子供の性転換措置を取る大人が増えているという話を最初に聞いたのは2015年のことである。あれからすでに8年という年月が経ってしまった。あの頃、周りの大人たちに「トランスキッズ」としてもてはやされた子供たちは、いったいどんな大人になったのだろうか?幸せに異性として人生を満喫しているのか?それとも、、

そんな私の疑問に答えるように、昨日衝撃的な動画をツイッターで見てしまった。すでに動画自体は削除されているが、10代くらいに見える乳房のある子が男性器をいじって自慰をしている姿だったのだ。どうやらこの子は元々男の子でホルモン治療で乳房は育ったが、思春期ブロッカーで未発達の男性器のある中性的な身体を使ってポルノ動画を作っているらしい。

その子の名前はコーリー・メイソン、現在22歳。メイソン家の5人の子供の長男として生まれ、彼以外は全員女子で四人の姉妹がいる。母親によると2歳の頃からトランスの予兆があったそうで、コーリーは10歳のころから女子の恰好を始め、13歳からホルモン治療を始めた。彼はおとなしい子供で学校ではよくいじめられたという。特に男の子とも女の子とも馴染めず毎日泣いていたそうだ。しかしトランスしてからは皆から愛されるようになり今は幸せだ、と 14歳の頃のビデオで語っている。コーリーが14歳くらいの時の写真を見ると解るが、確かにとても可愛かった。当時彼は将来はファッションモデルになりたいと話していた。

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ところが自分の息子をトランスジェンダーに仕立て上げたこの母親エリカというのが曲者で、コーリーがトランスだとカムアウトした一年後、実は自分もトランスジェンダーだと言い出し、男性ホルモン治療をしたり乳房除去手術を受けたりしてしまった。このトランス親子は物珍し気に多々のメディアで取り上げられた。

コーリーは自分がトランスして幸せになったと言っていたが、実際はそうでもなかったようだ。彼はきちんと高校を卒業していないようだし、モデルとして活躍しているわけでもなく、キャリアと言えるものはソーシャルメディアのいわゆるインフルエンサーというものだけ。それにしたところで人気がある割には収入にはつながっていないようだ。それというのも、コーリーは大邸宅に住んでいたわけでもなく、去年まで母親と二人の妹と一緒にトレーラーで暮らしていたというのだから。

そして去年の8月、コーリーは突然そのトレーラーから追い出されてしまった。その時の手記を読んだが、メディアに出る華やかなイメージとは裏腹に、コーリーの私生活はそれほど幸せとは言えなかったようだ。コーリーは突然追い出されて行くところもなく、母親からも他の家族からもなんの援助も受けられなかったと書いている。ソーシャルメディアでは母親はとても子供を愛しているようにふるまっていたが、現実は全然違っていたという。ところでこの手記でコーリーは母親のことを「ママ」と通して呼んでおり、最後の方で思い出したように「ママ/パパ」とわざとらしく書き足している。彼自身母親のトランスを認めていたわけではないようだ。

そして現在22歳のコーリーはソーシャルメディアでポルノ動画を撮っているというわけ。下記が現在の写真だが、その道に詳しい人の話によると、この顔は薬物をやってる顔なんだそう。目元が座っているし、口元がおかしいということだ。

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私は以前から指摘しているが、なぜか男子から女子へトランスした子の行きつくところは生産業が多い。そして薬物中毒も全く珍しくない。

5歳の時にトランスしたジャズ・ジェニングにしてもそうなのだが、子供の頃からトランスキッズとしてもてはやされてあちこちに連れまわされ、メディアで大々的に取り上げられる子どもたちは、独立した大人としての知識も技術も身に付けていない。

ジェニングの番組の中でも、ハーバード大学に通うジャズが両親に学校をやめたいと話す場面があった。父親が学校を辞めてどうするんだ、と聞くと、これまでのようにLGBTQ+αの活動家としてのキャリアを進めたいとジャズは答えた。活動家はキャリアなのか?

大人になってポルノ動画を撮って生計を立てているコーリーにしても、情緒不安定で暴飲暴食に走り50キロ以上も肥満になってしまったジャズにしても、とうていトランスキッズのお手本とは言い難い。この子たちは周りの奨励を受けて差別などされずに育ったはずなのに、なぜこんな大人になってしまったのだ?トランスキッズとしてトランスした子が大人になって、ビジネスマンとして成功している例があるのなら是非お目にかかりたい。トランスをして命を救われたという立派な大人に会ってみたい。

だがなぜか、そんな人はいないのではないかという気がする。

こんな大人を大量生産しようというバイデン政権は本当にクズである。


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これぞファシズム、バイデン政権トランスジェンダー暴徒をけしかけ保守派への暴力を奨励

昨日、サンフランシスコ大学で女子スポーツを女性自認男子から守ろうと講演ツアーをしている、元大学水泳選手ライリー・ゲインズさんが、講演後大学構内で暴徒に襲われ女装男に二回も殴られ、集団の暴徒に追い回されて構内の一室に警官に守られながら監禁されるという事件が起きた。部屋の前に集まったLGBTQ+αの暴徒たちはドアの前で陣取り、彼女を安全に解放する気はないようであった。本日のライリー自身のツイートから察するに、なんとか無事に帰宅することが出来たようだが。

過激な暴徒に襲われたのはゲインズだけではない。この間から私はトランスジェンダリズムに抗議する、特に女性に対して、トランスジェンダー活動家(TRA)暴徒らからどんな酷い暴力行為や脅迫をしているかという話をしてきているが、本日なんとバイデン政権のホワイトハウスのジャン・ピエール報道官は、TRAによるこうした暴力を批判するどころか、彼等の暴力を奨励し扇動する発言をした。下記はフォックスニュースから。翻訳はDeepL。

トランスジェンダーがキリスト教学校で児童や教職員を殺害した事件から2週間も経たないうちに、ジャン=ピエールはトランスジェンダーの思想を支持する激しいレトリックを披露する多くの指導者の一人となった。彼女は、未成年者に対するトランスジェンダーの医療行為を阻止することを目的とした共和党の法案を非難し、それは単なる「性別の確認」のための医療行為であると主張した。

ジャン=ピエールは、このような法案を 「自分の子供のために最善の医療を決定する親の権利に対する危険な攻撃 」と評した。さらに彼女はこう宣言した。「LGBTQI+の子どもたちは回復力がある。彼らは獰猛です。彼らは反撃する。彼らはどこにも行きません。そして、私たちは彼らの背中を押しています。この政権は彼らの背中を押しているのです。」

続いて、「この立法によるいじめを止めるよう、各州の政治家に伝えるために抗議行動や学校のウォークアウトを組織した全米の子供たち」を賞賛した。

TRA/ANTIFA達は反TRAや右翼保守のことをファシストだと言って責め立てる。ANTIFAなどまさに「反ファシスト」という意味だ。だが、いったいファシストはどちらのほうだろうか?

政権も警察も司法もメディアも大企業も、すべてが同じ党派であり、その政策に声を上げる一般市民を政府お墨付きの暴力団が暴力で弾圧する社会こそ、ファシズム社会の最たるものではないか。BLMにしろTRAにしろANTIFAにしても、彼等は悪政に抗議をする市民団体などではなく、政権の意向通りに反対派を弾圧するための暴力団である。

先日のトランプ前大統領の起訴でもわかるように、アメリカはもはや民主主義の自由国家ではない。2021年1月6日事件で、国会議事堂の中を10数分歩き回っただけの平和的な抗議者を何年も独房に閉じ込め裁判も行わない社会。人殺しをしてもその日のうちに釈放されるような国なのに、右翼保守市民は政治犯として裁判もなしに何年も拘束される社会。これが民主主義の国の在り方か?

今の状況はアメリカ最大の危機といえる。1930年代の金融大恐慌よりも、第二次世界大戦よりも、911同時多発テロよりも、南北戦争よりも、アメリカがアメリカとして生存できるかどうかのぎりぎりである。この独裁を許したら、アメリカはアメリカではなくなってしまう。アメリカという名前の国は残っても、自由の国アメリカは永遠に消えてしまうのだ。

追記:テネシーの乱射事件に続いて、コロラドスプリングスでも女性自認の男が乱射事件未遂で逮捕された。Transgender Teenager Accused Of Planning School Shootings in Colorado, Had Also Listed Churches As “Targets” – Reduxx


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子供の性転換治療が性違和を持つ子供の命を救うという嘘

「トランスして命を救われた」と言う子供のトランス活動家の声を聴くことがおおくなった。アメリカ各地の州で未成年の性転換手術を違法にするところが増えている。この間トランスジェンダーによる乱射事件が起きたテネシー州でも最近子供の性転換手術が禁止されたばかりだった。こうした動きに対抗してトランスジェンダー活動家たちは、未成年の活動家を表に出して、思春期ブロッカーや異性ホルモン投与が子供たちの命を救っていると宣伝し始めた。しかし、性違和を持つ未成年者が性転換をしないと自殺する子供が増えるという説には全く根拠がないだけでなく、性別適合手術(SRS)を受けた10年後ぐらいに自殺をする人も多い。実際SRSを受けた人の自殺率及び自殺願望率は一般人のそれよりずっと高いという調査結果もある。だからホルモン治療やSRSが性同一性障害(GID)の治療として適切であるという医学的根拠はまるでないのである。これに関する多々の調査結果は拙ブログの過去エントリーでも紹介しているのでご参照のこと。

性同一性障害の治療は手術よりもカウンセリングが望ましい – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

子供の性転換治療をいち早く始めたスエーデンでは、すでに未成年の性転換治療を禁止している。以前に見たスエーデンのドキュメンタリー「トランス列車」(ユーチューブ動画、日本語字幕あり)子供のうちに性転換をしないと18歳までに子供が自殺してしまうというのは全く根拠のない出鱈目であったと言っていた。

最近よく聞くようになった脱トランスの体験談でも、ジェンダークリニックに精神カウンセリングを受けに行った未成年が早々に思春期ブロッカーやホルモン治療を推進され、女の子には早く乳房を取ってしまわないと自殺してしまうなどと本人や親が脅かされることもしばしばで、自分には自殺願望など全くなかったのに手術をせかされたという少女たちの話も何件か聞いたことがある。

最近早期にホルモン治療や性器除去手術を受けた未成年の子供たちが、州議会の公聴会で「性転換治療によって命を救われた」などと証言する映像をよくみかけるようになったが、そんなこと、この子たちにわかるはずがない。早い子では2歳児から親やカウンセラーや幼稚園の先生などから自分はトランスジェンダーであり極端な治療をしなければ死んでしまうと言われ続けたら、年端も行かない子供たちがそれを信じ切ってしまったとしても不思議ではない。よくGIDを小児性癌などと比べて、子供が癌だと解っているのに手術させない親などいるかと聞く人があるが、癌は身体の病気であり放っておいたら100%死亡するのに対し、GIDは精神の病気であり放っておいても90%完治するのである。まるで比較にならない。

今朝ツイッターにも5歳の時に母親からトランスを強制されたジャズ・ジェニング(20歳)が、自分はトランスしたことを後悔していないと演説していたが、トランスジェンダーとしてしか生きたことのない彼にその生き方が間違っていたかどうかなどどうしてわかるというのか?彼が出演しているリアリティーショーでもジャズは凡そ幸せな20歳の大学生には見えない。

私は彼がまだ10歳くらいの時のビデオを見たことがあるが、ジャズは当時からなんらかの精神安定剤を常飲していた。健康な子供が抗うつ剤を飲むなどありえないだろう。そしてSRSを受けた今でも、彼は激しいムードスイングに悩まされているのだ。彼の精神病の原因が何かは分からないが、明らかにSRSはこの問題を解決することには全く役に立っていない。

上記のリンクでも書いた通り、性違和だと診断される子供の大半が別の精神疾患を併合していることが多い。自殺願望はそちらの病気のせいである可能性も高い。女の子が乳房を取りたいなどと思うのは、よく精神疾患を持つ子供がする自傷行為の延長かもしれない。だとしたら、不可逆的な極端で危険な治療を始める前に、先ずそちらの精神治療から始めるというのが筋のはずだ。ともかくそうした治療を成人するまで続け、大人になっても性違和が消えない個人に関してだけ、性転換治療を始めるべきだろう。それにしたって私は性転換治療などと言う物自体が非科学的であると信じてはいるが。

以前にも話た通り、私も思春期の頃は非常な悩みを抱えていて、心配した親が神経内科に通わせたほどである。かなりの自殺願望もあったし、自分の体が嫌いで拒食症になったりもした。あの頃今のようなトランスカルトが精神科を乗っ取っていたら、私も間違いなくトランスジェンダーにされていただろう。しかし私の命を救ったのは抗うつ剤でもトランスカルトでもない。神様だ。いや、神への信仰だというべきだろうか。

私は信心深い人間ではない。特にこれといった宗教に所属しているわけでもない。今でも特にどの教会にも通っていない。ただ当時の私は非常な読書家で特にドイツとかフランスの文学を良く読んでいた。またよくお芝居も観ていた。そんな中であるお芝居で誰かが歌った歌の歌詞に「神様は越えられない試練を与えない」というものがあった。

その時なぜかその言葉が心に突き刺さった。さらにお芝居をみていて、お芝居の中の登場人物には無駄はないことに気付いた。誰にもその役割はある。たとえそれが悪役でもちょい役でも。もしこの世の中が神様の作った台本通りに回っているのだとしたら、その中の登場人物である私の存在にもなにかしらの意味があるはず。私の存在は間違いではないのだ!

とまあそんな具合に自分なりに悟りをひらいた。私の命を救ったのはその悟りだ。

最近発表されたアメリカの世論調査では定期的に教会に通っているという人の数がすでに40%くらいになっているという話を聞いた。アメリカはもともと非常に宗教的な国だったのだが、最近の世俗主義は子供たちの心のよりどころを奪っているのではないだろうか。

「神を信じなくなると何も信じなくなるのではない。何でも信じてしまうのだ。」とは誰かが言っていたがまさにその通りだ。子供たちに必要なのは、性違和のある子どもの命を救うのは手術や薬ではない。あなた達がその身体で生まれて来たことは間違いではない。神様は間違いなどおかさない。と誰かが子供たちに諭して揚げることが必要なのだ。


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お爺ちゃん日記②(2021年5月)

2021年初期のツイッターがごっそり抜けているのは、多分私が昔のツイートをまとめて消した時に一緒に消えたからだと思う。この間にもお爺ちゃんに関するツイートはしていたはずだが記録は残っていない。

コロナ禍にはいってすでに一年、カリフォルニアのロックダウンもだいぶ緩和されたとはいうものの、まだまだ色々と開いていないところも多かった。

2021年の3月、お爺ちゃんは運転免許証を返納した。私の実家の母の免許証を返納するまで本当に大変だったのとは対照的に、お爺ちゃんは医者からもう運転してはいけないと言われるとあっさりと諦めた。今後私を運転手のように使えることに快感を覚えているかのようだった。

色々能力が衰えているとはいうものの、お爺ちゃんは非常に論理的な人であり、自分に運転能力がないと医師が判断した以上それに逆らう気など全くないと言っていた。もっともアメリカの場合、医師がそう判断したら、公安にも連絡が行ってしまうので、もしお爺ちゃんが運転したいと駄々をこねたとしても無駄な抵抗だったのだが。

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1/3/21

朝お雑煮を食べていたらお爺ちゃんが「なんじゃそれは」お餅だよ「わしも食う」年寄りはだめなの「何故じゃ?」喉につかえたら危ないじゃん「わしも食う」夫「小さく切ってやれよ」そういうもんじゃないんだよ!お前らおやつのアイスは抜きにすんぞ!二人「餅なんて興味ないし」分かればよろしい!

4/30/21

お爺ちゃんはスーパーに行くのが大好き、なにそのハムの数は、まだうちにたくさん残ってるよ、腐る前に食べられないよ。「なくなる前に買うんじゃ」要らないてば!返してきなさい!「やだ!」返してこい!二度とスーパーに連れてきてやんないぞ!もう買い物に連れて行くのも限界かな?

そんな話をツイートしていて気が付いた。ベーコンがない!明日の朝食用のベーコンを使い切ってしまったのに今朝スーパーに行ったのに、お爺ちゃんとケンカしてて買うのをすっかり忘れてた!明日の朝お爺ちゃんが起きないうちにさっさとスーパーに行かなければ。

4/17/21

お爺ちゃんの行動を逐一実況報道する主婦、あ、お爺ちゃんだめそんなのもっちゃ、落とすよ落とすよ、ほら落としたあ~。

5/8/21

お爺ちゃん、今日はP爺さんがお昼に来るから、そのへん片づけといてね。「その辺てどのへんじゃ?」テーブルの上とかさ、「テーブルをどうするんじゃ?」その散らかってるチラシとか「チラシをどうする?」捨てといてよ「どこへ?」ゴミ箱へ!「どのゴミ箱?」もういい、私がします!

お爺ちゃん、なにをそんなに落ち込んでんの?P爺さんとおしゃべり出来たんでしょ?「P爺、俺より先に逝ったらぶっ〇してやる」どしたの?「あいつフォークも碌に握れんのじゃ。先に死んだら許さん」涙でたよ。

5/2/21

ユーチューブでフランスのレビューを発見し魅入っているお爺ちゃん。きれいだよねえ、生で見たいよね。「どうすれば観られるんじゃ?」そりゃパリにいくしかないでしょ。「パリに行こう」そう簡単にはいかないよ。「何故じゃ?お前が運転しろ。パリに行こう」カリフォルニアから地続きじゃないんだよ。

5/5/21

お爺ちゃん、今日は検査があるから終わるまで何も食べちゃだめだよ。「歯は磨いてもいいのか」大丈夫「デオドラントは?」大丈夫「ひげ剃りは?」デートじゃありません!

5/5/21

お爺ちゃん「これはなんという料理じゃ」ナポリタンだよ「ソースは何じゃ?」トマト(ケチャップだけど)「甘すぎる」むむ、、「塩と胡椒とべージルが足らん、ガーリックも少なすぎる」むむ?「ケチャップじゃな」おぬし、切れるな!「修行が足りんわ、小童目がわっはっは!」この糞爺!

そこで、ケチャップをそもそも食材と認めない、イタリア人の画像をどうぞ。すみっこ書き足した「ここはアメリカやメキシコじゃないんだから」と啖呵を切るのがイタリア心意気でしょう。

やぐまし:そこでケチャップをそもそも食材と認めない、イタリア人の画像をどうぞ。隅っこ化来した「ここはアメリカ」や「メキシコじゃないんだから」と単価を着るのがイタリア心意気でしょう

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5/9/21

お爺ちゃん、お風呂入んなさい。「マティーニ飲みたい。」お風呂入ってから。「今飲みたい」風呂上りの方がおいしんだよ~。「本当か?」ほんと、ほんと、「じゃ急いで入ってくる」マティーニで釣らないとお風呂もはいんないからね、お爺ちゃんは。

5/10/21

洋服ダンスの引き出しを開けて困惑中のお爺ちゃん。「今日のシャツがない」そのバットマンは?「バットマンは火曜日じゃ」月曜日は何なの?「キャプ、、ちゃぷ、、あのなんじゃ」キャプテンアメリカ?「そう、それじゃ!」バットマンの横にあるよ。「おお、隠れておったな」面倒くさい人だなあ。

5/16/21

去年3月末に始まったロックダウン以来、お爺ちゃんの散髪は私がしているが、練習を重ねた結果かなりうまくなったと自負している。比べて私の髪は伸び放題!結局毎日お団子だよん。

5/29/21

お爺ちゃん「チップスが味気ない」サルサあるけど瓶の蓋がきつくて「わしが開けてやる」へえお爺ちゃんも男だね、さすが。「このサルサをどうするんじゃ?」チップスに付けて食べるの!そのために開けたんでしょうが。

5/7/21

お爺ちゃん「カカシ、わしのパンツはどこじゃ」ハッシ、お爺ちゃん、今テレコン中だから、「カカシ、、」シー!今私しゃべってるところだから、音は言っちゃうから、、「カカシ」同僚達「カカシさんちって犬いたの?」え?はい、ポチ、お座り!

5/21/21

今朝のコーヒーはお爺ちゃんの好きなバタースコッチではなく渋みの効いたフレンチローストにしてやったのに、お爺ちゃんは気づかなかったぞ、むはははは「カカシ、今朝のコーヒーは苦すぎて砂糖が三倍要ったぞ」むむ、またしても見破られたか!「むははは、修行が足りんわい、この小童目!」

5/21/21

お医者さんでは、患者さん以外の付き添いの人は外で待っててくださいと言われるけど、お爺ちゃんは一人では何を言い出すか分からないので診察室まで付いて行ってる。最近は看護師さんもお医者さんも解ってくれてるので文句は言われなくなった。

5/22/21

あなた、ジムどうだった?「もうお爺ちゃんがさあ」皆まで言うな、来週私がお爺ちゃんをフィジカルセラピーに連れてってしっかり運動させてくるから。「頼むよ、もう限界、、」この軟弱者めが、、

5/26/21

高齢の日本にいる母が、うちのお爺ちゃんを私がリハビリに連れて行ってるという話をしたら、なんでタクシーを呼ばないんだと怒ってた。タクシーに一人で乗れるくらいなら苦労しないのよ。

5/28/21

今夜のムービーナイトは不思議の国のアリス。ロックダウンでずっと幕を開けられない地方劇場のお芝居をストリーミングで観た。2019年に2020年シーズンのチケットを買ったのに全然お芝居が観られなかったのだが、今年10月から劇場を再開するそうだ!よかった!こら、お爺ちゃん、寝るな!

5/30/21

早朝からソワソワわくわくのお爺ちゃん、「カカシ、まだ8時じゃないか?」まだだよ、何ソワソワしてるの?「8時になったらカフェが開くんじゃ」え?あ、そうか、一年以上休業してたカフェが今日からオープンだね。でもまだお夕飯だけだって。「え~!!」ごめん、もう少しの辛抱だからね。


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