イラクアルカエダのナンバー2逮捕される

シーア派イラク人にとって非常に大切なサマラの聖廟を爆破し現在おきている宗派争いに拍車をかけた。そのアルカエダのナンバー2といわれる男がイラク政府によって逮捕されていたことがあきらかにされた。
【カイロ支局】イラクのルバイエ国家安全保障顧問は3日、テロ組織「イラクの聖戦アルカイダ組織」のナンバー2とされるハミド・サイディ(アブ・フマム)容疑者を逮捕したと発表した。AP通信が伝えた。数日前に逮捕したというが、場所は明らかにしていない。
 同容疑者は今年6月にイラク駐留米軍が殺害したザルカウィ容疑者の後継者アブアイユーブ・マスリ幹部の副官。今年2月、イラク中部サマラで起きたイスラム教シーア派聖廟(せいびょう)爆破事件に直接関与したという。イラクでは同事件をきっかけにシーア派とスンニ派の宗派間抗争が激化した。毎日新聞


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イスラムに改宗しないと殺す! 裏切り者アメリカ人アルカエダの警告

私はいつもブログの記事を書くにあたり、ネタに困ることは全くない。それよりも書きたいことがあまりにも多くあるため限られた時間内でどれだけのことが書けるかに四苦八苦する。そこで自分が書きたいと思っていたのにかけないでいたことをどなたかが書いていて下さるとホッと一息つけるものだ。
いつも当ブログをリンクして下さってる陳さんがそんな記事を紹介してくれている。

▼アルカイダ米国人のビデオ公開「毛唐はイスラムに改宗しないとテロをして殺す」(CNNJapan)
米連邦捜査局(FBI)に指名手配されているアルカイダの米国人構成員アダム・ガダーン容疑者のビデオ映像が2日、アルカイダのナンバー2であるザワヒリ容疑者の映像とともに公表された。テロ対策専門家がCNNに明らかにした。
「イスラムへの招待」と題するビデオは48分間。ザワヒリ容疑者の談話は4分間で、残り時間はガダーン容疑者が語っている。カリフォルニア州出身のガダーン容疑者は白装束と白いターバン姿で画面に登場し、欧米人にイスラム教への改宗を呼びかけている。
ガダーン容疑者は、「ブッシュやブレアの世界秩序でどのような役割や地位を担っているかを問わず、われわれは米国人全てに改宗を勧めたい。今日が最後の日なので、決断は今日するべきだ」と述べた。
専門家は、ガダーン容疑者の発言に時間への言及があるのは、テロ攻撃が近いことを示唆しているとみられると指摘した。専門家によると、イスラム過激派は非イスラム教徒への攻撃前に、改宗の機会を提示するべきだとの考えにあり、容疑者の発言が警告である可能性もあるという。

これについてビデオそのものへのリンクや内容について詳しくミッシェル·モルキン(Michelle Malkin)が紹介しているので一読の価値あり。

「アメリカ人およびキリスト教徒らに告げる。誤った道を悔い改め光と真実の道へと入れ。さもなくばそなたたちの毒を持ったままこの世とあの世においてその結果に苦しむがよい」

と仰々しいイスラム教ジハーディスト特有の芝居がかった言い方をしているが、そのなかで当ブログでも紹介した保守派の政治評論家たちの名前が「シオニストの十字軍」とか「憎しみの宣教師」とかいうカラフルな形容詞で連ねられているのが面白い。このなかで名指しされた人々は、ダニエル·パイプ、ロバート·スペンサー、マイケル·シュウアー、スティーブン·エマーソン、そしてもちろん「十字軍総識者ジョージ·W·ブッシュ」(大爆笑)
ところで左翼で反ブッシュで嘘つきのシーモア·ハーシュ(アルグレーブスキャンダルを最初に暴露したニューヨーカーの記者)や反米映画「か氏911」で悪名高いマイケル·ムーアなどはアルカエダが尊敬すべき人々としてアルカエダのプロパガンダビデオに登場するらしい。


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恥知らず反米左翼! ブッシュ暗殺架空ドラマを公開

トロントで今月開かれる国際映画祭ではどうやら反米映画が溢れているようだ。イラク戦争前夜にイギリスでアメリカ大統領を侮辱してカントリーファンから見放されたデキシーチックスの文句たらたら自慰映画、「黙って歌え」がここで公開されるという話をきいたばかりだったら、今度はブッシュ大統領が暗殺されるという英国作成の擬似ドキュメンタリーが公開されるという。

「ブッシュ大統領暗殺!」、英TVが空想ドキュメンタリー

【ロンドン31日】英国の民放・チャンネル4が、ブッシュ米大統領暗殺というショッキングなテーマを扱った空想ドキュメンタリーを公開する予定だ。「ある大統領の死」と題する作品で、過去の記録映像とCG映像をミックスし、「ゾッとするほど」リアルな内容となっている。論争を巻き起こすのは必至とみられる。
 「ある大統領の死」は、ブッシュ大統領がシカゴでの経済界リーダーたちを前にした演説で大々的な反戦行動に遭遇、会場を後にする際に狙撃され、シリア生まれの男に捜査の焦点が向けられるというストーリー。
 9月7日に開幕するトロント映画祭で上映された後、チャンネル4のデジタル放送「More4」で10月9日に放映される予定という。
 「More4」代表のピーター・デール氏は、「これは並外れて人を引き付ける、迫力ある作品だ。魅力的な推理劇の出発点としてジョージ・ブッシュの暗殺を振り返るドキュメンタリー形式で作られている」と述べ、「現代米国社会についていろいろ考えさせる批評ドラマだ」と売り込む。「憤慨する人もきっといるだろうが、見てもらえば、洗練された作品だと分かるだろう。決して扇情的・短絡的なものではなく、示唆に飛んだ迫力ある作品であり、背景にある制作意図は善良なのだと分かってもらいたい」と話している。

な〜にが『背景にある政策意図は善良』なのだ。アメリカ憎しブッシュ憎しの悪意に満ちた映画ではないか。テロリストたちがアメリカを初め全世界の自由国家を皆殺しにしたいと考えている時に、自由諸国の代表でもあるアメリカ大統領の暗殺を奨励するような映画を作る人間どもの悪意には吐き気がする思いである。彼等はブッシュ憎しが講じてテロリストシンパへと成り下がったといっても過言ではない。
さて時事通信の記事では映画の内容があまり詳しく説明されていないが、ミスター苺がメールしてくれたデイリーメールの記事にはもっと詳しく映画の説明が載っている。(注:カカシは映画をみていないのでこの記事に書かれていることが本当なのかどうかはまだ確認できていない。)下記はこの記事をもとにカカシが要約したものである。

2006年11月、民主主義によって世界平和をもたらそうと演説するジョージWブッシュ大統領を暗殺者の銃弾が貫いて殺害する。容疑者の正体はすぐにメディアによって大々的に報道される。アメリカ人のほとんどが犯人がシリア生まれであるということだけで満足し、イランの犬と考えられているシリア政府に焦点が当てられる。シリア外相による悔やみの言葉や否定も空しく、アメリカ市民はダマスカスやテヘランからの正式発表など全く興味をもたなかった。テレビではこれらの国々の市民がお祭り騒ぎにくり出す姿が何度も放映された。
大統領の座を得たディック·チエイニーは常に非公開の安全な場所から声明発表をするため「洞穴の男」とあだ名される。「大統領の死を祝った者たちはすぐにその味を噛み締めるだろう」と新大統領。
アラブ諸国では人々が喜びにみちたが、ヨーロッパ諸国の反応も冷たかった。イスラムテロリストによって苦しめられたイギリスでさえあまり同情はみられなかった。場合によってはイスラム教徒以外の間でも喜ぶ声さえきかれた。
しかしひどかったのはチェイニー新大統領による厳しい取り締まりであった。テロ容疑者は条令もなく逮捕され裁判もなく処刑された。ブッシュ大統領の死を祝ったとされる諸国への攻撃案が作成され、シリアがまず攻撃され、イランが続いた。イランの革命軍はヒズボラの戦い方を学び真っ向からアメリカ軍にいどまずゲリラ戦をおこなった。
戦争はペネズエラまでにおよび、イギリスではイスラム教徒による暴徒によってガソリンスタンドなどが次々に爆破された。
テロ容疑者は容赦なくガンタナモ送りになり、キューバから亡命してくるキューバ人たちをアメリカ海兵隊が虐殺したとして、抗議したキューバを黙らせるためアメリカはキューバも攻撃。
チェイニーの独裁により、アメリカは危機につぎ危機を迎えるがアメリカ市民はチェイニーを断然支持、、、

まあ、こんなもんだ。この記事を読んでわかるのは、この映画制作者たちはアメリカ国民の本質を全く理解していないか、理解してわざと無視しているかのどちらかだろうということだ。
ブッシュ大統領の暗殺を待つまでもなく、アメリカでは国民全員を怒らせるテロ行為がすでに2001年9月11日に起きているのである。犠牲者の数が最終的に3000人前後と発表されるまでの数週間、我々は犠牲者数は4000人から6000人と聞かされていた。もし貿易センターが縦に崩れずに横倒しになっていたら、もしテロが起きたのが9時10分前ではなくてほとんどの人が出勤していた10分後だったら、何万という犠牲者がでたことは必定だ。それを考えた場合、もしアメリカ国民が怒りに狂って復讐をだけを考えるような国民なら、あの時ほどその本性が現れるのに絶好の機会はなかったはずである。
だがアメリカ国内でアラブ系の人間がリンチになったり、イスラム教の聖廟が破壊されたり、条令もないのに中近東の人々が、ただイスラム教徒あるというだけで大量に逮捕されたなどという出来事は全くおきなかった。一部ぼっ発的にイスラム教徒と間違われたインド人が嫌がらせをされたり、イスラム教聖廟に石が投げられたり落書きがされたといった程度のことはあったが、組織的なイスラム教徒迫害は全くおきなかった。それどころか、アメリカ在住のイスラム教徒に不心得者からの攻撃がないようにと地元のキリスト教徒やユダヤ教徒が率先して市民に冷静を保つよう呼びかけたりしていたほどだ。
テロ対策として提案された「愛国法」ですら、アメリカ市民や合法永住の外国人の人権を妨げるようなことがあってはならないと神経質なほどの考慮がされた。
だからブッシュ大統領がシリア生まれの男に暗殺されたとしても、アメリカ国民がヒステリーを起こしてシリアやイランに戦争を挑み、チェイニー新大統領が国民の人権を無視して容疑者をかたっぱしからガンタナモに送るなどということはまずあり得ない。
この映画はブッシュ大統領やチェイニー副大統領への侮辱であるばかりでなく、アメリカ国民全体への侮辱である。このような汚物を製作する人間が自由に物を言えるのも、彼等が軽蔑するアメリカやイギリスの愛国者たちが諸外国で命がけでテロ退治をしていくれているからではないか。もし我々がイスラム過激派とのテロ戦争にまけたならば、彼等のような堕落した馬鹿左翼どもが一番最初にジハーディストの刃に倒れるのである。


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イラク状況のそんなに悪くない実態

イラクからのニュースというのは、アメリカの主流メディアはまあ良いニュースを報道しない。最初の頃はアメリカ兵が殺される度にうれしそうに死体の数を数えるような報道が目立った。アメリカ兵および連合軍の犠牲者が減ってくると今度はアメリカ兵によるスキャンダルの注目。このあいだラムフェルド防衛長官が文句をいっていたが、アメリカではふしだらな行為をしたアルグレーブの犯罪者の名前のほうが勲章をもらった英雄の名前よりも有名だというのははなはだ嘆かわしい状態だ。
最近のニュースはといえば、イラクでの宗派間の争いで、毎日のように自爆テロがイラク人を大量に殺し、7月などは一日100人以上のイラク市民がテロの犠牲として果てた。アメリカ軍はアルカエダなどの外国人テロリストやスンニ抵抗軍による攻撃はほぼ鎮圧することができたが、イランの後押しのあるシーア派のモクタダ·アル·サドルの率いるマフディ民兵軍と、スンニ派との内輪もめはアルカエダの攻撃よりもイラク市民にとっては危険なものとなった。
昨日発表された米国国務省のイラク情勢に関する報告書でも、最近とみに激しくなった宗派間争いの状況が記されている。

【ワシントン=貞広貴志】米国防総省は1日、今年8月中旬までのイラク情勢についてまとめた四半期ごとの報告書を作成し、連邦議会に提出した。
 治安情勢の悪化でバグダッドを中心にイラク市民が犠牲になるケースが急増しており、前期に比べ死傷者数で51%増、テロの件数でも15%の増加を記録した。
 報告書は、「暴力の水準と質における事態の悪化は、イラク復興などあらゆる分野に影響を及ぼしている」とした上で、「イラクが内戦にいたる条件は存在する」との悲観的な見方を示した。
 テロが横行する要因として報告書は、イスラム教スンニ派を中心とする国際テロ組織「アル・カーイダ」と、シーア派強硬指導者ムクタダ・サドル師の民兵組織「マフディ軍」との間で、市民を巻き込んだ報復合戦の様相を呈していることを指摘。7月にバグダッドの検視官事務所に運び込まれた1800の遺体のうち、90%までが処刑と見られる死因だったとしている。読売新聞) – 9月2日11時50分更新

これだけ読んでいるとどうもイラク情勢は悲劇的だ、いますぐアメリカ軍を撤退させよという民主党の「切り捨て遁走」論が人気を得そうだが、実際はそんなに悲観するほどの惨状ではない。
まず報告書の期間はマリキ氏がイラク首相に就任した5月末から8月11までとなっており、その後イラクでは暴力が激減した期間の事情が含まれていない。また、主流メディアは報告書に書かれているイラクの良い状況については全く報道していない。
ペンタゴンのウェッブページを参考に、主流メディアが無視した良い点をいくつかあげてみよう。

この時期にイラク政府は内閣の地位をすべて埋めた。またイラク政府は一般国民からの支持を得、新しいイラク軍と他のイラク警察を含む警備軍がイラク警備の指令と統制の役割をよく果たしていること。
イラク経済も好転している。去年のGDP成長率は4%だった。
石油輸出も増加。電力の普及も向上。水の浄化、下水設備なども作動している。また国中のインフラも迅速に蘇っている。イラク戦争からの損害からだけでなく、何十年にもわたるフセイン政権下で崩壊したインフラも着々と再建されている。

ただ一つ問題なのは治安である。むろんこれが一番やっかな問題なわけだが、それにしてもイラク人自身が対応にしっかり取り組んでいる。ペンタゴンの報告書にもどろう。

イラク人によるイラク人への暴力、特にバグダッド周辺、は増加している。しかしほとんどの暴力は18府あるうちの4府で起きている。後の14府は比較的平穏である。そのうちのひとつムサナ府では連合軍は全く配置されていない。
イラク軍の訓練と軍備は予定どおりに進んでいる。27万8千人のイラク警部兵がイラク軍、中央警察、地方警察として訓練を受け軍備を整えた。これは前期5月末の報告書よりも1万4千人の増加である。
さらにイラク軍がこれらの地域の指揮をとっているため連合軍は援助としての役割を果たすことができるようになった。現在イラクの5つの師団、25の旅団、そして85の部隊がこれらの地域の指揮にあたっている。これは前期の報告書より32%の増加である。
連合軍の訓練者たちは戦闘後方援助、医療、支給、修理などといった戦闘員援助への訓練に焦点をあてている。これはイラク軍が独立して任務につくことができるためである。また長期にわたって責任をはたすことになる内政省と防衛省の能力向上にも焦点があてられている。

連合軍の作戦はうまくいっているのである。この最新の報告書直後のイラクでは一般市民の犠牲者が劇的に減っているのである。主流メディアはなかなか認めようとしないが、それでもこんな記事をみつけることができる。
ロイターより、 訳:カカシ)

イラク死者数減少、新しい大量殺人にも関わらず

2006年9月1日
アラスター·マクドナルド記者
今週にバグダッドにおいて70人もの犠牲者をだした一連の爆発にもかかわらず、暴力的なイラク市民の死亡率は先月末までの今期、統計的に減少している。
保険省の統計をもとに、イラク内省によって公開されたこの小計は、まだ毎日何十人という死者が出ているとはいえ、アメリカ軍による首都での厳しい取り締まりが成果を見せているという自信を裏付けるものといえる。

また同記事によれば、アルカエダの勢力もザルカーウィ亡き後かなり弱体しているとある。だが問題はイラクで内乱が起きるという懸念がどれだけ現実的なものなのかということだろう。しかしそれについても報告書に関する別の記事でロイターはしぶしぶその危険性が少ないことを認めている。

同報告書には「イラクにおいて内乱に結びつく状況は存在する」とありイラク市民の間でも内乱への心配が増加していると書かれている。
「しかしながら現在の暴力は内乱ではない。さらに内乱に結びつく動きは防ぐことが出来る」と報告書は加える。報告書では2003年3月に米軍の率いる連合軍がフセイン政権を倒した侵攻以来一番複雑な治安状況いなっていると述べている。

またペンタゴンの記事でもあるように、イラク政府がきちんと機能しているということ事態、内乱など起きていないということの証明である。
イラク状況をまとめてみると、、
* バグダッドにおいて宗派間の暴力が激増している —
* しかし内乱といえるほどひどくはない —
* そしてアルカエダ弱体によるテロ戦争が崩壊したことによって解決に向かっている —
* この状況は新政府設立によってはじまった…
* しかし大掛かりな連合軍とイラク軍の最近の攻撃によって暴力はおさまりつつある–
* これはここ数日のスンニ派によるいくつかの大きな攻撃を考慮にいれてもなのである。
というわけだから、悲劇的な新聞の見出しだけみて、イラクの状況が絶望的であるなどと判断すべきではない。確かにイラクは難かしい状況におかれている。だが決して最悪な状況ではないし、イラク軍の力は日に日に強化されており、辛抱強く努力を続ければイラクは必ずや平穏化するであろう。
我々庶民も、連合軍とイラク軍の活躍を辛抱強く見守ろうではないか。
参考ブログ記事
That (Not So) Gloomy Pentagon Report


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名ばかりのヒズボラの大勝利

私はイスラエルとヒズボラの停戦が決まった時から、主流メディアやアメリカ保守派がいっているような、ヒズボラの勝利など信じていなかった。先日もヒズボラが拉致誤算を認める理由でも

どうも勝ったといわれる勢力のリーダーがいうような声明ではない…我々の聞く報道はともかく、地元レバノン市民の間からはシーア派も含めてヒズボラへの批判が案外高まっているのではないだろうか…
ナスララが国連軍に抵抗しないといってみたり、挑発されなければ自分達からイスラエルを攻めることはないとわざわざ公約しているところをみると、今回のイスラエルとの戦争は決してレバノン人の間でも人気があったわけではなさそうだ…
イスラム教のジハーディストの語彙に「抑制」などという言葉があったとは初耳だ。もちろん私はナスララの公約など花から信じているわけではない。だが不本意でもこのような声明を公表しなければならない状況にナスララが置かれているのだということには深い意味があると考える。

と書いたが、今日になって政治評論家のチャールズ·クラウトハンマー氏がワシントンポストに同じようなことを書いている。(訳:kitaryunosukeさん)

2週間も経たない前にナスララが宣言した「戦略的歴史的大勝利」なんぞこんなものだ。知っていたら大勝利に終わる戦争なぞ始めなかった、と宣言するなど、どんな真の勝者だ。

西側では恐ろしく抑えられているナスララの告白は、レバノン人が既に知っている事を明らかにしている。ヒズボラはプロパガンダ戦争に勝ったかも知れないが、闘いでは負けた。惨敗した…
ヒズボラは重傷だ。数百人の優秀な戦闘員を失った。イスラエル国境の深くに築いたインフラは破壊された。偉大な英雄は余りにも深く身を隠していたので、ナスララは「地下ムラー」と呼ばれている。
最も重要な事に、戦争の間にレバノン内でのヒズボラの政治的メリットは幻想だと証明された。事態が沈静化するにつれレバノン人は、破滅以外の何物をももたらさなかった戦争を引き起こし…後になって瓦礫の中で勝利を自慢して歩くヒズボラに対して怒り狂っている。

ナスララ氏のいいわけがましい声明について、アセアンさんがこんなことを書いていた。

ナスララの発言ですが・・・いわゆるレバノン南部での非戦闘員(一般住民)向けに加えて、レバノン政府(シニオラ)及び周辺アラブ諸国向けのモノであることは明らかですね。

クラウトハンマー氏もアセアンさんと同意見だ。

西側メディアはまたもや「アラブ・ストリート」の神秘に引きずり込まれている。イスラエルにロケット弾を雨霰と降らせたヒズボラに歓声を上げて群衆が出てくる(仰天!)。そして当初はヒズボラを批判していたアラブ諸国の政府は都合良くもダンマリ。今、この群衆はオウチに帰り、ヒズボラは改めて攻撃の下にさらされている…サウジアラビア、クウェート、エジプトの新聞で。影響力の強いシーア派学者や部族のリーダー達を含む、多くのレバノン人にも同様に。アラブ人は自分の利益がどこに転がっているか知っている。そして、彼等はイランの為に闘うような、シーア派武装組織と懇ろになったりはしないのだ。

ヒズボラは紛争前にかなりレバノン内部で顰蹙を買っており、武装解除の圧力が高まっていた。イスラエル兵を数人殺して二人を拉致した行為も、イスラエル兵とイスラエルに拘留されているレバノン人を交換できれば、ヒズボラのレバノン内部の人気が高まるとの計算だったのかもしれない。むろんこれはナスララも認めるとおり大誤算だったわけだ。
またヒズボラがイランの先行特別部隊であることは周知の事実であり、アラブ諸国がレバノンをイランの傘下にすることを望んでいるわけがない。それでなくてもアラブ人ではないペルシャ人にイスラム教徒の代表のように威張られることをアラブ諸国はいまいましく感じているし、イランの核武装にもすくなからぬ脅威をだいている。
という状況だから、クラウトハンマー氏は第2ラウンドは起きないだろうという。

だからこそ、予測されている第2ラウンドは実は起こらないのだ。ヒズボラは軍事的にも政治的にも、次のラウンドを闘えるような状態ではない。あの戦争が過ちであった、というナスララの告白は、繰り返さないという明確な誓約である。
レバノン人は、次は、イスラエルの指導者が躊躇も自制もほとんどしないだろう、と知っている。
ヒズボラは次という危険を冒す勇気はないだろう。

クラウトハンマー氏の間違いは第2ラウンドがヒズボラのほうからでしか始まらないと決めつけていることだ。確かにこれまでイスラエルは挑発されなければ攻撃しないという姿勢を貫き通してきた。だからヒズボラがイスラエルを攻めさえしなければイスラエルからの総攻撃はあり得ないと思い込むのも無理はない。だが、今回の紛争でイスラエル内部の政治は一変したのである。
オルメルト首相はその決断力と行動力のなさでさんざんイスラエル軍からもイスラエル市民からも批難されている。もし彼が信任投票を許せばオルメルト内閣は解散せざる終えなくなる。ということはオルメルト首相は停戦条約を最後の一字一句まで相手が守らない限り、イスラエルは絶対に引かないという立場をはっきりイスラエル市民んに見せる必要があるのだ。
屈辱的な停戦条約を飲んで、ヒズボラは武装解除できない、人質は帰ってこないでは、オルメルトの面目はまるつぶれである。オルメルトが国連事務総長のコフィアナンが何をいおうと一歩も引かない理由はここにある。
この間も書いた通り、ヒズボラが武装解除をするなどということはあり得ない。人質だってかえってこないだろう。そして国連軍がイスラエルとの国境を守るなんてのは冗談に等しい。ということは、第2ラウンドはイスラエルの手によってはじめられると考えた方がいい。オルメルト首相が首相の座を守りたいのであれば彼にはほかに手段がないからである。
第2ラウンドは必ずおきる。それが来週か来年かは分からないが、一年のうちには決着がつくものを私は予測する。
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イスラエル国家を認めるべき、訪日ヨルダン王子のメッセージ

来日したヨルダンの王子、ハッサン・ビン・タラールさん(59)さんがアラブ諸国の民主化について非常に興味深いこといっている。これは今回、京都で開催されている「世界宗教者平和会議第8回世界大会」(26〜29日)に議長として出席するため来日したタラール王子とのインタビューから毎日新聞の記事より。

中東地域の真の平和を望むなら、イスラエルという国家の存在を承認する時期に来ている。米国は拡大中東構想(モロッコ−アフガニスタン)を掲げて「民主化」を進めようとし、最近では「新しい中東」という表現を多用しているが、改革は外から押しつけられるものではない。この地域の国々は今、自らの社会的、経済的な規範を必要としていると私は考えている。

またYnetの記事では

アラブ指導者たちは何億ドルというお金をアラブ市民から盗み、庶民の医療や教育のために役立たせるかわりに、打倒不可能なイスラエルと戦争するための武器に使っている。

とイスラエル打倒に夢中になって肝心の庶民の幸せを顧みないリーダーたちを痛烈に批判している。
なにもかもイスラエルが悪い、アメリカが悪い、といっているだけではアラブ諸国の発展はあり得ない。あラブ諸国がテロリストに乗っ取られることなく、文明社会として生き延びるつもりなら、イスラエル憎しの執着心をすててアラブ諸国の未来のために団結すべきだと王子はいうのである。
彼の思いが中東に広まることを祈るものだ。


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パレスチナ、戦いをやめよう! アッバス大統領の願い空しく

昨日パレスチナ自治政府(PA)の報道官が自己責任を追求する記事を書いたばかりだが、今日になってPAのアッバス大統領もイスラエル攻撃をいますぐやめるよう武装集団の前で演説をした

アッバス氏はイスラエルにロケット弾を打ち込んでいる武装集団こそがパレスチナの破壊と死の責任があると述べた。ラマラに集まった何千という群衆に向かってアッバス氏は「これまでにガザでは250人の殉教者が出た。何千という人がけがをし、何千という家屋が破壊された。何故だ? この理由は何だ? この理由を探そうではないか。」と呼びかけた。

アッバス大統領がいう250人の殉教者というのは、ハマスがイスラエルのジラードシャリット一等兵を拉致してからイスラエルの反撃によってガザで殺された人々のことをさしている。アッバス大統領は大分前からハマスおよび他の武装集団に対してイスラエルへの攻撃をやめるよう呼びかけていたが、これは直接ハマスとその政権への批判ととれる。
アッバス氏はガザから飛び交うロケット弾がイスラエルからの攻撃の口実となっているとハマスら武装集団の行動を強く批判しているのだ。
アッバス氏はハマスとファタとの同盟政府を設立し、国際社会からの経済制裁を取り止めてもらおうとしている。そのためにはパレスチナ市民が一体となってパレスチナの経済発展のために努力すべきであり、いつまでもイスラエルへの自爆テロを続けていてもらちがあかないと考えたのだろう。
だが、アッバス氏のこのような訴えも空しくハマスは今日も何十というロケット弾をイスラエルに打ち込んだ。イスラエル側はハマスとファタの同盟政府は成り立たないだろうと見ている。たとえシャリット一等兵が返還されたとしても、ハマスは国際社会に公式な政権として認められるために必要な三つの条件を拒否し続けるだろうというのがイスラエル側の見方である。そのみっつの条件とは、テロ行為をやめる、イスラエルが存在する権利を認める、過去のイスラエルとPAの合意を受け入れることである。
暴力的により過激になるハマスと穏健化するファタとが協力をしてひとつの政府をつくることはまず無理だろう。これはパレスチナにとって非常な悲劇である。だが、民主的な選挙でテロ軍団のハマスを政権に選んだ以上、パレスチナの悲劇は自業自得といわねばならない。
パレスチナの未来はパレスチナの民が握っている。壁の建設が完成すればイスラエルにとってパレスチナはもうどうでもいい存在である。パレスチナが主権国家として生まれ変わるためにはただイスラエルを憎んでいても何も生まれない。自分らの社会は自分らの手で作り出さねばならんのだ。だが、私にはパレスチナ人にそれができるのかどうかかなり疑わしいと感じる。
気の毒なのはアッバス氏や、彼の意見に同調する穏健派のパレスチナ庶民である。


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ほとんどの停戦違反はイスラエル軍側

まあ、今さら驚かないが、アナン国連事務総長は停戦違反をしているのはほとんどがイスラエル軍によるものだとイスラエルを批判した。ヒズボラがイランから資金や武器調達したことや、停戦数時間後にイスラエル軍に向かってロケット弾を12発もうったこととか、いまだに拉致した兵士を返還していないなんてことは違反には入らないようだ。悪いのはすべてイスラエル、そうでしょうとも。以下朝日新聞の8月30日の記事より、

中東訪問中のアナン国連事務総長は29日、レバノンからイスラエルに移動し、ペレツ国防相と会談した。アナン氏は会談後の共同記者会見で「(14日の停戦発効以来)ほとんどの停戦違反はイスラエル軍によるものだ」と述べた。レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが独自のウェブサイトで主張しているイスラエル軍の空爆や戦闘機の領空侵犯などについて、国連も同様の見方をしていることを示した。
また、アナン氏はレバノン南部への国連拡充部隊の展開について、フランスやイタリアの増派が順調に進んでいるとし、「すでに配備されている2500人の部隊を比較的速やかに5000人にまで増やし、イスラエル軍が撤退できることを期待している」と述べた。

確か停戦条約では国連軍とレバノン軍の出動は、イスラエル軍撤退と平行に行われるという約束だった。国連軍派遣がどれだけ「順調」に進んでいるか知らないが、(まだフランスはかなりごねてる模様だし)実際にレバノンに出動して警備にあたる状態になっていないのにイスラエル軍が撤退できるわけがない。

これに対し、ペレツ国防相は「それなりの規模の国連部隊がそろえば、撤退できる」と語ったが、具体的にどれだけの人数を想定しているかは明らかにしなかった。AFP通信は、国防相が「まだ数カ月は駐留する」と述べたと報じた。
このほか、アナン氏は30日に予定されているオルメルト首相との会談で、イスラエル軍がレバノンの海陸の封鎖を解除するよう求めることを改めて強調した。イスラエルは、イランからの武器がヒズボラに渡ることを警戒しており、国連拡充部隊が海陸も監視できる態勢が整えられなければ、封鎖を解除できないとの立場を示している。

オルメルト首相の戦争のやり方は失態ばかりだったが、停戦後の彼の強気の姿勢はまことによろしい。歯のない停戦をやってやたらイスラエルの立場を弱くさせてしまったという国内からの批判を避ける必要もあるのかもしれないが、アナン氏や人権擁護市民団体などからの圧力に負けずに安全と思われる時期まで居座って欲しいものだ。
どうせヒズボラが武装解除などするはずはないし、国連軍が国境を守るなどできるはずがない。結果的にはヒズボラの今後の攻撃に備える時間稼ぎのようなものなのだから、イスラエルは国連が何をいおうとそっちの条件が満たされなければこっちも満たさないという強気の姿勢を貫き通すべきである。


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パレスチナ報道官の異例な自己批判

私は常々、どうしてパレスチナの人々はイスラエル撲滅ばかりに夢中になって自分達の主権国家設立のために努力しないのだろうと不思議だった。一年前にガザからイスラエル軍が撤退した時、パレスチナでは民主的な選挙まで行われ、今度こそパレスチナが自治に携わり、イスラエルなど忘れて独立国家建設をする絶好の機会をむかえたはずだった。ところが、パレスチナ市民はハマスのようなテロ軍団を政権にえらびイスラエルに一年で何千発(何千!)というカッサム砲をうち続け、挙げ句の果てに今回の拉致事件をおこし、せっかく出ていってくれたイスラエル軍を呼び戻しすべてを水の泡にしてしまった。いったいパレスチナにはイスラエル憎しの気持ちの前にパレスチナの将来を慮るひとはいないのだろうかと、私は残念でしかたなかった。
しかし本日パレスチナ人とは思えないような自己批判のエッセーをパレスチナ自治政府(PA)のスポークスマンのハマッド氏(Dr.Ghazi Hamad)がPA日刊紙Al-Ayyamで、ガザ回廊の現状に関連して、ハマス政権の行状とパレスチナ人の抵抗を、痛烈に批判した記事を掲載した。MEMRIがその日本語訳を掲載しているので一部紹介したい。(妹之山商店街さん紹介)お時間のあるひとはぜひ全文読まれることをおすすめする。強調はカカシ。
ハマッド氏はこれまでパレスチナ庶民はパレスチナ内部での問題をいつもすべてイスラエルのせいにして、自分らの失政や不能さに目を向けようとしてこなかったと語る。そしてガザの状況を例にとってせっかく取り戻した領地を政府の失態で失おうとしていると批判している。

統計をひとつ見ても判る。イスラエルのガザ撤収以来500人のパレスチナ人が殺され、3,000人を越える人が負傷した。身体障害者になった者が200人、150棟以上の家が破壊された。そのほか橋梁や発電所などのインフラも破壊されたのだ。これに対し(パレスチナ側の)ロケット攻撃によるイスラエル人の死亡は、たかだか3〜4名である。我々がもっと智恵を働かせていれば、損害を局限し、さまざまな業績を大いにあげることが、可能だったのではなかろうか…。
ガザのまわりを歩くと、その現実に思わず目をそむけたくなる。そこは言語に絶するアナーキー状態にある。警官がいても、完全に無視されている。年端もいかぬ子供達が自慢気に武器を携帯し、メインストリートのど真中に弔問用のテントが張られ、誰それが真夜中に殺され、翌朝すぐに報復があったと、よく耳にする。部族間抗争のため大家族の者が武器を持って徘徊する。今やガザはゴミ溜めと化している。至るところ悪臭が漂い、下水が町の中を小川の如くに流れる。
政府は何もできない。反対派(ファタハ)は、我不関と傍観するばかり。どこもかしこも内部抗争だらけ。大統領は力がない…我々は目的もなく通りを歩くのみ。我々が居住するガザの現実は悲惨、失政の一語に尽きる。我々は選挙とユニークな民主的体験を自画自讃した。しかし現実は後退につぐ後退である。我々はナショナルコンセンサスについて大いに語ったが、結局それは強風にあおられる一片の葉にすぎなかった…。
住民の生活を改善するため、ラファの検問所再開に多大の努力が払われた。すると誰かがそこへミサイルをぶちこむのである。タフディアフ(平穏)の必要性について話合いがあると、また誰かがミサイルを発射する。実情はこのように奇妙である…。
この地が腐敗、汚職、犯罪、殺し合いにまみれ、混沌の極致にある時、抵抗で何が得られるのだろう。私はいつも自問している。郷土建設は抵抗の一部ではなかったのか。清潔、秩序、法の遵守は、抵抗がめざしたものではなかったのか。社会的関係の改善強化は、占領体制の終焉加速策の一環ではなかったのか。我々は、抵抗とその目的の結びつきを失ってしまった。統一とか組織化はまるで無く、ばらばらで右往左往するばかりである…。
ガザに語慈悲を。通りのギャング支配から、この混沌から、武器の不法所持から、そしてギャング共から、我々をお救い下さい。血みどろの抗争と過激な言葉をなくして下さい。党派より郷土を優先するように…。

私が書いたことは、占領に対する発言に反駁するものではない…しかし今回は、人民の良識と関心をもとに自分自身を公正に判断して貰いたい。総決算或いは自己責任を回避すれば、痛みは益々強く、傷口を開げるだけになる。少し勇気をもとうではないか。そしてここは正しい、ここは間違っていると正直に言おうではないか。ガザと郷土の容貌を変えるには、これしかない。

私もハマッド氏と共に神に祈りたい。パレスチナの人々が早く自分達のやっていること不毛さに気付き、イスラエル打倒よりも、パレスチナの将来を考えて努力する日が来ることを、そしてイスラエルと隣同士で平和共存できるようになることを、心から願うものである。


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イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求

イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求=世論調査
 

 [エルサレム 25日 ロイター] イスラエル紙のイディオト・アハロノトが行った世論調査では、国民の63%がオルメルト首相の辞任を求めていることがわかった。レバノン紛争での対応をめぐり、国民の間で首相を非難する声が強まっている
 同調査で首相辞任を求める声が過半数を超えたのは今回が初めて。一方、野党右派リクードのネタニヤフ党首を支持する声が大幅に増加した。
 また、マーリブ紙が行った調査では、選挙が今実施された場合、オルメルト首相を支持すると答えた国民はわずか14%。元首相ネタニヤフ氏への支持は26%だった。
(ロイター) – 8月25日18時51分更新

やっぱりねえ。オルメルト政権が解散するのも時間の問題だろうけど、早い方がいいだろう。しかしネタニヤフが首相でも防衛庁の長官を誰にするかが決めてになるだろうね。


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