最近やたらとホストに貢ぐお金がなくて売春に走る少女たちが増えているという話を聞くが、これはなんのことはない昔田舎から出て来た家出少女を食い物にしてたヒモと全く同じ構図だ。昔はハブステーションだった上野駅であかぬけない少女が大きな荷物を持って当てもなく突っ立っていると、優しそうなお兄さんが声をかけた。ご飯をごちそうになったり色々話している間に恋人になった気分にさせ、きがついたら売春させられていた、なんてあまりにも万国共通の話で何を今更と思ってしまう。

ホストの売掛金の話を聞いていると、これは現代風の人身売買だなとつくづく思う。廓に売られた少女たちが多額の「借金」を抱えてがんじがらめにされたのと同じで、この子たちも売掛金という借金でがんじがらめにされているのだ。女郎たちも年季が来たら自由になれる建前だったが、食費だの着物代だのお稽古事だので経費を抜かれるので借金はいつまで経っても減らない。ホストに嵌る女の子たちも働いてもその分クラブで高い酒を無理やり買わされて借金は全然へらないのだ。

私が読んだ記事では、家に居場所がなくて歌舞伎町をぶらぶらしていたらホストに声をかけられたという18歳の女の子の話が載っていた。こんな若い子がホストクラブに通えるお金を持っているはずはない。あきらかに最初から売春をさせようと企んで声をかけたのだろう。

最近このホストクラブの売掛金制度を違法にすると言う話や、少女たちの借金をチャラにする法案などがあるという話を聞いたのだが、それはちょっと違うのではないかという気がする。

先ず売春そのものが違法のはず。ということは売春斡旋も違法だ。だから売掛金云々の前に「借金をかえすため」として売春をやらせる方の男を逮捕すべきではないのか?こういうことは組織的にやられているはずだから、売春宿も摘発すべきだろう。無論これはイタチごっこになるとは思うが。なにせこういう商売は今始まったわけではないから。

法律をいくら厳しくしてみても売春はなくならない。ホストクラブをどれだけ規制しようと、また新しいやり方で女たちは食い物にされていくのだ。しかし出来る限りそういう少女たちが出ないように努めることはできる。だが何と言っても基盤となるのは家族である。

ホストクラブに嵌るような少女は頭が悪い。普通に考えて18~9歳の子が貰える給料でホストクラブになど通えるはずがない。ホストからどれだけ優しくされようが一本何十万円(時には100万円以上)もするようなお酒を買えるはずがない。そんな判断もつかないと言うことがこの子たちの知能の低さの証拠である。

昔はこういうバカな子を守る制度が日本にはあった。世間しらずでちょっと頭の悪い子は、やたらに就職させたり独立させたりせず、実家で家事手伝いという花嫁修業をさせ、さっさとお見合いをして適当な男性と結婚させていたのだ。若い女は結婚後は親ではなく夫とその家族に守ってもらっていたのだ。つくづく家父長制度というのは女性を守る制度だったんだなと思う。そりゃ古いしがらみで良くないことも多々あっただろう。でも少なくとも都会で変なヒモがつくなんてことは避けられた。やっぱり基盤は家族なんだな。


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *