国際自転車競技連合(UCI)イギリスに続いて生得的男子の女子競技参加を禁止、男子枠をオープンカテゴリーに!

本日サイクリングの世界で次々と素晴らしいニュースが入ってきた。今朝、ベルジャンワッフルライドという自転車競技で8月から女子枠は生得的女子のみ参加を許可し、男子枠をオープンカテゴリーにして誰でも自由に参加できる枠に変えるという報道があったそしたら午後になって、なんと国際自転車競技連語(UCI)も来週の月曜日7月17日から同じ規則を施行するという発表があった!すでにイギリスではさる5月にエリート競技におけるトランス選手の規制方針が打ち出されていた国際競技の場合は国際大会の規則に従うとされていたので、BCとUCIの足並みがそろったこととなる。それで気になるのが次々に女子自認選手による優勝が起きているアメリカではどうなるのかだが、本日アメリカのUSA CyclingもUCIの新しい規則に従って規則を改める方針であると発表した!!!

なんという素晴らしい展開だろう!信じられない!

ここ数年、欧米のサイクリング競技では女子自認の男子選手による活躍が目に余るようになっていた。最初の頃はメジャーではないアマチュアレベルの競技での偽女による優勝が目立っていたが、最近ではエリートレベルの競技にも自称女子の男子が参加することが多くなり、数か月前にアメリカのニューメキシコで開かれたUCI公認のツアーオブザジラ(Tour of the Gila)でオースティン・キリップというトランス選手が優勝したことで同大会は世界中の批判を浴びていた。

今回の決断についてUCIはこれまでの規定である血漿中テストステロンの目標濃度を2.5nM/Lに2年間保つというだけでは、男子の運動能力が女子並に下がるという決定的な根拠を得ることは不可能であると判断したためと説明している。

2018年にトランスとして初めて女子シニアの部サイクリング世界大会で優勝したレイチェル・マキノン(現在はブロニカ・アイビー)はトランス選手の数は少ないため女子競技全体に与える影響は極めて少ないなどと言っていた。しかしその後イギリスのエミリー・ブリジスなど男子枠でも十分上位成績を出せる選手がどんどん女子枠に参加するようになり、女子サイクリング競技のメダルは次から次へと女装男子によって奪われてしまった。

私はこのまま女子サイクリングは女装男たちによって破壊されてしまうのだろうかと懸念していたのだが、やっと人々は正気に戻りつつあるようだ。

まだまだ他の競技では偽男による勝利が発表されているが、そういう卑怯な男たちが増えれば増えるほど、それぞれの競技協会はUCIと同じような規則を作っていくしかなくなるだろう。ともかく今日は良い日だった。

アップデート:7・17・23 トランス自認男性として初めて国際サイクリング競技で優勝したレイチェル・マッキノン改めブロニカ・アイビーはこの規則変更にかんかんに怒ってる

「アタシは女子として登録しUCI証明書には女子とあるのよ。アタシは女子のスプリント競技に登録したのよ。登録料だって払ったわ!「でも、今度から男子/オープンのカテゴリーに強制参加させられるという侮辱を受けるのよ。シス女性はその枠には一人もいない、トランス男性とシス男性だけよ。そんなのオープンじゃないわ!」

いや、レイチェル、じゃないブロニカ、「シス」女子も参加したいと思えば出来る。それをしないのは彼女たちの自由。参加したい人達が誰でも参加できるのがオープンという意味なんだよ。アイビーはこの方針変更はUCIがトランスジョセーは本物の女性だと信じていない証拠だと言っている。当たり前だ、トランス活動家以外そんなことを信じている人間は一人もいないのだ!

また今年UCI公認の国際競技ツアーオブザジラでトランスとして初めて優勝したオースティン・キリップもこれは右翼の差し金だと怒っている。

UCIが以前から掲げていた方針と枠組みを反故にする決定を下したことに打ちのめされている。プロレースでの旅のおかげで、私は世界を見ることができ、生涯の友情を築くことができ、そして最も重要なこととして、私が深く充実していると思うことに全力を尽くすことができた。私や他の人たちがレースを通じて見つけたような喜びを追い求める機会を、誰も否定されるべきではない。

実力に自信があるならオープン枠でいくらも競争すればいいではないか?オープン枠で勝てば全く同じ体験が出来るんだから。いかさまで勝てなくなったからって何が「打ちのめされてる」だ、お前のおかげで打ちのめされた女子選手たちにそれを言って見ろ!


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理解増進法が通ったら女装男が女子トイレにはいってくるというのはデマじゃなかったね

経産省トイレ利用制限訴訟 性同一性障害の原告逆転勝訴 最高裁

毎日新聞 2023/7/11 15:02

 戸籍上は男性で、女性として生きる50代の性同一性障害の経済産業省職員が、女性トイレの利用を不当に制限されたとして国に処遇改善を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(今崎幸彦裁判長)は11日、経産省の利用制限を認めない判決を言い渡した。2審・東京高裁判決(2021年5月)は制限の合理性を認めて原告側敗訴としていたが、原告側の逆転勝訴が確定した。経産省は制限の見直しを迫られる。

 最高裁が性的少数者の職場環境の在り方に判断を示すのは初めてで、裁判官全員一致の意見。今崎裁判長は補足意見で「判決は不特定多数の人が利用する公共施設のトイレ利用の在り方に触れるものではない」と付言したが、判決と同様に人間関係が限られた職場では性的少数者への対応を迫られる可能性がある。

非常に残念で理不尽な判決だ。そもそも人間関係が限られている場所で省の方が彼のトイレ使用を制限していたのは、現場の女性達の支持が得られなかったからではないのか?思うに限られた人しか使わないトイレであれば、男女共用でもあまり気にならない場合はいくらでもある。最初にこの男性が女装をすると宣言した時に、現場の女性職員達が特に気にしないと言っていれば、省としても別に彼を遠く離れた場所のトイレを使わせる必要はなかったはず。彼が女性職員からの信頼があつく、あの人ならトイレを共用しても心配ないと思われている人なら、最初からこんな制限配慮は必要なかったはずだ。

『同小法廷は判決理由で、原告がホルモン投与を受け、職場でのトラブルもなく、特段の配慮をすべき他の職員が確認されていなかったと指摘した。 人事院判定について「具体的な事情を踏まえることなく同僚に対する配慮を過度に重視し、職員の不利益を不当に軽視した」として「裁量権を逸脱したもので違法」と結論付けた』裁判例結果詳細 | 裁判所 – Courts in Japan

これに関して千田有紀さんが詳しく説明してくれているのでそちらから読んでみよう。

先ず千田女史は最高裁は判決のなかでトイレを含め、不特定又は多数の人々の使用が想定されている公共施設の使用の在り方について触れるものではないと述べており「これをもって『身体が男性でも、性自認に基づいて誰でも女性トイレにも入っていいという判決がでた』と考えるのは間違いである」としたうえで、それぞれの判事の意見書において、女性に何が求められているかという話をしている。

先ず私が読んでいて一番腹が立ったのは宇賀克也裁判官による「研修の必要性を」という内容である。判事らは経産省の職場において原告がすでに何年も女装をし別の階とはいえ女子トイレを使用していたにもかかわらず特に問題は起きておらず今後もトラブルが生じる具体的な恐れはなかったと判断している。であるから「性自認に基づくトイレを他の女性職員と同じ条件で使用する利益を制約することを正当化することはできない」とした。そして同僚の女性達が違和感や羞恥心を持ったとしても、経産省が女性達に対して「早期に研修を実施し、トランスジェンダーに対する理解の増進を図りつつ、かかる制限を見直すことも可能であった」というのである。つまり、女子トイレに女装男が入ってくることで嫌な思いをするのは入ってくる男性が悪いのではなく、嫌だと思う女性が悪いのだから研修を受けて嫌だと思う気持ちを失くす努力をすべきだったというのである!

これはアメリカのペン大学の水泳チームに女性自認のペニス付男リア・トーマスが入部するときに、チームの女子で不安な人はカウンセリングを受けろと言われたのと同じであり、彼女たちにトーマスを拒否する選択肢はあたえられなかった。

次に長嶺安政裁判官「女性たちの違和感が消えたかどうか、調べるべきだった」という意見。

経産省は女性と原告の間の調整を取ろうとしたようだが、トイレの制約から考えれば、不利益を被ったのは原告だけだった。急な性別移行の話に混乱はあったかもしれない。しかし4年が経過した時点で、女性職員が当初抱いた違和感があったとしても、消えたのかを調査を行い、対応を見直すべきだった。

経産省内部でも人事異動はあるだろうし、新しい職員も入ってくるはずである。その度に省はいちいち女性たちの意見を聞くべきだったというのか?原告を良く知っていて別に気にしないという女性だけであれば、最初からこんな訴訟は起きなかっただろう。だが、今いる女性達が気にしなくても、外部の部署の女性達がトイレを使う可能性もあるし、また来客があった場合などはどうするのだ?経産省という公的な役所のトイレに関して、現場の女性達が気にしなければそれで良いなどという判定は最高裁が決めるにはあまりのも杜撰すぎる。

渡邉惠理子裁判官「女性も多様である」も長嶺安政裁判官と同じで、「事情を認識し、理解することにより」「誤解に基づく不安などの解消のためトランスジェンダーの法益の尊重にも理解を求める方向」が大事であるとし、ここでも原告ではなく不快感を持つ女性の方が変わるべきだという意見。

若干、今崎幸彦裁判官「その先の問題を議論すべき」だけは、女性だけが変わるべきという考えではないが、それでもこの判決で原告の言い分を認めたのだからあまり意味はない。

最高裁は、この判決は不特定多数が使う公共トイレに関する判決ではないとはしているが、戸籍を変更していない男性器付きの男性が女子トイレを自由に使えないことは違法であるという判決を下したのである。いくら性同一性障害の診断書を持っていようと現場で女性らしい恰好で過ごして周りもそれを許容していたとしても、だからといって男性の女性トイレ使用を規制することは違法だという判例を作ってしまったことは非常に危険なことだ。こんな愚判決は今後さらに深刻な問題を呼ぶだろう。この判事たちは最高裁の判決が将来の判決にどれだけの影響を与えるか、その重大性を理解していないのか?

ところでこの原告はツイッターをやっているが、私はこの2~3年、何度もこの原告とやりとりをしたことがあり、その度に非常に気色の悪いセクハラを体験した。それでもブロックしなかったのは、この裁判に興味があったからである。千田女史もこのように語っている。

Twitterではいま、ガレソさんが原告のアカウントを紹介したことで、原告のフォロワーがすでに1.5倍に膨れ上がり、ちょっとした騒ぎになっている。

「判決言い渡しが迫ってきた………緊張をほぐすために、ひとこといいですか? おならプーおしっこじょー」「判決です。みなさんさようなら。主文 原判決を破棄し、上告人は死刑」「きんたまキラキラ金曜日」。

千田女史はこの原告の発言に非常に寛容だが、私には彼が単に下品であるというだけでなく、常に女性に対して性的な嫌がらせ(要するにセクハラ)をすることに快感を持っている変態であるように思える。はっきり言ってこんな変態とトイレを共用しなければならなくなる経産省の女性陣には同情する。

ちなみにこの変態は公衆トイレで女子トイレを使っていると言っている。彼が男とばれて警察に捕まったら、今回の判決を用いて言い逃れが可能になるのだろうか。興味深いところである。


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自由のために戦うママさんたち、注目を浴びつつある草の根運動マムスフォーリバティー

先日、学校において性や人種に関する過激な教育に抗議して生まれた草の根団体、マムスフォーリバティー(Moms for Liberty=自由のためのママさんたち)がフィラデルフィアで大会合を開いた。この団体は2021年に創設されたばかりだが、今や全国津々浦々に支部のある政治家たちも一目置く団体になりつつある。

ホテルの二つの階を貸し切って行われたこの大会の開場は多くの花で装飾され、ネットでしか話たことがなかったママさんたちが初めて会い、笑顔で抱擁する姿が観られた。初めて会った女性達は政治の話よりレシピ交換に忙しいような和やかな雰囲気だった。

しかし保守派団体が少しでも影響力を得てくると、決まって「ヘイトグループ」だの「極右翼ファシスト」だのという罵倒が左翼から聞こえてくるようになる。特に極左翼の自分らこそがヘイトグループのサザンポバティーローセンター(SPLC)が2022年にマムスフォーを「過激派集団」と決めつけ、PTA会議を乗っ取り教師や保護者たちがきちんと会議するのを阻止しているなどと嘘を報告してからは、左翼活動家たちから脅迫状も含めて多くの嫌がらせにあっている。

SPLCのスーザン・コーク局長はマムスフォーのゴールは「右翼のヒステリアを煽り、特定の生徒達の居心地を悪くし安全な場所を奪おうとしている。特に黒人やLGBTQやその家族たちに対して」などと言いがかりをつけている。

バイデン政権の司法省も教育の場で行き過ぎた人種差別や性教育に抗議する保護者団体のことを国内テロリストと呼ぶなどひどいものだ。

そして無論左翼リベラルメディア(つまりほとんどのメディア)もバイデン政権べったりで、何かとこれらの団体について嘘やデマの報道をしている。例えば7月のはじめに、マムスフォーのフロリダ地方支部の声明文にヒットラーの教訓を子供を洗脳することの危険性を示すために引用したところ、あたかもマムスフォーがナチスのモットーを信じているかのように報道した。今時まともな活動をしようという団体がヒットラーを崇拝するような声明文を出すはずがない。にもかかわらずメディアはそんなあからさまな嘘を平気でつくのである。左翼リベラルの姿勢は、特定の主題は話題に乗せることすらはばかられるというもの。それが人々の生活に多大なる影響を及ぼす政策であってもだ。だからおとなしく沈黙を守らずに口を開いたママさんたちのことは、何としてでも黙らせなければならないというわけである。

マムフォーリバティーはティナ・デスコビッチ(Tina Descovitch)とブリジット・ズィ―グラー(Bridget Zeigler)によって2年ほど前にコロナによる長期の学校閉鎖に抗議するために創設された。しかしそれが徐々に学校で子供たち教えられている授業の内容へと抗議の対象が変わっていった。

皮肉なことに二人のママさんが反対していたこの学校閉鎖には不思議な副作用があった。子供たちがリモート授業を受けることになり、親たちは今まで学校で子供たちにどんな教育がされていたのかを初めて知るところとなったのだ。例えば白人は生まれつき罪深い人種であるという黒人至上主義、白人蔑視の批判的人種理論や、性自認やトランスジェンダリズムといったような極端な授業が学校で行われていることを知り親たちは愕然としたのだ。

マムスフォーの大会に参加していた元教師というある女性は、教師の立場で内側からの改革は不可能だと悟ったと語る。問題は現場の教師ではなくもっと上部から命令が下っているからだ。そこでマムスフォーの多くのメンバーたちは地元の教育委員会役員に立候補した。地方支部はそれぞれ地元の小さい選挙に立候補し改革を始めているという。ママさんたちにとって2024年に誰が大統領の共和党候補になるかということよりも、もっと身近な場所での変化の方が大切なのである。

それで面白いことにマムスフォーよりも共和党候補者達の方がマムスフォーに興味を持ってきている。ほんの2年前に始まった草の根運動にしてはすこぶる成長ぶりである。

もちろん会場の外ではおなじみの左翼暴力団らが大声で三日間怒鳴り散らしていた。しかし常にそうであるように、こいつらはスローガンを繰り返してどなるだけで、マムスフォーのなにが気に入らないのかという質問には一切答えられない。

左翼メディアのメディア・マタースは覆面記者を参加者として潜入させたが、SPLCや司法省が言っていたような憎悪に満ちた危険なママさん達を見つけることが出来ず、記者のリポートは如何に彼女が大会に出された高級な料理に感心したかに終始してしまい、全然同団体を叩く記事になっていなかった。ABCニュースもマムスフォーを「愉快な戦士たち」とツイートし、超左翼俳優ジョージ・タケイに「ファシストをまともな人間扱いするとは何事だ!」と怒鳴られてツイートを削除する始末。

もし記者たちが正直にマススフォーのママさんたちが何を言っているのかを聞けば、左翼リベラルのやっていることは正当化できないはずである。何故小学校一年生がオーラルセックスのやり方などを学ぶ必要があるのか、左翼抗議者たちには説明などできない。だから彼等はきちんとした討論をするのではなく、反対派を黙らせることしかすべがないのである。だから彼等は常に「ノーディベイト(討論の必要はない)」と怒鳴り散らすのである。現に会場の外に居た抗議者の一人が「フィラデルフィアでそんな会話をする場所はない」と怒鳴っていたそうだ。まさにその通り、彼等に理屈に正当性はないのだから当然だ。

しかし大会の外側で反対派の抗議者が集まったとはいうものの、今ではおなじみになった反対派による暴動によって講演者たちが避難せざる負えないような状況にならなかったことは喜ばしい。イギリスの女性活動家たちのイベントのように野外で数十人集まってやるのとは違い、高級ホテルの二つの階を貸し切って何千人という参加者を集め、贅沢な料理まで出してニッキー・ヘイリーのような著名な政治家まで招いても危険にさらされないように警備体制もしっかりしていたというのはすごい。

草の根運動として始まったとはいうものの、経った二年でここまでの成果を上げるというのは凄いものだ。こう言っちゃなんだが左翼のフェミニストがやっていたら、とてもここまでは出来なかっただろう。

 参考:David Marcus | Fox News


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神の子は売り物じゃない、子どもの人身売買を描いた実話に基づく映画「サウンドオブフリーダム」を左翼メディアがQアノンの陰謀論だと批判する訳

7月4日の一日売り上げが超大作のインディアナジョーンズ5を上回ってしまった話題の映画サウンドオブフリーダムを観て来たので、忘れないうちに感想を書いておこう。実はこの映画、ここ数日間で、なぜか左翼メディアがQアノンの陰謀論映画だと叩きまくってる。下記はその一部。

この映画がディズニーによって5年もお蔵入りしていたという話は前回したが、子供の人身売買は悪いというのは誰でも同意できることのはずで、それを訴える映画をQアノンの陰謀論だの被害妄想を煽っているだのと叩くというのはいったいどういう神経なのだろう。

ともかく先ず話のあらすじから始めよう。予告編はこちら(https://youtu.be/Rt0kp4VW1cI

あらすじ:これは実在する人物の体験談が元となっている映画だ。アメリカの国土安全保障局で小児性愛者の摘発に携わっていたティム・バラード隊員は何百人もの小児性愛者を逮捕してきたが、犠牲になっている子供たちを誰一人として救出することが出来ないことに憤りを感じていた。アメリカ国内のエージェントである彼は他所の国で誘拐され売られている子供たちを救う権限を持っていなかったからだ。そこである時、一週間だけ特別な許可をもらい、取り押さえた犯人を泳がせてメキシコから一人の子供をアメリカにつれてくるよう誘導する。それが成功して男児ミゲルを小児性愛者から救出する。救出したミゲルはほんの8歳で、性的に虐待された新しい傷跡が体中に残っていた。ミゲルを迎えにきた父親ロベルトに引き渡すと、ミゲルは別れ際にティムに一緒にさらわれた姉ロシオを取り戻して欲しいと頼む。自分にも男児とその姉と同じ年齢の子供がいるティムは迷うが、上司を説得してコロンビアへと捜査に向かう。しかしティムが考えだしたおとり作戦はアメリカ人エージェントとしては管轄外であり上司は納得しない。諦めて今すぐ帰国しろと命令されるティム。ティムは仕事を辞任してコロンビアに残り子供たちを救うべきかどうかアメリカの妻キャサリンに相談の電話をする。妻は「仕事を辞めて子供たちを救ってきなさい」と迷うティムを励ます。

映画感想

映画は冒頭から人々の心をつかむ。ハンドラスに住むロベルトは娘ロシオと息子ミゲルとの三人暮らし。或る日ジゼルという若く美しい女がやって来て、ロシオは美しく才能があるのでモデルのオーディションを受けるべきだとロベルトを説得。その時帰ってきた息子のミゲルと共に数日後にダウンタウンにあるホテルのようなところへ子供たちを連れてくるように言われる。行ってみると数人の子供たちがすでに部屋で待機しており、カメラなども用意されている。子供たちと一緒に部屋にはいろうとするロベルトに、ジゼルは保護者は入れないと言い、7時になったら迎えに来いと言って扉をしめる。数時間後言われた通りに子供たちを迎えにいくと、なんとホテルの部屋はもぬけの殻。子供たちも撮影器具もない。ショックを受けたロベルトは外へ飛び出すが、周りには人影一つなかった。このシーンは予告編にも使われている衝撃的なシーンである。

私はこれを観ていて昔読んだ「安寿と厨子王」を思い出した。人攫いというのは昔からあるものだが、こうした人さらいは今でも非常に多く起きている。映画によれば今現在奴隷として生きている人の数は奴隷制度が合法であった時代よりも多く、しかもその多くが幼い子供たちだという。さらわれた子供たちはコンテナに荷物のように詰め込まれ諸外国へ性奴隷として売り飛ばされていくのである。

題材がかなり厳しい内容ではあるが、子供が虐待される描写などは全くない。ただそういうことが起きているだろうと想像できるような描写はある。ティムは仕事柄何千という児童虐待の動画を観て、精神をやられそうになったとインタビューでも答えていたが、ティムが画像を再生してじっと見ているときの辛そうな顔で、その画面にどんな酷いことが描かれているのか想像できる。中南米の暴力団やコロンビアの反政府ゲリラとのやり取りがあるにも関わらず、画面上での暴力描写はほとんどない。

前回も書いた通り、この映画は1400万ドルというこの手の映画としてはかなりの低予算だが、CGIを駆使したスーパーヒーローのような大型映画よりもアクションシーンは迫力がある。おとり作戦で犯人グループを摘発するシーンや、主人公がコロンビアの密林の中まで子供を救いに行って反政府ゲリラに襲われるシーンなどは緊張感で手に汗握る迫力がある。

この映画には主人公ティムの他に何人かの英雄と呼んでいい登場人物が現れる。コロンビア警察のホルヘは仕事とはいえ危険な捜査に命を張ってティムに協力する。コロンビアで名の知れた元ギャングの親玉で前科者だが、今は自腹で子供たちを買い取って救い出しているいバンピノという男も裏社会のコネを使ってティムにとっては強い味方となる。大捜査の資金援助をし、おとり捜査で金持ち小児性愛者に扮して一役買う実業家のポール。彼等は自分らのやっていることがどれだけ危険か承知している。一歩間違えば殺されること間違いなしの捜査である。にもかかわらず一人でも多くの子供たちを救いたいという信念で動いているのだ。彼等こそがどんな派手なコスチュームに身を纏っているスーパーヒーローよりも本物の英雄である。

この映画には生意気で鼻もちならない女は出てこない。派手なアクションシーンもない。ただただ地道に仕事をする男たちの姿が描かれている。テーマは重苦しいものだが悲しくてオイオイ泣くような話ではない。さらわれた子供たちのことを思うと胸が締め付けられるほど悔しくて、あまりの感情が呼び覚まされたため泣くのを忘れてしまうほどだった。

主役のティムを演じるジム・カビーゼルの地味な演技だが、こういう仕事はやたらに感情的になっては務まらない。だがエージェントといえども人間だ感情はある。その冷静な風貌の内側からあふれ出る悲しみと怒りと信念がにじみ出る演技がすばらしい。

バンピノを演じるビル・キャンプもいい味が出ている。ティムからカルテルとして金儲けをし悠々自適な隠居生活をおくれるはずなのに、なぜ子供の救出などという活動をしているのかと聞かれた時、神の導きがあった時逆らうことは出来ないと答えるシーンはこころにグッとくる。

実業家ポールを演じるエドワルド・ベラステギ(Eduardo Verástegui)は凄い男前なのだが、役柄はプレイボーイではないため、おとり作戦のためにティムやバンピノからプレイボーイな演技を指導されるシーンは面白い。

ともかく俳優陣は皆力強い演技をしている。子役たちの演技も達者で、特にロシオ役クリスタル・アパリチ(Cristal Aparici)は自然ですばらしい。

何故か左翼リベラルメディアからは酷評ばかり

さて、こんな素晴らしい映画であるにもかかわらず、何故か左翼リベラルメディアからは酷評ばかりが目立つ。これについてフォックスニュースはこのように書いている。(Human-trafficking film ‘Sound of Freedom’ trashed by liberal outlets as ‘QAnon-adjacent’ | Fox News

 

複数のリベラル系メディアはここ数日、新作映画『サウンド・オブ・フリーダム』を “QAnonに隣接する”、”QAnonにふさわしい “と酷評し、人身売買を題材にしたこの映画を陰謀論者の餌食に追いやった。

英国の『ガーディアン』紙とウェブサイト『Jezebel』は、ジム・カヴィーゼル主演のこの映画は、米国国土安全保障省の捜査官が南米で人身売買業者から2人の幼い子どもを救出するという実話に基づいており、フリンジ陰謀論を鵜呑みにしていると非難されている右派コミュニティ、QAnonと癒着していると主張した。

エンジェル・スタジオが製作し、7月4日の連休に公開されたこの映画は、実際の地下性奴隷売買の裏側を暴露する一方で、そのような陰謀論には一切関与していないが、両アウトレットは、この映画とその興行的成功を貶めようとして、この映画を右派過激派と結びつけた。

なかでもひどいのはローリングストーンの記事だ。記事の見出しは「『サウンド・オブ・フリーダム』は脳ミソの弱いパパのためのスーパーヒーロー映画」となっており、映画の内容をこのように結論付けている。DeepL翻訳なのでちょっと解りにくいがこんな感じだ。

バラード、カヴィーゼル、そして彼らの同類たちは、児童の性的人身売買という著しく誇張された 「伝染病 」をめぐって何年もモラル・パニックを煽り、その多くが陰謀論者の迷宮やQAnonのコミュニティに人々を誘導することで、『サウンド・オブ・フリーダム』を妄想ではなくドキュメンタリーとして受け入れるよう大衆に呼びかけた。要するに、私は映画館で、彼らの最悪の恐怖が確認されるのを見に来た人々と一緒にいたのだ。

要するにローリングストーンの記者はこの話は誇張された妄想でありQアノンの陰謀論だといいたいらしい。しかしこれは実際にティム・バラードが率先して行ったおとり作戦の体験談であり、映画の最後では実際の記録動画も出て来る。ローリングストーンはこれらで救出された子供たちや逮捕されたペドたちも映画製作者の妄想だとでも言いたいのか?

前回もお話したように、この映画自体はすでに5年前に完成していたが、配給権を持っていたディズニーがずっとお蔵入りにして公開しなかった。ジム・カビーゼルによると、この映画の公開に当たっては、いたるところで公開を阻止しようという妨害に遭ったと言う。

いったいハリウッドは何をそんなに恐れているのだろうか?左翼リベラルはいったいこの映画の何が気に入らないのだろうか?単に大手映画会社の超大作が次々に失敗しているなか、低予算の地味な独立映画を成功させたくないだけなのか、それとも子供の人身売買というテーマに加害者として思い当たることでもあるのか?

物語の元となった体験をしたティム・バラードの話を聞いていて、左翼リベラルがヒステリーを起こしている理由に思い当たった。それはひとつにバラードはバイデン政権の国境政策に非常に批判的であるということ。今アメリカのメキシコ国境の状況は悲惨なものになっている。トランプ前大統領はメキシコを通じて違法移民が大量に流れてこないように、メキシコ及び中南米の国々に圧力をかけ、国境沿いに壁を建築するなど積極的な対策を取ってきたが、バイデン政権になった途端、そのすべての方針が白紙に戻ってしまい、ないに等しい国境を越えて中南米からさらわれてきた子供たちがどんどん性奴隷としてアメリカ国内に流れてきている。この映画によってその事実があからさまになることをバイデン政権押しの左翼連中が恐れているのではないだろうか。

もう一つは私が常々批判しているトランスジェンダリズムにも関連している。ティムはデイリーシグナルのインタビューのなかで、彼が欧州で見つけた小児性愛者の教理についてこう語る。

  • 子どもを親から引き離す ー政府こそが子どもの教育ができると言う考え
  • 子どもにポルノを見せて、性的に洗脳する
  • 神を教育現場から排除する -宗教は邪魔になる
  • 子どもが同意できると主張する、-子供の性行為同意年齢をどんどん下げようとするのもこの一つ

ティムはこのリストを読んでいて胸が悪くなったという。なぜならこれこそが左翼お目覚め主義連中のアジェンダであると気が付いたからだ。

ティム・バラードも主役のジム・カビーゼルも敬虔なキリスト教徒であることを隠しておらず、なにかと神の教えについて語るので、それだけでも左翼リベラルメディアは宗教右翼への憎悪を隠せない。しかし問題はそれだけではない。彼等は左翼リベラルが強く推している子供へのグルーミングに真っ向から挑戦している。こんな映画の存在は左翼リベラルのアジェンダにとって邪魔でしょうがないのだ。

だから彼等はこの映画をこき下ろし、これ以上人々が観に行かないように必死なのである。しかしすでに人々の口伝えで派手な宣伝もしていないこの映画はどんどんその評判を増している。左翼連中がどれだけ騒ごうと、すでにパンドラの箱は開けられてしまったのだ。


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インディアナジョーンズ5,たった4日で低予算独立映画サウンドオブフリーダムに一位の座を奪われる

いやいやいや、今年のディズニー映画は不作ぞろいだが、製作費と広告費を合わせて3憶5千万ドルかかったといわれるインディアナジョーンズ第5弾最終章「ダイアルオブデスティニー」は、なんと公開たったの4日目(しかも7月4日の独立記念日)にして製作費1千4百50万ドルの独立映画「サウンドオブフリーダム」に一日の売り上げ一位の座を奪われてしまった。サウンドオブの4日の売り上げは1.42千万ドルで、インディアナの1.17千万ドルを上回ってしまい、すでに製作費をほぼ全額取り戻しつつある。

インディアナのほうは公開が6月30日で、これまでの売り上げが1.54億ドルとまだまだ製作費の半分程度。今後国外市場の売り上げ数があがってくるとはいうものの、この手の映画の第一週末としてはあり得ないほど低い数値。

天下のディズニーだぞ!全国最多の映画館公開だぞ!インディアナジョーンズだぞ!ハリソンフォードだぞ!なんて売れない?なんで1兆ドルの売り上げにならないんだ?あり得ないだろう!!

というわけで7月4日前日にディズニー社では緊急会議が開くため夏休み休暇中の重役たちがそれぞれの旅先から呼び戻されたんだそうだ。

このサウンドオブフリーダムと言う映画は曰く付きでディズニーとは無関係ではない。子どもの人身売買シンジケートを扱った地味で重苦しい内容だが、映画自体は2018年にすでにエンジェルスタジオによって制作は完了していた。当時20thセンチュリーフォックスが配給する予定あったのだが、フォックスがディズニーに買収されてしまったため、ディズニーの配給となったのだが、何故かディズニーはこの映画を公開せず、そのままお蔵入りにしてしまった。

そこでエンジェルスタジオはディズニーから映画を買い戻し、なんと2年かけてクラウドファンディングで今回の配給に持ち込んだと言うのだ。独立映画会社であるから公開映画館もディズニーの約2分の1。限られた劇場だけでディズニーを上回るとは快挙だ。5年前にディズニーがさっさとサウンドオブを公開しておけばこんなことにはならなかったのに。馬鹿だなあ。

サウンドオブの予想外の大成功もさることながら、ディズニーの悲劇的な失態ぶりも大したものだ。なぜこんなことになってしまったのか。ちまたではプロジューサーのキャサリン・ケネディーに問題があると噂されている。ディズニーになってからスターウォーズに人気も大低落だし今度はインディアナジョーンズと来たもんだ。この2つに共通しているのがケネディーである。詳しいことは知らないが、ケネディーはスティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスと初期の頃から一緒に仕事をしてきたという話だが、今回スピルバーグもルーカスもかかわっていないこの映画でケネディーだけが残った結果がこうだとすると、今までの成功にケネディーは全く貢献していなかったということは明白である。

私はどちらも観ていないのだが、スターウォーズの最新作でもこのインディアナジョーンズでも共通して言えることは全く魅力のない女性キャラクターだそうだ。スターウォーズのほうはルーク・スカイウォーカー、インディアナの方はインディアナ・ジョーンズというファンに長年愛されてきたキャラクターたちが主役だが、新作ではどちらもこれらのキャラクターが落ちぶれた老いぼれ爺さんとして脇役においやられ若くて生意気な女が何もかも解決してしまうという設定になっている。

ケネディーは一体これらの映画を誰のために作ったのだ?SF冒険もののファンはほとんどが男性だ。男は老いも若きも女にどつきまわされる老いぼれ爺さんの話なんか観たくない。いやそれをいうなら女だって何もかも自分でやってしまう女性の話なんぞ観たくない。

だいたい一番最初のスターウォーズの筋を考えてみてほしい。美しいレア(お姫様)が助けを求めるメッセージを送る。それを見た格好いいルーク(王子様)がお姫様を助けに冒険の旅に出、数々の試練を乗り越えてお姫様を救出するという昔ながらのおとぎ話の設定である。

フェミニストたちはこういふうに悲嘆の女性を救う設定は女性蔑視だといちゃもんをつけ、強い女性を描かなければならないと言い張る。元々強い女を描いた1990年代のXenaとか昔ながらのワンダーウーマンのようなキャラは人気があるが、これらの作品には彼女達の愛に等しい強い男性が登場する。どうもフェミニストたちは男をコケにすることでしか強い女を描けないらしい。

しかしこういういけ好かない女たちは人気がない。昨今のディズニーの不入り続きを観ていればそれは明白なはずだ。


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アファーマティブアクション違憲判決で明らかになった黒人活動家と左翼リベラルのアジア人差別

先日米最高裁は大学入試審査に人種を考慮にいれるアファーマティブアクションは違憲であるという判決を下して以来、黒人活動家たちは完全なヒステリー状態。そしてその表現があからさまな東洋人差別になっている。彼等はあまりのヒステリーのためもう建前さえも忘れて完全な東洋人差別発言を行っている。なにより笑っちゃうのは、アファーマティブアクションを支持しない東洋人は白人至上主義だという批判である。エリート大学の学生40%以上が東洋人で占めてしまうことのどこが白人に利益になるというのだ?本当に左翼リベラルの言うことには理論性がない。では黒人活動家や左翼リベラルがどんなひどい東洋人差別発言をしているか、フォックスニュースがまとめているので紹介しよう。

元CNN司会者のソレダッド・オブライアンは、アジアンウエーブアライアンスのイアティン・チュー会長の判決を喜ぶツイートに対して、「先生、有色人種に損害を与えておめでとう。(特に公民権運動で道を開き、あなた方家族がアメリカに来れるようにしてあげた人たちに対してね)」とツイート。

アトランティック紙のスポーツジャーナリスト、ジェミーレ・ヒル(黒人女性)は「あなたの娘が、あなたが白人至上主義者の提灯持ちをしてアジア系アメリカ人のために勤勉に戦った人々を裏切ったことを読むのが待ちきれないわ」ツイートした。

この黒人の公民権運動が何か東洋人差別を失くすことに役に立ったとする恩着せがましい理屈はどこから出てくるのだ?東洋人は昔から別に白人と同じレストランに入れないなんて規制はなかったし、日系人が収容所に入れられた賠償金は日系人活動家の運動によって1980年代に実現した。よもぎねこさんも書いておられるが、東洋人への差別が無くなったのは市民運動なんぞという派手なことをやったからではなく、移民一世が身を粉にして働いて二世以降の子供たちの学費に注いだからだ。東洋人は勉強が忙しくて市民運動なんぞしている暇はなかったのだ。だから、東洋人が黒人活動家のお世話になったことなど一度もない。東洋人は彼等に一つの借りもない!

アメリカ人の税金で成り立ってる公共ラジオ局NPRの記事はもっとひどい。意見としてではなくニュースとして書かれたこの記事ではアジア人が保守派白人の手先となってアファーマティブアクションを倒したことは恥ずべき行為だと書いている。

この記事では東洋人が「少数民族の鏡」と言われているのは神話だとし、アジア人は白人至上主義を隠しており、アファーマティブアクションがアジア人を傷つけているという神話の根源はアジア人による反黒人の感情だとさえ言う。

道行く老人をおもむろに殴ったり、地下鉄のホームで入ってくる電車の前に女性を突き落としたりしているのは東洋人ではない!何が反黒人感情だ!東洋人への憎悪をあからさまにしているのは黒人活動家の方ではないか!

無論東洋人のなかにも左翼は居るので、そうした人々はアファーマティブアクションを支持する傾向にある。フェミニストなのにトランスジェンダリズムを支持するアホが居るのと同じだ。

最高裁はハーバードとノースカロライナ大学の方針は憲法補正案第14条に違反すると判決を出した。スチューデントフォ-フェアアドミッション(公平な入学のための学生)のケニー・シュー理事はAA廃止に貢献した人々への個人攻撃に関して左翼は人種に拘り過ぎていると語る。

「一般的に左翼は実力を評価しません」と彼はFox News Digitalに語った。「だから、成功したグループを見ると、それを説明しなければならない。左翼は、アジア系アメリカ人は平均よりも高い教育率や収入など、わが国で不釣り合いに成功しているから、白人至上主義に同調しているに違いない、という説明を作り出した。左翼のパラダイムは白人至上主義だから、もしあなたが成功しているなら、金持ちの白人特権階級のエリートに関係しているに違いない。」という理屈だ。

黒人や左翼リベラルが東洋人をうっとおしく思うのは、黒人が成功できないのは差別のせいだという理論が同じく差別の歴史のある東洋人が成功していることによって崩れてしまうからなのだ。黒人は差別されてるから特別扱いされるべきだといっても、じゃあ特別扱いされてない東洋人は何故成功できるのかということになってしまう。

この訴訟を先導した保守派活動家のデイビッド・ブラムへの個人攻撃もかなりひどい。いまはBLMとTRAの手先と成り下がった市民団体ACLUなどはブラムのことを「人権攻撃を長年企てている人間」と称している。

「我が国はもう黒人と白人だけの国ではありません。」とブラム。アメリカのかなりの人口がラテン系になっており、ラテン系の多くはアファーマティブアクションを支持していないと語る。

ABCニュースの世論調査によると、アメリカ人の52%が人種を理由にした入試審査を覆す判決に同意しており、判決に反対と答えた人は32%だった。


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ポリコレ抜きで黒人キャラが冴えた1990年代とポリコレ現代の違い

本日7月4日はアメリカの独立記念日である。独立記念日の映画といえば、1996年に公開されたインディペンデンスデイという大ヒット作品がある。この映画が公開された当時、アメリカの映画界は人種差別を克服したという記事を読んだ覚えがある。そしてそのなかで「それが証拠に今年公開された大ヒット作品インディペンデンスデイの主役はマイノリティーだ」というような記述があった。私はすでにその映画を観ていたのだが、正直それを読んだ時それが誰を意味するのか暫く理解できなかった。「インディペンデンスデイの主役と言えばウィル・スミスだ。ウィル・スミスは大スターだし、彼のどこがマイノリティーなのだ?ふむ???」としばらく考えた後「あ、そうか、彼は黒人か!」と気が付いたのだ。そのぐらい自然な配役で人種など全く感じさせない演出になっていたのである。

思うに1990年代はアメリカで人種間の亀裂が一番少なかった時代だ。この頃は黒人の間でも人種関係は良好だと世論調査で答えた人が70%近くもいた。映画でもこの頃活躍した黒人俳優はウィル・スミスだけではなく、エディー・マーフィー、ウェスリー・スナイプス、デンゼル・ワシントン、サミュエル・ジャクソンなど何人もいる。テレビでも、超人気番組だったビル・コズビー主演のコズビーショー(1984-1992)を筆頭に、リジョナルド・ベルジョンソン演ずる黒人警官主役のファミリーマタース(1989-1998)、新人だったウィル・スミス主演のフレッシュプリンスオブベルエア(1990-1996)などがある。これらの番組は両親の揃った黒人一家を巡るコメディー番組で、出演者のほとんどが黒人だった。しかし視聴者はそんなことを全く気にせず人種の枠を超えて黒人にも白人にも広域な人々に愛される人気番組だった。

1980年代までは黒人の役は悪役やわき役が多く、例え主役でも黒人でなければ演じられないキャラクターが多かったが、1990年代になると黒人が普通の人として描かれることが多くなった。そしてそれを観客も自然に受け入れていた。これらの配役にはポリコレの「ポ」の字も感じられなかった。

それが早送りして2023年、なんで赤毛の白人役に黒人女優が起用されるなどというおかしなことが起きるようになったのだ?

あれだけ黒人俳優が活躍した1990年代に全く問題がなかったのに、2020年代の黒人配役には問題がつきものなのは何なのか。アメリカ人は俳優が白人だろうと黒人だろうといい映画や番組なら普通に受け入れていた。それなのに、なぜ2020年代の黒人配役は、こうも問題になるのだろうか?1990年代と2020年代の何が違うのか?

それは90年代の黒人配役は話の筋書き上自然だったのに対し、2020年代の黒人配役は話の内容から無理な設定が多すぎることにある。

インディペンデンスデイの主役キャプテン・スティーブン・ヒラ―は軍人だ。アメリカ軍には黒人も多くいるので全く無理な設定ではない。上に挙げたテレビ番組の場合も父親の職業が医者、弁護士、警官で、とってつけたように異人種と結婚したりしておらず、ごくごく自然な設定だ。

ところが2020年代になると、イギリスの宮廷ドラマなのに黒人が普通に貴族として出て来たり、クレオパトラが黒人になったり、デンマークの話である人魚姫が黒人になったり、イギリスの神話として書かれた指輪物語に黒人エルフが登場したりと無理やり感が半端ないのだ。

挙句の果てにアメリカのポリコレ活動家たちは、日本のアニメやゲームの登場人物にまで、黒人が登場しないとか、既存のキャラを黒人に書き換えろなどと要求してくる始末だ。

結果論から言わせてもらえば、この黒人俳優無理押しのいわゆるブラックウォッシュは概ね成功していない。最近何度も書いているように、多くの視聴者が、もう黒人俳優はたくさんんだと思い始めている。

同じ理由で女性キャラの無理押しも人気がない。ディズニーの最新作のインディアナ・ジョーンズ5では、主役のインディアナ・ジョーンズが老いぼれて全く頼りにならないのを生意気な孫娘がなんでもかんでも解決してしまうという話なんだそうで、興行成績は散々たるものだ。フェミニストたちはやたらと強い女を登場させろと煩いが、なぜかそれが、多くの人びとに愛されてきた既存のヒーローを犠牲にしてでなければ、達成されないというやり方に反感を買っている。

最後に2023年でも無理のない黒人キャラクターの登場する映画のお話で終わりにしよう。ハリウッドもやればできるという例だ。

マーベルコミックスのスパイダーマン、アクロスザスパイダーバースこれは2019年公開のInto the Spider Verseの続編。主役はマイルスという15歳の少年で、アフリカ系黒人の父親とプエルトリコ系の母親の間で生まれたハーフ。舞台はニューヨーク州のブルックリンなのでごく自然な設定だ。スパイダーマンといえば主役はピーター・パーカーという白人青年というのが原作だが、このキャラクターは同じ世界に住む別のキャラクター。無理やりピーターを黒人にせず、別のキャラクターを作り、そのキャラクターを主役にした筋書きにしピーターを脇に回すという面白い演出で非常に好感が持てる。

既存の作品に黒人キャラを登場させたいなら、こうやるべきというお手本のようなものだ。

では本日はこれまで。

Happy Independence day!


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独立記念日直前、立ち直れないバドライトの崩壊

いよいよ今年も後半期に入ったが、アメリカは7月と言えば7月4日は独立記念日。今年は記念日が火曜日ということもあって、金曜日あたりから休暇を取っていつか連休夏休みを取ってる人が多いようだ。夏と言えばなんといっても野外バーベキュー。とくに独立記念日はバーベキューの日と言って過言ではない。苺畑家も明日のためにホットドッグとハンバーガーを仕入れて来た。(いつもは自家製ポテトサラダを作るのだが、今年は手抜きして既製品。)そしてもちろんバーベキューに欠かせないのがビールである。ビール会社にとって夏は稼ぎ時。すでに明日のバーベキューのためにビールを買うお客さんでスーパーや酒屋さんでは長蛇の列ができている。

しかしそのなかで一社、バドライトだけは冷蔵戸棚の場所も失い、生暖かいまま床の上に積まれて寂しく売れ残っている。3月にトランスジェンダーティックトッカ―のディラン・モルベイニーを宣伝に起用したバックラッシュで始まったボイコットは、なんと四か月経った今も収まりを見せない。7月になっても売り上げを取り戻すことが出来なければバドライトはもうダメだろうと専門家たちは言っている。はっきり言って私は今までこんなに大成功したボイコットを見たことがない。

ニュースウィークの記事から読んでみよう。ボイコット前のバドライトはライトビア市場ナンバー1の売り上げを誇っていた主流ブランドだった。元アナハイザーブッシュの重役アンソン・フレリック(Anson Frericks)氏は独立記念日を待つまでもなく、もうバドライトは終わっていると痛烈に批判しアナハイザーブッシュの最高取締役CEOブレンダン・ウィットワース(Brendan Whitworth)氏は辞任すべきだとデイリーメイルのインタビューに答えている。 フレリック氏はモルベイニーを起用したことは誤った判断だったと指摘。この決断は同社になんと2兆ドルの損害を与えたと言う。

ウィットワース氏は6月30日に「私たちは今後、私たちが最も得意とすること、つまり、すべての人のために素晴らしいビールを醸造し、消費者にとって重要な瞬間に私たちの居場所を獲得することに集中していきます」と声明文を出したが、フレリック氏は「予想通り、優柔不断だ」と批判する。

「どういう意味ですか?何の意味もない。アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースにこの判断を仰ぐべき時であることは明らかだ。「アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースに退陣を求める時です。」

最近ウィットワース氏は色々なメディアに出演したが、6月28日にCBSモーニングの番組で、モルベイニー起用を後悔しているかという質問に直接答えず次のようにお茶を濁した。

今、大きな社会的対話が行われており、ビッグブランドはその渦中にいます。私たちの業界やバドライトに限ったことではありません。だから、私たちが理解しなければならないのは、消費者であり、彼らが何を求め、何に関心を持ち、ビッグブランドに何を期待しているのかということを、深く理解し、評価することなのです。

なんだこの答えにならない答えは?こんなんで消費者に許してもらえると思っているのか?しかもバドライトは懲りずにプライドイベントのスポンサーを大々的に続けていた。

バドライトの業績不良は色々なところですでに影響が出ており、バドライトを主流顧客にしていたボトル工場が二つ閉鎖され600人からの従業員がリストラされてしまった。単なる休業ではなく閉鎖されたということは全く見通しが立たないことを意味する。すでにディストリビューターたちの間では仕事がなくなり失業者もたくさん出ている。アナハイザーブッシュは大企業であるから、もしこのまま経営が傾き続ければ、どれだけの人が職を失うか解らない。もし立て直しを本気で考えているなら、CEOの辞任は免れないだろう。

ウィットワース氏は本当に馬鹿である。ボイコットが始まった当初、ビール広告に政治色を混ぜるべきではなかった、申し訳ないと一言謝ってしまえば済んだものを、大企業だから乗り越えられると消費者をバカにして高をくくったのが運の付だ。もう今更彼が辞めたくらいでは持ち返せないかもしれないところまで来てしまっている。

この問題の渦中にいる当のディラン・モルベイニーは問題が起きてからバドライトからは何の応援のメッセージ受け取っていないと発言。LGBT界隈もモルベイニーにだけ責めを負わせたとして批判されているという有様。どっちつかずのおかしなことをやるから双方から叩かれてしまったというわけ。

今回のボイコット成功は色々な意味で意義があった。今回のことでトランスジェンダーに批判的な人々にも力があるということが解った。今まで、多くの常識ある人々がトランスジェンダリズムはおかしいと思いながらも声を上げられずにいた。そう思っているのは自分だけなのではないか、自分ひとりが声を上げてみても何も変わらないのではないか、差別者だと糾弾されてしまうのではないか、と思っていた人々が、ボイコットが成功するにつれ自分は一人ではないと悟るようになった。そしてこれまでポリコレを喉に押し込まれてきた人々が自分らにも反論する権利はあるのだと知ったのだ。

バドライトボイコットの成功がターゲットボイコットへと結びつき、スタバや他の企業がLGBTQ+界隈への迎合に消極的になることに繋がった。今後もどんどん企業がLGBTQ+に迎合することはビジネスにとって害毒であると言う風潮が広まって欲しい。大企業がLGBTQ+を見放せば、ここ10年近く過激になって図に乗っているTRA運動も一気に廃れるだろう。


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大手映画会社が次々とダイバーシティー専門家を解雇

事あるごとにダイバーシティーだと言ってあらゆる分野で有色人種を雇用しなければならないとハチャメチャな規則を作っているハリウッドだが、ここ二週間で大手映画会社からダイバーシティー専門家が四人続けて解雇された。

ワーナーブラザース、ディズニー、ディスカバリー、ネットフリックス、が、「多様性、平等、包括性」Diversity, Equity and Inclusion (DEI)リーダーの職をここ10日間で次々に廃止してしまった。このDEIという地位は2020年のBLM暴動の際に作られたものだが、たったの三年でお払い箱になったらしい。

私はそんな地位が新しく出来ていたということを今まで知らなかったのだが、なるほどそれでか、と思いあたることがいくつもある。

先ずディズニーのリトルマーメードを始め、やたら元来白人が演じるべき役を無理やり黒人に挿げ替えて見たり、「強い女性」と言ってスーパーヒーローがフェミニストになり、頼りになるはずの男が完全にコケにされるといった内容の映画が多くなった。最新作のインディアナ・ジョーンズではハリソン・フォード演じる主役が耄碌爺さんのような頼りない扱いになっているとかで実に評判が悪い。ともかくディズニーはここ三年不作に次ぐ不作で大赤字だが、インディアナ・ジョーンズはこれまで最高の製作費を投じての作品であるにもかかわらず興行成績は悲劇的な大赤字が予測されている。

ネットフリックスもロトゥントマトで史上最低の評価を得たアフロ黒人主役のクレオパトラなど、ともかく酷い作品が続々と出て視聴率が落ちてると言う。アカデミーも新しくできたダイバシ―ティー規則は映画関係者の間からも苦情が出ている。

私は地上波テレビは全く見ないが、それでもユーチューブを観ているとコマーシャルを観ることはある。そして最近のCMと来たら、モデルや役者はほぼみんな黒人。男女カップルだと片方が白人でも必ず相手は黒人。東洋人が出る確率も増えたが、なんといっても圧倒的に多いのは黒人だ。今のアメリカのコマーシャルを観ていたら、アメリカの人口は80%以上が黒人であとの20%に白人や東洋人やラテン系が居ると言う印象を持ってしまう。

それでもこうした配役で映画が売れるというならそれでもいいだろう。だがDEIに考慮した作品はすべて不入りで評判もしごく悪い。DEIは映画界にとって疫病神以外の何物でもないのだ。

もともとハリウッドはBLMの精神を支持していたわけではなく、BLMを支持している姿勢を見せた方が自分らの得になると思っていたから迎合していたに過ぎない。しかしBLMはすでにアメリカ社会でも人気がないだけでなく、私のような人種差別心ゼロの人間ですら、もう黒人俳優を観たくないと思ってしまうほど観客たちはげんなりしている。

私は政治思想が作品に反映すること自体は悪いことだとは思わないが、誰もお説教を聞かされるためにわざわざお金を払って映画館に足を運びはしない。映画は先ず面白くなくてはならない。そのなかでメッセージを織り込めるならそうすればいい。だがメッセージだけの映画なんて誰も観たくないのだ。

ハリウッドもやっとそれに気づいたのだろうか?


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お爺ちゃん日記⑥(2022年1月から2月)

1/6/22

お爺ちゃん「あれ飲みたい」あれって何?「これで開ける奴」と徐に栓抜き、ビール?「ビール、ビール」冷蔵庫に入ってない?「ない」冷蔵庫にビールはいってないって一日寝込むとこれなんですか?

1/7/22

一年くらい前のセラピーでお爺ちゃんが毎日のルティーンを忘れないように、ビデオに撮っておくべきだと言われたのでお爺ちゃんが毎朝作っているサンドイッチの場面をビデオに撮っておいたのが今日はじめて役立った。朝台所に立つお爺ちゃん、空のお皿を見つめている。

「サンドなんて作ったことない、食べたことない」ビデオをみせる「もうとっくに辞めた」昨日までつくってたのに?作り方忘れたからやりたくないの?手伝うから作ろう。「忘れとらん!」プライドを刺激するとちゃんと出来るお爺ちゃん。

1/8/22

風邪はまあまあ落ち着いてきた。お爺ちゃんの咳もあまりひどくなってない。でも洗濯機がまだ壊れたまんま。部品の配達に手違いがあったようで注文が届いてなかったとかいい加減すぎる。仕方なく夫婦二人でコインランドリーに行ってコロナ(?)ウイルスをまき散らしてしまったかも。

お爺ちゃん「お腹空いた」洗濯だけでぐったりだから自分で適当に食べてよ。「作れない」朝の残りの半サンドたべれば?あ、あれは朝ごはんね、解ってますよ。ホットドッグ食べる?「昨日食べたから嫌じゃ」そういうことは覚えてるわけね。

1/10/22

うちのお爺ちゃんの免許は認知症の診断が出てすぐにお医者さんから直接DMVに連絡が行って、有無も言わさず取り上げられてしまったのだが、日本ではそういうことできないのかなあ。もっとも母が進んで認知症の検査など受けに行くわけはないのでそこも問題なのだけど。

1/12/22

今日歯医者にて、ハイジェニストが「お爺ちゃんどう?」と聞くので「まあまあかな」というと「うちの父も85歳でね。もう後期の認知症で一時も放っとけないのよ。78歳の母がつきっきりなの」と二人で介護の話で盛り上がってしまい、最後にハグをして別れた。

1/15/22

お爺ちゃんが昔住んでたサンタクルーズで洪水だよ、津波って怖いね。「サンタクルーズは遠いから大丈夫」津波は南洋の火山噴火が原因だからどっちか言うとうちらの方が近いんだよ。「サンタクルーズは遠いから、、」なんか話が通じてないなあ。

1/17/22

お爺ちゃんがDVDプレーヤーを酷使したせいか、全く機能しなくなったので買い替えた。接続とかすごく不安だったんだけど最近のDVDプレーヤーって単にHDMIケーブルをつなげばいいだけと知って助かった。うちはメカ音痴しかいないからこういう時ほんと困るのよ。

ところでケーブルは含まれていないからと高いケーブル売りつけておきながら、HDMI装備ないプレーヤーを売ったベストバイの店員、お前失格だからな!よく見たらうちにはケーブルもあったので、雨の中引き返して全部返品してHDMIプレーヤーと取り替えた。ユーチューバーさんありがとう

2/10/22

お爺ちゃん何やってんの?家じゅうの電気つけて。まだ午前四時だよ。「おきる」起きない!寝なさい!「やだ」寝なさ~い!20分後お爺ちゃんは爆睡。こっちは目が冴えて眠れない。

2/16/22

お爺ちゃん今日は10時からテレコンだから邪魔しないでね「わかった」10時ジャスト「お腹空いた」今テレコンだから終わったら作るね「今食べたい」朝自分で作った半サンドでも食べててよ、あ、そうですね、あれは明日用でしたね。ヘッドフォンつけたままペニーニを作る。じっと手を見る。

1/26/22

トイレの修理は午後4時と決まっていたため、私は普通に出勤して職場のトイレを使っていたが、夫とお爺ちゃんはスタバで一日中ねばってたそう。かなり迷惑じゃないの、それって?

1/28/22

お爺ちゃん「何を笑っとる」あ、これ昔みてたドリフのコント「何を言うとるんじゃ」あ、この人がスタントマンでこっちが監督で、切られたら階段から落ちるの。「訳せ」同時通訳進行中。お爺ちゃん床で転げまわって笑う。ドリフの笑いは世界共通。

1/29/22

お爺ちゃん「カカシ~あれがない!」あれってなに?「一緒に探せ」何を探すの?「あれじゃ~!」食べ物?「ノー」フォーク?「ノー」ヘアブラシ?「ノー」おじいちゃんもう少しボールパークを狭めてくれる?

1/30/22

お爺ちゃん、アボカド熟してきたから今日食べようね。「うむ」数分後「見ろ、綺麗に中身を食ったぞ」とおもむろに二個分の皮。いや、今夜食べようという意味だったのだが。

そろそろ夕飯の支度をしようかなと思ってるのだが、お爺ちゃんが台所を陣取ってサンドイッチを作っているので入れない。もうじき夕飯なので食べちゃダメだよとはいってあるけど、何故今サンド制作なのかは不明。

1/31/22

お爺ちゃん「寝るぞ!」はいはい。パジャマに着替えてから寝てね。「パジャマパンツがない」え?今朝脱いでどこに置いたの?「わからん」部屋中探す。もしや、、お爺ちゃんそのズボンの下にはいてるのはもしや、、、やっぱりパジャマパンツでした。

2/8/22

英語系ユーチューバーのどれだけ下手な英語でもネイティブに通じるかゲーム。目をつむって観てて解るかどうか試したけど、あれはまるで毎日の私とお爺ちゃんの会話だった。(ネイティブなお爺ちゃんの英語より意味が通じた。)

2/1/22

夕飯前、字が読めなくなって久しいお爺ちゃんが本を広げていた。何読んでるの?「クックブック」なんで料理の本?「カカシ、明日これ作れ」あのですね、料理の本はメニューではありません。

2/5/22

今朝7時、お爺ちゃん、なんで朝食食べないの?「スシのために腹を空かせておくのじゃ」え?だってお寿司屋さん11時半まで開かないよ。「それは何時じゃ?」三時間後。「ふむ」8時「まだスシの時間じゃないのか?」時間の感覚まるでないお爺ちゃんであった。

おじいちゃん「寒い」セーターは?「ない」どこに置いたの?「わからん」ちゃんと探しなさい「さがした、ない」寝室かリビングでしょ「ない、ない、ない!」朝からお爺ちゃんの探し物に付き合えないよ!家の中にあるはずでしょ!外に歩いていくわけじゃな、、

もしや、、あった~車の中!昨日お医者さん行った時に暑くて脱いだんだっけ。さんざん家の中を探せと怒鳴ったのは悪かったな。こっそり寝室においておこうっと。「お爺ちゃん、あったよ。ちゃんと探さないから見つからないんだよ!」

2/16/22

お爺ちゃん「お前ばっかり沢山チョコを買ってきて、わしの分はないのか?」お爺ちゃんは2ポンド入りM&Mがまだまるまる残ってるじゃない。冷凍庫にも賞味期限切れたチョコがまだたくさん残ってるよ。あれ食べれば?「あれはとっておくのじゃ!」何故買うだけで食べないのか理由は未だに不明である。

A.N.M.@meow_meow923: 私はお爺ちゃんの気持ちが良く分かります。日本から買って来た巨峰や桜抹茶のキットカット、賞味期限とっくに切れてるけど「あれはとっておくのじゃ!」 何か思い入れのあるチョコなのでは?

カカシ:スタバで以前売ってたチョコレートカバーグラムクラッカー、いまではどこのスタバでも売ってません。発売が中止される前に大量に購入したものが、まだだいぶ残っています。

2/18/22

ホームセンターに付いて来たお爺ちゃんが、どぎつい化粧に長い爪のレジ係をしげしげと見つめ「ありぁ男じゃな!」と大声。ハッシ!お爺ちゃん、聞こえちゃうよ。「あのぶっとい声は男じゃ」解ってるから、おとなしくしてよ、もう!ポリコレに気遣いゼロのお爺ちゃんであった。

二か月前、ダイニングのライト電球が四つくらい切れた。一か月前、もう半分以上切れててかなり暗くなってる。しかし電球の換えがないのでホームセンターで買って来ようと思っているうちに、数日前、全部切れて真っ暗よ!「ろうそく付ければ?」いい加減にしろ!

数時間前、お爺ちゃん何やってるの!踏み台なんか乗って!危ないから降りなさい!「電球が切れとる。換えてやる」そのおっきな電球では絶対に会わないよ。しょうがない誰かさんは頼りにならないからホームセンターに行こう!

お爺ちゃん、私が踏み台にのるから支えててね。「よし」この小さい電球つけにくい~!10個もあるなんてひどいわ。直接さわっちゃいけないとホームセンターの人がいってたね。ゴム手袋つけてると手探り出来なくて難しい!背が足りなくて手が届かない。「わしがやる」駄目!

よ~し電球10個全部取り換えたぞ!お爺ちゃん、スイッチオン!「オン!」たら~ん!ダイニングに再び灯かりがともったのであった!

ちなみにこれが電球。人差し指と親指でつまめる程度の大きさで、この針を小さい穴にはめ込まないといけない。穴が見えないと手探りで穴を探すので非常に面倒。

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2/19/22

オタワからの生放送を観ていたお爺ちゃん「アラスカはアメリカのもんじゃ!ロシアには渡さんぞ!」お爺ちゃん、これはオタワ、カナダだから。「トルドーはヒットラーじゃ!」あ、それは正しい。

2/23/22

一日出かけて帰ってくると、素足にサンダル履きのお爺ちゃんが家の外でぶるぶる震えていた。今日は風が強くてちょっと肌寒い。外でなにしてんの?「ドアが閉まった」へ?家のドアしまっちゃったの?「ふむ」え~何時間外に居たの?お昼ご飯食べた?「食べてない」え~!

昼前から一人で家にいたお爺ちゃん。ちょっと庭に出た拍子に強い風に煽られて玄関のドアが閉まってしまったらしい。何時間くらい外に居たのか分からないのだが、いつも昼前に食べる人が昼食を食べてないということは、三時間以上外に居た可能性あり。

kuhio@kuhio1007: わぁー。おじいちゃん

😭

今日は温かいスープでも飲んで温かいシャワー浴びてベッドでゆっくりしてー!寒かったろうに!

カカシ:今日は急遽メニューを変えてスープにします。

MegumiO@uminoo_mukou: え〜今日のロサンゼルスは強風だし、かなり寒いですよね。風邪など引かなければよいねですが。カカシさんが遅く帰ってたらと思うと怖いです。アメリカのドアは閉めたら鍵がかかるタイプが多いから、意外と被害者多いんですよね。

カカシ:本当はもっと遅くなるはずだったんですが、仕事が結構早く終わったので予定より一時間早く帰ってきてよかったです。今日の気温は12℃ですごい強風。

獅子座@biigate51:風邪ひいてない?大丈夫、災難でしたね。お爺ちゃんファンとしては 時節柄心配してしまいます。 暖かくして休んでね

2/22/22

三日前に買ったアボカド、紙袋に入れたままカウンターに置いておいたから、今日あたりグゥアカモレにでもして食べよっかなあ~、むむ、ない、ない、アボカドがない!確かにここに置いといたはず、もしや!お爺ちゃん、アボカド食べた?「うむ。美味であった」またやられたよ。

2/24/22

セラピストのお姉さん「お爺ちゃん、右手を挙げてください、あ、それは指」「こうか?」「バンザイじゃなくて」「ふむ」「次は胸を指さして、、私のじゃなくてお爺ちゃんの胸!」「お、間違えた」お爺ちゃんわざとやってるでしょ!

セラピストさん、お爺ちゃん、苗字と名前言える?「d、d、d、」スペルじゃなくて名前ね」「d、d、d、」住所は言える?「知らん」住んでる市はどこ?「ここじゃ!」その名前は?「あ~、ここと一緒じゃ」ここは病院ね。同じ市だけど名前言える?「お前は知らんのか!」溜息。

2/26/22

お爺ちゃん「カカシ、あそこ行こう!」あそこってどこ?「中に入ったら椅子にすわって」お寿司屋?「ちがう!人が一杯いるところじゃ」フードコート?「違う!座ってると飯が回ってくるのじゃ」ああ飲茶?「でぃむさむ!」ここまでたどり着くのに役10分。そして、、

まだお昼には早いから、朝ごはん食べな。「じゃ、作れ!」いつも通りベーグル食べてなよ。「あれ作れ」あれってなに?「あ~う~」と悩むこと5~6分。私の食べてるオートミールを指さす「こういうどろっとしたやつ、でもこれじゃないやつ」モルトミール?「それそれ!」でまた10分。疲れた。

一時間前「カカシもう行くか?」まだ早いから、そのエピソード終わったら行こう。数分前「ビデオ終わったぞ」じゃあストップボタン押して。「どのボタンじゃ?」ストップ「すと~ぶ?」ストップ!「すうぷ?」STOOOOOP!!!!!「怒鳴るな。何度も言わんでもわかるわい」脱力。

店員さん「店内はマスクしてください」おじいちゃん、マスクは?「もっとるぞ、ほれ!」と店員さん「つけてください」「なんじゃつけるのか」当たり前でしょ、持ってるだけでどうすんのよ。混んでる店でひと悶着。店員さんがあきれ顔。


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