皆さんはマイケル・ヨンという突撃ジャーナリストのことをご存知かな。自分も元軍人でイラク戦争時代から従軍記者としてイラクにも行っていたことがあるし、中東などでも体当たり取材をしていた人。拙ブログでも何回か紹介したことがあるが、最後に引用したのは2008年。彼のブログは一応お気に入りにしてあったのだが、あまりアメリカ軍の活動が活発でないので、最近はあまり見ないでいた。ひょんなことから彼の名前をまた聞いたので、久しぶりに彼のサイトに行ってみたら、突然日本語が出てきてびっくりした。しかも内容が韓国慰安婦の問題で、韓国側の主張はすべて嘘だったというもの。
この記事が書かれたのは11月の末のことなので、ま、カカシはちょっと遅れを取ったようなのだが、実は以前にもマイケル・ヨンが慰安婦問題に何故か関わっているという話をどっかで聞いたことがあった。ネットというのはおかしなもので、ひとつの題材についてちょっと調べ始めると意外な人たちの名前が飛び出してくる。左翼フェミニストの小山エミが慰安婦問題で在米日本人や日系人の子供がいじめにあっているというのは嘘だでっち上げだという記事を書いているのをみつけたのも偶然なのだが、その関係の記事を読んでいるうちにマイケル・ヨンの名前が出てきて、え、なんで?ということになったわけ。
ヨンの主張は非常に面白い。彼の主張は20万からの韓国女性が強制的に慰安婦として働かされていたという事実がもし本当だとしたら、日本軍や韓国人男性はどの様な行為をとらなければならなかったか、という軍人としてロジスティクス【logistics】 {軍事用語で兵站(へいたん)の意。企業の物流合理化の手段。原料の手当てから販売まで、物流を効率的に管理するシステムをいう}の立場から語っている。
先ずヨンは、当時日本軍には韓国人の兵士が多くいたことを指摘。ということはもし日本軍が強制的に韓国女性を連行したのであれば、韓国人男性もその行為に加担しなければならなかったはずだというもの。
ヨンは当時の韓国の人口は約2,300万人で、現在のテキサス州の人口は約2,600万人と似ていとし、もしテキサスの女性20万人が軍隊に連行されそうになったら、テキサスの男たちは黙っていないという。しかも軍隊のなかに多くのテキサスの男たちが混じっていれば、軍隊のなかで殺し合いが起きること間違いなし。韓国人男性が特別臆病だったというなら別だが、自国の女性が20万人も強制連行されるのを韓国人男性が指をくわえてみていたというのはどう考えてもおかしいというのだ。
ま、韓国は日本にほとんど抵抗なく併合されてしまったから、韓国男が極端に腰抜けだったというのは事実かもしれないがね。
とはいうものの、私はヨンの次の点に感心した。
20万人からの女性を管理し養うとなると居住施設や食料や衣服などが必要となる。しかも嫌々仕事をしている人間を管理したり警護したりするには人件費もかさむ。戦争真っ只中の日本軍に20万人もの慰安婦を養う余裕があったのだろうか?

この件について日本軍の将軍や提督の立場からも考えてみよう。日本は米国、オーストラリア、イギリス、中国、さらに連合国とも戦争している最中である。 どう考えても手いっぱいのはずだ。特に米国は海軍と海兵隊が進軍し、日本兵を見つけ次第どこであろうと攻撃していたのである。

軍隊の全ての指揮官は、常により多くの兵力と補給を求めるものだ。それが世の中の常である。誰か将軍に聞いてみるといい。もしくは企業の経営者に聞いて みるといい。競争相手に勝ちたい時、あるいは防御したい時には何が必要かと。彼らは常により多くの経営資源(=人、物、金)を欲しがるはずである。
20万人の女性を強制連行して、彼女たちを監視し、移動させ、食べさせる目的に経営資源を費やす将軍がいるとすれば、どんな種類の馬鹿なんだろうか。わざわざもう一つの戦争を作っているようなものだと気付くはずだと思うが?

実際に強制連行があったかないかは別として、ヨンの掲げたこの二つの疑問は非常に大切であり答えを要する。
この問題だけではないが、私は常にもし「Aが本当だとするならばBが起きなければならないはずだ」という考え方をすべての人がすべきだと考えている。それが出来れば物事が事実かどうかは割合簡単に把握することが出来るからだ。
たとえば、地球温暖化が実際に起きているのであれば、地球の温度は上がっているはず、、、あんまり単純すぎる例かな?(笑い)


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *