今年はNHKの朝ドラ「まっさん」をユートゥーブで見つけたので、最初の20エピソードくらいまで観た。主役がスコットランド人(役者はアメリカ人)の女性ということで観てみたのだが、その中で、主役のエリーが日本の街で上手な日本語で道を尋ねようとする場面があった。道行く人々はエリーが日本語を話しているのに、みんな「私英語わかりません」「かんべんして」と怖がって逃げてしまうのを見て、現実的だなと思った。私も子供の頃に外国人に道を聞かれて逃げ出した覚えがある。
というわけで、本日は軽い冗談ビデオ。下記は以前にも紹介したアメリカ系日本人の田中健(漢字は想像)とその仲間たちの作成。今回のは外国人に見える人が、日本で日本語を話すとどうなるかというエピソード。すべて日本語で英語の字幕つき。

このグループは日本人による外国人へのステレオタイプだけでなく、アメリカ人による東洋人へのステレオタイプもおちょくっている。下記はアメリカのレストランでのエピソード。こちらは英語だけなのでちょっと説明。
レストランにおいて2~3人の日本人のグループが居る。その中の一人が「えくすきゅーずみー」と下手な英語でウエイトレスに話しかける。ウエイトレスは近くに座っていた英語を話している東洋人のカップルに「すいません、通訳してくれませんか、何を言ってるのかさっぱりわからないので」と頼む。
すると、、
東洋人女性 「止まれ、アジアステレオタイプ警察だ」
東洋人男性 「覆面捜査官」
東洋人のバーテン「東洋には2000以上もの言語が存在する」
ウエイトレス「でもみんな同じようなものなんでしょう?」
東洋人男性 「一緒に来たまえ」
東洋人女性 「あ、これお持ち帰りでお願い」

以前にも話たが、まだ韓国人によるアメリカ移住が始まったばかりの頃、私が勤めていた小売店に韓国人のお年寄りが数人来た。店員の一人が私に「カカシさん、通訳してよ、あの人たち全然英語がわからないのよ」と言ってきた。
私はおばあちゃんたちが韓国人であることはすぐにわかったので、「だめよ、私は韓国語はしゃべれないんだから」と断ったが、「とにかく話してみてよ」と言われたので一言だけ知っていた韓国語で話かけてみた。
するとおばあちゃんたちは目を輝かせて韓国語で喋り捲ったが、私が韓国語を理解できないとわかると「あんた日本人?」と流暢な日本語で話しかけてきた。実はおばあちゃんたちは日韓併合時代にそだった年代で日本語がぺらぺらだったのである。
おかげで言葉は通じたが、以後私のお店では東洋人はみんな同じ言葉をしゃべるというステレオタイプがさらに固まってしまったのであった。
追記:以前にも書いたが、1980年代後半から1990年代にかけて日韓併合時代に育った多くの韓国女性たちと仲良しになった。彼女たちから日本人だからといって嫌われた覚えはない。かえって日本人だからと贔屓にされた覚えさえある。韓国人教会などにも招かれて、私にはいい思い出しかない。日本人への偏見がひどくなったのは最近の新世代の人たちになってからだと思う。


1 response to でも日本語はなしてるんだけどお~

哲学はなぜ間違うのか9 years ago

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