以前に、カカシからみたらどうしても保守派には見えない、日本の自称保守派ブロガーについて書いたことがあるが、今回は反対にカカシからみてどうしても左翼には見えない自称左翼ブロガーの話をしたいと思う。
このブロガーのハンドル名はその名もまさにLefty(左利き。英字への変換は面倒なので、レフティとカタカナ表示で呼ばせてもらう。
レフティはここ何回かに渡って、女性が強姦魔から身を守るべきだと主張することは女性差別につながるのだろうか、という疑問を投げかけている。

「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」(自衛厨と呼ばれています)
VS
「自衛すべきというのは女性差別だ!派」(便宜的に性差別派、とでも言っておきましょうか)
です。
「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」の方はこの一行だけで主張のほぼ全ての要点が集約されているのでいいですが、「自衛すべきというのは女性差別だ!派」の方は何と言うか、一言で説明しずらいので、実際に言ってる人の例を挙げときますんで読んでみてください。
(略)
一言で言うのは難しいので二行で言うと、「強姦するのは男で、悪いのは男なのに、なぜ犯罪を避けるように女の方が努力しなければならないのか。これは性差別。」ってことらしいです。

レフティは、女性が強姦魔の性欲を掻き立てるような格好で歩くべきではないとか、独り住まいの女性がいくら顔見知りとはいえ、大して親しくない男性を部屋に案内したりすべきではないとも語っている。
私は無論、レフティの言ってる事は常識だと考える。これは決して犠牲者を責める意味ではなく、世の中には悪い奴がいるのだからで自分の身は自分で守りましょう、という極当たり前の考えから来るものだ。しかしそれが当たり前だと思うのは私が保守派だからであって、現在の左翼としてはレフティのように犯罪防止の責任が社会にあるなどと言わずに、個々の女性にあるなどというのは言語道断な発言である。
下記のコメントを読めばそのことがはっきりする。

気に障るというか、君らの言う「自分の身は自分で守りましょう」って言説は無意味なんだよ。

そんなお題目は、第二次性徴後の女性なら誰でも知ってる。嫌でも周囲から吹き込まれるし、実際に自分やクラスメイトが痴漢の被害にあったりで、否が応でも自分の身体が欲望の対象である事を自覚させられるからな。
性的な面における男と女の生育環境は決定的に違う。
まずこれを理解しろ。
金銭的にも労力の面でも、日常生活の中で持続可能な形で、自分の身の安全をどう守るのかについて、多くの女性は既に考えてるし、悩んでる。
それをお気楽に「自分の身は自分で守りましょう」とか「自衛は大切ですよ!」とか本当に疲れるわ。
だからその先を言ってくれよ。
単なる原則論なら、学校の保健教師で間に合ってる。
>現状で良いとは言って無いと思うんですけど?
なら君は現状に改善の余地有りだと思ってるんだな?
だったら理想を述べるなだなんて安易に人の発言を揶揄すべきじゃない。
現実的に個人で取れる対策に限界がある以上、性犯罪の被害を減らすためには、最終的に治安を良くしていく以外ないだろうが。

個人に「気をつけろ」などと安易な助言をする暇があったら治安向上対策を考えろ、というのは典型的な左翼の言い分であり、左翼なら個人の責任云々よりも社会の責任を問うのは当然だ。だが、実際に地域の治安を良くしたければ政府やお役人や男性社会をあてにするほうがよっぽども無駄だと思うね。それこそ理想論もはなはだしい。と思うのは私が右翼だから。(笑)
他にも、女性が自分で気をつけてないと思うのか、とかレフティのアドバイスは誰もが知ってる事で今更言われるまでもない、といったようなコメントもある。強姦された被害者の気持ちも知らないでこの冷血漢、みたいなことも過去に言われているらしい。
アメリカでも強姦された被害者の行動を問うという行為自体が、「被害者を責める行為」として左翼フェミストなどから抗議が出るので、これらのコメントは別に目新しいものではない。
私は別にここでレフティの言ってる事が女性差別につながるのかどうかという議論に参加したい訳でもなく、レフティのいい分が正しいと弁護したいわけでもない。それよりも私はレフティの議論の根底にある、彼の信念に興味があるのである。
例えば、レフティは強姦は何時いかなる場合でも悪であると断言している。

いついかなる場合においても、加害者が鬼畜な行動を起こさなければそんな悲劇は起きなかったんだから、加害者が100%悪いに決まってる。
当然の話。
双方加害者の交通事故じゃないんだから。
被害者はそんなこと全く望んでいないのに、加害者の一方的な都合で加害者が起こしたことなんだから、加害者が悪い。これ以外の結論はありえない。
それを、
「被害者も20%悪い」なんて言ってると勝手に思いこむから、
「被害者を侮辱する行為」とか「セカンドレイプ」とか「性犯罪者予備軍」とか相手に罵詈雑言を投げつけたくなるんじゃ?
繰り返します。
加害者が悪い。
これ以外の結論はありえない。

そう、保守派ならそう思う。でも左翼は強姦が「何時いかなる場合にも悪い」とは考えていない。これは加害者が有名な映画監督で被害者が13歳の少女だった場合には、少女が監督を誘惑したんだから監督は禁固刑になるべきじゃないなんて本気でいったりする。ポランスキー監督の事件がそれだ。
セクハラだってデイトレイプだって左翼政治家によるものなら罪にならない、と考えるのが左翼。(クリントン元米大統領がそのいい例)
レフティは犯罪の被害者にもそれなりに責任があるとは言っているが、被害者がたとえどんなに隙だらけで不注意な行為をしていたとしても、加害者の悪行が減るとは一言もいっていない。悪行は何時いかなる場合にも悪なのであり、そのことに変わりはない。
私がレフティが左翼とは思えないと言っている理由は、レフティには最近の左翼に見られない信念というものがあるからなのだ。
そして決定的なのはカカシのコメントへのこの返答。

僕も、自分がなぜ左翼を自称しているのかわからなくなってきたんですが、一応、「高福祉社会、機会の平等が理想」だと思ってるからです

高福祉社会は別として、結果の平等ではなく「機会の平等」としているところが、もうすでに現在の左翼からかなりかけ離れた思想だ。これは私が以前に左翼変態フェミニストのエミちゃんとも何度かやり合った時に話したエクイティーフェミニズムにつながる。
つまり、女性にも男性と同じように成功する(そして失敗する)機会を与えるが、女性だからといって特別扱いはしない。人の価値は性別や人種や宗教ではなく、その人個人の能力によって判断されるべき、という個人主義の考え方は昔はどうあれ、今や左翼の信じる思想ではない。
レフティさんが、自分を誇りある左翼と呼びたいのは、多分古い時代の理想的な左翼を念頭においてのことなのだろう。だが残念なことに、現在の左翼は洋の東西を問わずレフティさんのような信念はもちあわせていない。
レフティさんにはお気の毒だが、この際レフティさんは社会の変化と自分の思想との調節をすべきなのではないだろうか?


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