クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件について、オバマ政権の高官たちは日曜日、あっちこっちのテレビニュース番組に出演して、何故このような事件が起きたのか言い訳に忙しい。
特に国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官の「(警備)組織はきちんと機能した」という発言が、野党の共和党議員らの間から厳しい批判を浴びている。

ナポリタノ長官は組織が機能したと語りました。事実は組織は機能しなかったのです。(民主/共和)両党で修正方法を探さねばなりません。犯人は飛行機に爆発物を運び込み、爆発物に点火したのです。もし成功していれば、飛行機は墜落しクリスマスの日に300人近くの人々が殺されるという大虐殺がおきるところでした。この陰謀はあと一秒あと一歩で実現するところだったのです。勇敢な人々が機内に居合わせてくれたことを神に感謝します。そしてこのテロリストが起爆に成功しなかったことを神に感謝します。しかし犯人はワンヤードラインというところまで行っていたのです。(ピート・キング共和党下院議員)

まったくだ。犯人の男の過激な危険思想は実の父親が心配して当局に通報するほどだった。にもかかわらず犯人の名前は危険人物名簿に載っていただけで登場拒否名簿には載っていなかった。

 逮捕されたナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)については、ナイジェリアの有力銀行家である同容疑者の父親が前月、「過激な思想を募らせており心配だ」と在ナイジェリア米大使館に連絡し、警戒対象者リストの1つに加えられていた。

 しかし、1万8000人を記載した搭乗拒否リストには同容疑者の氏名は掲載されておらず、同容疑者は2008年に取得した米国の入国査証を保持。24日にナイジェリアのラゴス(Lagos)からオランダ・アムステルダム(Amsterdam)を経由して、翌25日にデトロイト行きのNW機に搭乗した。
 ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なぜこんな危険人物が登場を許可されたのかという質問に対して、ナポリタノ長官は、犯人の名前は50万以上名前のある一般名簿に載っており、この名簿には誰もがアクセスできた。しかしそれより重要性の高い名簿に載せるような詳しい情報はなかったと語った。さらに長官は来週、この名簿のあり方を見直す予定だと言っている。

(オバマ大統領の)ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なにが今頃名簿のあり方を見直すだの「共有化を進めたい」だの言ってるのだ。そんなことはもうすでにやっていたんじゃないのか?
ところで、読者の皆さんは、TSAというアメリカの運輸保安庁(The Transportation Security Administration) がうっかり秘密の警備体制情報をインターネットで公開してしまっていた事実をご存知だろうか。
これは今月初めに発覚したのことなのだが、これは全国の空港で使われている警備マニュアルが関係者の不注意でネット公開されてしまったという事件。一部秘密の箇所は黒い帯で隠されてはいたが、この帯は操作次第で簡単に画面から外せるようになっていた。
おかげで、どのように怪しい人物を審査するかというこのマニュアルは、テロリストにどのように保安庁の審査から免れるかを教えるマニュアルと化してしまったのである。
このマニュアルには、どの国のパスポートが自動的に審査の対象となるかとか、どのような身分証明書が審査から除外されるかとか詳しい秘密情報が満載されていたという。
現在保安庁は漏洩がいったいどこから起きたのか調査中だというが、漏れた情報は古いもので、現在のやり方とは違うから心配ないなどという無責任な言い訳をしていた。
私は今回のテロ未遂事件にしろ、マニュアル漏洩事件にしろ、問題の根源はナポリタノ能無し長官及びオバマ王自身にあると考える。オバマ政権は守りが甘いのだ。全く国土保障の重要さに気がついていない。敵国の首相らのご機嫌取りをして、国連で演説ぶって、ノーベル平和賞なんぞもらっていい気になっているだけで、国の運営は成り立たない。オバマ王には国の政(まつりごと)をしようという気がまるでないのだ。オバマ王にとってアメリカなんぞどうなってもかまわないのである。
だから国土安全保障省も運良く爆弾が起爆されず勇敢な乗客が犯人を取り押さえてくれたという事実を無視して「組織が機能した」などと頓珍漢なことを言うナポリタノのようなずぼらな人間が長官をやることになるのだ。
一連のインタビューのなかで、ナポリタノ長官は空の旅は「とてもとても安全」だと保証した。これですっかり安心、、だよね?


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