何? オバマ王はセクシストってまさか!

週末のニューヨークタイムスを読んでいて思わず吹き出してしまう記事があった。なんと左巻きのNYTがオバマはセクシスト(性差別者)であると主張しているのだ。
まさか、あのオバマ王がセクシスト? 何を根拠にそんなことを言うのだ?しかし記事によると、オバマは男性ホルモン旺盛で、お互いを男性「ドゥード」と呼び合う若い男達に囲まれているという。

最近、これが最初ではないが、高レベルのバスケットボールトーナメントがオバマ大統領主催で完全に女性抜きで行われたことで、(男女差別の)疑いは女性運動家やリベラルなブロガー達の間でふくれあがった。

無茶言うなよ。オバマ王に女とバスケを一緒にやれってのか?しかしNYTはオバマ政権の主要な地位はすべて男性によって占められており、女性はあまり目立たない存在にあると主張する。
しかし読者諸君は、そんなことはないだろう、オバマ政権には結構女性が高い地位についているはずだ、と反論するかもしれない。ちょっと考えただけでも、ヒラリー・クリントンやバレリージェッラットや毛沢東崇拝のアニタ・ダンといった女性達が思い浮かぶ。現にバレリー・ジェラット女史は、

国務長官のヒラリー・ロダム・クリントンをはじめ6人の女性高官が存在する。また女性では最高裁判長官のソーニャ・ソトマイヤー女史、健康顧問のナンシー・アン・デパーレット女史、家庭内暴力対策顧問のメロディー・バーンズ女史などが居る。政権が提供した資料によるとホワイトハウスの従業員は、男女ほぼ五分五分の割合である。

と語っている。しかし最近国務長官のヒラリー・クリントンがどれだけオバマ王にないがしろにされているかは、同ブログでも書いているので、読者諸君も良くご存知のことだろう。
NYTは確かにオバマ政権に女性がいることはいるが、重要な地位はすべて男性に制覇されていると言い切る。で、ジェラット女史のいうヒラリーを含めた6人の高官はというと、、

  • ヒラリー・クリントン国務長官
  • ジャネット・ナポリタノ国土防衛長官
  • ヒルダ・ソリス労働長官
  • キャサリーン・セベリウス保健長官
  • リサ・ジャクソン環境保全長官
  • スーザン・ライス国連外交官
  • 経済アドバイザー、クリスチナ・ロマー会長

先ず、労働省や保険省や環境保全省の長官と言った地位は伝統的に女性の地位とされている。これらの地位は形ばかりで国の政策には特に影響を及ぼさない。
国務長官や国連外交官といった地位は元来は重要な地位であるが、オバマ王は数々の特別顧問を任命して従来の地位を意味のないものにしてしまっている。
現に三十数種にわたるオバマの特別顧問のうち、女性の占める割はなんとたったの9分であり、そのなかでも女性のついている地位は伝統的にお飾り程度に女性が着くと決まっているものだけだ。これで男女の比率は五分五分だなどとよく平気な顔をしてい言えるものだ。
私の職場は男女の比率が9:1という場所なので、スポーツファンの男性達の団結は身にしみるほど感じている。だったら私もバスケットやフットボールに興味を持てばいいではないかと言われるかもしれないが、休みの時にスポーツを観る暇なんてない。なにしろシャルウイダンスを観るのに忙しいのだ。

民主党メディア作戦家に言わせると、オバマは確かに重要な地位に女性をつけてはいるが、オバマの女性スタッフへの対応は男性のそれと比べて公平ではないという。

「オバマには男子運動部でありがちな女性に対しては持てない男性への親近感が感じられます」とオバマ政権の女性スタッフと頻繁に会話を交わしているクリントン前大統領の選挙アドバイザーだったトレーシー・セフル女史は語る。

そこへいくと、ジョージ・W・ブッシュはちがっていた。ブッシュは重要な地位に幾人もの女性を任命した。政策アドバイザーだったカレン・ヒューズ女史などがそうだが、ブッシュは任命した女性をお飾りのように扱うどころか、彼女たちの権限を拡大して、多大なる責任を課していた。国土保証アドバイザーのコンデリーザ・ライス女史などは、その才能を買われてアメリカ初の黒人国務長官だったコーリン・パウエル氏の跡を継いでアメリカ初、黒人女性の国務長官となった。肩書きだけでなにも実権も持たないヒラリーと違って、ライス女史は中東にしろ東洋にしろ、世界狭しと飛び回ってブッシュ外交の推進に努めた。
女たらしで悪名高いビル・クリントン政権ですら、ジャネット・リノ司法長官やマデリン・オーブライト国務長官といった女性たちは、冗談でもお飾りだったなどとは言えないほど実権んがあった。
男性と女性が別々な付き合い方をするというのは自然だ。女性であるカカシ自身、休みの日に同僚の男達と一緒にスポーツバーに行ったり、クラブに行ったりしたいとは思わない。以外の男達とつきあいたいとは思わない。しかし職場での集まりは個人的な付き合いとは違う。どこの世界に上司やお得意先とのゴルフが個人的な付き合いだなどと思う人がいるだろうか?
好むと好まざるとにかかわらず、職場において上司との「つきあい」は昇格やおいしい企画を取るためには必要な活動だ。

一人の若い女性スタッフは(大統領を)おおっぴらに批判したくないとの考慮から、他のスタッフ同様匿名を希望した上で、ホワイトハウスでのスポーツファン的なムードには時として苛立ちを感じるし、興味のない人は多少疎外感を持つと語っている。職場においてこのようなことは良くある事ではあるが、ソポーツによる団結感は上司へのコネにつながることもある。

最近、ベン・フィンケンバインダーという新人報道アシスタントは、そのハンデ無しのゴルフ才能を買われ、オバマ氏と四人でのゴルフに招待された。(CBSテレビ局の記録によると、オバマ大統領は大統領になって以来すでに23ラウンドのゴルフをしているが、その間に女性を招待したことは一度もない。もっとも記録者によれば招待客の名前は必ずしも公表されないという。またホワイトハウスの報道官によると今週末にはメロディー・バーンズ女史がゴルフに招待されているという)

アスレチックという面では何もオバマ大統領が最初ではない。ジョージ・W・ブッシュのマウンテンバイキング趣味は有名だった。しかしブッシュ前大統領は、バイクレースにプロの明日レートを含め多くの女性を招待することでも知られていた。
もちろんオバマ大統領もホワイトハウスも女性差別など馬鹿馬鹿しいと笑に伏してはいるものの、そういうレッテルを張られるのは今後のこともあるので良くないと判断したらしく、オバマ王は男達とのバスケゲームに対抗して女性相手にビスケット付きのお茶会や女性だけのベイビーシャワー(妊婦を囲んで女性たちがあつまり出産後に必要な品物をプレゼントする会) を主催するなどして女性たちのご機嫌取りをした。
オートミールのビスケットだのベイビーシャワーなど子供騙しも甚だしい。女だと思って馬鹿にしないでよ、と言いたいわ全く。
で、オバマ王の出席しない女性だけのイベントを主催するはめになってダン女史はどう感じているのかというと、特に気にしていないそうだ。大統領と一緒にバスケットボールが出来ないからってなんぼのもんじゃいというとこらしい。

「ここでは、そういう社会ですから 私は阻害されてますけど」 と女史。「特に気にしてません。」

それにしてもリベラルの本性ってのは興味深い。常に保守派のことを性差別社だの人種差別者だのと批判しておきながら、自分らが崇拝する大統領が恥かしげもなく女性差別をしているのに、フェミニスト達は何も言う事はないのだろうか?
アメリカのフェミニストなんてそんなもんだ。


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ブッシュのアフガン政策をパクっても決断できないオバマ王

アフガン状況の悪化は、ブッシュ前政権が7年間放置して来たことが原因であり、オバマ王はブッシュ政権から何の引き継ぎも受けなかったため、アフガン対策を一からやり直しをするはめになった。と自分の優柔不断をあたかもブッシュ政権のせいであるかのように言い続けているオバマ王。そのふがいなさに堪忍袋の緒が切れた前副大統領のチェイニー氏が、オバマは前政権から詳細に渡る引き継ぎを受けていたと、オバマの嘘を暴いた話は先日もした通り。
これについては、ブッシュ時代に国務長官のアドバイザーをしていたクリストファー・ハリソン氏も、オバマ王が今年三月に発表したアフガン政策はブッシュ前政権の提案そのものであり、チェイニー前副大統領も主張しているように、オバマの言い訳は何から何まで出鱈目であると語っている
ハリソン氏は2008年のアフガン調査に加わっていたひとで、この調査には、後にオバマチームのマッククリスタル将軍の調査にも加わった人々が何人も参加していた。そのなかに民主共和、イギリス、アフガニスタンなどの同盟国の人々も入っていたという。オバマ王が三月に発表したアフガン政策は、その時にブッシュ政権下でまとめられたもののカーボンコビーだった。
ブッシュ前政権はオバマ王が大統領になる以前にこの調査結果と新作戦を詳細に渡って何日にも渡って、選挙前から民主と共和の両候補者に説明した。選挙後、オバマが次代大統領と決まった後には、ブッシュ関係者は何時間もオバマ引き継ぎチームに新作戦について念入りな説明をしたという。
ハリソン氏も、チェイニー前副大統領が言っているように、オバマ王がこの新作戦について公表しないように頼んだのは事実だと言っている。ブッシュ前大統領がお人好しにもその依頼を受け入れたのは、新しい大統領の政策を枠にはめたくないという思いやりからだった。しかし今年三月に発表されたオバマ王のアフガン政策にはブッシュ政策と違うところはひとつもなかった。にもかかわらず、オバマ王は新作戦がブッシュ政権からの引き継ぎであることは一言も述べなかったばかりか、今になって、オバマ王は、ブッシュ政権からは何一つ受け継いでいない、アフガン政策はオバマ政権が一から始めなければならなかったと大嘘をついて国民を騙そうとしているのだ。
ハリソン氏はオバマ政権のことを「シカゴマフィア」と呼び、奴らの態度は信じられないと呆れている。ブッシュ政権は詳細に渡ってアフガン政策を練り、著者の名前だけを空白にしてオバマに譲り渡した。それをすべて調査から計画に至まですべて盗んでおきながら、それがあたかも自分の考えであるかのように発表し、しかも自分で発表した計画を実施できないのは、ブッシュ政権がアフガニスタンを放置していたからだと人のせいにするオバマ王。
ハリソン氏は、オバマ王に向かって、オバマがブッシュをこき下ろす事で苦しんでいるのはブッシュ前大統領ではなく、現場にいる兵士とアフガニスタンの市民たちなのだと語る。オバマ王はアフガン政策をすでに一年近くも所持していながら、いまだになにもしていない。この後に及んでも決断できない。

オバマは成功に必要な資源を現場の兵士らに与えるべきだ。そして成功に必要な時間を得るため、それに必要な政治的環境を作り出すべきだ。だが、彼はそのどちらもできないようだ。弱い、弱い、弱い!

オバマ王はブッシュ政権の政策をパクっても決断できないろくでなしなのだ!


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オバマ対鳩山、日米対立の危機?

朝鮮日報は沖縄の米軍基地移転問題、深まる日米対立なる、ただならぬ見出しで長文の特集をしている。
この件については日本の読者の皆様のほうがカカシよりもよくご存知のことと思う。

ゲーツ米国防長官は21日、日本を離れる直前の記者会見で、日本政府に対し、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で退路を断つ圧力をかけた。飛行場を沖縄県内の他地域に移す、という過去の合意事項を日本が守らない場合、米国も沖縄駐留の海兵隊兵力8000人のグアム移転、普天間飛行場の土地返還という当初合意に応じない、と表明した。その上で、11月12日に予定されるオバマ米大統領訪日までに決断するよう迫った。ゲーツ国防長官は訪日期間中、自衛隊による栄誉礼も拒否した。

日本の外務省関係者は、「公の場で脅迫したにほかならない」「民主党政権を手なずけようとしている」と述べるなど、当惑した表情を隠し切れなかった。読売新聞は「日米同盟が一挙に緊迫している」と報じ、朝日新聞は「鳩山政権に対するゼロ回答だった」と評した。米国側の姿勢を、交渉の余地を全く残さない圧迫ととらえたものだ。

カカシは日本とアメリカとの軍事協力は好ましいものと考えている。だが、現在のオバマ政権の同盟国をないがしろにした態度を見ていると、鳩山首相の対応が必ずしも悪いものだとは思えない。オバマ王がポーランドやチェコ共和国に対してしたようなことが、日本に対しても起きないという保証は全くないからだ。
オバマ王の中共贔屓はあまりにも明らかだし、オバマ王の社会主義が講じれば、日本は犠牲にして北朝鮮の方を持ちかねない。そんなアメリカに対して、日本が「はい恐れ入りました」と服従する義理もない。
だいたいアメリカの敵国のイランや北朝鮮に対して強気なことが言えないアメリカが、大事な同盟国に脅迫めいた要求をするとはどういうことなのだ?それが友達に対してする態度か?
私は鳩山首相のファンではないし、終局的にはアメリカと日本の軍事協力は大事だと思う。ゲーツ長官の意見にも特に反対ではない。だが、長年アメリカと親好的な関係にあった日本という大事な同盟国に対して、アメリカの態度はあまりにも高慢すぎないだろうか?
また、インド洋での日本の海上自衛隊の役割にしてもだ、オバマ王自体がアフガニスタンをどうするのか決断が出来ない以上、同盟国としてもはっきりした態度が見せられないとしても仕方ないだろう。カカシ個人としては日本はインド洋の警護を続けるべきだと思う。これはアメリカがどうのこうのではなく、海洋警備は世界的な責任のはずだからである。
アメリカが日本を大切な同盟国と考えているのであれば、脅迫よりも親好を深めるべきではないのか? ブッシュ大統領を傲慢だとか高慢だとかいって批判してきたオバマ王。自分は「離せば解る」式外交で諸外国の好意を得たいといっていたのに、これはいったいどいういことなのさ。え、オバマさんよ!


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オバマ王、金融企業重役の給料及びボーナス激減を命令

やっぱりねえ〜。さすがファシストオバマ。こういうことになるだろうとは予測していたのだがやっぱりきたか。先日財務庁は、今年の始め政府から救済金を受け取った金融企業の重役たちの給料を9割減、ボーナスを5割減させる予定だと発表した。これについてはミスター苺が色々書いているのでここでもリンクを張っておこう。
今年の三月、カカシはとんだ茶番劇、オバマ王と民主党議会のAIG幹部ボーナス批判は偽善の固まり!というタイトルで下記のように書いた。

AIG幹部へのボーナス自体は腹が立つが、議会のこの「怒り」は単なる茶番劇だ。オバマ王も民主党議会も政府の救済案が出た今年の1月の時点でAIG幹部へのボーナスは契約上避けられないという事実を充分に承知していた。幹部らのボーナスの金額だけを見ていると、彼らが多額のボーナスを不当に受け取ったかのように見えるが、オバマ王並びに民主党議会のポーク(贅肉)だらけの税金無駄遣い国家予算案にくらべたら1パーセントにも満たない額なのだ。民主党議員たちが匿名で組み込んだイヤーマークと言われる地方選挙区の企画をひとつでも削れば充分に補える額なのである。…

オバマ王並びに民主党議会はこの一般庶民の金持ちへの妬み意識を増長することで、階級意識を一層高め、自由企業への政府による介入を強めようという魂胆なのである。つまり、自由市場を社会主義化しようという目的なのだ。

オバマ大統領の給料特別顧問(出たよ、特別顧問!)のケニス・ファインバーグは、7つの銀行と自動車産業の175人の重役の給料を90パーセント引き下げ、ボーナスも50パーセント引き下げると発表した。
政府が民間企業の従業員の給料を規制するようになったら自由市場はすでに終わりだ。政府による価格制御は自由市場の規則を破る事になる。マイケル・白豚・ムーアがなんといおうと、資本主義には自然の掟というものがあり、それを人為的に歪曲すると、どこかで必ずひずみができる。
重役たちの給料を引き下げたりしたら何が起きるか子供でもわかることだ。重役たちはこぞって辞任しライバル企業に就職するだろう。有能な重役がいなくなったこれらの企業は傾いた経営を修正する人材を失って次々に倒産する。これらの企業の子会社も続々倒産の憂き目を見る。7つもの大企業が倒産したらどれだけの人々が失業するのだろうか?
これらの企業を倒産させないためには、政府がこれらの企業に税金をつぎ込むか、ライバル企業を市場から閉め出すか、とにかく自由市場では出来得ないファシズムの投入が必要となる。
無論、オバマ王の狙いはそこにあるわけだが。
こうしてファシストオバマ王の陰謀は続くのであった。


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チェイニー前副大統領の優柔不断批判に怒るオバマ王

先日前副大統領のディック・チェイニー氏は先日21日に米保守系シンクタンク、安全保障政策センター(CSP)での演説において、オバマ王のアフガニスタン政策の優柔不断な態度を「迷いを見せ、決断を下すことを恐れている」などと厳しく批判した

チェイニー氏は演説の中で、「(アフガン駐留)米軍は危険にさらされている。ホワイトハウスは迷いを捨てるべきだ。政府が優柔不断なそぶりを見せれば、友好国に悪影響を及ぼし敵を元気付けることになる」と述べた。

これに対してホワイトハウスのロバート・ギブス報道長官の答えがあまりにも滑稽だったので、カカシはもう少しで腹を立てるのを忘れてしまった。
ギブスは「副大統領は7年間もアフガニスタンを無視してきた。」とか「まともに責任を負わなければどうなるか、われわれはすでに見てきたはずだ」といかにも現在の状況悪化の原因はブッシュ政権がアフガニスタン状況を7年間に渡って完全無視してきたせいだと言いたげだ。もちろんペロシ下院議長も「アフガンを放置して状況を悪化させたのはどの政権だったか、(チェイニー氏は)忘れてしまったのか」と反撃している。
ブッシュ政権時代から、民主党議会はブッシュ政権がイラクにばかりかまけてアフガニスタンを無視していると責めていたが、実際はブッシュ大統領はアフガニスタンを無視するどころか、アメリカ軍が主体となった北大西洋同盟軍がアフガニスタンでは7年にわたり輝かしい勝ち戦を繰り広げていた。パキスタンでテロ攻撃が激化するなか、アフガニスタンが比較的静かだったのは、米軍並びに同盟軍によりタリバンやアルカエダがアフガニスタンから追放され隣のパキスタンに逃げこんだからなのである。
それが2008年の後半にアフガニスタンの状況が悪化し始めたのは、タリバンやアルカエダが次の政権の実力を試すために舞い戻って来たからなのだ。
チェイニー氏によると、そのことに気がついていたブッシュ政権は独自の状況調査を行い、引き継ぎの際にオバマ大統領に綿密に調査された資料を手渡し、今後の政策に関する推薦もした。だがその際にオバマ政権はその事実を公表しないで欲しい嘆願したため前政権はその申請に応じたという(馬鹿がつくほどお人好しなんだよなブッシュは)。それが今になって、ブッシュ政権が放置していた政策をオバマ王が新政権として白紙の状態で一からやり直しをするはめになったなどというのは嘘も甚だしいとチェイニーは抗議しているわけだ。
これだけのお膳立てをしてもらっておきながら、オバマは3月に一旦増兵した後は、それこそアフガニスタンなど完全に忘れてしまったかのように、くだらない健康保険改正案だの金融企業や自動車企業乗っ取りなどに精力を注いでいた。ここぞとばかりにアフガニスタンのテロリスト達は奮起してアフガン状況は急速に悪化した。
戦争時の政権交替は非常に微妙だ。うまくやらないと敵に隙をつかれ、突然戦況がひるがえる可能性があるからだ。明らかにオバマ王の優柔不断は敵を極端に優位にしてしまった。
カカシはここ数年、アフガニスタン状況についてアメリカの主流メディアが取り上げないことに苛立ち、このブログでも英語版のほうでもしょっちゅうアフガン状況について報告してきた。
たとえば2007年3月4日のこれなんかがそうだ。
2006年から2007年にかけて、アメリカ及び北大西洋同盟連合軍によって度重なるタリバンとの総攻撃が阻止されてきた。その度に戦闘は圧倒的に同盟軍の勝利。なんとこの一年たらずでタリバン勢力は3000人からの戦闘員を戦死させているのである。
アフガニスタンが比較的静かだったのは、連合軍に圧倒されたタリバンやアルカエダが隣国のパキスタンへと逃走したからに他ならないのだ。
また、アフガニスタンへの増兵についても、ブッシュは状況に応じて現場の将軍の助言を受け入れ度々行っていた。
2008年4月の段階で、アフガニスタンにはアメリカ軍3万1千兵がNATOの一部として駐留していたが、さらに3千の海兵隊の動員がアフガン陸軍訓練のため予定されていた。そして同盟国からもすでに合計2万8千兵が出動しており、アメリカも合わせ同盟軍の戦力は5万9千兵となっていた。当時の予定として結果的に7千5百の戦闘員と3千の訓練員が増兵されることになっていたのだ。
ブッシュ政権はアフガニスタンを無視し放置していたどころか、現場の状況変化に臨機応変に対策をとっていた。
オバマ王は大統領になる二年ぐらい前からアメリカはイラク戦争よりもアフガニスタン戦争に力を注ぐべきだと主張してきた。そこでだ、カカシからギブス報道官に質問させてもらいたい。
アフガニスタンが大事な戦争であると主張してきたオバマ王のことだから、もう何年もアフガニスタン政策についてかなり固まった考えをもっていたはず。自分が大統領になったらこうしたいという確固たるアイデアがあったのだろう。だとしたら何故その政策を即刻実施しないのだ? すでにオバマ王が自分で選んだ将軍がアフガニスタンへの増兵を推薦している以上、今こそ自分がブッシュ前政権とは違うのだという積極性を世間に見せしめる絶好の機会ではないのか?それなのにオバマ王はいったい何を迷っているのだ?何故決断できないのだ?
それとも何かな、オバマ王は主流メディアのニュースしか見ていなかったとでも言うのかな?主流メディアは、フォックスニュースを除いて、イラクに比べうまくいっていたアフガニスタンの戦況など完全無視を決め込んでいた。
オバマ王がフォックスニュースをどう思っているかはすでに読者諸君もご存知のとおり。


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何が健康保険改正案だ!上院、肥満者と喫煙者に課税を提案

新聞の見出しを読んでいたら「上院、健康な生活にプレミアム」というのが目についた。
オバマ王と民主党議会の健康保険改正案の目的は、馬鹿高い医療費を下げ、国民のほぼ全員が保険に加入できるよう、持病のある人でも健康状態に関わらず差別されないような国民健康保険を作ることにある。と、まあ建前はそういうことになっている。今回上院は肥満や喫煙といった不健康な行き方をしている人の保険料はそうでない健康な生活をしている人たちのそれより割高になるという提案をした。
おっと、ちょっと待てよ。どんな健康状態の人でも差別されない健康保険を作るって言う名目での改正案で、肥満者や喫煙者を差別するってのはおかしくないか?
これだったら今でも民間の健康保険会社が肥満者や喫煙者の保険料を割高にしているのとどういう違いがあるというのか、

「みんな既存の病気による差別を終わらすと言っているが、これは事実上持病への差別ではないか。」と怒りを隠しきれないのはサービス業従業員インターナショナル組合のアン・ケンプスキーさん。

実は、上院の「改正案」は持病のある人を差別しないどころか、現在よりも遥かに差別される規制が組み入れられている。
現法では、保険料を考慮するうえで、加入者の健康状態によって保険料を二割増し以上にしてはいけないことになっている。それが今回の提案ではそれが三割まで良いことになり、今後も政府の役人にはそれを五割以上引き上げる権限があたえられるというのである。
この規制の内容も単にBMIが低い高いだけでなく、コレステロールや血圧や血糖値その他種々の症状が保険料金規定のめやすとなるという。しかし読者諸君もご存知のようにこうした症状は一旦始まってしまうと、そう簡単にはコントロールできない。食事療法で病状が良くなるひともいれば良くならない人もいるし、薬の効果もひとそれぞれだ。そうした数値で毎年の健康診断によって保険料が上がったり下がったりするとしたら健康になるどころか、かえってストレスが貯まってしまう。第一、そういう微妙な個人的情報を政府のお役人にいちいち報告させることじたい、プライバシーの侵害ではないか。自由の国アメリカではあるまじき制度だ。
これが民営の保険であるならば、ちょっと太めというくらいで保険料が痩せてるひとより50%も割高になったりしたら、別の保険会社を探すという方法もあるが、それが強制的に入らされる国営の保険だったら有無を言わさず割高料金を支払わされる。しかも配給制の国営保険には良い医療サービスの保証は全くないのだ。
いったいこの法案のどこが改正なのだ? 民主党の提案はその内容を知れば知るほど現在の保険制度より数倍も劣悪だ。
税金が上がり、保険料が上がり、選択の余地が減り、医療サービスが低下する。しかもこの法案を通しても国民全員が保険に加入できるという保証はないという。
オバマ王は選挙前に中流層の増税はしないと公約していた。だが、この健康保険改正案によって一番負担が増えるのがまさにその中流層なのだ。
こんな法案が本当に議会を通るのだろうか? 私は警戒しながらも楽観的に見ている。この記事はフォックスニュースの記事ではなく、オバマ王やホワイトハウスが信頼している主流メディアのMSNBCの記事だということに注目したい。オバマ王と民主党の独裁ぶりにさすがの主流メディアも遅まきながら恐怖を抱き始めたのかもしれない。そうだとすれば、主流メディアも本来のジャーナリズム精神に乗っ取って真実を報道し始めるかもしれない。
そうなれば、アメリカ国民は独裁者オバマ王の陰謀をそうやすやすと受け入れはしない、とカカシは思うのだが、どうだろうか?


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史上最高の殺人鬼毛沢東を尊敬するオバマ側近

先日も子供じみたホワイトハウスのフォックスTV局攻撃で、オバマ王は自分にひれ伏さないフォックステレビ局を目の仇にしているという話を書いたが、ホワイトハウスはその後もフォックスニュースに対する攻撃の手を緩めていない。いやそれどころか攻撃はその激しさを増すばかりである。
特にホワイトハウスは広報部長官(Communication Director)のアニータ・ダンなる女性を攻撃犬として使い、ホワイトハウスの公式ブログで激しいフォックスニュース攻撃をやらせている。
この挑戦に応えるべく、フォックスニュースはアニタ・ダンが自分の哲学の師と仰ぐのは毛沢東とマザーテレサだと高校生を前に演説しているビデオをどこからか探して来て公表した。オバマ王の陰謀を次から次へと暴露しているフォックスニュースのグレン・ベックはダンの演説ビデオを長々と放映し、一時間に渡ってその内容を分析した。
下記はダンの演説の一部抜粋をカカシが適当に意訳したもの。

皆さんの多くは多大なる才能を持っている。皆さんは一生懸命に勉強している。その両方を合わせ「何故駄目なのか」という質問に答えてごらんなさい。良い答えなど普通はありません。そして三番目の教訓とヒントは私が一番好きな政治哲学者、毛沢東とマザーテレサから得ることが出来ます。この二人が組み合わされることはあまりありません。でも、私はあなた方が選択をし、挑戦し、何故駄目なのかと質問する、という単純な主点を述べるにあたり、この二人を一番頼りにします。 あなたがたはこれまでに試されたことのないやり方を見つけ出します。でもこれが大事なのですが、それはあなたがたの選択であり他の誰の選択でもないということです。

1947年、毛沢東は自分の党から中国征服について詰問されました。蒋介石と国粋主義者が中国各地を支配し、彼らは陸軍を持ち空軍を持っていました。すべてが彼らの側にあったのです。そんななかでどうやって勝つのか、こんな圧倒的に不利な状態でどうやって成し遂げるのかと。その時毛沢東は答えました。「貴行らは貴行らの戦を闘かわれればよかろう。我は我の戦を闘う。」ちょっと考えてごらんなさい。他の人がどのようにやるかという定義を受け入れる必要はありません。他の人の過去の選択に従う必要もありません。これはあなた方が選んだ道なのです。あなた方が行き方を探し出せばいい。あなた方独自の戦を闘えばいい。自分で自分の道を敷きなさい。そして自分にとって何が正しいかを探し出しなさい。外部からの判断で内部の自分を判断してはいけません。あなたはあなたなりに闘うのです。誰もがそれぞれ自分の道を決めるのです。

毛沢東の中国に個人が自分独自の道を選ぶ権利があったというのか? ダンは毛沢東の統治下で、革命思想に反する国民が何千万と強制労働収容所に送り込まれ虐殺され、非科学的な農業技術採用のおかげで大量の餓死者を出すなどして、中国人7000万人が殺されたのだ。世界史上最高の殺人を犯した独裁者を哲学の師として仰ぐなど、よく恥かしげもなく言えた物だな。
もっともミスター苺にいわせると、ダンは年齢的に言って1960年代後半の左翼市民活動の年代なので、共産主義の悪行について故意に無知である可能性が大きいという。
ダンが毛沢東の悪行を知った上で共産主義の独裁者を讃えているとしたら、自由主義の大統領側近としてあるまじき態度であると問題になるし、もしダンが毛沢東や文化革命の悪行について完全に無知なのだとしたら、なんでそんな無教養な人間が大統領側近として報道局長などやっているのかということで問題になる。
いや、ダンは単に毛沢東の思想の一部に共感したまでで、毛沢東の全ての行動を賞賛しているわけではないという言い訳は空しい。グレン・ベックはそれはまるで自分がヒットラーを尊敬していると言っているのと同じくらい馬鹿げていると語っている。
まさしくその通りなのだが、ダンのような過激派左翼にとって共産主義の毛沢東のやり方が悪いという解釈はない。リベラルや左翼連中はヒットラーが国粋主義の右翼だったということで嫌っているが、ファシズムも社会主義のひとつなのだという事実を認めようとしない。社会主義は右翼のファシズムも左翼の共産主義も同様に悪なのだということが理解出来ない。
問題なのはそういう過激派左翼がオバマ政権の回りにはうろうろ居るという事実である。こういう過激派を側近や顧問として起用するということは、オバマ自体が過激派社会主義者なのだと解釈するのが無難である。
共和党大統領の側近が「私の英雄はヒットラーだ」などと言ったらその場で有無も言わせず解雇されるだろうが、民主党大統領の広報局長となると今後どうなるのかは解らない。
だが、ホワイトハウスがフォックスニュースに戦を挑んだ以上、フォックスもホワイトハウス相手に独自の戦を闘かわねばなるまい。


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ホワイトハウス、オバマ批判の同性愛者は「取るに足りない末端のインターネット左翼」と侮辱

Americablog(アメリカブログ)という同性愛系ブログは、昨晩ワシントンDCで大規模な同性愛者人権集会後のNBCテレビのニュースについて興味深いことを書いている。NBCのホワイトハウス担当ジョン・ハーウッド記者は、ホワイトハウスは左翼の期待に充分に応えていないという心配はないのかという質問に下記ように応えた。

バラク・オバマは90%以上の民主党支持者とうまくいっており、ホワイトハウスは反対派はほんの一部『末端のインターネット左翼』に過ぎないと考えている。

ホワイトハウスが反対派をどのくらい真剣に受け止めているかを示すものとして、一人の高官は記者に、ああいうブロガーたちはパジャマから服に着替えて、極度に分裂している国での政治は複雑で難しいということに気づくべきだと語った。

同性愛者たちがオバマの口約束を信じ期待して支持している間はうまいことを言っておきながら、一旦その無行動に不満を示し始めると「末端のインターネット左翼」とレッテルを張り、パジャマから着替えて現実を見ろと来たもんだ。これがオバマ王が the Human Rights Campaignという同性愛者人権擁護団体の前で、公式な軍隊勤務や同性愛結婚の合法化に努めると約束した舌の根も乾かない翌日のことなのだから馬鹿にしている。
アメリカブログのジョンはホワイトハウスの「極度に分裂している国」という言い方について、上院でも下院でもオバマの党である民主党が多数議席を握り、票数から言って共和党はほぼ不能に近い状態なのに何を言ってるのだと抗議する。

これが極度に分裂してるって?これが大統領が公約を破らざるおえないと民主党が理解しなきゃいけない状態だっていうのか?

大統領と与党が議会を完全に支配できる状況で公約を守れなかったら、いったい何時守ることができるのかというわけだ。

ホワイトハウスの高官達こそパジャマを脱ぎ捨て時々新聞をよんだらどうなんだ。そうすれば俺たちは先の選挙に勝ったんだということに(それにはブログやゲイのコミュニティーが大事な役割を果たしたってことにも)気がつくはずだ。

また別の同性愛系ブログPam’s House Blendでは、

私に言わせたら、ホワイトハウスは正しい種類の*1LGBTたちと食べたり飲んだりした後、私たちに宣戦布告をしたも同然。誰かがこれに応える必要があるわ。

と述べている。
(*カカシ注1:LGBT: The Lesbian, Gay, Bisexual & Transgender, レズビアン、ゲイ、両性愛し好及び性転換者一般を指す。)
ここでカカシとしても不思議なのは、何故オバマ王はLGBTの期待に応えて公約を守らないのかということだ。アメリカブログのジョンが指摘しているように、議会は民主党が与党で多数議席を握っていることでもあるし、特に軍隊への同性愛者公式受け入れは共和党でも支持があるはずなので、オバマがその気になれば*2DADT法は充分に撤回できるはずだ。
(*カカシ注2 DADT: Don’t Ask Don’t Tell, クリントン大統領と当時与党だった民主党議会との間で生まれた妥協策で、現在軍隊で努めている軍人が同性愛者であるかどうかを本人に「聞かない」そして本人もそれを「言わない」限りは同性愛者でも軍隊に居られるが、一旦他人から同性愛者であることを暴露されたり、自分から同性愛者であることを認めた場合には除隊を余儀なくされるという、かなり差別的な法律。)
出来るはずのことをしないということは、する意志がないということだろう。
だが、何故なのだ?LGBTとの約束を守ると何か都合の悪いことでもあるのか?
すべての人々に寛容であるべきなどときれいごとを言ってる民主党の間でも同性愛はメディアが煽るほど受け入れられてはいないということか?
ミスター苺はそのどちらでもないという。オバマはLGBTの人々に自分らは弱者でありオバマ政権に頼らなければいけない立場であるとずっと思わせておきたいのだという。だから個人の人権を強めるような軍隊での正式な勤務を許可するわけにはいかないのだと。
同性愛の人々はオバマのこういう汚い陰謀に利用されている事実に気がついているだろうか?
ところでこれについてカカシの個人的な意見を述べておく。私は同性愛者は正式に堂々と軍隊で勤務すべきであると考える。同性愛者だろうた誰だろうと愛国心のある人が国のために戦うという権利は守られるべきだからだ。
ただし、何度も強調してきたように、同性同士の結婚には断固反対する。結婚は一夫一婦制であるべき。それが文明社会の基盤だからだ。それについてはここここで説明しているので興味のある方は参照のこと。


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口先ばっかり、中身のないオバマ政策に同性愛市民団体もうんざり

オバマ王は盛大な同性愛者集会を前にして、昨晩、10月10日、the Human Rights Campaignというアメリカの同性愛者の間でも最大の市民団体主催晩餐会で演説をした
ここでオバマ王は予測通り、今後折りを見てクリントン時代の妥協策*Don’t Ask Don’t Tell法を廃止し、同性愛者たちが堂々と公式に軍人として認められる法律を提案するつもりだと発表し、また、職場における同性愛者たちの平等な扱いについても努力していく意志をあきらかにした。

*注:Don’t Ask Don’t Tell クリントン大統領と当時与党だった民主党議会との間で生まれた妥協策で、現在軍隊で努めている軍人が同性愛者であるかどうかを本人に「聞かない」そして本人もそれを「言わない」限りは同性愛者でも軍隊に居られるが、一旦他人から同性愛者であることを暴露されたり、自分から同性愛者であることを認めた場合には除隊を余儀なくされるという、かなり差別的な法律。

しかし、同性愛者たちの間では、オバマの宣言がどのように実現されるのかという点については、あまり高い期待はもたれていない。

運動員のなかにはオバマの約束は以前にも聞いている。今回は達成期日を聞きたいと語るひともあった。運動家の草分けでエイズ記念クィルト製作者のクレヴ・ジョーンズ氏は、オバマはすばらしい演説をしたが、「我々が求める切実な質問に応えていない。それは何時かということだ。」「大統領は以前にも交わした約束を繰り返しただけで、我々が待ち望んでいる目的を何時達成するのか語らなかった。」日曜日にナショナルモールで開催される大規模な同性愛人権集会の主催者副会長であるジョーンズ氏は語った。

the Servicemembers Legal Defense Network(軍人のための法律的アドバイスをする団体)の重役であるオーブリー・サービス(Aubrey Sarvis)氏は, オバマの誓いには元気づけられるが、オバマは「機会を損ねた」と語り、氏の団体は「法律を撤回する特定の期日を明らかにしなかったことに失望した。」と付け加えた。

ミスター苺は、オバマは来年2010年の中間選挙にむけて、ふたたびこの誓いを持ち出し、同性愛市民団体などから民主党候補への支持を仰ごうという魂胆で、実際にこの法律を撤回する意志などこれっぽっちもないのだと言う。カカシも全く同意見。オバマが同性愛者を嫌っていることは、オバマがユダヤ人を嫌っているのと同じくらい周知の事実。票が欲しいから選挙前はうまいことを言うが、選挙が終わってしまえば公約なんかなんのそのだ。これまでオバマは公約を守って実現させたことなど一度もないのだから。
ところで、カカシがファンの変態フェミニスト小山エミが、オバマの無実績な9ヶ月を分析している。彼女(彼?)はずっとブログ更新をしていなかったので、病気して入院でもしたのかなと心配していたのだが、(エミちゃんのことだからポートランド公営保健に加入しているんだろうな。)エミちゃんは、オバマが何一つ公約達成を実現できないのは、保守派による不公平な邪魔が入っているせいだとしながらも、そうした障害を乗り切れないのは、やはりオバマの経験不足と人望の薄さにあると、まともなことを書いてる

オバマが目指した「熟議的民主主義」が空回りしている大きな要因として、やはりかれが大統領になるのが早過ぎたという点があると思う。議会というのはある意味「仲良しクラブ」的な共同体であり、政治思想的な対立や連帯とは別に、人間同士の付き合いがある。仮に政治的にまったく相容れない相手でも、どういう場合ならこの人は本気だとか、精一杯譲歩してくれているとお互い了解しあっているからこそ、妥協が可能になることだってある。オバマはクラブの最も新しいメンバーの一人でありながら、十分に信頼関係を築かないうちに大きな地位についてしまった。ゲーム理論的に言っても、プレイヤ同士に信頼がないところでは協調関係は成り立ちにくく、目先の利益に振り回されてしまう。

大統領という任務は政治初心者がつくような仕事ではない。政治家一年生でしかもワシントンにも国際社会にも何のコネもないオバマ王が、口先だけ何を約束しようと、それを実現させることなど出来るはずはない。議会がいくらオバマと同じ民主党でも、議会には議会のアジェンダがあり、オバマの思い通りにされては困るという思いがある。オバマが議会に責任があるな各庁の長官を差し置いて、特別顧問なるものをいくつも設立しているのもオバマと民主党議会の間に信頼関係がないことを物語っている。
同性愛者たちはオバマ王を信用していない。だが、彼らは共和党を毛嫌いしている。オバマ王や民主党に苛立ちを感じながらも、共和党を支持するなど出来るはずはない。彼らに出来ることは、積極的にオバマ並びに民主党を応援しないことだ。共和党を嫌っているからといって民主党にさんざん馬鹿にされても民主党を応援すれば、同性愛者たちは今後とも利用されるだけでコケにされるのがオチだからである。


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アフガン戦況悪化、フェミニストは何をしてるのか?

1998年、タリバンがアフガニスタンの政権を握った時、ビル・クリントン政権は、タリバンが女性の人権を保証しない限り、タリバンを正式なアフガニスタン政権としては認めないと宣言した。このことを熱狂的に支持したのは、全米女性機構(NOW)である。女性の人権向上をモットーと自負するNOWがタリバンの女性虐待と戦うのは当然の話だ。
2001年911多発テロ直後の10月、ブッシュ政権はアルカエダの首脳部をおとなしく差し出さないなら武力行使も問わないとして、タリバン政権に事実上の宣戦布告をした。タリバン政権による女性虐待に激怒していたNOWはこのブッシュの決断に歓喜しブッシュ政権によるアフガニスタン侵攻を全面的に支持し応援したか、、と言えばそんなことは全くなかった。
2001年以前はあれだけアフガニスタンのタリバンによる女性虐待に関する記事を多数掲載していたNOWの公式サイトでは、アメリカがアフガニスタン戦争を始めた2001年10月以降はほとんどアフガニスタン関連の記事を掲載していない。
ほんのたまにNOWがアフガニスタン関連の話題を取り上げたのは、それによってブッシュ政権を批判する時だけだった。下記の2002年5月の声明文においては、女性虐待の最たるタリバン政権を倒し、アフガニスタンに民主主義を復興しつつあるブッシュ政権の努力を評価するどころか、NOWはブッシュ政権は女性の人権復旧に努力していないと逆にブッシュを批判している。

女性の人権が完全に復旧されない限り、アフガニスタン臨時政権の成功はあり得ない。アフガンの女性や少女たちの人権は女性が平等に参加できる真実の民主主義なくしては保証されない。ブッシュ政権はアフガニスタンと世界にした約束を守らねばならない。その第一歩として、公約通りISAF (北大西洋同盟平和維持軍)平和維持兵の数を増やし、アフガニスタン国中における平和維持を保証すべきである。

安全と民主主義なくしてはアフガニスタンはテロリストの餌食となる。ブッシュ政権よ、口先だけでなく実行に移せ。アフガニスタンの民主主義復興に女性の人権完全保証を含む事こそ、対テロ戦争において一番大事なことなのである。

2002年の段階で、積極的にアフガニスタンの平和維持に取り組んでいたブッシュ政権に増兵を促し、まだまだ平和維持への努力が足りないと抗議していたNOWは、2009年10月現在、戦況が悪化し現場の将軍が増兵を嘆願しているなか、ブッシュ政権にしたようにアフガニスタンへの増兵をオバマ政権に訴えているかといえば、、そんなことは全くない。
今年になって唯一つ8月24日付けのアフガン関連の記事では、悪化するアフガン状況を背景にしながらも、タリバン台頭を憂うのではなく、その批判の対象は現アフガン政権のカルザイ大統領に向けられている。
そして、先日オバマ大統領が示した、タリバンによる政権参加も止む負えないという姿勢に対して、女性の敵タリバンに妥協するなどもってのほかと、NOWがオバマ政権に断固たる抗議したかといえば、、、そんなことは全くない。NOWによるオバマ関連の記事はオバマ崇拝記事だけだ。
無論、ここで読者の方々は、なにもNOWだけがアメリカのフェミニストではあるまい。アフガニスタン戦争を支持している女性団体はあるはずで、彼女達の意見も聞くべきなのではないかとおっしゃるかもしれない。
そこで、色々検索していたら、Feminist Majority Foundationという女性団体の会長が、アフガニスタンを見捨ててはならないというエッセイを書いているのを発見した。

アフガニスタンはひどい状況である。そのことに異論はない。単純に立ち去るべきだと感じる人もいる。だが我々はそのような立場は支持できない。なぜならば、それによる女性や少女達の払う代償は計り知れないだけでなく、アフガニスタンの失態によるアメリカの責任は重大過ぎるからである。

今ここで米軍がアフガニスタンから撤退すれば、アメリカは再びアフガニスタンの人々にかわした約束を破ることになり、この国は再びタリバンの手に落ちることになるだろう。

断っておくが、このFMFという団体はブッシュ政権によるアフガニスタン空襲やイラク戦争には反対していた。アフガニスタン国内での空襲はアフガン市民を危険にさらすという理由で、イラク戦争に関しては、アフガニスタンをおざなりにしているという理由だった。
実際にはブッシュ政権はイラク戦争が始まってもアフガニスタン駐留軍の数を減らした事はなく、ブッシュ政権中の8年間、米軍がタリバン及びアルカエダへの攻撃の手を緩めたことはない。このブログでも何度も紹介したが、アメリカが指揮を取るNATO軍によってタリバンやアルカエダの総攻撃は何度も失敗し敵側は大打撃を受けていた。主流メディアが忘れて報道しなかったからといって、ブッシュ政権がアフガン情勢を無視していたという考えは間違いである。
ブッシュ政権時代に安定していたアフガニスタン状況がオバマ政権になって急激に悪化したのがその証拠だ。実際に戦っている戦争から目を離すとどういうことになるか、オバマ政権の失態がよく物語っている。
ま、それはともかくだ、本当にアフガニスタンの女性達の人権を慮るのであれば、フェミニストたちはアメリカによるアフガニスタン撤退を支持できるはずはない。私はFMFの考え方には色々と疑問を感じはするが、少なくとも女性人権保護という立場において一貫した姿勢を持っているという点において、NOWのような偽善団体とは大きな違いがあると評価できる。
本当のフェミニストならオバマ政権の優柔不断を批判しアメリカ軍のアフガン増兵を支持すべきである。アメリカ国内においてそうしたフェミニストの声がまだまだ聞かれないのは、残念な限りである。


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