オバマ王、移民法を巡ってアリゾナ州を訴える意図表明

オバマ政権が、既存の〜法を解りやすく改正する、と言う度にどんな社会主義的改悪が行われるのかと鳥肌が立つ。社会主義のオバマ王と民主党がごり押しした健康保険制度改悪が例であるならば、オバマ政権のいう「解りやすい移民法への改正」なんてのも、どれほど恐ろしいものになるか想像しただけでも身震いする。
言っておくが、カカシは既存のアメリカ移民法はかなりひどいもんだと思っている。だから本当の意味での改正なら大手を広げて歓迎する。だが、オバマ王のいう「改正」とは、オバマ王や民主党の権限をひろげ、国民の権利を狭め、自由を迫害する社会主義への促進に他ならない。奴らのいう移民法改正とは、すでにアメリカ国内に滞在している違法移民に恩赦を与え、その交換条件として全員民主党に登録させる、とかいうようなもんだろう。
国境も完全に開けっぴろげにし、違法移民を無条件で受け入れ、国境沿いの住民が自らの手で土地を守ろうなどとしたら、その度に過剰防衛で逮捕したり訴訟を起こしたりして、国民の正当防衛を否定する。そうしておいて国境のある州が連邦政府に完全に頼らなければならないようにしむける。国境警備をしてほしかったら、連邦政府の言いなりになれ、ってなもんだろう。
であるからして、連邦政府は個々の州が自ら国境警備をするなどということは許せないし、ましてや移民法を施行するなどもってのほかだと考えるわけだ。そういうことを真っ先にやっているアリゾナ州は、他の州へのみせしめとしても、充分に罰する必要がある。
先日クリントン国務長官はテレビのインタビューで、連邦政府はアリゾナ州に対して訴訟を起こす準備をしていることを発表した。

オバマ大統領はこの(アリゾナ州の新移民)法に反対であると述べています。なぜなら移民政策は連邦政府が決めるべきことだと考えるからです。そして私の指導の下、司法庁はこの法律に対して訴訟を起こします。しかしオバマ大統領がもっと重要だと考える義務は、解りやすい移民法の改正案を通すことにあります。それこそが我々に必要なことなのです。誰もが解っていることです。そしてオバマ大統領は断固実行するつもりです。

おそろしや〜! 確かに国民の大半が移民法の改正を望んでいるが、それはオバマ王が望むようなものではない。
しかし、訴訟を起こすといっても、いったい何を根拠に連邦政府はアリゾナ州を訴えるのであろうか? 私の理解する限り、アリゾナ州の法律はすでに存在する連邦政府の法律の施行をしやすくするためのもので、連邦政府の法律に反するものではない。州は連邦政府の法律を覆すような法律を作ってはいけないという憲法はあっても、連邦政府の法律を守りやすくしてはいけないという法律があるとは思えない。
移民法は連邦政府の管轄なので州には全くその施行権利がないという判断になってくると、それこそ州の権限を迫害することになり憲法違反になるのではないだろうか? 私は弁護士ではないからそのへんのところはちょっと解らないのだが。
これに対してアリゾナ州知事のジャン・ブルーアー女史は、「連邦政府は違法移民と闘うために司法力をついやすべきであり、納税者である国民と闘うために使うべきではない」と批判した。
アリゾナ州に対して、少なくとも四つの市民団体が州を訴えているが、その内容はどれも似たような物で、要するに州の移民法は人種差別につながるというもの。しかしアリゾナ法には個人を違法移民として取り調べする際に人種を理由にしてはいけないという項目が明記されているので、この訴えには根拠がない。
ブルーアー知事は、「アメリカ国民はアリゾナに賛同している」として連邦政府の嫌がらせ訴訟とは最高裁まで断固闘う意志をはっきりさせている。
最高裁が公正にアリゾナの法律を守ってくれるかどうかは解らない。だが、ブルーアー知事のいうことは本当で、アメリカ人の多くが、これは民主党支持者も含めて、国境の治安悪化や違法移民の無規制な大量流入に危機感を抱いている。
それでもメキシコからの違法移民たちが、すこしでも、自分たちがアメリカに来たのは、メキシコの治安悪化や貧困に耐えきれず、夢の国アメリカに自由と富を求めに来たのだ、アメリカの良い文化に融合したい、という気持ちを表明するのならともかく、アメリカはもともとメキシコのもんだったのだ、メキシコは国民大移動によってアメリカを奪い返すのだ、とあからさまに言ったりするから事がややこしくなる。
違法移民のデモ行進でメキシコの国旗を翻し、スペイン語のサインを掲げて、アメリカはおれたちのもんだあ〜。などとやれば、人種差別意識で固まってる極右翼の思うつぼだろう。それまでアメリカは移民の国だ、多少の移民は受け入れるべきだ、といっていた中庸の保守派やリベラル派でさえ、アメリカはメキシコ人に乗っ取られるのではないかという不安に刈られるからだ。
私は以前に同性結婚の話をした時にも同じことを言ったが、少数派は多数派の寛容のもとに存在できる。たとえ少数派に正義があったとしても、多数派に反感を買われたらその社会で生き延びることは出来ない。だから少数派は常に多数派のご機嫌伺いをしてセカンドクラス市民で甘んじろというのではない。少数派は多数派の社会規律を尊重することによって、その正義感と道徳観に訴えるべきなのであり、敵とみなして挑戦すべきではないのだ。
既存の移民法はうまく機能していない。それは誰もが知っていることだ。クリントン国務長官が言う通り改正は必要だ。しかしその法律は、国民が外国人に国を侵略されてしまうと脅威を抱くようなものであってはならない。アメリカの国土安全保障に危機をもたらすようなものであってはならない。
そのへんのところをオバマ王は全く関知していないから、オバマ王の移民法改正には断固反対する。


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ルイジアナ州知事の湾岸清掃作業を湾岸警備隊が阻止、連邦政府の遅い対応に地元政府の怒り爆発

ハリケーンの真っ最中に泣いてばかりでおろおろした姿を記者会見で見せていた民主党の前知事とは対照的に、現在のルイジアナ州のボビー・ジンダル共和党知事は行動力抜群。今回の原油流出事故に関しても、事故当初から連邦政府に解決策を色々と提案し要請してきた。
ここでもう一度アメリカの連邦制度について明らかにしておきたいことがある。カカシがハリケーンカトリーナでブッシュ大統領を責めるのはお門違いだと言った理由は、天災における地元市民避難命令や州兵の出動は地元市長や州知事の管轄であり、連邦政府は地元からの要請がない限り赤十字を送り込むことすら出来ない。大統領に出来ることは地元を緊急被災地帯と指定して、地元からの要請があり次第救援団の出動が出来るよう待機することだけなのである。カトリーナにおける連邦政府からの援助に遅れがあったとすれば、それはひとえに地元政府が不能だったため連邦政府への要請が遅れたのが原因だ。
しかし、今回の場合、沖合の原油発掘は連邦政府が直接の管轄にある。湾岸の州は近所だから迷惑は被るが、流出した原油の処理に関する決断は連邦政府に頼るしかなく、地元からの必要事項を連邦政府に嘆願することはできても、自ら勝手な行動に出ることは出来ない。
しかしだからといって、流出する原油による被害が湾岸で広がっているのを、州政府は指を加えて観ているわけにはいかない。
それで、ルイジアナ州知事のボビー・ジンダル氏は事故当初の5月11日に、オバマ政権に緊急に浚渫作業をはじめること、油の拡大を阻止するための防御壁建設を要請した。
しかし二週間たってもホワイトハウスからは何の応答もなく、ジェイク・タッパー記者がオバマへの記者会見でそのことについて質問してから、やっと重い腰を上げることとなったのだが、ホワイトハウスから出た防御壁建設許可は要請のたった2%というもの。こんなのは何かやってるうちにはいらない。
いや、むしろ、やわに「浚渫作業なんて許可しないよ〜」と言ってるのと同じだ。

「大統領は全く解ってないようです。」とルイジアナ代表デイビッド・ビター上院議員。「大統領の緊急浚渫防御壁に関する決断は駄目だという答えの隠れ蓑でしかありません。要請のたった2パーセントの許可をして、後は何ヶ月後かに先送りするなど、豪語同断です、まったくひどいです!」

という話が出ていたのが今月一日の記事だ。
ホワイトハウスの重たい腰に嫌気がさしたジンダル知事は、数日前、ホワイトハウスの許可を待たず、州軍を出動させ防御壁建設に乗り出した。また、それとは別に湾岸の原油吸引作業も始めた。ところが、なんと、防御壁建設許可を出すのにはぐずぐずしていたオバマ政権は、はじめた吸引作業を阻止するために湾岸警備隊を出動させることには迅速だった。
今日のニュースによれば、オバマ政権はジンダル知事の始めた原油吸引作業は危険だとかいういいかがりをつけて、湾岸警備隊を送り込み、作業の一時停止を命令した。
(注:先のエントリーで、カカシは防御壁の建設と原油吸引作業をごっちゃにしていたので訂正した。湾岸警備隊が阻止したのは原油吸引作業の方である。これについては詳細はまた次回お話する。)
ABCニュースのビデオを観ていたら、原油吸引機はすでに現場に配達されており、人員も整っているにも関わらず、作業開始の許可が上から降りてこないという。ジンダル知事は何度もホワイトハウスに電話をしているというが、電話をかけるたびに責任者が替わり、いったい誰が清掃作業の責任者なのかさっぱり解らないと言う。
また、アラバマ州ではボブ・ライリー(共和)知事が、打ち寄せる高波を防ぐ機械の要請をしたが、バルレーンまで取りに行った機械は、何の説明もなくルイジアナに配達され、原油まみれの波はアラバマ湾岸に打ち寄せた。いったい責任者は誰なんですか、という記者の質問にライリー知事は、こっちが聞きたいよ、といった返事をしていた。
このニュースの題名は「責任者は誰か」というものだが、日本語風にいえば「責任者出て来い!」てなもんだろうな。
この間のオバマ王の中身のないテレビ演説でも、オバマ王は対策チームにノーベル賞受賞した物理学者がいるとかなんとか、そのメンバーの名前を羅列していたが、チームに何人専門家がいようと、いったい誰がチームリードで、誰に決断権があるのかがはっきりしなければチームは機能しない。
誰にどんなすばらしいアイデアがあろうと、そんなことをぐずぐず話あっている暇はないのだ。
それに、環境庁とか労働省とか、訳の解らない連邦政府の役所が清掃作業にいちいち口をだしてきて、その度に湾岸警備隊は作業を停止せざるおえなくなり、作業が全く思うように進まないという。これにしたって、オバマ王が、湾岸警備隊が受ける命令筋をひとつにしておけば、こんな混乱は起きないはずなのである。どうしてオバマ王にはこういう初歩的な技能がないのだ?
自分に出来ないなら、出来る人間に任せればいいではないか。そのための対策チームではないのか?
ここでシニカルな見方をするならば、ルイジアナ州もアラバマ州も民主党支持ではないので、どうなってもかまわないというオバマの計算があるのかもしれないということだ。どうせ両州はオバマや他の民主党議員を支持するわけではないから、放っておいてもかまわないという。
だが、それが本当ならこれはひどい計算違いになると思う。何故ならこのニュースはローカルニュースだけが報道しているわけではなく、ABCのような全国ネットの主流メディアが映像入りで毎日のように報道しているからだ。オバマ大統領に対して直接的な批判はしなくても、地元州知事らが現場でホワイトハウスへの不満を隠せない映像が何度も流されれば、他州の国民もオバマへの不信感を高めることになる。対応が遅れれば遅れるほど、オバマ王にとって悪い状況になっていくのだ。
それだけでも、オバマ王が対策に乗り出す動機になるはずなのだが、、やる気になっても能力がなければ、、、


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リベラルメディアも呆れた、「的外れどころか、まるで的を狙ってない」オバマの演説

昨日オバマはホワイトハウスから今起きているBPの原油流出問題についてテレビ中継演説を行ったが、その反響は往々にして批判的である。保守派や共和党からの批判は当然のことながら、普段はオバマ王べったりの大本営放送リベラルメディアですら、オバマの演説には失望を隠せない。
特にカカシが大嫌いなばりばりリベラルホストのキース・オーベルマンやクリス・マシューなどが、オバマの演説は、解決策に関して具体性が欠けるとか、的外れどころか的を狙ってさえもいない、オバマは総司令官としてのリーダーシップを見せなかった、などと、ばしばし叩いているのを聴くのは非常に興味深い。
また、オバマ王は、今回の原油流出を口実にクリーンエアーを目指すキャップアンドトレードという法案を通すべきだと、アメリカの二酸化炭素産出を規制する法案の話を始めたことは、惨事を利用して不人気な政治政策を推し進めようとしていると、その計算性がさらに顰蹙を買っている
だいたいオバマは何もかもやることが後出しばかりだ。何故、事故後57日も経ってから国民演説をするのだ?しかもすでに地元民がその被害を肌で感じているのを、他の国民もテレビや他のニュースを通じて57日間も見せ付けられているというのに、わが政府は出来る限りのことをやっている、とノーベル賞を取ったとかいう専門家らの名前を連ねただけで終わり。流出をどうやって止めるつもりなのかという解決策は何一つ述べることが出来ないオバマ王。
あまりのひどさに、オバマ大ファンのキース・オーベルマンに「この57日間別の惑星にでも居たかのような演説」と言わせてしまうほどクルーレスな演説。
オバマ王は明日BPの重役たちと会議をするそうだ。予定された会議の時間はたったの20分。しかも、これがBPとは初めての会議だというのだから驚く。
事故当日から積極的に解決に取り組んできたといいながら、当事者のBP重役たちと話もしていなかったのというのである。信じられない!
こんな能無しを大統領に選んでしまったアメリカ国民の責任は重い。(私はオバマに投票投してないからね!)


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ルイジアナ州民アンケート調査、ブッシュのカトリーナ対応のほうがオバマ王のBP対応より良かったと回答

パブリックポリシーポーリングという公共政策の世論調査によると、BPの原油流出について地元のルイジアナ州民は非常に政府の対応の遅さと不能さに不満を持っていることがわかる。 特に注目すべきなのは、州民の多くが、千人ちかい犠牲者を出したハリケーンリーカトリーナに関するブッシュ前大統領の対応のほうが、オバマ王の対応よりもはるかにましだったと答えている点である。
ハリケーンカトリーナの時に、リベラルメディアの不公平な偏向報道のおかげで、ブッシュはかなり不当な批判を受けた。しかし、不当とはいえ、ブッシュ自身、自分がどういう対策を取っているかを国民に理解してもらう努力を充分にしなかったこともあって、ブッシュは相当評判を落としてしまった。(そのことについてはカカシはここで詳しく説明しているので興味のあるかたは是非ご参照のこと。) それを考えると、ルイジアナ州民がブッシュの時以上にオバマ王に不満を持っているとなると、その怒りは相当のものだと伺われる。
この調査によると、ルイジアナの有権者の50%以上がブッシュの対応の方が良かったと答えているが、そのなかには31%の民主党登録者も含まれている。オバマの対応のほうが良いと答えたのは全体の35%。
オバマの原油流出への対応に満足していると答えたのは全体のたった32%で、62%が不満だと答えている。比べてブッシュのカトリーナ対応に満足したと答えたのは34%だったが、不満だったと答えたのは58%と、良いとはいえないが、オバマの成績よりかなりましだ。
大統領への不満もさることながら、無論一番の怒りはBPに向けられている。53%の回答者が石油会社への怒りのほうが連邦政府よりも高いと答えており、連邦政府の方により腹をたてているという29%を大きく上回った。
そして清掃の一番の責任はBPにあると答えたのは78%で、連邦政府にあると答えたのは11%。44%がBPのトニー・ヘイワード会長は解雇されるべきだとし、29%されるべきでないと答え、26%がわからないと答えた。
上記のリンクでも説明したが、ハリケーンカトリーナは州政府の管轄であり、連邦政府の直接管轄下にない。にも関わらずブッシュ大統領は前代未聞の迅速さで避難体制を整えた。それにくらべ、メキシコ湾の原油は連邦政府の直接管轄である。オバマ王は地元州政府と相談する必要もなければコーディネートする必要もないのだ。
にもかかわらず、オバマが最初に現場に行ったのが事故の起きた一週間後であり、対応が遅れただけでなく、その後も国民が理解できるような対策を全くとらずに、なにもかもBP任せ。そしてテレビのインタビューでは、前政権時代の癒着が問題だとか、BPの尻を叩いてやる、とか他人に責任をなすりつけるだけで自分は何もしていない。これでは地元州民が不満を持つのは当たり前というものだ。


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オバマ王、BP犠牲者の葬式を欠席して民主議員の選挙運動に出席していた!

BPの原油流出事件があった当日も休暇をとっていて、すぐに記者会見をしなかったオバマ王。事件が起きてから一週間もたってから記者会見をし、現場を視察にいったのもそれ以後。事件後五週間以上もたってから初めて事故で亡くなった職員の家族と面会。なにもかも遅れ手をとっているオバマ王なのだが、先週木曜日になって、オバマ王は先月5月25日に行われた職員の葬式に出ず、代わりにサンフランシスコで開かれた、カリフォルニア民主党バーバラ・ボクサー上院議員の選挙献金集めの催しに参加していたことが明らかになった。
なぜ、葬式に出席しなかったのかという質問に対し、ホワイトハウス報道官のロバート・ギブスは、木曜日の記者会見で「日程を見直してみないと、すぐにはお答え出来ません。」と答えたと言う。
大統領が自らメキシコ湾に出向いて行って袖まくりしたからといって事が解決する訳ではない。大統領が一般市民の葬式に出なかったからと言ってどうということはない。だが、だから行かなくてもいいということにはならないのだ。
大統領というのは国を指揮する立場にある。国民が不安な時に要となる存在でなければならない。だから何か惨事が起きた時には、自分が率先して問題解決に取り組んでいるという印象を国民に与える必要があるのである。
この間民主党政治アドバイザーのジェームス・カービルが指摘していたように、オバマ大統領は事故を知った時点で休暇を返上してホワイトハウスに帰ってくるか、現場に行って即遺族と面会すべきだった。対策事務所を現場付近に移し、BPの重役たちと即会議をし、先ずどういう対策を取るつもりなのかということを即座に国民に報告すべきであった。
ところが、オバマ王のやってることは何もかもその正反対。やるべきことをやらないで、この事故はブッシュ前政権時代からの役所と企業の癒着のせいだとか、BPへの訴訟も考えているとか馬鹿なことばかり言っている。あげくのはてに、テレビのインタビューで「誰のケツを叩けばいいか解っている」とか下世話な言葉使いまでして、イギリス国民の感情を逆撫でするような言い方をして、国内でも相当な顰蹙を買っている。
誰が悪い彼が悪いと言ってる場合じゃないだろうが。だいたい役所と企業と癒着とかいうが、オバマ王はBPからかなりの選挙献金をもらっている。民主党の多くの議員達がBPから巨額の献金を受け取っているのだ。癒着があったというなら、ブッシュ前政権のせいにばかり出来ないはずだ。
それを事故が起きたら手の平をかえすように、BPが悪い、イギリスが悪い、とやりはじめたので、すでにオバマ王の女王陛下や前首相への失礼きわまりない態度に腹をたてていた英国との溝をさらに深くしてしまったと言える。
オバマ王には側近のアドバイザーはいないのか? 何故こういう初歩的な間違いばかりを犯すのだろう? まるで指揮者としての資格なしだ。
こんな大統領にあと二年半もつきあわされるのかと思うと、うんざいするね。


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D-Day記念式典を欠席、芸能人集めてドンちゃん騒ぎのオバマ王

この間もオバマ王は戦没者追悼式を欠席して郷里でゆっくり休暇を取ったばかりだが、またまたアメリカの歴史にとって大事な第二次世界大戦で連合軍勝利の転機となったノルマンディ上陸作戦(D-DAY)の記念式典を欠席した。

ノルマンディー上陸作戦(ノルマンディーじょうりくさくせん)は、第二次世界大戦中の1944年6月6日に行われたオーバーロード(大君主)作戦を指す(Operation Overlord)。ナチス・ドイツによって占領された西ヨーロッパへの侵攻作戦。最終的に、300万人近い兵員がドーバー海峡を渡ってフランス・コタンタン半島のノルマンディーに上陸した。史上最大の上陸作戦であり、作戦から60年が過ぎた現在まで、これを超える規模の上陸作戦は行われていない。

 
ノルマンディー上陸作戦は今日まで第二次世界大戦中の最もよく知られる戦いの一つとして数えられる。「D-DAY」は作戦決行日を表し、現在では作戦開始当日の1944年6月6日を意味する用語として使われる。

もちろん、前代のブッシュ大統領も、毎年記念式典に出席したわけではない。 大統領たるもの、色々忙しい。イラク戦争もアフガニスタン戦争もまだ終わっていないし、メキシコ湾の原油流出もまだまだめどがついていない。だから国内の軍事式典にいちいち出席してられないとしてもそれは仕方ないだろう。
で、オバマ王にはこの大事な式典を欠席するような、どんな重大なイベントがあったのかといえば、フォード劇場において大型芸能人を集めたホワイトハウス主催の音楽祭に出席することだった。軍事式典より芸能人を集めたドンちゃん騒ぎのほうが大事なのはあったりまえだろ!
実はこれは、これは7月4日の独立記念日の祝典として、7月2日に報道されるABC特別番組の収録だった。ちなみにオバマ王主催のパーティは今週これで二回目。
この音楽祭に出席した記者の話を別の記事で読んだが、オバマ王は音楽祭が始まる前にタキシードやイブニングガウンをまとった紳士淑女をまえに、ひとつ演説をぶったらしく、原油流出を止めるため日夜休みなしで努力をしているとか何とか語ったという。だが、今夜はそういうことは忘れて音楽を楽しもう! てなもんである。
何が今夜だけはだ。いつも忘れっぱなしではないか!
昨日ユートゥ-ブで宝塚のベルバラをシーンをいくつか見ていたのだが、オバマを観ていると、庶民の苦労をよそに、夜な夜な豪華な晩餐会を開いていたルイ王家を思い出すね。パンがなければお菓子を食べればいいのにといったとか言わないとかいうマリーアントワネットとどういう違いがあるというのだ?


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オバマ王、一年ぶりの記者会見で見せた能天気ぶり

オバマ王は木曜日、一年ぶりにホワイトハウスで公式記者会見を行った。主題はもちろんメキシコ湾の原油流出だが、その他にも上院議員選挙予選での贈賄問題などもあり、記者団からはいつになく厳しい質問が浴びせられた。
しかし、久しぶりの記者会見であるにも関わらず、オバマ王の回答は焦点がはずれっぱなし。普段は大統領に好意的な主流メディアですら、オバマ王の能天気ぶりには呆れてしまった。
特に原油流出問題について、この記者会見の目的は、いかにオバマがこの問題に真剣に取り組んでいるか、連邦政府が何もしていないと言う批判に対して答えることにあった。
ところが、肝心の記者会見では、内政省の鉱物管理長が辞任していた事実について、オバマ王が知らなかったと答えた後、こんなやり取りがあった。

記者:バーンバウム女史が辞任・解雇になった件について、何故大統領が知らなかったのか不思議なんですが —

オバマ大統領:解雇されたと決めつけている。辞任ならサルツァー氏に今朝辞表を提出しているはずだ。今朝私は他に色々たくさんやることがあった。

原油流出問題は歴史上最大な流出事故だと言っておきながら、それについて自分は初日からこの問題解決を最優先にして取り組んで来たといいながら、その現場の担当者が辞任したか解雇されたかも知らないというのはどういうことだ? テレビ司会者のショーン・ハニティーも指摘しているが、記者団が皆知っているのに総責任者のオバマ王が知らないってことはないだろうが。この問題が最優先なら他に色々忙しくて、なんて言い訳は通用しないはずだ。
しかも同じ記者会見で、オバマ王はプロバスケの優勝チーム、ザ・デュークブルーデビルスに拍手喝采、と記者団に拍手を促すなど、まるで場違いで頓珍漢な行動を取っている。バスケでどこのチームが優勝したかはきちんと知ってるくせに、自分とこの高官が辞任したかどうかも知らないなんて、いったいオバマ王の優先てどうなってんだよ。
もちろんオバマ王のことだから、何もかも自分に責任があるといいながら、結局はブッシュ大統領のせいにするだろうと思っていると期待通り、流出事故の元々の原因はブッシュ前政権時代の役人と企業との癒着に問題があると指摘することも忘れない。

記者:鉱物管理サービスについてですがサルツァー長官は昨日、この問題はブッシュ政権と企業との癒着した関係が原因だったと責め、大統領も数週間前にローズガーデンで話された時、長期にわたり、10年もしくはそれ以上前から、つまりそのほとんどがブッシュ政権の時代ですが、石油会社と掘窟の許可を出す連邦政府の役所との間に癒着した関係があったことについて話されました。しかし大統領が就任された時点で、そしてサルツァー長官もですが、その癒着した関係については知っていた訳ですよね。にもかかわらず許可を出し続けていた。時には怪しげな状況においてです。それでもなおブッシュ前大統領のせいにするのは公平ですか?責任は大統領にもあるんじゃないですか?

オバマ大統領:もういちど前にも指摘した点について指摘しておきたい。サルツァー長官は就任以来、役所の清掃を始めた。しかし役所の文化は完全に変わるというわけにはいかなかった。もちろん私はその件について責任をとる。 しかしその文化の変更をどういうペースでしていくかについては緊急性はなかった。前政権時代にあったような腐敗が我が政権下でも起きていたという証拠はない。しかし適切な監視や規制のないまま石油会社が好き勝手なことができる文化はあった。これは事実問題だ。前にも言った通り、これは法律内の壁でもあった。今も言ったように我々はその壁を壊すべきだった。

はっきり言ってだ、前政権の悪口を言ってる暇があったら、現在起きてる問題の解決に勤めろ。今の大統領はブッシュじゃなくてあんたなんだからさ、オバマ王さんよ。
もちろん前回も書いたおとり、オバマ王はそんなことにはかまってられないとシカゴの古巣に帰って休暇中。暢気なもんである。


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BP原油流出事故後二度目の休暇、オバマ王戦没者追悼式を欠席

ホワイトハウスにいても何にもしていないくせに、オバマ王はストレスが貯まっているらしく、またシカゴで休暇を取っている。これで五週間の間に二度目のバケーションである。
前代のブッシュ大統領がテキサスのクローフォードランチオフィスに帰る度に、いやそれをいうならロナルド・レーガンがサンタバーバラランチに帰る度に、「大統領はまた休暇を取っている!」と大騒ぎして批判した民主党及びリベラルメディア。しかし両大統領が地元に戻ったのは休暇を取るためではなく、ホワイトハウスよりもプライバシーのある地元オフィスに職場を移したに過ぎない。決して大統領としての任務をひとときでも怠っていたというわけではない。
ところが、オバマ王の場合は、BPのメキシコ湾原油流出や、メキシコ国境沿いの警備の問題など、差し迫った問題をいくつも抱えているにも関わらず、原油流出事件後二度目の休暇というのはどうも間が悪い。しかも、この週末はメモリアルデイといい、戦没者の慰霊供養の日が入っている。オバマはワシントンDCのアーリントンナショナル墓地で毎年行われる英霊追悼式典には欠席する予定だという。
オバマ王はその代わりにイリノイ州にあるエイブラハム・リンカーン国立霊園で墓参りをするとのことだ。
リンカーン霊園に行く事自体は別に悪い事ではないが、戦時中の大統領が、しかも普段から軍隊に対して敵意を持っているか少なくとも全く同情心がないと言われている大統領が、あからさまに英霊供養の式典を欠席というのは政治的にいって賢いやり方ではない。やっぱり大統領は軍隊を嫌っている、戦場で闘っている兵士らのことなど全くきにかけていないという印象を強めることになってしまうからだ。
オバマ王の休暇はいつも間が悪い。去年のクリスマスに航空機爆破未遂事件が起きた時もハワイで海水浴をしている写真がでかでかと新聞に載っており、テロ未遂があったというのに休暇を返上するでもなく、かえって海水浴の邪魔をするなと側近に命令していたことが明らかになってしまった。原油流出事故が起きた週末にもノースカロライナで休暇を取っていたオバマ王は、非常事態なのにホワイトハウスに飛んで帰るとか、現地に行って事故で亡くなった職員の家族を訪問するなどもせず、事故の様子について大統領としての見解を述べる記者会見すら行わなかった。
つまり、オバマ王のやり方は、「余は休暇中じゃ、下々の問題にかまっている暇などない、捨て置け!」といった傲慢な態度が見え見えなのだ。
これでまた下がっているオバマ王の人気はまたまた降下の一途をたどるだろう。


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米民主党議会、国境警備6000兵増派を阻止

5月27日のAPニュースによると、オバマの民主党上院議会は、アリゾナ州代表のジョン・マケイン上院議員(共和)が提案しているメキシコ国境の警備に6000兵の援軍を送る計画を拒否した。
アリゾナ州におけるメキシコ国境での状況は悪化の一途をたどっており、アリゾナ州だけでも、少なくとも3000兵の援軍が必要だと話たが、可決に必要な60票を集めることが出来なかった。
前回もお話したように、オバマ王は1200人の州兵を国境警備に出動させるとは言っているものの、その配置や職務にかんする詳しい決断はまだ下していない。
アメリカはスローモーションでメキシコの麻薬暴力団と違法移民らによって侵略されつつあるのだ。国境を守れずしてどうやって独立国が成り立つのだ?
どうでもいいような個人の生活には口うるさく干渉するくせに、肝心の国家防衛となるとまるで知らん顔。私は大きな政府には反対だが、それでも政府に役割があるとしたら、それは防衛と国土安全保障が最優先のはずだ。それが出来なければ政府など存在する意味がない。
国土安全保証庁はなにをしている?防衛庁は?オバマ政権は?民主党議会は?
お前ら国を守ることに興味ないのか、この非国民!


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湾岸原油流出に無策なオバマ政権に高まる批判

五週間前におきたメキシコ湾での原油流出は今もまったく歯止めの効かない状態となっているが、それに対して当初の処置が遅れたのみならず、いまになっても何の対策も出せないオバマ政権に対して、共和党のみならず民主党内からも不満と批判の声が高まっている。
先ずは最新のニュースから、

英BP、原油流出封じ込め大作戦開始 メキシコ湾

2010.5.27 09:37
 【ワシントン=渡辺浩生】米南部メキシコ湾の原油流出事故で、国際石油資本(メジャー)、英BP社は26日、海底油田掘削施設からの原油流出を食い止める作業を開始した。4月20日の爆発事故以来、最大規模の封じ込め作戦となる。
 この作業は「トップ・キル」と呼ばれ、水深約1・6キロの海底にあり、爆発事故による破壊で原油流出が続く油井に、海上の船からパイプを通じて大量の泥水を注入し、最終的にはセメントを流し込んで栓をしようというもの。
 このような深い海で試みられたケースはなく、BPは成否が判明するには、一両日を要するとしている。
 作業員11人が死亡した掘削基地の爆発事故以来、一日推定5千バレル(約80万リットル)の原油が流出し、ルイジアナ州では160キロ以上の海岸線が影響を受け、沿岸のリゾート地や野生生物が生息する湿地帯、豊かな漁場が被害にさらされている。
 オバマ政権に対しても、対応が後手に回っているとして、地元や議会から批判が高まっている。今回の封じ込め作戦の成否は、BPだけでなく、秋に中間選挙を控えた政権にとっても極めて重大な意味を持つ。

この事件は、前代ブッシュ大統領が*ハリケーンカトリーナの対応が遅れたして散々たる批判を浴びた*ように、オバマにとっては来年11月の選挙にも響くような一大スキャンダルになりかねない。
オバマ王には比較的友好的な新聞ザ・ヒルですらも、その危険性を報道しているくらいだ。
特に民主党の政治アナリストで、クリントン政権の政治アドバイザーなどもやっていた、原油流出で多大なる被害を受けているルイジアナ出身のジェームス・カービルは、朝のテレビ番組でオバマの無対策に対し、「この政治的な愚かさは信じられない。」と発言。オバマ王の対応は「怠慢」で、前政権の落ち度のせいにしている暇があったら、自ら現場に足を運んで積極的に対処すべきだと、その無能さを批判した
民主党のやることはどんなことでも弁護してきたカービルにまでここまで言わせてしまうとは、オバマ王の無能さは底知れない。
面白いのは、リンク先のビデオで、オバマに同情的な司会者のジョージ・ステパノポリスが、「これ以上大統領に何が出来るというのですか?」と質問したとき、カービルが口をひきつらせて、大統領に出来ることを機関銃のようにまくしたてたことだ。カービルの早口はとても書き取れないのだが、さすが民主党がエキスパート政治アドバイザーとして使っている男だけに、その政治的作戦にはシャッポを脱ぐ。これを普通の視聴者が聞いていたら、「はあ、大統領にはこんなに出来ることがあるのに、オバマ王はなにもしていない」という印象を受けただろう。
無論ジョージ・W・ブッシュの時のように、実際にハリケーンに対応していたにも関わらずメディアが虚偽の報道をして、あたかもブッシュが無対策であったかのような印象を与えたのと違って、オバマ王の場合は実際になにもしていないのだから批判は正当だ。
民主党議会やカービルは、もしオバマがしっかりした対策をしているにも関わらず共和党から不当な批判を受ければ、すぐさまその弁護に回るのが普通だ。それが、オバマ王の弁護をするどころか、オバマ王の批判に回っているということは、オバマ王が民主党内部からもその支持を失っているということがわかる。
現在オバマ王の支持率は42%程度に下がっており、このままいくと次の選挙の頃には30%台になっているのではないかとミスター苺は予測している。


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