トミー・ロビンソンの再々裁判、そして理不尽な禁固刑

拙ブログでも何度となく紹介してきたイギリスの言論の自由活動家トミー・ロビンソンが法廷侮辱罪で今月11日(2019年7月11日)再び有罪判決を受け、去年すでに二か月半も禁固刑になっているにもかかわらず、新たに9か月の禁固刑を言い渡された。しかし事実上は10週間で出てこられるということだ。といっても10週間と言えば二か月半。去年茶番劇裁判で二か月も拘束されたトミーを再び同じ罪で二か月半も拘束するというのは理不尽にもほどがある。

だいたいトミーが犯した罪とはなんだ?

トミー・ロビンソンはイギリスで蔓延しているパキスタン移民暴力団による組織的な地元白人少女強制売春行為を昔から糾弾してきた。イギリス政府や警察が自身の移民政策失敗を認めたくないため隠蔽して来た国の恥を、トミーは次から次へとさらしていったため、イギリス当局にとってトミーは目の上のたんこぶなのだ。もう過去10年近くに渡って当局はトミーに数々の嫌がらせをしてきたが、トミーは怯まない。そこで一昨年、トミーがパキスタン強姦集団の裁判に関して裁判所の前で現場リポートをしたことが報道の規則に反すると口実を作って逮捕した。

その時はカナダのレベルメディアのエズラ・レバントが弁護士を雇い、執行猶予一年程度で釈放されたが、その一年後にトミーが再び法廷前でライブストリームを行ったため逮捕され、二か月半の禁固刑となった。

イギリスの裁判所は裁判中の事件に関して報道を規制する権限を持つ。事件によってその規制は異なり、裁判所の前にその規制がはっきりと掲示されなければいけないことになっているが、トミーがリポートしていた裁判所の前にはその掲示はなかった。トミーも指摘しているように、トミーが法廷侮辱罪として有罪となった行動は、今回のトミーの裁判でBBCや他の主流メディアのやっていることとなんら変わりがない。裁判所の前に集まって被告(トミー)の写真を撮り、「今どんな気持ちですか」とマイクを突きつける。裁判所の前でリポーターが「今、トミー・ロビンソンが出廷しました。ロビンソンは法廷侮辱罪で裁判にかけられています」と報告。

このようなことは、過去にリポーターが裁判所の規制に気づかずに違反行為をした場合でも、リポーターの所属するメディア会社が罰金を払う程度の軽い民事違反行為であり犯罪行為とはみなされない。にもかかわらず、トミーはなんとテロリストや連続殺人犯が拘留される厳重警備刑務所の独房に拘束されている。たかが一介のフリーランスリポーターをここまで拷問する意味はなんだ?

トミー・ロビンソンが個人的にどんな人間かということが問題なのではない。問題なのはイギリス政府が個人のジャーナリストに轡(くつわ)をはめ、政府に都合の悪い報道を弾圧していることだ。イギリス政府は大本営報道以外許していないのだ。

レベルTVのエズラ・レバントは面接が許される限り、カナダから何度も出かけて行ってトミーが刑務所で迫害されないように監視するつもりだと言っている。彼に関する情報はレバント以外からは入ってこないので、今後もレベルTVに注目していきたい。



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トミー・ロビンソン、欧州議会選挙で大敗?

この間の欧州議会代表を選ぶ選挙でイギリスのUKIP(イギリス独立党)から出馬したトミー・ロビンソンが全体票の2.2%の39,000票しか取れずに落選した。政治家としての経験も実績も全くないトミーが勝てるとは思っていなかったので特に失望もしていない。ただ、彼に課された様々な試練を考えると、ここまで出来たことの方が奇跡ともいえるのだ。

先ず彼の選挙運動は最初から困難の連続だった。彼はフェイスブックだのツイッターやユーチューブといった最近では自己宣伝に必要不可欠となった媒体からすべて追放されている。フェイスブックなどはトミー支持者がトミーについて好意的な意見を書くことすら禁じている。

主流メディアはトミーに関しては一切書かないという姿勢を示し、彼を批判する記事すら書かない。つまりメディアにとってトミーは存在しない人物なのである。だからトミーが選挙に立候補していたということさえ知らなかったイギリス市民はいくらでもいただろう。

例えトミー・ロビンソンという人間のことを知っている人が居たとしても、彼に関する記事は彼を悪者扱いしたものばかりだ。トミーは人種差別者だとか白人至上主義者だとかナチスだとか。実際のトミーはそんな人物ではないが、彼がそのアピールをする場所がないのだ。

それでも何とか支持者を集めて街頭演説をやろうとすると、警察がやってきて、ここは駄目だ、あそこは駄目だとことごとく妨害。なんとか演説を始められてもモスレム移民が集まって女子供も混じったトミーの支持者にごみやら卵やら、ひどいのになるとレンガを投げつけるなどの妨害をした。無論警察は出動しているとはいうもののほぼ傍観状態。トミーの支持者は身の安全を心配して集まれない状態。そしてこんなひどいことになっている事実を主流メディアは完全無視。

トミー自身もモスレム暴徒からミルクシェイクを投げつけられるなどの暴行を受けた。皮肉なことにこの事実が公になったのは、トミーが襲われたのを喜んだ左翼連中が自分らで自慢げにユーチューブにアップしていたからである。

通常のやり方では彼のメッセージが市民に届かないので、トミーは昔ながらの郵便による宣伝ビラの配布を試みた。しかしここでも、反トミーの郵便局労働組合がビラの配送を拒否。

こんなひどい選挙妨害ってあるだろうか?イギリス政府も警察も郵便局もメディアもすべて反トミー。それにモスレム移民たちの憎悪が加わり、全くトミーは四面楚歌である。

それでは何故私がトミーの選挙について知っていたのかと言えば、トミーの古き友人であるカナダのレベルメディアがクラウドファンディングを使って取材費用を集めてイギリスまで出かけて行ってトミーの選挙活動を取材していたからだ。また、他の保守派ブログなどがウェッブやユーチューブを使って多少なりとも報道していたからである。

はっきり言って私はトミー・ロビンソンは政治家には向いてないと思う。彼はどちらかというと一匹狼。大きな組織のなかで活躍するような人間ではない。彼は突撃リポーターとしてイギリス政府が隠蔽したいと思っている記事をどんどん暴露するような仕事を続けるべきだと思う。そのための草の根運動をしていくべきだ。

トミーには7月にまた裁判が待っている。イギリス政府は何度でも彼を犯罪者に仕立て上げたいようだ。しかし、南アフリカでネルソン・マンデラが獄中から政治活動を続けたように、トミーも負けずにアンダーグラウンドでも真実を国民にアピールし続けなければならない。否が応でも、それがトミーに課された試練なのだ。


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懐疑派に押された欧州連合議会選挙

5月24日(2019)、イギリスの欧州連合(EU)離脱を巡り二年間による無様な外交により、テレサ・メイ首相は辞任を発表した。彼女はイギリス近代史のなかで最悪な首相だった。イギリス国民は二年前の国民投票でEU離脱を支持した。メイは元々在留派だったが、首相に就任した際、国民の意志は守り通すと断言した。しかし彼女が過去2二年間やってきたことは、なんとかしてイギリスをEUに在留させるかという策略ばかりだった。メイは離脱への道に脚を引きずることによって、世論を変えさせようと思ったのかもしれないが、これは完全に失敗した。今もしまた第二回目の国民投票をやったら、前回よりももっと多数差で離脱派が圧勝することは先ず間違いない。

多々の世論調査によると在留派の方が多数だという意見もある。だがこういう世論調査というのは非常に眉唾だと私は思っている。前回の投票の前も在留派が圧倒的に優勢と言われていたのに、離脱派の勝利に終わった。主流メディアの報道する世論調査には意図的な印象操作が感じられる。

そのような世論調査よりも、イギリス国民の意思がもっとはっきりしたのが、この間行われたEU選挙である。EUには参加国からその人口に合わせて何人かづつ代表者が選ばれるが、イギリス代表ではナイジェル・ファラージ率いるBrexit Party、EU離脱党が30.8%という票を獲得し圧倒的多数で第一位を飾った。離脱党はトミー・ロビンソンの加入などを巡って脱退した元UKIP(イギリス独立党)のメンバーたちで急遽設立された党だった。ちなみにUKIPから出馬したトミー・ロビンソンは選挙運動をことごとく邪魔され僅か2.2%の票で大敗した。これについてはまた後で話そう。

反欧州連合派が優勢だったのはイギリスだけではない。全体で反EU派はなんと30%の議席を獲得したのだ。

ヨーロッパ議会によりますと日本時間の午前9時現在、議会の会派ごとの獲得議席の予測は、EUの統合を支持する中道の2つの会派が全751議席のうち、合わせて329議席で、今の選挙制度が始まった1979年以来初めて、両会派を合わせても過半数に届かない見通しです。

これに対してEUに懐疑的な勢力は、イギリスでEUからの「合意なき離脱」を求める「離脱党」が首位になったほか、フランスで極右政党の「国民連合」が、イタリアで右派政党の「同盟」が、それぞれ首位になりヨーロッパ議会全体でも議席を増やす見通しです。

ヨーロッパでは左翼でない思想はなんでも極右とされてしまうが、フランスではマクロン首相率いる与党がマリーヌ・レペン率いる 国民連合(旧国民戦線)に敗北した。そのほかイタリア、スペイン、ハンガリー、ギリシャなどもEU懐疑派の勝利がめだった。

イギリスによるEU離脱の新しい目標は10月。メイ首相が辞任した今、次の首相が離脱を成功させなければ与党であるトリー党は持たないだろう。離脱党のファラージはすでに国内選挙に出馬する意欲を見せているので、もしかすると長年による与党支配も終わりを告げるかもしれない。イギリスは根底から改革する必要があるからそれはかえって良い結果を生むかもしれない。

それにしてもEUの未来はあまり長くないという感じのする選挙だった。



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東ドイツ、ケメネッツでナチス敬礼が多数見えたという嘘

トランプ大統領の「フェイクニュース」(似非ニュース)とはよくいったもので、アメリカの左翼メディアもひどいが、ヨーロッパのそれはもっとひどい。ドイツのケメネッツで行わている反メルケル政権デモはすでに三週目に突入したが、ドイツ及び欧州メディアはいまだにデモは極右翼やネオナチが扇動していると報道している。今日はこのデモの本質そのものよりも、その報道の仕方についてちょっと書いてみたい。

ドイツメディアは、ケメネッツのデモ行進に集まっているのは極右翼やネオナチばかりで、あちこちでナチス敬礼をする姿が見られたとか、また行進に集まった人々が外国人に見える人を無差別に追い回して暴力をふるったと報道した。そしてナチス敬礼をしている男としてこの写真が掲載された。

しかし先日、このデモでナチス敬礼をしていた男の別の写真が紹介され、彼の手の甲に「RAF」という入れ墨があるのが写っていた。RAFとはRed Army Factionの頭文字で、あの悪名高い共産主義テロ団体「赤軍」のことだ。

カカシ注:日本の若い人たちは赤軍を覚えていないかもしれないが、1970年代に日本を拠点に世界で大暴れして散々テロ活動をしたのが日本赤軍。日本のテロ組織はオウム真理教が最初ではない。

つまり、反メルケル政権デモに過激派左翼が紛れ込んでナチス敬礼をするなどして、デモはネオナチの集団だと印象付けようとしたらしいのだ。

実を言うと私は前々からこのデモでナチス敬礼が多く見られたという話は眉唾だと思っていた。前のエントリーにも書いたが、もしそんな姿が多くみられたのなら左翼が牛耳るメディアのビデオや新聞記事でその姿を掲載しないのはおかしい。私はケメネッツのニュースやアマチュアビデオを数々観たが、そのどれにもナチス敬礼をしている人の姿みられなかった。偏向そのもののアルジェジーラのニュースでさえも、敬礼は見られたとは言っているものの、その映像が写されなかった。

つまり、ドイツメディアはこのデモでナチス敬礼をしている人など見つけることが出来なかったのである。この極左翼のやらせ以外には。

この男の入れ墨が最初にネットに表れた時、ドイツ新聞の Rheinischer PostやT-Onlineは、この入れ墨はネトウヨによる合成写真だと言い張っていたが、今日になって入れ墨は本物であると認め、紙面で謝罪するに至った。

これとは別に、デモが始まった当初にデモ参加者が外国人を追いかけまわたという話に関しても、ドイツ公安のHans-Georg Maaßen部長は、公開されたビデオが本物かどうか怪しいという見解を発表した。ドイツ当局は外国人が追い回されたという根拠を入手していないという。つまり、これもデマだった可能性が多いにあるわけだ。

こういうプロパガンダをいったいどれだけのドイツ市民は信じているのだろうか?集まったのが極右翼やネオナチだと言っているメディアの報道ですら、写されるビデオでそれらしき人の姿は写っていない。唯一暴力的なのは「アンティファ」となのる共産主義暴力団の奴らだけだ。

はっきり言ってごく一般の市民が安心して道を歩ける社会を望む行為を極右翼だのネオナチだのと言い続けることに意味があるとは思えない。ドイツでメルケル政権があとどれだけ持続することが出来るのか、考えさせられる。


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バイエルン・ミュンヘン旭日旗禁止に巡る日本側の無反応さに腹が立つ

先日「世界最高の名門サッカークラブとされるドイツ「バイエルン・ミュンヘン」がバイエルン・ミュンヘンは公式的に『日本戦犯旗の使用を禁止する』の内容を明らかにした。」というニュース紹介を読んで「で、日本側はなんと抗議したのか?」という疑問がわいた。しかし案の定日本側からの抗議は全くなかったようだ。

こういうことがあると私は常に思うのだが、韓国の蛮行や国連だの諸外国による韓国迎合に関しての怒りよりも、日本側の無行動の方に腹が立つ。

旭日旗をサッカー試合の応援に持ち込む持ち込まない、という議論では、日本側はすでに負けている。ハーバービジネス掲載のこの記事によると、旭日旗使用は世界のサッカー公式戦ではすでに禁止されているのだそうだ。

旭日旗の使用はすでに、FIFA(国際サッカー連盟)の下部組織で、日本サッカー協会が所属するAFC(アジアサッカー連盟)が「discriminatory symbol relating to national origin and political opinion(国家の起源や政治的意見を表明する差別的なシンボル)」ということで禁止している。

これは昨年に行われたアジアチャンピオンズリーグの川崎フロンターレ(日本)と水原三星(韓国)の試合で、川崎のサポーターが試合中の旭日旗をあげ、両チームのサポーター間で大きなトラブルとなった時に下された裁定である。この時、川崎フロンターレは、1年間の執行猶予付きでホームゲーム1試合の無観客試合と罰金1万5000ドルの処分も受けている。川崎フロンターレはAFCにこの判断を不服として上訴しているが、この申し立ては棄却された。この裁定はここで確定となったのである。

はっきり言ってこの時点で、川崎フロンターレのみならず、日本サッカー協会が「旭日旗は戦犯旗などではない、この判定は不当だ!」と抗議すべきだったのだ。フロンターレの抗議だけでは、単にチームが罰金に不服を述べているとしか取られない。だが日本サッカー協会自らが抗議をすれば、政治問題を持ち出したのはフロンターレのファンではなく、韓国側の言いがかりだという主張が考慮された可能性はある。少なくとも日本人としてそのくらいの弁護をすべきだった。

今となってはFIFAによって旭日旗は戦犯旗であるという既成事実が出来てしまっている以上、今更バイエルン・ミュンヘンの判定に異論を述べたところであまり意味はないのかもしれない。

私が常に苛立つのは、韓国側の理不尽な言いがかりに対して、日本政府の抗議が不十分だということだ。韓国は反日本プロパガンダを世界に広めるべく国家予算をついやして日ごと夜ごと働いている。ことあるごとに日本叩きに国を挙げて運動しているのである。日本はこうした運動に対してその都度応戦し、積極的にその理不尽さを指摘しなければいけない。

例えばせんだっての国連の慰安婦問題に関する勧告にしてもそうだ。

国連人種差別撤廃委員会が、慰安婦問題をめぐり元慰安婦が納得するような解決をするよう日本政府に勧告したことについて、菅義偉官房長官は31日午前の記者会見で、「日本政府の説明内容を十分踏まえておらず、極めて遺憾だ」と批判した。

菅氏は「慰安婦問題は、そもそも人種差別撤廃条約の適用対象外だ。(同委員会の)審査で取り上げるのは適切ではない」と強調した。こうした日本政府の立場を30日に、国連人権高等弁務官事務所の担当者へ伝えたことも明かした。

私は国連など害あって益なしのくだらない組織だと思っているが、日本がいくら不服だと言ってみてもあまり意味はない。韓国は国連だけでなく世界各国で長年に渡り地元政府官僚に対し根回しをしている。腐敗した官僚たちは韓国からのわいろでホクホクなので、日本側からの抗議など一瞥もくれない。こうしたことに対応するためには、こちらから賄賂を贈るか、相手の痛いところをつくしかない。国連の場合なら日本からの国連分担金納入を一時差し止めるくらいの覚悟が必要だ。

2014年にフランスのアングレーム国際漫画祭りにおける韓国側の慰安婦漫画展示についても、そういう展示があると解ってから日本大使から一応の苦情は入ったとはいうものの、積極的な抗議を行って展示を止めさせたのは日本の民間グループだった。

同じく毎年フランスで行われているジャパンエキスポでも、韓国のブースがいくつもあって、韓国は韓流促進に余念がない。ジャパンエキスポでありながら、韓流があふれかえるようなことがあっては意味がない。無論これは商業的な大会であるから国が口出しをすることではないが、もし韓国がこうした場所でもジャパンバッシングを行うようなことがあったら、日本大使は断固たる抗議をすべきである。しかし、アングレームのように、反日出展が決まってしまってから騒ぐのではなく、こういう場所において韓国がするに違いない反日運動について、常々日本側は見張っている必要がある。

韓国によるジャパンバッシングに日本政府がおとなしく対応していてはだめだ。日本ばかりが悪者にされる政策は賢い外交と言えない。日本はプロパガンダ作戦にも勝たなければならない。


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スエーデンが世界一幸せな国というイメージは本物だったのだろうか?

非常に長い間、スエーデンは世界でもっとも幸せな国だというイメージがあった。それというのもスエーデンは「揺り籠から墓場まで」福祉が整っていて、国が国民の面倒を一生見てくれるすばらしい国で、犯罪もほとんど起きない平和で豊かな国というのがスエーデンの売り物だったからだ。しかし、社会福祉が行き届いている国が必ずしも幸せな国とは言えない。いや、社会福祉が行き届くということは、それなりに税金も高いし、犯罪が少ないというのも、個人の生活を規制する法律が厳しいからともいえる。それでも人口が少なく、単一民族であるうちは国家は機能する。たとえ政府がかなりの独裁政権だったとしても、国民が政府の方針に概ね同意している場合には国民は政府の理不尽さになど気が付かない。だが、国内に異文化の移民が増え、人々の考えが多種多様になってきたらどうなるのか?政府の方針が多くの国民の意志に反する方向に向かった場合にはどうなるのか?

そうなって初めて、スエーデンの国民はスエーデンが平和で豊かな国というのが幻想だったことを知ったのである。

デイリーコーラーのこの記事によると、先日スエーデンの公共放送Sveriges Television (SVT)がスエーデンで強姦及び強姦未遂で有罪となった犯人の58%が外国出身者であるという調査結果を発表した。また、犯人と被害者に面識がなかった場合のみを見ると、犯人が外国人である率はずっと高く、10人中8人は外国人であり、そのうちの4人までがスエーデンに来てまだ1~2年という統計が出ている。有罪となった半数以上はヨーロッパ以外の場所で生まれており、40%が中東及びアフリカ出身者だった。これが傷害になると127件のうち97件がヨーロッパ外出身者たちによるものだった。

これまで多くの人たちがスエーデンの犯罪率の急増は国による無責任な移民政策が原因だと指摘していたことが証明されたのである。同時に犯罪率の増加と移民とは無関係と言っていた政府が嘘をついていたことも。

これに関して英国のBBCが、スエーデンは本当にパラダイスだったのだろうかというニュース特集をしていた、そのBBCのドキュメンタリーはこちら。イギリスも他国の批判をしている余裕はない。スエーデンの間違いから学んで早急に自国の移民政策を見直すべきだろう。

ところでツイッターで何故今頃スエーデンメディアがこのリポートについて報道したのだろうと書いたところ、スエーデンメディアが報道したというより、調査したのは民間企業だと答えた人が居た、誰が調査したにしろ公共放送が報道したということに意義がある。スエーデンはいつまでも真実を隠しておくことが出来なくなったのだから。


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ファシストイギリス政権が作り上げた殉教者トミー・ロビンソン

ザ・ガーディアン紙に数日前に載ったこの記事では、いかにして一介のサッカーフーリガンだったトミー・ロビンソンが極右翼の「殉教者」となったのかを説明している。ご存知のようにザ・ガーディアンと言えばイギリスでも悪名高いバリバリ左翼新聞だが、左翼であるがゆえに同紙はロビンソンが右翼保守達を元気づける影響力を正確に把握している。

以前にも書いたようにトミー・ロビンソンは自分が生まれ育った町ルートンがモスレム暴力団によってどんどん乗っ取られていくことを憂い、2009年にイギリス防衛団(English Defense League – EDL)という市民運動団体を設立した。EDLは融和しないモスレム移民たちへの抗議運動として何度も行進を催し、その度に何千何万という参加者を集めた。しかしそのうちに白人至上主義者やネオナチなどの暴力的な危険分子が行進に参加するようになり、平和的な抗議運動を求めていたロビンソンは内部争いに負けて2013年に自らが設立したEDLを脱退した。

その後2016年にトミーはドイツ発の反モスレム移民運動ペギーダをイギリスに広めるべく運動を始めるが、創設時の参加者はわずか数百人とぱっとせず、トミーの活動家としてのキャリアは終わったかに見えた。私がトミーを知ったのはこの頃だ。トミーの一時間に渡る演説を聞いたのもこの頃だったかもしれない。

トミーは元々不動産関係の会社を営んで結構成功していた。しかしEDLのデモ行進の影響力を恐れたイギリス当局はデモ開催の前日になるとトミーを逮捕し2~3日拘束しては証拠不十分で釈放を繰り返していた。それでも動じないトミーに対し、政府は不動産業での事務的なミスを詐欺と称してトミーを逮捕。トミーは四か月の禁固刑を言い渡され受刑中にモスレム受刑者から殴る蹴るの暴力を受けて死に損なった。

トミーの事業は完全崩壊。妻子や親兄弟にまでイギリス政府からの嫌がらせが続き、トミーは家族ともまともに付き合えなくなる。しかしここでトミーはひるむどころかかえってイギリスのために戦わねばならないと試練に燃える。

この演説を聞いた時、イギリス当局はなんて馬鹿なんだろうと私は思った。トミーはたんなるサッカーフーリガン。始めた政治活動も内部争いに負けて追い出されており、放っておけばそのまま自然消滅するような取るに足らない存在だった。それを彼の仕事を破壊し家族にまで亀裂を生じさせ、かえってトミーの革命への意欲を促進させてしまったのだ。

トミーはその後カナダの保守派メディアのエズラ・ラバントのレベルメディアに入社。レベルメディアのイギリス支部担当のジャーナリストとして活動を始める。そして2017年にモスレム暴力団による少女強制売春の件で裁判所の外で報道をしていたトミーは法廷侮辱罪とやらで逮捕された。イギリスでは法廷に入る被告の姿を撮影するのは違法だという話だが、これは単なる口実だろう。なにしろこの逮捕の仕方がえげつなかった。普通に考えて、もしも市民がしらずに法律を破っていた場合、この場合で言えば裁判所の建物の外の階段に立ってリポートをするという行為、警察官が警告して立ち退かせる程度で済むはずである。よしんば逮捕するほどの重罪だったとしても、それならその場で拘束し、警告し罰金を課して数時間後には釈放というのが普通だろう。

それがトミーの場合はその翌日の明け方四時に突然重武装のスワットチームがトミーの自宅に押し入り、眠っていた妻子を起こし、幼いトミーの子供たちを怖がらせてトミーを連行するという乱暴な行為に出たのである。レベルメディアが優秀な弁護士を送り込んで数日後には釈放されたものの、一年の執行猶予つきという信じられない重い罰。私はこの時トミーが再び逮捕されるのは時間の問題だと思った。なぜならイギリス当局はその日の気分で勝手に法律を施行するからで、いつ何時どんな行為が違法とみなされるのか全く想像がつかないからだ。

ともかくこの理不尽な逮捕の模様はネットで拡散され、トミーは一躍スターとなった。

そして一年後、今回の逮捕、カンガルー裁判で信じられない速さで13か月の禁固刑に処せられ、しかもこの事実に関する報道を一時禁止。トミーは刑務所のなかで命を狙われ食事もろくにさせてもらえず、この猛暑に冷房も窓もない独房で二か月半の監禁。

イギリス政府がトミーを沈黙させたいと思っていたのだとしたら、トミーの影響力を破壊しようと図ったのだとしたら、これほど馬鹿げたやり方はない。まるでイエス・キリストよろしくトミーを殉教者に仕立て上げてしまったのだから!

トミーを観ていてイエス・キリストを思わない人はいないだろう。私はロイドウエバーのミュージカル、ジーザスクライストスーパースターの「イエスは死すべし」という歌の「彼は危険だ」という部分を思い出さずにいられない。このシーンは人気急上昇のイエスをみて、地元のユダヤ僧侶たちがイエスをどう扱えばいいかという会議をするシーン。

群衆(室外)「ホザナ、スーパースター!、ホザナ、スーパースター!」
アナス「聞いたかあの叫び声を、通りに繰り出す馬鹿な群衆どもだ。らい病患者でのトリックの一つ二つで町全体が沸き上がっている。」
僧侶全員(室内)「奴は危険だ!」
群衆「ジーザス・クライスト・スーパースター!教えてください。あなたは彼らの言う通りの人なのだと」
僧侶2「あの男はたった今も町で支持者を煽っています。」
僧侶3「群衆を煽る行為はやめさせなければなりません。」
僧侶全員「奴は危険だ!」
群衆「ジーザス・クライスト・スーパースター!」
僧侶全員「奴は危険だ!」
ジーザスの人気が上がりすぎて人々が彼を王様として称えるようになったらローマが許さない。そうなってからでは群衆が手に負えない状態になる。そうなる前にジーザスは死なねばならない。という結論に落ち着くわけだ。
トミーが刑務所で受けていた扱いを考えると、彼が13か月もの禁固刑を生き延びたとは思えない。イスラム教徒から命を狙われているトミーにとって13か月の受刑とは死を意味する。イギリス当局はそれを承知でトミーを拘束したのである。しかしローマに殺されたイエスがそうであったように、トミーが殺されたらトミーは必ずや殉教者になっていただろう。いや、死なずして彼はすでに殉教者扱いだ。もうトミーはトミー一人ではない。彼は我々自由を愛する人々の象徴だ。これは彼が好むと好まざるとに拘わらずすでに起きてしまったことだ。
敬虔なキリスト教徒であるトミーなら、逮捕される以前にイエスのことを思ったに違いない。逮捕ちょっと前のユーチューブビデオでトミーはすでに「もうどのくらい長くこういう活動を続けられるか解らない」と言っていた。トミーはイエスがゲッセマネの丘でしたように神の教えを乞うたのだろうか?
何故私は死ななければならないのですか?何故ですか?
私の死が無駄にならないと証明してください。
その偉大な能で少しでもいいから示してください。
主が私を死なせたいと思う理由を教えてください。
主はどこでどのようにははっきりおっしゃるのに、何故かは教えてくださらない。
解りました。死にましょう!
私が死ぬのをご覧ください。
私がどのように死ぬのかお見届けください!

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トミー・ロビンソン応援ラリーに集まったのは何万人?

昨日ロンドンの「トミーを釈放せよ!」デモに関する記事を色々探していたら、英語だと英国の新聞だけしか見つからなかったが、日本語で検索したらAFP翻訳版の英ロンドンで極右活動家の釈放求め数百人デモ、警官隊と衝突という記事を見つけた。昨日のエントリーで集まった人々の写真を張っておいたが、あれで数百人てこたあないだろう。(カカシ注:色は変わってないがイタリックの部分をクリックするとリンクにつながる。)

【6月10日 AFP】英ロンドンで9日、極右団体「英防衛同盟(English Defence League)」の元代表、トミー・ロビンソン(Tommy Robinson)氏(本名スティーブン・ヤクスリー・レノン、Stephen Yaxley-Lennon)が法廷侮辱罪などで禁錮刑判決を受けたことに抗議する数百人規模のデモ隊が警察と衝突し、5人が身柄を拘束された。

ロビンソン氏は禁じられているにも関わらず、裁判の動画をソーシャルメディアに投稿。法廷侮辱の罪で有罪となり、先月収監された。

デモ隊はロンドン中心部のトラファルガー広場(Trafalgar Square)近くの大通りを封鎖し、「トミー・ロビンソンを解放しろ」と叫びながら警官隊に向かって発煙弾を投げつけた。さらに観光バスを占拠し、プラカードや英国旗、ウェールズの旗を掲げた。

トミー・ロビンソンに関する記事では必ず「極右団体「英防衛同盟(English Defence League)」の元代表」という紹介文が冒頭に付けられている。ピアース・モーガンを紹介するのに「極左翼偏向自称ジャーナリスト」などとは絶対に書かないくせにね。トミーはEDLがどんどん暴力的な極右翼に乗っ取られていくのに抗議して五年も前に脱退している。だからいつまでもトミーをEDLと結びつけるのはイギリスメディアがいかにトミーを過激派右翼として意味のない存在であるかを強調したいかが解る。

このAFPの記事はこの件に関する英国ニュースの典型で、デモに集まったトミー支持の数人が警官に暴行して逮捕されたという話だけに焦点をあて、トミー解放を求めてどれだけ多くの人が集まったかという点を完全に無視している。なぜトミーごとき「極右翼」で「レイシスト」で「自称ジャーナリスト」のためにこれだけ多くの一般市民が集まったりするのだ?本来のジャーナリズムならそこに焦点を当てるべきではないのか。

トミー・ロビンソンなんてもともとは下町育ちのサッカーフーリガンだ。地元のパキスタン系移民による凶悪犯罪に腹を立ててEDLを創設して何度か集会を開いたりしてはいたが、イギリス政府が取り立てて警戒するような危険人物ではなかった。もし政府が彼を放っておけば、そのうちにEDLの内部争いに負けて脱退し、またもとのチンピラに戻っていただけの男だった。

そのトミーが今や言論の自由を守る救世主のようになって世界中で知られる有名人になったのは何故だ?トミー解放のために集会ごとに数が膨れ上がり、ついには昨日のように何千男万という(とても数百単位の群衆ではないよ)群衆が集まるに至ったのは一体何故なのだ?

以前にイギリス人作家のダグラス・マレーが、トミー・ロビンソンを極右翼と片づけてしまうのは簡単だが、彼が出てくる背後の状況を理解する必要があると語っていた。

一般のイギリス市民は自分らの国がどんどんと野蛮な移民によって乗っ取られている事情に多大なる脅威を抱いている。ロンドンは今やもっと規模の大きいニューヨークよりも治安の悪い都市となってしまった。毎日のように起きるナイフや酸攻撃。スクーターに乗った野蛮人によるひったくりの横行。それについて語ることすら許されない、野蛮人移民をパキスタン人とかバングラディッシュ人とか名指しすることも出来ず、いっしょくたにアジア人などと言って報道する。何千という年端もいかない少女たちが40年にもわたって性奴隷として売買されていたことすら報道できない!

トミー解放運動はイギリス市民のこうした不満の表れだ。この運動はどんどん広がり、そのうち数人の抗議者が逮捕などと言った程度のことでは収まらなくなる。いったいイギリスの警察は市民の味方なのか敵なのか、いまのうちに腹をくくっておいたほうがいい。


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トミーを釈放せよ!トミー解放を求めて支持者ロンドンに殺到

百聞は一見に如かずなので、下記参照。

 


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殉教者になりつつあるトミー・ロビンソン

本日のドラッジリポートの第一面にトミー・ロビンソン逮捕及び報道規制に関する記事がいくつかでかでかとリンクされているのを見た。金曜日の逮捕から三日たって、やっとアメリカの主流メディアがトミー逮捕の件を取り上げ始めた。

記事の見出しは、Activest Jailed in London 活動家拘留される, Judge Orders Press Blackout 裁判官報道規制を命令, Robinson Silenced ロビンソン沈黙させられる、などだ。(数分前に見た時は「極右翼の活動家」とあったように思ったのだが、今見たらただの「活動家」になっていた。)

これまでアメリカでは、トミーの名前など聞いたことがない人がほとんどだったのではないかと思う。イギリスのパキスタン移民による大掛かりな集団強姦組織についても、アメリカ国内で知っている人は非常に少ないだろう。現地のイギリスでさえ10年以上も隠蔽されてきたことだから当然と言えば当然だ。

イギリス政府は今回のリーズ地区における19人のパキスタン人強姦集団の裁判に関しても、なるべく世間の目に触れないように内々に済まそうとしていた。彼らの裁判が行われる裁判所の前に主流メディアの報道員が一人も来ていなかったのもそれが理由。イギリスの主流メディアで政府に盾を付ける根性のある奴らはほぼ皆無。ところがトミーがそんなタブーを破って単独でしかもスマホで実況中継をしたことが裁判官の逆鱗に触れたのだ。

はっきり言ってトミー逮捕と報道規制は英裁判所及び政府による最大の失態だったと言える。

トミー・ロビンソンなど保守派の間では弱小な活動家だった。ルートンというイギリスの下町育ちのたかがサッカーフーリガン。若いころは傷害罪で逮捕されたこともあり、反移民を唱えるEDLという右翼団体を創設したが後に脱退。その後も単独で活動していた。放っておけば取るに足らない極右翼活動家で終わっていたものを、イギリス警察がやたらに弾圧しようとしたことで彼はかえって有名になり、より活発な活動家になってしまった。

そして今回の逮捕と報道規制がきっかけとなり、今やトミー・ロビンソンは世界中にその名を知られる「野蛮人移民から西欧を守る救世主」として知られるようになってしまったのだ。

世界中で「Free Tommy/トミーを釈放せよ」署名運動が起きている。デンマークやオーストラリアのアメリカ大使館の前でフリートミーデモが起こっているという話だし、日本ですらトミー解放の署名運動に参加している人たちがいる。

イギリス政府は今非常に微妙な立場に置かれている。このままトミーを拘留し続け、トミーが刑務所内で怪我をしたり死んだりした日には、彼が殉教者となり反政府運動のシンボルとなることは間違いない。だったらそうなる前に釈放すればいいかといえばそうもいかない。今釈放してしまえばトミー逮捕の理由が政治がらみのでっちあげだったことを認めることになる。どうやって政府の顔をつぶさずにこの問題を早期に片づけることが出来るのか、今やテレサ・メ首相は考えあぐねているのではないだろうか?

トミー・ロビンソンについてご存知ない読者諸氏のために拙ブログの過去ログを記載しておこう。リンクしてもなぜか色が変わらないのだが、イタリック文字をクリックしてもらうとリンクにつながる。

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