自由社会において一番大切なものは個人の家や土地といった個人の所有物の保証である。個人の持つ家や土地はむやみやたらに他人が取り上げることはできない。それが泥棒であり政府であり諸外国の武力であり、外敵から自分の所有物を守ることが出来なければ自由社会は成り立たない。
であるから、自分の家に不法に侵入した犯罪者を、家主が暴力を使ってでも取り押さえる権利がなかったら、この家主にとってこの家は自分の所有物であるとはいえなくなる。
アリゾナでは、独裁者オバマ王の指令の下、まさにそれが起きている。
ワシントンタイムスによると、メキシコとの国境線に酪農地を持つアリゾナ州の男性が、10年間にわたり自分の土地を通って密入国する異邦移民を取り押さえてきたが、その男性が16人のメキシコ人に反対に人権侵害で訴えられ、しかもアメリカ連邦裁判所は、その訴えを却下せず、訴訟の継続を認めるという信じられないようなことがおきている。
訴えられた男性はロジャー・バーネットさん64歳。元警察官で1998年にバーネットさんの土地に不法に侵入し家畜を殺し建物を破損した挙句に、バーネットさんの自宅にまで侵入した際、その密入国者を取り押さえて地元警察に譲り渡したことがきっかけとなり、以来10年以上自分の土地に不法侵入する密入国者たちを取り押さえてきた。
この訴訟のもととなる事件とは、2004年3月に5人の女性を含む16人の密入国者がバーネットさんの土地に不法侵入した際、銃をかまえ犬を連れたバーネットさんに取り押さえられたというもの。
原告側の弁護士によると、このときバーネットさんは犬を放つと脅した上、さらに逃げれば撃つと脅したという。
原告側は、メキシカンアメリカンリーガルディフェンスアンドエジュケーションファンドというメキシコ系アメリカ人の市民団体がスポンサーとなって、バーネットさん及び密入国者を逮捕した地元保安官を相手取り、3200万ドルの損害賠償を求めているという。
バーネットさんは1998年から1万2000人の密入国者を取り押さえているという。
バーネットさんによると、密入国者の通り道となっているバーネットさんの土地には、侵入者たちが残していったごみが何十センチにも積み重なり、単なる紙やペットボトルに加え、汚物や煙草の吸殻などが無数に残されているという。
また家畜用の貯水槽やフェンスなどが何度も破損され、侵入者の残したビニールを食べた家畜が死んだりしたこともあるという。バーネットさんが銃を自衛用に所持しているのは、時々はいってくる麻薬密売者たちが武装しているからだそうだ。
だいたい他人の土地に無断で入ってくるような人間数人と素手で立ち向かえるわけはないのだから、地主がなんとしてでも自分の土地を守りたければ銃を持ち歩くのは当たり前だろう。侵入者は殺されても文句がいえないのに、反対に訴えるなどとは言語同断だ。
本来ならば国境警備は国の責任のはずだが、オバマ王は国土安全保障になどまるで興味がない。それどころか国境警備を強化しようとするアリゾナ州の新し移民法をメキシコ大統領と一緒になって批判しているという非国民だ。
こんな訴訟が却下されずに認められるなどということは、自由の国アメリカではおきてはならないことだ。だいたい密入国者に人権などない!
もしバーネットさんがこの訴訟によって金銭的な負担が起きすぎて、この土地を手放したとしよう。そうなったら原告側は不法にバーネットさんの土地に侵入した上、訴訟を通じてバーネットさんの土地を取り上げたことになる。そんな理不尽が通っていいのか?
だとしたらメキシコとアメリカの国境など存在しないことになるではないか? 独立国の国境を守れずしてアメリカは独立国といえるのか?
これはバーネットさん個人の問題ではない。アメリカの国境警備、国土保証、自由社会への攻撃だ。
このような訴訟が起きている間にも、オバマ王はホワイトハウスでメキシコ大統領歓迎のため、有名人や芸能人を集めて盛大なパーティを行っている。


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *