September 17, 2006

パレスチナ国際連帯運動(ISM)の正体を探る

先日お約束したとおり、パレスチナの国際連帯運動(ISM)キャンプへ潜入したStop The ISM の記者の話をしよう。ISMが世界で一躍有名になったのはコメンターのkokunanさんがおっしゃっているようにISMのメンバーだったアメリカ人、レイチェル·コリーが2003年、イスラエル軍がパレスチナ人の家を破壊するブルドーザーの前に立ちはだかってその下敷きになって死んだ事件からだろう。ISMはいまだに彼女の名前を持ち出してはセイントさながらの扱いである。イスラエル軍が破壊していた家というのは家族に自爆テロをさせた代償としてテロリストの家族がPLOによって新しく建ててもらった家であることは皆様もご存じのとおり。



Rachel Corrie1    Rachel Corrie2

レイチェル·コリーの二つの顔

読者にわかりやすいように私はここで勝手にこの記者をマークとよばせてもらう。イギリスのスコットランドーヤードで覆面捜査をしたこともある「マーク」記者は二か月前テルアビブのBen Gurion空港に到着した。すぐさまエミリアノというアメリカ人が近付いてきた。どこへ行くのかと訪ねるのでマークがエルサレムだと答えるとエミリアノは一緒にバスに乗って便利なユースホステルを教えてくれたダマスカスゲート近く、東エルサレムのThe Faisal Youth Hostel である。

実はこのホステルはISMの本拠地といわれている。このホステルはもとパレスチナテロ軍団(PFLP)のメンバーのHisham Jam Jounが経営している。マークはホステルにつくとすぐ二階へ案内され、ISMのメンバーたちを紹介された。アイルランドから来たガビとデイブ。ガビはスウェーデン人で夫のデイブはアイルランド国籍だが二人ともアイルランドのパスポートをもっていた。ISMはなぜかアイルランドのパスポートを使うのが好きらしい。

ニューヨークISMのリーダーで、パトリック·オコーナーというアイルランド人はパトリック·コナーズという名前でアメリカのパスポートも使っている。ISMはメンバーを大学のサークルなどで勧誘し、イスラエルで活動をさせる。イスラエル当局に捕まって強制送還された場合は名前をかえて偽パスポートをつかって再び入国。ベテラン活動家は何度もこれを繰り返しているそうだ。これらの訓練はすべてアメリカの大学のサークルで教えられるというのだからあきれる。のちにISMのリーダー的存在となり、イスラエル当局からも目をつけられているメーガン·ウィルス(Magan Wiles)ジョセフ·スミス(別名ジョーカーJoseph Smith a.k.a. Joe Carr)、マーク·チミエル(Mark Chmiel)などは皆アメリカの大学のサークルで勧誘されたという。

マークが次に紹介されたのはカミールというデンマーク人、スコットランド人のアランだっった。彼等は全員ISMのメンバーでウエストバンクとイスラエルを何度もいったりきたりしていた。 そのうち二人のアメリカ人が加わった。ロサンゼルス出身の黒人のジョナサンと彼女だった。ガビはあきらかにこのグループのリーダーだった。アランはヨルダン経由でイスラエル入りしたという。テルアビブの空港は警備が厳重なのでヨルダンを経由するひとが最近は増えたらしい。イスラエルはいまになってヨルダン国境の警備を見直しているという。

マークはほかのメンバーと一緒にパレスチナ刑務所の見学をした。その後PLOのテロリストたちにも紹介された。マークが記念写真をとりたいというと、どこからともなくAK-47が手渡され、ISMメンバーはそれぞれライフルを持ってポーズをとった。

宿にもどって撮った写真をみんなでみていると、偉そうな女性がやってきてメンバーの何人かを外へ連れ出しなにかはなしていた。マークはすばやくデジタルカメラからメモリチップを取り出して隠した。偉そうな女性は部屋にもどってくると写真はすべて消せと命令し、それぞれのメンバーは彼女の前で写真を消したが、マークは腕を組んで知らぬ顔をしていた。

翌日マークはキリスト教徒のアラブ系イスラエル人と出会い、ヘブロンの自宅へ招かれたため、ISMのアジトを後にした。マークの通報によりアランとデイブはイスラエル当局に逮捕されたがカミールとガビは逃走した。それぞれの国へかえってメンバーの勧誘をしているのだろう。

欧米の政府もイスラエル政府も、このようなテロリスト擁護市民団体を放っておいてはいけない。彼等は平和運動市民団体とは名ばかりのテロリストである。自分らで武器をとって実際にテロ行為をおこなわなくても、テロリストを援助、擁護していれば同じことではないか。我々の大学などを通じて若い人々の心を蝕む死のカルトなのだ。



ISM1

非暴力が聞いてあきれるISMのメンバー達


September 17, 2006, 現時間 10:21 PM

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下記投稿者名: ななっち

ISMはイギリスやアイルランドの大学でも盛んに勧誘活動をやっています。イギリスの大学院に在籍していたとき、2回ISM主催の「平和運動」を大学の敷地内で目撃しました。 その表向きの「平和運動」のタイトルは「シャローム! サラーム!」です。 実際にリーフレットを見るとPiss of Israel Punish Israeli! と言った言葉が満載であきれてしまいました。実際のところ18歳で高校を卒業して大学にきた世間知らずのイギリス人がISMがパレスチナで手榴弾をイスラエル兵に投げるような活動をしているなんて知らないですからね、簡単にだまされますよ。イギリスは厳しい階級制度が残る国ですから、自分は中流以上の階級で(平和ぼけしているし)人より自分は生まれの時点で優れているんだなんて思い込んでいるワカモノには暴力衝動を発散できるいいターゲットでイスラエルはあるわけです。 

そのイギリスの大学の教職員組合はイスラエル国籍者とイスラエルの大学出身者に限り(最終学歴に限らず)「ボイコット」をしていますし、また解雇にあたり「人種と国籍」差別を禁止する要項がありますが、この要項はイスラエル人には適用されません。つまりイスラエルのパスポートを持っている、イスラエルの大学を卒業した、サバティカルをイスラエルで行った、という理由だけで突然職を奪われクビになる、学会への出席を拒否される、出張費の支給拒否となっても組合はそれをむしろ「推薦」している状態です。

こちらではこうした研究者は「普通」のレベルですから。まぁリンクみて笑ってください(笑)
私は彼女に会ったことがありますが、オサマビンラディンと同じタイプの狂信者ですよ。彼女の元生徒に聞いた話ですが、彼女は9.11はイスラエルの陰謀であるとかその手のことを授業中にしゃべりだしたり、狂信的なキリスト教徒の生徒を連れて組織的にユダヤ系の先生の授業を妨害したりとずいぶんな活動をしているみたいです。

www.sue.be/pal/

もうここまで来るとアルカイダと何も変わらないです。どうも生まれ育った家庭が狂信的なキリスト教徒の家でその反動らしいんですけど・・・

まぁスウェーデンもコノテの活動は有名ですよね。どうもこういう活動に身を投じる人の話を聞いていると、頭の中には「貧富の差の存在」しかないんですよ。それ以外に何も物事を見る基準がないんです。

そんなに暴力がすきだったら何もパレスチナ人にやらせないで自分が自爆すればいいのにって思います。そこら辺は「おえらい白人様」の意識が残っているんですよね。

ISMは吐き気がするくらい嫌いです。 

上記投稿者名: ななっち Author Profile Page 日付 September 18, 2006 12:01 AM

下記投稿者名: kokunan_jerusalem678

ISMは視点が一点しかないナチや共産主義者と同じような集団ですねえ。怖いですねえ。

私の場合は大学時代、ディベートであるパレスチナ狂信者に食って掛かられました。「イスラエルはナチと同じことをしている!!」と。こちらは「一体どこがナチのユダヤ人絶滅政策と共通するのか?」と言いましたが「虐殺をしている」の一点張りで全くダメでした(そいつは後で教授に論理的でもないし、バランス感覚を欠いていると怒られたのですっきりした)。キチンとした知識を持っていれば、ナチの政策とイスラエルの政策は似通ってもいないことぐらいはっきりしているんですがね。

こういうタイプは自分の視点こそ絶対正しいと思い込み、自分の視点など多様な視点の一つに過ぎないことを理屈的にも理解できない。また、叫び倒すことで物事が解決すると思っている。常識がないんですね。とにかく。

上記投稿者名: kokunan_jerusalem678 Author Profile Page 日付 September 18, 2006 6:38 AM

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