アップデート:日本でも中国製品の規制が行われるようだ。下記参照。
中国って国は本当に民度の低い国だなあ。ただ役人をひとり生け贄の羊にして殺せばことが解決すると思ってるんだから考えが甘い。中国で度重なる危険な食品薬品の輸入で国際社会からかなりたたかれている中国は批判を緩和しようというでもいうのか、元薬品管理当局者を贈賄罪で死刑にしてしまった。(下記はCNNジャパンの記事より)
収賄罪の元薬品管理当局者、死刑執行 中国
北京──収賄と職務怠慢の罪に問われ、死刑が確定していた中国国家食品薬品監督管理局の鄭筱萸・元所長(62)の死刑が、10日午前に執行された。新華社が伝えた。
鄭元所長は1998─2005年の在任期間中、8社から650万人民元(約円)の賄賂を受け取ったとして、今年5月29日に北京市第一中級人民法院から死刑判決を言い渡された。…
…異例の厳しい判決は、中国製食品や薬品をめぐって基準違反や死者が相次ぎ、国内外から中国政府への圧力が高まっている現状を反映したものとみられる。
捜査当局によると、鄭元所長は部下とともに、製薬免許更新に関する新規則を悪用して、企業からわいろを受け取り、偽薬のはんらんに拍車をかけたとされる。
賄賂を受け取って偽の薬品を承認したことが原因で中国人のみならず輸出先の外国人が何百人も死んでいるのだから、この局長が死刑になるのは当然だが、そういう体制が中国にあるということに問題があるのだ。どうして薬品管理の局長が賄賂をもらって危険な偽薬品を承認するなどということが可能なのかということを中国は徹底的に調査しなければ、局長一人殺して「はい、めでたし、めでたし」では済まされない。
だいたい問題があるのは薬品だけではないではないか。食品にしろ、おもちゃにしろ、中国製の製品は最近品質管理のなっていないものばかりで、アメリカでは中国からの輸入を大幅に削減し厳しい規制が課せられることとなった。
ところが肝心の中国にはほとんど反省の色が見えない。APのこの記事によれば、パナマで偽グリセリンの歯磨きによって数百人の死者が出ている事件ですらも中国はパナマの輸入業者が悪いと責任逃れをしている。
中国は先月咳止めシロップやその他の薬品に致命的な薬品が含まれていたことは認めたものの、薬品には工業用の表示がされていたと主張。北京当局はパナマの輸入業者が入荷の際に医薬用のグリセリンと虚偽の表示を張ったのだとしている。
パナマの件が特別な例だというのであれば、この言い訳も通じたかもしれないが、中国製品の問題はこの件だけではないし、今回が初めてでもない。危険な中国製品についてはこのブログでも何回か紹介してきた。下記はその一部。
関連記事:危険物を含む中国製のおもちゃアメリカ全土で次々にリコールされる!
、10年前にも起きていた中国製医薬品による事故死
中国の食品薬品管理局のヤン報道官の言い訳は聞いてられない。ヤン氏は製造過程がもっと透明になるよう当局は規制を厳しくしているとしながらも、中国は発展途上国なので食品薬品管理局による管理の歴史そのものが浅く、まだまだきちんとした管理ができない状態にあると認めている。
中国当局はそれでなくて国内では紛争がたえないのに、食品や薬品の質が向上しなければ中国の信用度は落ち輸出に悪影響を与えると心配しているという。当たり前だ!そんなことに今頃言ってる場合か!
中国国内でここ一年で危険と恐れられている製品には薬付けの魚、違法の食品添加色による卵の黄身、clenbuterolに汚染された豚肉、違法の飼料添加物などが含まれる….
Xinhuaニュースが火曜日に報道した最近の件ではアメリカ輸出用のシュガーフリーのドリンクミックスのなかに規定以上の赤染色が含まれていたため輸入を拒絶される事件が起きている。
先週、中国の食品安全監視グループは2007年の上半期に中国内で食用された製品の20%が基準以下だったと発表している。特に缶詰、ドライフルーツ、干物などは問題で、主に際限以上の細菌が含まれていることが多いのが原因だと監視グループは語った。
私はてっきり、中国の河川や土壌が汚染されているため生野菜や魚などに問題があると考えていたのだが、缶詰や干物といった加工製品のほうが細菌が多いという話は意外だ。私はよく中国系マーケットで買い物をし、中国産の缶詰や干物を買うことが多い。アメリカに輸入されているものは検査を受けているとはいえ、検査をすり抜けて入ってくる可能性はある。今後中国系マーケットでの買い物は控えた方がいいのかもしれない。
とにかくこういう問題は役人の首を一つ切ったくらいでは解決にもなにもなっていない。中国は全面的に食品の品質管理に取り組むべきだ。しかし資本主義でない国にこれをやらすのはなかなか難かしいことだろう。
アップデート(7/11/07, 18:29:00PDT):
食品11社、対日輸出を禁止=うなぎに大腸菌、検査強化アピール−中国
7月11日19時1分配信 時事通信
【北京11日時事】中国国家品質監督検査検疫総局は11日までに、日米など海外に加工食品を輸出する予定だった国内企業41社について安全性に問題があったとして輸出禁止などの措置を講じた。これら企業には、日本にうなぎのかば焼きの加工食品などを輸出する予定だった企業11社も含まれる。大腸菌などが検出されたケースもあり、中国産食品の安全性をめぐって不安の声がさらに高まりそうだ。
同総局は10日、ウェブサイト上で29社の社名を公表し、11日にはさらに12社を追加。安全検査体制の強化をアピールする狙いもありそうだ。