先ずはのっけから良いニュース。

経産省トイレ制限訴訟 性同一性障害の原告が逆転敗訴 東京高裁

毎日新聞 2021/5/27 16:07(最終更新 5/27 21:49) 199文字

 戸籍上は男性で、女性として生きる性同一性障害の経済産業省の50代職員が、女性トイレの利用を不当に制限されたとして、国に処遇改善などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(北沢純一裁判長)は27日、利用制限を違法とした1審・東京地裁判決(2019年12月)を変更し、制限の撤廃を求めた原告側の請求を棄却した。北沢裁判長は「国の対応は不合理とは言えない」と述べた。原告側の逆転敗訴となった。【遠山和宏】

何かとLGBTの要求にはすぐ折れてしまう欧米のふがいない法廷と違って、少なくともまだ日本には常識ある法廷があったようで、ひとまずは安心した。無論まだまだ油断大敵。

先日もちょっとお話した今国会で審議中の「自民党案のLGBT理解増進法、野党案のLGBT差別解消法、そして性同一性障害特例法の見直し」に関して、ヒューマンライツウォッチャー(HRC)という国際人権団体が日本にトランスフォブ金賞を与えたという話をきいた。HRCとは私も拙ブログで何度もご紹介した極左翼市民団体なので、この団体から「差別者」の汚名を着せられたら、勲章をもらったと誇りに思っていい。差別が何なのかもはっきりしないうちに、安易な法律など通してはならないという慎重な姿勢は誇りにこそなれ決して恥じることではない。

実は拙ブログで2019年の終わりにトランス活動には人々が気づかないうちにこっそり差別禁止法をなる性自認のみ異性(特に自称女性)が女性として扱われると言う法律を通してしまおうという動きが世界中にあり、それにはマニュアルもあるというお話をした。極少数派のトランス活動家が欧米各地の政策に多大なる影響を与える秘訣を発見 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

そのマニュアル通りにトランスジェンダー法が通ってしまったノルウェーでの実態を日本語訳してくれた人が居たのでこちらでも紹介しておきたい。『女』へ仕掛けられた戦争について 〜ノルウェーからの報告|トランスジェンダリズム海外情報|note。まず活動家はどんな方法で反トランス差別法を通したのかを挙げてみよう。1.

  • IGLYOのロビー活動マニュアルには、ノルウェーを『最も良き実践国』と、記載してある。トランスロビー活動目標の1つは、できるだけ早く子供を『トランス』させること。彼らはなんと6歳以下を標的にしていた。
  • セルフIDについては知識のない人が多く、内容を知れば賛同は得られないため、人気のある同性結婚などの法案を隠れ蓑として性自認法を忍び込ませた
  • セルフID法は、可能な限りの短時間で急いで可決された
  • 健康問題の解決策として促進されたため、女性団体からの意見は取り上げられなかった。北欧で最も古い性同一性障害者のための団体である▶️Harry Benjamin Ressurssenter・http://www.hbrs.no/でさえ、この法律を支持していなかった。
  •  2016年に『性自認法(セルフID制度)』が施行されてから数週間も経たないうちに、とある女性が生物学的男性に対して『公共プールの女性用更衣室』から出て行くよう依頼したことが理由で、その女性は『差別』の容疑で警察に通報された。 

この女子更衣室に入ってきた男を注意した女性が反対に通報されたというところが非常に恐ろしい。先日から松浦大悟氏が何度も差別禁止法を作る前に、何が差別とされるのかを具体的にはっきりとさせておかなければならないと何度も指摘しているのはこういうことなのだ。

アイルランド住まいのツイッタラーさんによれば、アイルランドでもこの法律がいつの間にか通ってしまい、一般女性はまるで知らずにいたが、ある日突然女子トイレが男女共用になって大ショックを受けるといった状況になっているという。

さて、このなかでも特に悪質なのが「ジェンダーエクスプレッション」の擁護という点である。ジェンダーエクスプレッションの定義は下記の通り。

🤖 ▶️GENDER EXPRESSION 
ジェンダー表現とは、人が『gender (社会的性役割における性別)』を公に表現または提示する方法です。これには、服装、髪、化粧、所作、声などの行動や外観が含まれます。とある個人の選択した名前(name)と代名詞(He/She/They)も、性別(gender)を表現する一般的な方法です。これらの属性を通して、私達は相手の性別(gender)を知覚します。(オンタリオ人権委員会)
*2020年10月現在、Gender Expression は、学術会議の提言書中で『性表現』と翻訳されている。▶︎http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-4.pdf

なんのことはない、単なるステレオタイプのことである。我々の性別は性表現によって決まるのではない。我々がどちらの性に属するかは遺伝子が決めるのであり、性の違いは生殖機能で顕著に表れる。外から見て女性か男性かの区別がすぐにつくのは、その人の性表現などではなく、遺伝子によって作られた骨格や肌の質や脂肪の付き具合などによるものだ。だから普通の女性がどれほど男性っぽい恰好をしてもすぐに女性だとわかるし、その逆も然りなのである。

何故トランス活動家がこのステレオタイプにこだわるのかと言えば、性の違いは単なる表現の違いだとして、生得的性の存在を抹消することが彼らの目的だからだ。このエッセーの著者はその危険性をこう指摘する。

以上を鑑みると『ジェンダー表現』が法的に『ヘイトスピーチ』から保護される様を見せ付けられる事が、女性に対する侮辱にならないだなんて、そんな事があってたまるか!全女性にとって『ジェンダーの固定概念』は正に憎まれ、戦い、そして破棄されるべきモノじゃないか! (略)

『ジェンダー表現』への批判は犯罪行為となり、最高3年の禁固刑に処せられることになる。もちろん『性自認法』を批判することも同様に、犯罪扱いされてしまう。
何故だ?

その理由は、『ジェンダー表現』という概念の核心には『トランス女性は女性です(#TWAW )』という教義(dogma)があるからだ。これこそが新ヘイト・スピーチ規制法の全容なのだ。そのヘイトスピーチ規制法とは、心が女性であると感じている男性を「ミスジェンダリング(性別誤認)」しないようにするためのもの。
TRAによると、ミスジェンダリング以上に『憎悪』すべきものは無いのだそうだ。事実、『トランス女性は女性です』という教義は、トランスの権利(trans rights)と銘打たれた全ての法律とインフラ整備の中核を成している。

したがって、国会が実際にヘイトスピーチ規制法へ『ジェンダー表現』を盛り込んだならば、そのこと自体が『女性(women)は、人間の大人の女性(female=生物学的女性)である』と主張する権利に、最期のトドメを刺すこととなるだろう。

そうなれば、新しい『トランスの権利』と、『女性の生物学的性別に基づく権利(ノルウェー批准の女性差別撤廃条約に記載)』との間の紛争についての論争は、犯罪となる可能性が出てきた。

こうしてみていると、トランスジェンダリズムというのは究極の男尊女卑である。伝統的な男尊女卑は女性は男性よりも劣るという考えだったが、トランスジェンダリズムは女性の存在を抹消する思想だ。

日本の国会が慎重にこの問題に取り組んでいることは非常に賢明だ。また同性婚の隠れ蓑にかくれてこっそり早急に法案を通してしまうようなことをしていないのも良いことだ。松浦氏は自分に出来ることは物を書くことだけだと言っていたが、より多くの人々にこの恐ろしい陰謀を理解してもらうことが何よりも一番大切なことだ。

このマニュアルにもあるように、彼らが一番恐れるのは彼らの目的が公に知られてしまうことにある。なるべく誰もしらないうちにこっそり法律を通してしまい、人々をコントロールすることこそが彼らの目的。日本は決して欧米の二の舞を踏まないでほしい。

追記:私はだいぶ前から女装してまで女子施設に入ろうとする男は普通の男よりも危険だと言ってきた。本当に性同一性障害に悩む人は、自分の男性体に非常な嫌悪感を持っているので積極的に去勢手術を受けようとする。しかしセルフIDを強調する人たちは性転換手術を最初から受ける気がない。ツイッターで、逆戻りできない手術を強要するのは非人道的だと言っている人が居たが、男に戻りたくなるかもしれないから性器は残しておきたいと言うなら、そんなの性同一性障害でもなんでもないではないか。それはただの女装癖だ。なんでそんなことに一般女性が自らの危険をおかしてまで付き合う必要があるのだ?

だいたい何故彼らはそんなに執拗に女性施設に入って来ようとするのだろうか?女性は女子施設を使うから女性なのではなく、女性だから女子施設を使っていると言うだけの話だ。だから本気で自分は女性だと思い込んでる人なら男子トイレを使ったからと言って、ああやっぱり自分は男だと自覚するわけでもあるまい。だとしたら便宜上男子施設を使ったとして何の不自由があるというのだろう?なぜわざわざ女子施設に入ってくる必要性を感じるのだろう?

多くの自称トランスジェンダーは異性愛者である。つまり自分の生得的性の異性を性対象と見ている。つまり、私から言わせたら単なる女装癖のある異性愛者なのだ。そういう人たちが執拗に女性施設への立ち入りを要求するというのは、やはり自分が女だと思うからというより、そういう場で女性を見たいという男特有の性本能から来るものだとするのが妥当だろう。

だからそんなことまでして女子施設に入ってこようとする男は、普通の男よりずっと危険なのである。


4 responses to LGBT運動に慎重な日本

かんぱち3 years ago

>本当に性同一性障害に悩む人は、自分の男性体に非常な嫌悪感を持っているので積極的に去勢手術を受けようとする。

以前は、「性同一性障害」 の当事者としてメディアに登場する人達は、そういう人ばかりだったと記憶していますが、最近、SNSなどで暴れている 「自称トランスジェンダー」 は、そういう人達とは明らかに違いますね。

そもそも 「生きづらさ」 について考えてみると、「どうしても自分の体の性別を受け入れることができず、アイデンティティ・クライシスになってしまうほど」 の人であれば、今の世の中は生きづらいだろうと思うけど、単に 「女装が好きな男性」 「男装が好きな女性」 にとって、現代社会がそれほど生きづらいとは思えません。

同様にLGBについても、「性的指向が異性愛者とは完全に逆で、異性とは交際するのも結婚するのも無理」 という人であれば、今の世の中は生きづらいだろうけど、「異性も同性も好き」 という人にとって、現代社会がそれほど生きづらいとは思えません。まあ、こんな事を言うと 「当事者でもない奴に何がわかる?!」 と言い返されるんでしょうけど・・・。

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    苺畑カカシ3 years ago

    わたしもかんぱちさんと同意見ですね。日本やアメリカみたいな国では、性嗜好は恋愛対象を選ぶ時以外は、仕事にも近所づきあいにも全く影響はありません。単に異性装を楽しみたいだけなら、週末に仲間同士ですればいいし、服装が自由な職場なら上司さえいいといえば特に問題ないはず。トイレくらい自分の身体に合った方にいくことの何が苦痛なんでしょう?

    それにたとえ自分が苦痛でも、周りの迷惑を考えたら、そのくらい我慢すべきだと思いますね。女装して来たら解雇すると言われたわけでもないのだから。

    だから私は活動家の目的には彼らが生きやすい社会をつくることではなく、一般人を弾圧して自分らが優位な立場になりたいという下心があると思います。

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名無しの権兵衛3 years ago

「気持ちが女性だから…お腹下して3回」書店の女子トイレに侵入 従業員目撃し56歳”自称教員”の男逮捕
https://news.yahoo.co.jp/articles/f92c6f6a4b54d7e86b02db86a9b1ee94d589a6d4

こうした事件が起きるから、「女を自認すれば女」を女性専用空間にいれてはならないといえるわけですよ。言った者勝ち状態になれば、この手の痴漢男を目撃しても、従業員が取り押さえる事ができなくなるし、女性の人権を守れなくなります。人権団体を、その点をどう思っているのでしょうか?
一般人は、人に危害を加えない、社会秩序を乱さない、人の生活を壊さないなど、基本的な事を守っていれば、同性愛者でも、SM愛好者でも、女装愛好者でも干渉してはきません。「お好きにどうぞ。ただし自分達の世界で仲間内だけで楽しんでくださいね。こちらの縄張りを侵さないでくださいね。お互いの縄張りを大切にしましょう」ですむはずですし、実際に「棲み分けによる共存」「相互不干渉」があったからこそ、日本では古くから同性愛文化が栄えたわけです。
ここにきて活動家たちが、LGBT理解増進を旗印に、棲み分けによる共存形態を破壊して、かえって一般人がLGBTを敬遠する状況を作り出しているようです。
彼らは、同意できない意見を「差別」として糾弾し、撤回を要求しますが、教義に反する意見を持つ者達を火あぶりにした中世の異端審問社会を現代に復活させようとしてしているようにしか見えません。しかし、それがLGBTの人達が望む社会なのでしょうか?

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    苺畑カカシ3 years ago

    権兵衛さん、コメントありがとうございます。すでにアメリカではキャンセルカルチャーと言って、三歳の子供にトランスジェンダー教育などすべきではないといった芸能人がバッシングされるとか平気で起きてます。トランス女性は女性ですと言わないと、ネット上などだけでなく実際に暴力を振るわれた女性たちも居ます。職場を追われたり、講演の場を失ったり、本の出版を妨げられたりしている人たちがいます。事実を事実と声高に言えない社会をトランス活動家たちはつくろうとしています。日本の活動家たちのやっていることは西洋で作られたマニュアル通りです。彼らの目的はLGBT理解などというものではありません。彼らによる独裁社会です。言論弾圧です。女性弾圧です。だから絶対に許してはならないのです。

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