デイリーワイヤーのレイディーボーラーズの批評を色々観ていたら、女性自認の男性ユーチューバー二人の動画を発見した。二人ともそれぞれ一時間近くかけて映画をこき下ろしていたが、この二人に共通しているのは彼等がまるで右翼保守の思想とはどういうものなのか理解できていないということだった。

Dead DomainというチャンネルはわざわざDWに年間100ドル以上もする会費を払ってメンバーになり、DW制作の子供番組を全部みるなどの執着ぶり。特にマット・ウォルシに対する執念はすごいもので、10年以上も前にさかのぼってマットのブログを何十ページも読み漁り彼が20代の頃にやっていたラジオ番組を聴くなど非常に研究熱心である。名前が解らないのでチャンネル名からドメインと呼ばせてもらおう。

ドメインは自認女性トランスジェンダーの男性である。長髪で化粧をしているが声からも容姿からも男性であることは一目瞭然。彼は自分の肩に自信があるらしく、何かと肩を露出する服を着ているが、単なるタンクトップなどではなく、その上からショールを羽織っておいて時々それをずらして肌を露出する行為が非常にいやらしく気になる。見せるなら見せる、隠すなら隠すで統一して欲しい。この仕草はどうでもいいようで実はステレオタイプの女性の仕草に見えて非常に反感を覚えた。

ドメインは映画批判にしろマット批判にしろ色々研究している割には何も理解出来ておらず非常に表面的だなという印象を受けた。ドメインのそれぞれ一時間近くにわたる批評動画を観ていて感じたことは、彼は一旦批評の対象を「○○フォーブ」「○○差別」と決めつけると、それ以上の深堀をしないということだ。

マットの書いたものや話の内容を10年以上も遡って調べた割には、結局マットは昔からトランスフォーブだったという結論しか出していないのだ。マットが何故ドメインの言う「トランスフォーブ」の考えを持っているのかとういことにはまるで興味がないらしい。私から言わせればマットは昔から一貫しているというだけであり、それ自体が悪いとは思えない。彼はカトリック教徒であり、その教えに忠実に従っているだけだ。

私がマットの名前を始めてみたのは2015年のことである。当時5歳の娘を男の子として育てているというウィティントン夫妻の話を調べていた時に彼のブログに遭遇したのだ。

アメリカメディアにはこの夫妻のしていることが幼児虐待だと指摘するものは居ないのか?そう思って色々さがしていたら、ようやく一人私と同じことを書いてるマット・ウォルシという男性のブログを発見した。

マット曰く、この年頃の子供は親の言うことはほとんど本当だと信じ込む。だから親に言われれば、太っちょの白ひげの赤い服を着た爺さんが暖炉の煙突から毎年一回贈り物を届けにくるなんて話しも簡単に信じる。

このウィティントン夫妻は色々なメディアで取り上げられているが、つい最近もフォックニュースが好意的に報道していた。娘は思春期ブロッカーと男性ホルモンのせいで13歳の今は男の子のような風貌になっている。

結局マットは昔から子供の性転換治療に反対しているのであり、ポッドキャストで人気者になる前から各地の市議会や教育委員会に行って子供へのトランス洗脳教育をやめさせようと熱心に運動を続けて来た。今彼が住むテネシー州を始め多くの州で子供のトランス治療が見直しされているのも、彼の功績であるといっても過言ではない。それまでにもアメリカ国内で子供の性転換への批判はあるにはあったが、彼のように実際に実行している病院の内部会議を暴露したり、自分のプラットフォームを使ってアメリカの小児科の実態を多くの人に拡散したのは彼が最初だろう。そして彼の「女とは何ぞや」ドキュメンタリーの影響は多大だ。

だからマット・ウォルシを語るなら、彼のそうした運動に焦点を当てるべきなのにもかかわらず、ドメインはマットの人柄を批判することに終治している。もし彼を本気で批判したいなら、単にトランスフォーブと言っておしまいにするのではなく、彼の運動の何がいけないのかについて語るべきだ。5歳の子供をトランスさせるべきではないということの何がいけないのか、そこから始める必要がある。

マットが社交的ではないことや、トークショーで感情的になったなどということは、はっきり言ってどうでもいいことだ。彼の話かたよりも彼が何を話していたか、その内容を批判すべきだ。

ドメインが理解できないのは、右翼保守の多くがトランスジェンダリズムに異論を唱える理由である。我々がTGイズムを受け入れられないのは、それが嘘で成り立っている概念だからだ。マットはドメインが批判していたドクターフィルの番組でも「もしこれが四角を三角だと認めろという話だったとしても私は同じように異論を唱える。」と言っている。ジョーダン・B・ピーターソン教授も本人が好む代名詞を使うことを拒否する理由は、嘘の強制に屈服できないからだと言っていた。

ところでドメインにしても、もうひとりのMtFユーチューバーにしても、レイディーの中の左翼リベラルの表現がステレオタイプすぎて如何に保守派がリベラルを理解していないかがわかると言っていたが、それも誤りだ。なぜなら映画のなかのリベラルのセリフはそのまま普段からリベラルが普通に言っていることだし、学校教育でも行われていることだ。学校の図書館にどんな本が置いてあるか、「性教育」の教材がどんな内容なのか我々はもう知っている。マット演じるヒッピーについても、髪の毛を紫に染めたトランスアライの動画が毎日のようにTikTokに上げられており、それに比べたらマットの演技は誇張どころかおとなしいくらいだ。

レイディーの中で女性の振りをすることに慣れ過ぎて、自分が女なのではないかと考え出すキャラクターが出て来るが、それに対する主役のコーチの反応は、彼の混乱した精神を治療するためにいくらでも協力はするが彼を女だと認めることはできないというもの。それに関してもドメインらは「何故彼がトランスだと肯定してやらないんだ」と問いかけていた。なぜってそれは、我々はTGイズムを認めていないからだ。性違和は精神の病気でありカウンセリングなど治療が必要だと考えるからだ。本人の妄想を肯定することは本人のためにならないと思うからだ。そんなことも理解できないのか?

ドメインらTRAはTGイズムにドップリつかりすぎているせいで、自分らが一般のひとたちからどういうふうに見られているかを知らないのである。だからデイリーワイヤーによる描写が極端だとか誇張している風に見えるのだろう。そしてそれはDWがトランスフォーブだからだという結論だ。

考えが浅すぎる。


1 response to 左翼リベラルは右翼保守を理解してない、マット・ウォルシ批判を観て感じたこと

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