数日前に東中野の中華料理店が店先に「チャイナウィルス予防のため中国人お断り」と貼り紙をし、それをみた中国人ユーチューバーが腹を立てて店内に入って大声で店主を怒鳴りつけ、その様子をビデオにとってネットに掲載した。それを見た他の中国人ユーチューバーたちも便乗して店におしかけ嫌がらせを始めたので店主は店を一時休店してしまった。

それに同情した台湾人のネットユーザーたちが、中国人を近づけたくないなら香港独立を応援するメッセージや習近平を熊のプーさんに例えるメッセージなどを張ればいいよとアドバイスをしていた。

そして本日、なんと店主はこのアドバイスを受け、店先に習近平の顔をした熊のプーさんの絵を店先に貼った。これを観た例の中国人ユーチューバーはそのポスターの前で激怒のビデオを撮影してアップしたのだが、ここからがおもしろい。

中国では香港独立を応援したり、熊のプーさんの絵をネットに上げることが禁止されている。それで、中国ユーチューバーは店に抗議のつもりで動画を撮ったのだが、動画にプーさんの絵が写っていたため、中国ネットでは動画が削除されただけでなく、今度やったら彼のソーシャルメディアのアカウントはすべて永久凍結されると警告まで受けたというのだ!

おかげで店主に嫌がらせをして再生率を稼ごうとしていた他のユーチューバーたちも店に来れなくなってしまったのだ!何という妙案!

ところでもし動画に実際にプーさんの写真が写っていなかったとしても、そんな店に行ったというだけでアウトなんだそうだ。だから例え嫌がらせが目的でも中国人ユーチューバーは店内にはいったり店の前で大声あげたりすることさえできなくなったと言うわけである。素晴らしい!

私は「○○人入店お断り」という方針は全く好きではない。だが店主には誰を入れるかの判断は出来るべきだと思う。それにだ、中国では外国人お断りの店はいくらもある。「犬と日本人お断り」なんてサインもいくらもある。コロナ禍ではアフリカ系外国人をホテルから追い出したり、レストランでは白人の奥さんと一緒にきた中国人男性に奥さんだけ外で食事しろと命令したなんてこともあった。なので、中国人お断りと言われたからといって怒れた義理ではないのだ。


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