先日北海道のすすき野で、殺害された男性の首を持って帰るという猟奇的な殺人事件が起きた。しかし詳細が解ってくると犯人の動機は猟奇的なものではなく、殺人の動機の裏には痛ましい事実がることが解った。先ずはNHKニュース記事から。

今月2日、札幌の繁華街 ススキノのホテルの客室で頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件で、札幌市内に住む29歳の女の容疑者とその父親の2人が死体遺棄などの疑いで警察に逮捕されました。警察は今後、詳しいいきさつについて調べることにしています。

逮捕されたのは札幌市厚別区の職業不詳、田村瑠奈容疑者(29)と、父親で医師の田村修容疑者(59)の2人です。

警察によりますと、2人は今月1日の深夜から2日未明にかけて、札幌市中央区にあるホテルの客室で北海道 恵庭市の会社員、浦仁志さん(62)の頭部を切断し、持ち去ったなどとして死体遺棄や損壊などの疑いがもたれています。

犯人親子が逮捕される前から、この話は被害者の浦仁志の変態的性癖が話題になっていた。この男性は妻子もある一見普通の会社員だったが、週末など女装をして札幌の繁華街で女装イベントなどでも常連で界隈では結構名が知られていたようだ。殺された日もコロナ禍で中断されていた四年ぶりの女装イベントに出席し、色々なSNSに彼の女装姿の写真が上がっていた。

浦は前々から女装して界隈に現れ、女性に近づいたり女子トイレに入ろうとして店から出禁にされたりと色々問題を起こしていたらしい。犯人の瑠奈の祖父によれば、浦は女装姿で瑠奈に近づき油断させ強姦に及んだという。そしてその後も浦は瑠奈に交際を迫り、強姦時に撮影した写真を使って瑠奈をゆすっていたという。これが本当のことならこんな男殺されて当たり前だ。

さて、私が興味深く思ったのは、この事件に対するLGBT活動家たちの反応である。私がツイッターでよくお見掛けするトランスジェンダー活動家の畑野トマトさんなどがいい例だ。

トマトさん:札幌の殺人事件のニュースをネタに、どうにかして差別ネタにつなげられないかと奮闘している人が大勢いますが…。対象者がトランスジェンダーであるかどうかなどは、個々の事象においてはどうでも良いことであり、その人が犯罪をおかしたのかどうか?という話だけで、その犯罪は集団には関係無いのです。最初から「ホラ!○○はやっぱり悪い奴がいる!」といった言説にのせて、その集団全てを排除しようとすること自体が差別だ!と何度言えばわかるのか?本当に、KKKなどが「黒人が○○をした!」などと言って黒人差別を正当化するのと全く同じロジック…。個は集団の代表になりません。

牟田和恵@peurekaさん:純粋にアカデミックな疑問なんですが、トランスジェンダーを広く定義(あるいは定義することが差別だと)しておられる高井 能川小宮先生はじめの先生方は、今回の札幌の事件についてどう考えておられるんでしょうか? 被害者は犯罪目的のただの女装者でトランスではないと片付けていいんでしょうか?

トマトさん:どう考えるとかってアカデミックな人たちってその程度のことも解らないの?個別の犯罪があったからといって、それをクラスターとして考えるとかって「差別」以外の何物でものでも無いでしょ?個別の事象を持って、クラスターの排除をもくろむのは差別ですよ。

トマトさんが言うように、浦が実際にトランスジェンダーだったかどうかはどうでもいい。問題なのはこの男が女装をして周りの人間を、特に容疑者の瑠奈を含めて女性達を、油断させたということにある。浦の写真をいくつか観る限り、彼は女性には見えない。本来なら彼は単なる女装変態男として警戒されるべき人間だったはずだが、昨今トマトさんのような人活動家が、トランスジェンダーを犯罪者扱いするなと騒いで、トランス自認する男性を女性空間に入れないのは差別だの排除だの言って、警戒する女性達を悪者扱いしてきたことを忘れてはいけない。いまさら犯人が唯の女装犯罪男かトランスジェンダーかはどうでもいいなどと無責任なことを言ってもらいたくない。

もちろん個は全体の代表とは言えない。トマトさんがいくらトランスジェンダーの代表面をしてみても、彼がトランス全てを代弁しているわけではないのは明らかだ。しかし、それを認めるなら、トランスジェンダーにも性犯罪者は居ると認めてはどうなのだ?しかも諸外国の統計からトランスを自認する男性の性犯罪率は一般男性に比べて3倍も多いのである。そうした事実を無視して、あたかもトランスジョセーは女性にとって危険ではないかのように言うのは女性の安全とプライバシーを無視した女性蔑視である。

我々は最初からトランスジェンダーを差別すべきだと言っているのではなく、女装して女性に近づく男には女性は警戒心を解いてはいけないと言っているのだ。その男がトランス自認であろうとただの女装変態男であろうと関係ない。男はみんな狼よという心がけを忘れてはいけないのだ。そうすることは誰に対する差別でもない。

ところで黒人の話がでたので言わせてもらう。黒人の犯罪率が他の人種よりもずっと高いことは統計上の事実である。しかも黒人による東洋人を狙った犯罪は近年激増している。特にカリフォルニアのように黒人の居住区と東洋人のそれが被る場合、東洋人が黒人による加害の被害になる可能性は非常に高いのだ。毎日のように黒人男性が東洋人女性(特にお年寄り)を通りざまに殴るビデオが出回っていても、個は全体を代表しないからと言って、東洋人に黒人を警戒するのは差別だと言い張るのか?

悪いが私は自分の身を守ることの方が先決だ。もし向こうから目つきの悪い黒人が近づいてきたら、さっさと道を渡るか、建物や柱などを間にはさんでその人の手の届く場所ですれ違わないように十分な警戒をする。用心に越したことはないからだ。

追記:以前にトランスジェンダーとなりすまし犯罪者との区別はどうつけるのかという質問に対して、小山エミなどは、その区別は簡単だ、犯罪を犯した人間が犯罪者だ。と言っていた。だがこれは正しくない。何故なら、犯罪を犯した人間が犯罪者であることは確かだが、その犯罪者がただのなりすましなのか、それとも本物のトランスジェンダーなのかは本人以外の誰にもわからないからだ。


2 responses to トランスの犯罪をなかったことにしたいトランス活動家の詭弁

よもぎねこ9 months ago

>個は集団の代表になりません。

 これはその通りです。
 だったらトランスジェンダーを嫌悪する人がいても、それはそういう人がいると言うだけで、その人達が日本人や日本社会を代表しているわけではありません。
 欧米ではトランスジェンダーや同性愛者へのリンチ殺人が起きていますが、それはそういう人達がいると言うだけで、それが欧米社会や欧米人を代表するわけではないと言う事になります。
 だからこのような犯罪が幾ら起きても、欧米で差別がある事にはならないし、そのような犯罪の存在について、欧米人や欧米社会を非難するのは差別です。

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    苺畑カカシ9 months ago

    そうなんです。だからトランスジェンダーにも良い人もいれば悪い人もいると認めればいいのに、悪い人が出てくると、その人はトランスではないと言い出す人がいる。とまとさんは、犯罪を犯すトランスに関する記事を書いてる人を責めるのではなく、トランスジェンダーの名前を汚している人たちを責めるべきなのです。

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