February 6, 2017

リベラル思想を守れるのは保守派だけ? え、何それ?

先日カカシは最近の民主党は左翼過激派とリベラル派に分かれつつあるという話をしたが、バリバリのベラルでゲイ活動家でネットでトークショーの司会もしているデイブ・ルービンが今の左翼にはリベラルの居場所はないとビデオメッセージで語っている。ルービンはかねてからリベラルの割りには賢い人で、物の解ったひとだなと私は思っていた。彼のことはマイロ・イヤナポリスをインタビューしていたことで知ったのだが、リベラルにしておくには惜しい男だとかねがね思っていたのだ。

この間もルービンと旧フェミニストのクリスティーナ・ホフ・ソマーズと哲学者のピーター・ボゴシアン教授の講演がアンティファ過激派テロリストによって妨害されそうになったという話をしたばかり。ルービンはゲイ、ソマーズはフェミニスト、しかも二人ともユダヤ系なのにナチとか言って講演を邪魔されるというのも最近の左翼がこれまでのリベラルとは全く相反するものになってきている証拠。

さて、ではルービンのビデオメッセージを簡単に概訳させてもらおう。

最近の左翼を後退派左翼とぶ人が増えた。私自身は旧リベラル思想を信じているが、最近の左翼はリベラルでもなければ革新派でもない。彼らの考えは後退のみである。このように「後退派」としっかりしたレベルを張るのも彼らの思想を理解するうえには必要なことだ。

後退派左翼は今勢力を増しているように見える。しかし最近になってやっと、新しい思想に寛大なリベラルたちが団結できるようになった。トランプが好き嫌いに関わらずトランプの勝利はアイデンティティーポリティクスへの断固たる拒絶であった。後退派左翼を打ち倒すためには元来のリベラル思想の真髄にある言論の自由、個人の人権、そして人類の自由を取り戻す必要がある。今日の西洋文化の基盤への最大の脅威は後退派左翼なのだ。

後退派左翼はトランプを悪者に仕立て上げ暴力を正当化している。彼らはアイデンティティーポリティクスに基盤を置く。人々の変えようのない人種だの性別だのを元に誰が一番道徳的に崇高かを決めているのだ。この被害者オリンピックによって一番差別の被害を受けているとされるグループが絶対的に道徳優先権を持ち、被害が少ないとされるグループ弾圧の権限を主張する。 たとえばブラックライブスマター(BLM)がゲイパレードで抗議したり、大学のLGBTQ委員会が白人ゲイ男性を疎外したり、妊娠人口中絶反対の女性たちが女性行進から参加を拒否さえるといったように。この後退的考えは左翼が決め付ける各少数派団体のステレオタイプにきちんとはまらない個人を拒絶し沈黙させ断固弾圧する。

左翼に迎合しないこれらのリベラル達を勇敢と賞賛するのはなんと右翼という信じられない状況が生じているのだ。.

アメリカの左翼(レフト)に私に残された(レフト)ものはない。私は今でもリベラルだ。同性婚や妊娠人工中絶の合法やマリワナ合法などのリベラル政策を支持している。

だが、私は被害者オリンピックには反対する。安全地帯だの引き金警告だのにも反対だ。自分と反対する人を偏狭者とか人種差別者とか決め付けるのにも反対だ。自分の意見に挑戦する様々な意見に耳を傾け、それらの意見と討論することが必要な大学という場では特にそうだ。

自分は州の権利を尊重し憲法を守り人々が自由に生きられるよう限られた政府を支持する。今やこうした自分のリベラル思想を守ることが保守派の立場になってしまった。 他の保守派評論家たちも自分たちはリベラルだから保守派になったと言っている。自分が一番大事にしている言論の自由は個人の自由のための限定政府、という考えは今や左翼とは全くかけ離れた思想となってしまった。

若い時はバリバリ左翼リベラルでも年と共に保守派になる人というのは結構居るが、ルービンのように過激派のやり方に嫌気が差して保守派に惹かれるという人も最近めっきり増えたのではないだろうか。

February 6, 2017, 現時間 7:52 PM

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