ドイツ東部、ナンミンによる男性殺害に立ち上がった一般市民を「極右翼」や「ネオナチ」と報道する世界のフェイクニュース

もう一週間くらい前になるが、ドイツ東部のケメネッツという町で35歳のドイツ人男性がシリア人とイラク人の二人組に殺害されるという事件が起きた。これに対して地元市民が追悼の意味も込めて最初は100人ぐらいが集まって集会を開いていたが、翌日になるとその数は数百になり、日を重ねるにつれて数千人に膨れ上がり、一週間後の昨日はすでに一万人の抗議者が集まりデモ行進は止む気配をみせない。

これに対してカウンターデモと称し、いつも通り左翼ファシスト暴力団「アンティファ」の連中が数百人やってきて小競り合いが起き負傷者や逮捕者が数人出た。「アンティファ」はドイツで生まれた極左翼ファシスト暴力団で、奴らの手口はそれこそナチスのブラウンシャツと同じで、アメリカ支部よりずっと暴力的である。

地元民は似非ナンミンによる度重なる犯罪に堪忍袋の緒が切れたという状態で集まっているのだが、ドイツのメディアは定番通り、デモをやっているのは「極右翼」や「ネオナチ」だと言い張る。日本のメディアも自分らで取材もせず、現場に行って市民の声を聴くでもなく、ドイツ大本営放送の受け売りを報道している。

「難民が独男性を刺殺 ネオナチデモが激化」--毎日新聞
「ドイツ東部で極右デモ激化、移民めぐる緊張浮彫り、メルケル首相決断から3年」ーー産経ニュース
「ドイツで極右が大規模集会、『カウンター』とにらみ合い殺人事件に反発」--ライブドア
毎日新聞の記事から読んでみよう。

事件は8月26日午前3時ごろ、ケムニッツ繁華街で発生。家具職人のキューバ系ドイツ人男性(35)が男2人組と口論となった末、刃物で刺された。男性は搬送先の病院で死亡、一緒にいた友人2人も負傷した。 地元警察はイラク人の男(22)とシリア人の男(23)を拘束。独紙ビルトによると、イラク人は2016年、難民申請をしたブルガリアに強制送還されることになったが、実施されずに、ドイツ国内で傷害や覚醒剤所持事件も起こしていた。 ケムニッツがある東部ザクセン州は移民受け入れの経験がほとんどない旧東独州で、ネオナチや反イスラム運動の拠点として知られている。事件後、数千人規模のネオナチ支持者が集まり「(難民でなく)我々が国民だ」などと叫び、法律で禁止されているナチス式敬礼を繰り返した。 事件翌日の27日には暴徒化した一部デモ隊が外国人を暴行する事件も発生。国政最大野党で反イスラムを掲げる「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント党首は独公共放送で「ナチ式敬礼は正しくないが、人々が怒るのは当然」と述べ、メルケル首相の難民受け入れ政策を事件と関連付けて批判した。

私が観た多くの映像では、抗議者たちがナチス敬礼をしているものなど一つもなかった。無論ビデオはどうにでも編集できるのでビデオ掲載者が敬礼部分を削除した可能性はある。だが、左翼メディアにそんなアジェンダはない。もし人々が本当にそんなことを繰り返していたのなら、何故フェイクニュースはその場面を大々的に第一面の写真で公開しないのだ?私が観た写真のなかで白人男性が片腕を振り上げているものはあったが、それは単にこぶしを振り上げていたのであり、およそナチス敬礼の手を伸ばすものではなかった。

ドイツ在住のフリージャーナリストという熊谷徹(@ToruKumagai)のこのツイートは非常に面白い。強調はカカシ。

ケムニッツ事件で驚かされるのは、ネオナチの動員力。警察はネオナチが千人しか集まらないと見て、警察官を600人しか投入しなかった。ところがネオナチはツイッターで他の町からも同志を招集。6000人の極右がケムニッツで行進し、一部が外国人狩りを行った。

集まった人間がすべてネオナチだと思うからこういう不思議な感想が出てくるのだ。ドイツ在住でも地元民に直接インタビューにも出向かないで、ドイツ大本営放送のプロパガンダをそのままツイートしているなんて、よくもそれで恥かしくもなくジャーナリストだなどと名乗れるものだ。

この市はドイツでも保守派が多く先の選挙でも25%がメルケルの無制限移民政策に反対しているドイツの選択肢党AfDを支持したという。AfDはネオナチではない。私が観た限り、ごく普通の人たちがナンミンに殺された被害者の写真を掲げて行進していたり、嘘ばかり報道するリポーターの回りを囲んで何故真実を報道しないんだと詰め寄ったりしているものだった。下記はイギリスの体当たりジャーナリスト、ケイティ・ホプキンスのツイッターより。

これがネオナチの集まりに見えるかどうかは、読者諸氏の判断に任せよう。


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スエーデンが世界一幸せな国というイメージは本物だったのだろうか?

非常に長い間、スエーデンは世界でもっとも幸せな国だというイメージがあった。それというのもスエーデンは「揺り籠から墓場まで」福祉が整っていて、国が国民の面倒を一生見てくれるすばらしい国で、犯罪もほとんど起きない平和で豊かな国というのがスエーデンの売り物だったからだ。しかし、社会福祉が行き届いている国が必ずしも幸せな国とは言えない。いや、社会福祉が行き届くということは、それなりに税金も高いし、犯罪が少ないというのも、個人の生活を規制する法律が厳しいからともいえる。それでも人口が少なく、単一民族であるうちは国家は機能する。たとえ政府がかなりの独裁政権だったとしても、国民が政府の方針に概ね同意している場合には国民は政府の理不尽さになど気が付かない。だが、国内に異文化の移民が増え、人々の考えが多種多様になってきたらどうなるのか?政府の方針が多くの国民の意志に反する方向に向かった場合にはどうなるのか?

そうなって初めて、スエーデンの国民はスエーデンが平和で豊かな国というのが幻想だったことを知ったのである。

デイリーコーラーのこの記事によると、先日スエーデンの公共放送Sveriges Television (SVT)がスエーデンで強姦及び強姦未遂で有罪となった犯人の58%が外国出身者であるという調査結果を発表した。また、犯人と被害者に面識がなかった場合のみを見ると、犯人が外国人である率はずっと高く、10人中8人は外国人であり、そのうちの4人までがスエーデンに来てまだ1~2年という統計が出ている。有罪となった半数以上はヨーロッパ以外の場所で生まれており、40%が中東及びアフリカ出身者だった。これが傷害になると127件のうち97件がヨーロッパ外出身者たちによるものだった。

これまで多くの人たちがスエーデンの犯罪率の急増は国による無責任な移民政策が原因だと指摘していたことが証明されたのである。同時に犯罪率の増加と移民とは無関係と言っていた政府が嘘をついていたことも。

これに関して英国のBBCが、スエーデンは本当にパラダイスだったのだろうかというニュース特集をしていた、そのBBCのドキュメンタリーはこちら。イギリスも他国の批判をしている余裕はない。スエーデンの間違いから学んで早急に自国の移民政策を見直すべきだろう。

ところでツイッターで何故今頃スエーデンメディアがこのリポートについて報道したのだろうと書いたところ、スエーデンメディアが報道したというより、調査したのは民間企業だと答えた人が居た、誰が調査したにしろ公共放送が報道したということに意義がある。スエーデンはいつまでも真実を隠しておくことが出来なくなったのだから。


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