今回の話はイスラエルがガザをどうすべきかという話ではなく、現在欧米諸国で起きている反ユダヤ思想の根底について考えてみたい。

昨晩私は数人の反ユダヤ主義者にXで絡まれた。彼等は自分らのあからさまな人種差別意識を隠すために、自分らが批判しているのはイスラエル政府でありシオニズムだと主張していた。しかし、こういう人達と話をしていくと、実はそれは嘘で彼等の意識の根底には根深いユダヤ人嫌悪があることが解ってくる。

何故私がそう思うのかというと、彼等は10月7日のハマスによるイスラエル人大虐殺を過小評価し、「テロは悪いだが、、」と言ってイスラエルがパレスチナを散々虐待してきたのだからテロをされてもしょうがないとか言い出す。そしてイスラエルがハマス退治に始めた戦争に関しても「やり過ぎだ」「今すぐ停戦しろ」と言いながら、ハマスの執拗なロケット弾攻撃を批判せず、ハマスに人質を早く返せとも言わない。

そしてもちろんイスラエル殲滅を意味する「川から海へ、パレスチナ解放」と平気でわめくのだ。

イスラエル国家を殲滅すべき、ユダヤ人は祖国をもつべきという思想のシオニズムを否定しておいてユダヤ人差別をしてるわけじゃないなんて良く言えると思う。日本人に日本と言う祖国を近隣諸国に明け渡して流浪の民となれといいながら「別に日本人が嫌いなわけじゃない」などと言って納得する日本人がいるか?

彼等は欧米諸国で起きているユダヤ人差別運動はイスラエルの方針への抗議だと言う。だからイスラエルが戦争をやめれば反ユダヤ思想も収まるというのだ。いや、もし彼等がそれを信じているとしたらお人よしにもほどがある。今イスラエルに戦争をやめろというのはイスラエルに自滅しろと言っているのと同じだ。それを言いながらユダヤ人差別をしていないって?イスラエルは国際社会に良く思われるために自殺する義理はない。

欧米諸国で起きている反ユダヤ運動の根底にあるのはイスラエル批判ではなくユダヤ人憎悪である。そしてその原動力はヨーロッパのキリスト教徒が持っていたユダヤ教徒差別意識ではなく、ここ2~3十年欧米諸国が低賃金労働者として無差別に受け入れて来たイスラム教徒たちである。彼等はイスラエルとハマスの戦争を口実に自分らの反ユダヤ及びキリスト教徒への憎悪を誇示し、地元の欧米人を威嚇しているのだ。彼等の目的はイスラエルの方針を変えることではなく、欧米をイスラム教が乗っ取りことにある。だからモスリム過激派と一緒になって「クィアーとしてパレスチナを支持する」なんてことをやってる馬鹿どもは、地元でモスリムが権力を持ったら、次は自分らが標的になるのだということをまるで解っていない。

もしこの戦争がレバノンによる西岸パレスチナ自治区への侵攻だったら欧米のモスリムは抗議しただろうか?するわけがない。シリアのアサド政権が何十万というアラブ人を虐殺した時も、中国のウイグル人が民族浄化を受けているいまですらも、彼等がシリアや中国に対して抗議したことなど一度もないからだ。この戦争がアラブ人同士の戦争ならモスリムはどちらが勝とうと興味がない。どんな非人道的な虐殺が起きていようと声を上げない。

だからイスラエルが方針を変えればユダヤ人差別がなくなるなんて考えは完全にナンセンスなのだ。

日本も油断できない

日本でも極左翼の緑の党の連中が、連日イスラエル大使館の前でユダヤ人差別運動を行っている。そのデモに混じって明らかなアラブ系男性達がいる。すでに日本でもクルド人移民による様々な犯罪行為が問題になっているが、今後もイスラム圏からの移民はどんどん増えるものと思われる。覚えておかなければならないのは、モスリムが嫌いなのはユダヤ教徒だけではない。彼等は非モスリムを同等の人間とは思っていないのだ。日本にはユダヤ教徒などほとんどいないから問題にならないなどと思っていると、寺院や神社への攻撃が起きるのは時間の問題だ。

モスリム抗議者の攻撃対象がユダヤ教徒だけでないことは、ここ数日のパレスチナ支持者らによる北米での暴力行為をみていればわかる。先日もニューヨークでは伝統的な大型クリスマスツリーの点灯式をパレスチナ支持者たちが妨害し、機動隊が出動するなどして大騒ぎになった。せっかくクリスマスツリーを観ようと各地から集まってきた人々の夜が台無しになった。

カナダのショッピングモールではサンタクロースにプレゼントのお願いをする家族連れでにぎわう場所で「パレスチナ解放」を怒鳴り散らす暴徒らが子供達を恐怖に陥れた。クリスマスとイスラエルの戦争とどういう関係があるというのだ?キリスト教徒に嫌がらせして何が変わるというのだ?

カリフォルニアでもパレスチナ支持者らが高速道路を塞いで座り込みをし、クリスマスシーズンで大混雑する交通がさらに渋滞して悲惨なことになった。特におとといのロサンゼルス空港付近での座り込みは、多くの旅行客の移動を邪魔し大混乱が起きた。今の時期クリスマス休暇で帰省する人も多い。久しぶりに家族に会いに行く人もいるだろうし、長年計画していた海外旅行を楽しもうという人もいるだろう。病院に急ぐ救急車もあっただろう。こうやってイスラエルとは無関係のアメリカ人の生活を邪魔することがイスラエル政府の方針とどんな関係があるというのだ?

モスリム移民の数が増えれば日本でも必ずや起きる。モスリム住民の多い地域では除夜の鐘が禁止されたり、初詣が阻止されたり、なんてことが起きかねない。彼等は数を増すにすれ横暴になるから。

イスラエルの方針変更でユダヤ人差別はなくならない

欧米諸国や日本の一部で起きている反ユダヤ運動はイスラエルとハマスの戦争ではない。この戦争はユダヤ人叩きを公にするための単なる口実だ。例えイスラエルと言う国がこの世から消えてもユダヤ人差別はなくならない。同時にモスリムによるキリスト教及び異教徒への差別もなくならない。彼等は憎しみを原動力に生きる人々だからだ。

だから日本のお花畑さんたちが、これがイスラエルの問題だと思ってるなら、もっと真剣に足元を見た方がいい。モスリムによる侵略はすでに始まっているのだ。


2 responses to イスラエル批判はユダヤ人差別が根底にある、その逆ではない

苺畑カカシ4 months ago

https://israeru.jp/standwithisrael/10-lies-in-gaza-related-news01
【対談】ガザ関連報道にまつわる10の嘘(前編)

ReplyEdit
苺畑カカシ4 months ago

今日もXでイスラエル憎悪について話をしていた人に、イスラエルがなくなればユダヤ人差別もなくなるとバカみたいなことを書いてる人がいた。ユダヤ人差別はイスラエル建国の何百年も前からあるのに。だからこそイスラエルという国ができたのに。本当に馬鹿だな。

ReplyEdit

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *