先日の金曜日、久しぶりに主人と一緒に近所のカフェのハッピーアワーに行った。ハッピーアワーというのはバーやレストランなどが、仕事帰りの会社員を対象に、ちょっと軽くお酒を飲んでおつまみが食べられるように、お酒やおつまみの値段をその時間帯だけ割安にすることをいう。少食な人間なら割安のビールを飲んでちょっとしたおつまみを食べるだけでも十分夕飯になるので、私は出張してるときなどはホテル近くの歩いていけるパブなどでよく利用した。

主人と私が行きつけのカフェは、ハッピーアワーに割安のハンバーガー、フレンチフライ、ビールのセットで10ドル程度というのがあるので、それを狙って時々行っていたのだ。ところが金曜日の夜にバーガーを食べていたら、馴染みのバーテン嬢が「もうこれでここへ来るのは最後?」と聞く。「え?なんで、また来るよ」と答えると、「日曜日で閉店するのよ、表のサイン見なかった?」という。なんでもバーテン嬢も二週間前にその話をきいたばっかりで、突然のことに従業員は皆ショックを受けているという。

確かにロックダウンによって一年半も休店を無理強いされた挙句、やっと再開店出来たとおもったらこのインフレ。お客さんたちも食べ物の値上がりにひーひー言っており、なかなかレストランになど足を運べない。それで結局店の経営は傾き、店は売りに出されたようだ。

バイデン政権になって以来、何もかも値段が上がり、特にガソリンの高騰は我々庶民にとって非常な痛手である。最近はスーパーに言ってもたった二人分の食料を一週間分くらい買うだけで日本円で一万円以内で済むことなどない。それでも昔みたいにレジ袋をいくつも買ってるわけではないのだ。家族の多い家庭などいったいどうしているのだろうか?

閉店といえば、私が30年近く通っていた運動ジムも先日閉まってしまった。ここも先のレストランと同じようにロックダウン中一年以上も閉鎖させられており、再開した後も経営不振で破産宣告をしていたことは聞いていたが、いよいよ閉店すると知って悲しくなった。我々はこのジムの建物が建設中に高い入会金を払って入会した。しかし早期会員だったおかげで、その時の会費が全く値上げされずに30年近くも同じ4500円相当だった、しかも夫婦二人で!実は主人も私も年を取り、ジムに通う体力もなくなってきたことでもあり、そろそろやめようかという話をしているところだったのだが、結局こちらから辞めなくても、辞めざる負えない状況となってしまった。思えば我々はこのジムの創設ともに会員となり、このジムの閉店まで見届けたということになる。

主人はもうとっくの昔に隠居状態で、私もそろそろ引退を考えているが、今のようなインフレでは年金だけで暮らしていくなど先ず無理だろう。となると、ともかく共和党の大統領が復活して景気が良くなるまでは、なんとか仕事にしがみついて頑張る他はないのかもしれない。本当に不況になるにもタイミングが悪すぎる。

というわけでインフレの波をもろにかぶっている苺畑夫婦であった。


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