韓国の慰安婦というキーワードで色々ネットサーフしてたら、1996年にアメリカのPBS(公共テレビ)のPOVという番組で放映された「ウーマンアウトサイド」という記録映画を発見した。これは過去50年間(1996年当時)に渡ってアメリカ軍の基地村でアメリカ軍兵相手に売春を行なってきた韓国人女性たちの悲劇を描いたドキュメンタリーフィルムだ。公開されたのが1996年ということもあって、旧日本軍による慰安婦問題には全く触れていないのが興味深い。製作はJ.T. オーりン・タカギとヒージュン・パーク(Orinne Takagi and Hye Jung Park)で、名前だけで判断すると、日系男性と韓国人女性のパートナーによるものらしい。
POVはかなり左翼リベラル傾向の番組で、この番組の目的はアメリカ軍及びアメリカ政府への攻撃が主である。しかしながら、そのなかで、長年米兵相手に売春を行なわざる終えなかった、そして今でも行なっている韓国人女性たちの悲劇がひしひしと伝わってくる。残念ながら日本語の字幕はないのだが、韓国語か英語のわかる人は下記へ行ってぜひごらんになることをお薦めする。ユーチューブでは4つに分かれているが、第一部はこちら。

この作品のなかで、何人かの売春婦や過去に売春婦だった女性たちへのインタビューがある。製作者のパークによると、インタビューに応じてくれる人を見つけるのは難しかったという。特にそのなかの一人、ヤン・ヒュアン・キム(Yang Hyang Kim)さんの話は、これまで聞かされた旧日本軍慰安婦だったという人の話とそっくりである。
貧乏な田舎に育ったキムさんは、生計を立てるために都会に出てコーヒーショップのウエイトレスの仕事に応募したが、行ってみるとそこはナイトクラブ。店主はキムさんを彼女の意思に反して何日か監禁した後、別の場所に連れて行き、彼女を売春宿に売り飛ばしたという。当時17歳とかで生娘だった彼女は客のGIに強姦された。それが彼女の売春婦としての人生の始まり。
その後、アメリカから来た学生が彼女を6千ドルで見受けし、キムさんは実家に帰ったが。元売春婦ということで実家でも隣近所でも差別され、いたたまれなくなって再び米軍基地村に舞い戻った。そこで出会ったアメリカ兵と結婚してノースカロライナに移住したが、夫の暴力に悩まされ、離婚した子供は夫に取られてしまった。
三度韓国の基地村に帰って売春婦にもどったキムさん。今度はやさしい米兵と出会って結婚して妊娠。今(1996年現在)は夫の勤務先のハワイで平穏な毎日を送っている。彼女は幸運な方だ。
番組の中では、GIと結婚してアメリカに移住したものの、夫の暴力に耐え切れずに二人の幼子を連れてアメリカの繁華街で働いていた女性が、子供をホテルに残したまま働きに出て、帰ってきたらたんすの下敷きになって子供が死んでいた事件で殺人罪に問われた女性の話や、韓国繁華街で米兵に惨殺された韓国人女性の話なども紹介されている。
娼婦たちは韓国でのつらい仕事から逃れるためにアメリカ兵と結婚してアメリカに渡ってくることが少なくないが、そんな結婚の80%以上は離婚に終わるという。外国で教養もなく手に職もない女が出来ることは、結局アメリカの繁華街でアメリカ兵相手に怪しげな仕事をすることくらいだ。結局ひとつの苦労を別の苦労に置き換えるだけ。
しかし、こうやってアメリカに来て、なんとかアメリカ国籍を取得すると、彼女たちはそのつてを使って親兄弟親戚をアメリカに呼び出す。こういう女性たちを売春婦といって馬鹿にしている現在の韓国人移民も、もとを正せばこういう女性が家族に居てくれたから今の自分らの生活があることが珍しくない。
米軍基地村は韓国人は入れない。米軍兵だけが利用することの出来る繁華街。売春は韓国では一応違法だし、そういう店を利用することは米軍の規則には違反する。だが、それは表向きの話。こういう場所が存在していることは事実であり、こういう場所で働く女性たちが、自分らの意思でそこに居るにせよ、騙されたり、誘拐されてつれてこられたり、暴力を使って売春を強制されたりしているという事実を、韓国政府も米軍も見てみぬ振りをしているのだ。それが1953年から今も70年近くも続いているのである。
私が何度も、旧日本具の経営していた慰安所に女衒に騙されたり誘拐されてきた女たちが混じっていたことは間違いなく、それを旧日本軍が見てみぬ振りをしていたこともあっただろうと書いて来たのは、今現在のアメリカ軍の基地村を見ていれば想像に難くないからである。
現在のアメリカ政府ですらこんな状態なのに、国内でも身売りなど合法だった時代の旧日本の軍隊が、韓国人娼婦らの身元になど興味がなかったとしても少しもおかしくないと私は思う。
ただ、繰り返すが、だからといって現在の日本政府は韓国にも当時慰安婦だった人々にも謝罪する言われはない。いつまでもアメリカ各地に慰安婦像など建てられて悪者扱いされる筋合いもない。
もしも、慰安婦像を建てまくっている韓国系アメリカ人の市民団体が、慰安婦のことや人権問題や、人身売買について本当に興味があるのであれば、現在も続いている韓国人娼婦たちの救済に勤めるべきであり、今でも韓国にある基地村や、アメリカ国内の基地付近の繁華街で働く韓国人女性や他の外国人女性らの売春の事実について、真っ向から向き合うべきである。


3 responses to ウーマンアウトサイド、過去50年にわたり米軍に尽くした韓国売春婦たちの悲劇を描いた記録映画

ちび・むぎ・みみ・はな5 years ago

前にも匿名でコメントしたが,
日本の慰安婦制度と米国(あるいは日本以外)の
慰安婦制度を同一レベルで比較するのはおかしいと思う.
日本の慰安婦は基本的に日本人であるのに対し,
米国は現地政府に慰安婦の確保を要求する.
その結果, 慰安婦に対する考え方が違ってくる.
日本軍を相手にした慰安婦の住居は軍の外部であり
保護の対象ではあっても強制の対象ではない.
日本軍を相手にする慰安所では本人の取り分が
明確に公表されていて, しかも高給である.
慰安婦には借金による経済的制約はあったにしても,
基本的に日本人としての法律的保護があった.
休み等の福利厚生は日本人に合わせてある.
朝鮮人は日本人であったし, 現地採用で
あったとしても, 日本人は彼女等を
日本人待遇で扱っている. 勿論, 給与は
現地の経済状況に合わせざるを得ない.
対して, 米軍を相手とする慰安所は
相手政府が適切に運営しているという前提があるため,
米軍はその適切な運営への責任はなく,
慰安婦の法律的保護の責任は現地政府が全て負う.
韓国における慰安所はこの形で運営されていたため,
韓国政府の人権意識の下で慰安婦は働いていた.
韓国政府の人権意識が如何なるものかは議論する必要もない.
従って, 韓国における慰安所の悲惨さを見て
戦時中の日本軍を対象とした慰安所の悲惨さを
想像するのは基本的に間違っている.

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苺畑カカシ5 years ago

何度も繰り返して言いますが、旧日本軍が慰安婦たちをどう扱っていたかということは問題ではないのです。それは過ぎたことで、今更どうだったこうだったといってみても意味がありません。
問題なのは、今起きている問題をどう解決するのかということですよ。
現在存在している慰安婦たちを人道的に扱っていない国が、他国を批判する権利などないでしょう。
私が言いたいのはそこですよ。
ただ、日本国内でも売春は合法でしたし、人身売買も合法同然だった時代に、売られた女たちが人道的に扱われていたと考えるのはちょっとナイーブ過ぎると思います。日本人が他国より民度が高かったとしても、たかが売女をそれほど優遇したとは思えません。ま、韓国よりはましだったのかもしれませんけどね。

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ちび・むぎ・みみ・はな5 years ago

人身売買は大正時代から日本では明確に犯罪であった.
貧乏な家の娘が「売られる」と言うのは
家族と本人に金を前借りして働くことについての
了解があったことを言っているに過ぎない.
現在でも, 借金のために水商売をする女性は世界中
どこにでもいる. それを人身売買とは言わないし,
強制がない限りは政府も取り締まれない.
「たかが売女をそれほど優遇したとは」と書かれてしまうと
慰安所経営でそれなりに苦労した軍の担当者に申し訳ない気がする.
私が問題にしたいのは, 貴方のどうせどこでも同じだという
醒めた視線である. 私も過去には同様に考えていた. しかし,
各々の部所でできる限りのことをしながら, 戦後は戦時犯罪者
と言う名前でまともな裁判もなく連合軍によって殺された多く
の日本人の無念を思えば, その様には言えない.
実際にはどこでも同じだとは言えないのである.
人身売買を世界に先駆けて禁止した日本に住む限りは
そう言わねばならない. 特に欧米に対しては.

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