なにが地球温暖化なんだあ〜、と叫びたくなるほど今年の東ヨーロッパはものすごい寒波に見舞われている。そしてなんとイタリアのローマでは26年ぶりの降雪。 今年の冬はヨーロッパにとって非常に厳しいものとなった。
リンクのサイトでは、雪のローマの写真及びヨーロッパ各地の様子が沢山掲載されているので、是非参照されたし。
ヨーロッパですでに150人の凍死者を出している今年の寒波。イタリアのアルプスではすでに零下22度(摂氏)という寒さ。ウクライナやセルビアではなんと零下36度。
セルビアでは少なくとも1万1千人の村人が豪雪と吹雪で道路が塞がれたため、完全な孤立状態にあるという。なかでも最悪な状態にあるのがセルビア南東のSijenicaという町。なんと26日間の豪雪で除雪車の燃料に使うディーゼルの在庫が底をつく状態だとか。
ウクライナでは昨晩一晩で38人の死者を出しており、これで先週一週間の死者総計101名。凍傷や冷体温症などで病院で治療を受けた人の数は1200人を超えるという。小中学校や大学は全部閉鎖。全国で3000人近くが暖房と食料を求めて避難所に集まっている。
ウクライナ以外でも東ヨーロッパの数々の村々で積雪や吹雪に道を塞がれ外部から孤立している住宅街がいくつもある。
英国でもリンカシャー(Lincolnshire)では6cmの降雪。ノフォークとサフォークも雪でまっしろ。ロンドンでは噴水が凍り付く等さむ〜い冬となっている。
一方アメリカのアラスカ州も過去何十年で最高の寒さに見舞われている。
フェアバンクス市では明け方の気温なんと零下46度(摂氏)。フェアバンクス市民は寒い冬に慣れているとはいえ、通常の冬はせいぜい零下26度程度。これは1933年の記録的低温の零下50度に次ぐ寒さ。もしも深い氷霧がなかったら、その記録も破られていただろうと気象学者のブライアン・エドワーズ博士は語る。
フェアバンクス市で気温が零下45度に下がったのは2006年の1月27日が最後で、今年のように二日続けて零下45度というのは1999年12月以来始めてだ。同市では零下40度以下の日がすでに15日間も続いており、こんなことは1972年の40日間の記録以来である。
このままいくと今年の冬は過去でもっとも寒い上位10位以内の冬になる可能性が強くなってきた。


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