ニューヨークではここ何週間かに渡って豪雪に見舞われているが、除雪作業が非常な遅れをとっているため、市民は身動きが取れない状態にある。何日か前に病院へ行かれずに自宅で出産を余儀なくされた若い女性が呼んだ救急車が積雪に邪魔され、ブルックリン市のクラウンハイツ町に住む女性のアパートに付くまでに9時間もかかり、新生児が死亡するという事故まで起きた。クラウンハイツでは全く除雪が進んでいなかった。
その他にも救急車が雪で通れずに出動が遅れて子供と老人が瀕死状態にあるなど、除雪遅延による被害が多く出ている。
大雪は天災だから仕方ないといえばそうなのだが、実は、除雪作業の遅れは労働組合による故意な策略だったことが数日前、組合員の内部告発によって明らかになった。
ニューヨークポストによると、最近の予算削減に不満な衛生局の労働組合幹部は、市議会に影響力のある豊かな地域の除雪を故意に遅らせることにより地元市民からの苦情を誘発し、衛生局への予算増額を企んだというのである。
対象となったのはブルックリン市内のボローフパークやダイカーハイツなど、クイーン市ではミドルビレッジなどがある。これらの地域の住民は比較的裕福で政治的にもかなりな影響力を持つ。特に裕福で政治力の強いボローフパークは狙われ、三日以上も雪に埋もれたままの市民は大激怒である。
しかし、一般市民が雪に埋もれて大変な目にあっているというのに、労働組合の組長や政治家の家の回りの除雪は迅速に行われるよう、職員は上から命令されたと告白している。
ブルームバーグ市長は、元旦までには市内のどこの地域も少なくとも一回は除雪作業が行われると宣言したにも関わらず、多くの地区がまったく手つかずになっている。
調べによると、労働組合は予算削減が決まった当初から今年の冬の除雪作業を故意に遅らせる計画を立てていたという。

ボローフパークに住む55歳の男性「まったくひどいもんです。これで彼らの残業手当を払えって言うんですか?人が死んだかもしれないってのに。」

ミドルビレッジのペネロッピ通りに住む42歳の男性。「まったくがっかりです。でも驚きませんね。除雪車がシャベルを上げたまま素通りするのを見ましたよ。こんなことを決めた人には何らかの処罰が与えられるべきです。」
ブルックリンのミッドウッド住まいの女性は日曜日のよるから月曜日の夜にかけて除雪車の音を全く聞かなかったという。「なんらかの遅延作戦がされてることは察していました。おかしいですもの。」彼女は月曜日の朝、除雪車がシャベルを上げたまま走っているのを目撃した。「作業員にどうしてシャベルが上がってるのかと聞いたら、横道の除雪はしないように指導されているというのです、ガソリンがもったいないからって、信じられませんでした。」

市会議員のダン・ハロラン(クィーンズ代表共和党)議員は罪悪感に苛まれた除雪車運転手や主任ら数人と会見し、遅延が故意であったという内部告発を聞いた。ハロラン議員はNYポストにクイーンズ市において雪に覆われている通りを除雪車が全く除雪せずに通り過ぎて行くビデオを提供。告発者たちは多くの道路を除雪しないように命令されたと告白している。
労働組合の不満は最近次々に起きた予算削減による100人以上の主任の給料引き下げや降格などからくるものと思われるが、衛生局の主任らは意図的な遅延があったことは否定している。
衛生局の労働組合代表ハリー・ネスポリ氏は、遅延は意図的なものではないが、不満のある職員が個人的に作業を遅らせた可能性はある、と子分に乱暴させておいて、自分は知らないとしらを切るやくざの親分みたいなことを言っている。
要するにだ、これは労働組合暴力団による恐喝である。衛生局を舐めるとこういうことになるぞという今後への警告だ。「おまえらいいとこに住んでんじゃねえかよ、何か事故でも起きたら不運だよなあ、いや、俺っちは人間が出来てるから乱暴な真似はしねえけどよ、子分のハチ公は気が短けえからなあ、奴のやるこたあ保証できねえなあ。」
パターソン、ニューヨーク知事は、労働組合による刑事犯罪の疑いもあるとして捜査を開始したと発表している。徹底的に捜査して組合暴力団員をどんどん逮捕してほしいもんだ。


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