元海兵隊軍曹のR・リー・アーミー氏(R. Lee Ermey)が、クリスマスに行われた子供達へのおもちゃを募るチャリティーショーで、オバマ大統領の社会主義的な政策が今の経済低迷をもたらしていると演説をぶったことで、場所柄をわきまえず感情に任せて不適切な発言をしたと謝罪した
しかし、元々の発言よりも、アーミー氏が謝ったということのほうが、保守派の間ではかなりの不満をもたらせている。
ガニーという愛称で親しまれているアーミー氏は、スタンリー・キューブリック監督のフルメタルジャケットで、兵士を汚い言葉で罵りながら厳しく鍛えるハートマン軍曹を演じて一躍有名になった。
その後も元海兵隊指導官だったことを役立て、軍隊関係のテレビ番組などにも出演しており、最近は車の保険会社のスポークスマンとしてコマーシャルにも出演している。
ガニーの、回りを気にしせず言いたいことを言うというイメージは、保守派の間では非常に人気がある。だからチャリテイーショーでのガニーの発言にも観客席からは同意する声援が集まった。
ガニーがオバマを叩いてるこのビデオはユートゥーブで公開され、あっという間に大ヒットとなった。オバマへの不満が貯まっていた人々の間では、よくぞ言ってくれたと感謝の気持ちで一杯だったのである。そこへきてこの謝罪。『ガニーだけはポリティカルコレクトネス(リベラルが強制する政治的に正しい態度)の圧力に負けないとおもっていたのにがっかりだ。』『一気にこの人への尊敬心が薄れた。』と、謝罪を報道するザ・ブレーズの記事にコメントが殺到した。この記事には、ガニーの謝罪はガニーが出演中の保険会社のコマーシャルから降ろされないための先制攻撃だったのではないかと勘ぐっている。この会社は以前にリベラルのアナウンサーが自分のサイトに掲載した意見を理由に解雇したことがある。
だが、ガニーの謝罪を骨無しとか臆病者とか責めるまえに、ガニーが何を謝っているのかに注目する必要がある。

「私はおもちゃを集め恵まれない子供達への知識を高めるための募金運動イベントに出演した。イベントは大成功で何千ドルというお金が集まり、何百というおもちゃがあつまったが、その際に私が行った演説は不適切に大統領に対して批判的であり後悔している。私は面白くしようとしてやりすぎてしまった。」

またガニーは自分の成功は元海兵隊であったことの体験を生かしたもので、自分は軍隊に対し深い敬意を持っており、自分の発言が軍隊の意見を代表するように見られるべきではないとし、この不景気が原因で募金の集まり方が悪かったことに不満だったことで感情的になっていたと説明している。

自分の発言は見当違いで感情的だった真に申し訳ない。サンパーファイ

私は最初にそのビデオを観た時に、「よくぞ言ってくれた」とは思ったものの、これはこの場において不適切な発言だなと思った。
私は当ブログで何度もリベラル連中が政治とは無関係な非常に不適切な場で突然保守派を攻撃する発言をすることについて文句を言って来た。友人の冠婚葬祭、フットボールや野球の観戦中、同僚の送迎会、そしてもちろんチャリティーショーなど、まるで場所柄をわきまえずに保守派攻撃を始めるリベラルたち。礼儀正しい保守派の我々がやたらに議論にならなって回りの人や主催者に迷惑がかからないように黙っているのをいいことに、言いたい放題やるのがリベラルというもの。
だから、ガニーが言いたい気持ちは解るが、子供たちのためにおもちゃを集めるというチャリティーイベントと言う場で、あからさまな大統領への批判は不適切だったと私は思う。チャリティーに集まった人々の間にはリベラルの人もいたかもしれない、オバマ大統領の支持者もいたかもしれない、それなのに突然オバマ批判が行われては、募金しようと思っていた気持ちを傷つけられてしまったかもしれないのだ。
不景気で募金が集まらないという不満を述べるのはいいとしても、それがオバマ大統領の社会主義政策のせいだと批判するのは、たとえそれが事実でも時と場所を考えた場合不適切だったと思う。
ガニーは自分の大統領への批判が間違っていたとは言っていない。だがこの批判は不適切だったと言っているだけだ。チャリティーの主役は恵まれない子供達だったのであり、募金でありおもちゃ集めだった。そういう場所で政治を持ち出すべきではなかったという謝罪なら、保守派連中が躍起になってガニーを責める必要はない。
時と場所をわきまえる、というのはリベラル連中には出来ない保守派の才能だ。リベラルと同じことをやって我々の品位を落とすのは止めよう。


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