ハマスの残虐な奇襲攻撃以来イスラエルはガザ地域への電気も水も止めたということで、スカイニュースがベネット前首相に無神経な質問をした下記がそれ。

戦争中に市民が犠牲になるのは普通だ。だからやたらに戦争などしかけるべきではないのだ。無論ハマスにとってガザ市民の犠牲は想定内だ、いやというより計画通りだ。ハマスはガザ市民を犠牲にし、技と女子供が犠牲になった映像を国際社会に公表して西側諸国の同情を買おうとしているのである。拙ブログでも何度パレスチナ側のこうした演出を指摘して来たか解らない。

さて、私は今まで知らなかったのだが、パレスチナは電気や水道といった基本的なインフラを「敵」であるはずのイスラエルにずっと頼っていたというのだから呆れる。そんなことをしたらイスラエルの気分次第で簡単に兵糧攻めにあうではないか?何故イスラエルを攻める前に自分らのインフラ整備をすすめておかなかったのだ?テロに明け暮れてる余裕があるならそっちの方が先だろう。

無論この答えはかなり簡単。ハマスにはパレスチナ独立国家設立など全く興味がないのだ。それをいうなら北側のウエストバンクのファタ政権も同じだ。これに関してよもぎねこさんが詳しく説明してくれている

ガザ地区は元々貧しかった上、ハマスの支配下で更に窮乏化が進み、今では子供の8割が栄養不良とも言われる有様です。

 で反イスラエル側はこれを全部イスラエルの責任にするのですが、しかしパレスチナはテロをやらかしてイスラエルに報復されるたびに、世界各国から復興支援の資金が出ているのです。

 日本政府だって随分と出して来ました。

 しかしそれは結局、テロ組織に吸い上げられて、テロ資金になったり、テロ組織のボスの私財に化けてしまうのです。

 でもテロ組織からすれば、これがあるからテロを辞められないのです。

そういうこと。ハマスはあくまでテロ集団なのであり、彼等の目的は世界中からの同情を受けて救援金を横取りして私服を肥やすことにある。だから時々派手なテロをやってスポンサーであるイランなどにも「頑張ってますよ~」アピールをする必要がある。はた迷惑なのはパレスチナ市民なのだが、

ところで冒頭のベネット前首相の怒りは分かるのだが、彼はガザに電気や水道の供給を再開してほしければイスラエルの人質を全員返せとすでに要求しているという事実を述べるべきだった。そうすればボールはもうすでにハマス側にあるのだということを国際社会に訴えることが出来たからだ。その余裕がなかったのはスカイニュースのあまりにも無神経な質問に怒ってしまったからだろう。無理もない自国民が虐殺され、女が凌辱され、子供たちが焼き殺された直後だ。感情が高ぶるのは当然である。

すでにイスラエル軍は250人の人質の救出に成功しているというが、まだまだかなりの人質が残っているようで、ハマスはイスラエル人の乳児らを抱きかかえる動画を流し、こいつらも道連れにしてやるぞと嘯いている。

下記は2021年に拙ブログで書いた独立を拒んできたパレスチナの歴史全文。何度も読み返す必要があると思うので再掲。

独立を拒んできたパレスチナの歴史

 Author:苺畑カカシ  Posted on:June 3, 2021  Post categories:中東問題宗教と文化対テロ戦争

多くの人々が誤解しているが、イスラエルとパレスチナの問題は土地ではない。イスラエルはパレスチナ全土を占領しているわけではない。すでにガザはパレスチナに譲渡したし、ウエストバンクの一部を除けば、ほぼすべてがパレスチナの管轄内にあるのだ。パレスチナがその気になれば、パレスチナは独立国として存在できる。そうなったら今後一切イスラエル政府と戦争などする必要はなくなるのである。なのに何故パレスチナはイスラエルと交渉しようともしないのか?

この話は過去にも数回していると思うが、デニス・プレーガーがパレスチナが過去に何度も独立の機会があったのに、それをことごとく拒んできた歴史をまとめてくれているので紹介しよう。デニス・プレーガーはラジオトークショーホストでユダヤ教研究の著者でもある。無論本人はユダヤ系。

拒絶一回目:1937年。イギリスのピール委員会がアラブ人に80%、ユダヤ人に20%の土地を与えることでパレスチナの独立を提案。アラブ人は拒絶した。

拒絶二回目:1947年。アラブ人は国連のアラブとイスラエル分離計画を拒否。

拒絶三回目:1967年。エジプト、シリア、ヨルダンの同盟軍がイスラエル打倒のため戦争を仕掛けたが、かえってイスラエルに任されイスラエルはウエストバンクとヨルダンそしてガザをエジプトから奪い、ゴーランハイツをシリアから奪った。イスラエル人はガザにもウエストバンクにも興味がなかった。例外は東エルサレムのみ。ここにはユダヤ人がモハメッドが生まれる1400年も前からユダヤ人が3000年にわたり住んで来た土地。ここでもアラブ人はイスラエルとアラブの分離政策を拒否。

拒絶四回目:2000年。キャンプデイビッドでイスラエルのエフード・バラクがパレスチナのヤサー・アラファトにガザ全土と94%の東エルサレムを含むウエストバンクを提供すると提案。アラファトは拒否した。

拒絶五回目:2008年。イスラエルのオルメルト首相がバラク首相よりも多くの土地を提供すると提案したが、パレスチナは拒否した。

この間も話したように、ツイッターで私に絡んで来たパレスチナ出身らしきイスラム教徒は、私がイスラエルから攻撃を受けたくないのなら、和解して和平を結んではどうなのかと聞くと、イスラエルが今までパレスチナに対してやってきたことを考えたら和平などありえないと言っていた。しかし戦争を永遠に続けることでパレスチナに得るものなど何もない。にも拘わらず彼らはイスラエルとの和平はあり得ないと主張するのだ。いったいそれは何故なのか?

その理由は簡単だ。パレスチナが自分たちの独立を犠牲にしてでも戦わなければならない理由は、イスラエルというユダヤ教徒国家が存在していることにある。パレスチナにとって大事なのは独立でも平和でもなく、ユダヤ人の国であるイスラエル撲滅なのである。

プレーガーはイランが執拗にイスラエルの破壊を目指す理由はひとえにイスラエルがユダヤ教徒の国であるという宗教にあるという。イランはパレスチナなどどうなっても構わない。もしイランが同胞のイスラム教徒に関して多少でも興味があるなら、イスラム教徒であるウイグル人を弾圧している中国と付き合えるはずはないからだ。

考えてみれば、イスラム教というのは他の宗教と違って憎悪で成り立っていると言える。ま、創設者のモハメッドがユダヤ人を心から憎んでいたことから始まっているのだから当然と言えば当然だが。

なぜ国際社会はこの明らかな理由を無視してイスラエルとパレスチナの紛争は土地を巡って起きていると主張するのか。それは西洋社会はおもに世俗主義であり、世俗主義の我々は他の宗教を信じる社会を破壊しなければならないなどとは思わないから。第一、もしこれが土地を巡る紛争ではないとしたら、西洋社会はイスラエルを一方的に悪者にすることが出来なくなる。

いや、もっと困るのは、イスラム教の過激思想を責めなければならなくなることだ。


2 responses to イスラエルが電気も水道も止めたって?敵にインフラを頼ってたほうの責任でしょ!

よもぎねこ7 months ago

 病院の医療機器の事を考えると確かに問題ですが、しかし病院は普通自家発電装置を持っています。 胆振東沖地震でのブラックアウトでも病院は普通に機能し続けました。

 何よりいままでハマスはイスラエルが病院を攻撃するように仕組んできました。 だから病院にいても安全ではないのです。 むしろ危険でしょう?

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    苺畑カカシ7 months ago

    まったくおっしゃる通りですよ。かえって病院なんか避難した方がいい。イスラエルはガザ市民が安全に逃げられる場所を指定しており、つまりそこには爆撃はしないと言ってるわけですから、こんな人道的な人たちはいないですよ。同胞を殺された怒りから言って、ガザなんかすべて焼け野原にしてやれ!という人が出てきそうなもんですが、イスラエルはそんなことはしません。

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