ユーチューブでJubileeというチャンネルがあり、ここでは色々な討論を企画しているが、私がたまに観ているトランスセクシュアルのブレア・ホワイトというMtFポッドキャスターが出演していたので、リベラルトランス対保守派トランスという四人づつで色々な主題について討論するのを観た。その後でYTのお薦めに上がってきたのでゲイ男性四人づつのリベラル対保守派の討論もちょっと見た。この二つはどちらもリベラル対保守派という討論だったのに、全く異質なものだった。

まずトランスジェンダーの方だが、はっきり言って全く討論になどなっていなかった。この討論は主題がいくつかあって、トランスは見かけの性別に合った方のトイレをつかうべき、とかトランスは軍隊にはいるべきではないとか、賛成派と反対派で議論するのだが、すべての主題で保守派とリベラルは意見が常に真っ二つに割れており、全く接点が感じられなかった。リベラルチームは男から女のトランスが一人、女から男のトランスが二人、何故か一人リベラル側に髭面で厚化粧をして明らかに身体を全くいじっていない男が混じっていた。保守派側は男から女が三人、女から男が一人いた。

保守派のブレアが最初に、これはトランスに関する討論のはずなのに何故ノンバイナリーが混じっているのか、おかしいのではないかと聞くと、髭面男は非常に馬鹿にした態度で「もっと勉強すべきよ」と言い返した。ブレアはMtF歴10年以上でいくつもの整形手術を繰り返し、今や女性として十分通用する。その彼に異性に見せようという努力を全くせず昨日今日ノンバイナリーを言い出して化粧してドレスを着ただけの男が「勉強しろ」だ?良く言うよ。

面白いと思ったのは、どちらのチームもMtF(男性)の方が積極的に発言をし、FtM(女性)はただ座っているだけであまり何も言わなかったことだ。しかも保守派の小柄なFtMが何か言おうとしたとき、図体のでかいリベラルMtFが小柄女性を威圧するように声を荒げ大きなジェスチャーをして彼女を遮った。このFtMは明らかにこの男に圧倒されていた。このでかい男は豊胸手術などもして女性に見えなくもないが、この態度のでかさと威圧的な話かたはどう見ても女とは思えなかった。ま、黒人なのでそういう女性が居ないとは言わないが、ともかく討論中ひとりでいかに自分は犠牲者で他の白人トランスがどれだけ恵まれているかという話ばかりしていた。そしてリベラル側のトランスたちは誰もが非常に無礼で相手側への個人攻撃ばかりしていて全く討論になっていなかった。比べて保守派側のトランスは皆声を荒げるでもなく理論的な話をしていた。中身は煮えくり返るほど腹が立っていたはずだが。保守派のMtFの一人が、昔は女の子の友達が一緒に行こうと言って女子トイレを使えていたが、今はトランスを名乗って女子トイレでけしからんことをする男が増えたので、自分は女性としてパスしないことは十分承知しているから女子トイレは使わないと言っていたのが印象的だ。昔はトランスは怖いひとたちだというイメージはなかったのに、最近のトランス活動家たちのおかげでトランスの立場は悪くなっていると彼は感じていたようだ。

さて、次に見た討論会はゲイ男性8人でリベラル対保守だったのだが、それぞれの主題でお互い同意する人が結構多く、リベラルも保守も意見は違っても非常に礼儀正しく、トランスの時のような喧嘩腰の人は一人もいなかった。私は討論の内容よりも、彼等の紳士的な態度に感心した。リベラルゲイたちは、明らかにリベラルトランスたちとは別の人種である。誰一人として女装をしておらず、一人だけ派手な髪の毛とズボンをはいてるのにハイヒールという出で立ちの人がいたが、彼はなんと一番保守的だった。

やはり同性愛者とトランスジェンダーは一緒にすべきではないと改めて思った。

ところで保守派トランスの人たちは自分らには性違和{GID)という精神疾患があると自覚している人たちばかりで、自分らのことをトランスジェンダーではなくトランスセクシュアルと呼んでいる。性違和もないのに異性を自認しているというトランスジェンダーとは中身が全く違うと思っているようだった。そしてトランスジェンダーと名前を変えて性違和を持たないひとまで混ぜるべきではないと考えているようだった。


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