最近復活したツイッター(X)アカウントでまた見かけた革新派(左翼リベラル)の投稿を見ていて、2005年にヤフー掲示板で書いた「革新派詭弁口座」を思い出したので、これまでにも何回かアップデートしているが、改めて2023年版を書いてみようと思う。

初級編:スローガン作戦

初心者の革新派同士の諸君は、相手とまともに議論をしても勝ち目がない。そういう君たちに最も効果のあるやり方は、スローガンをしっかり暗記し、それを何度もくりかえすことである。例えば「トランスジョセーはジョセーです」「トランス権利は人権です!」「トランス差別に反対します!」など。

この際なるべく相手に理解しがたい「ミスジェンダー」だの「クィアー・クエスチョンニング」といった言葉使いをすると効果がある。君たちがわかっていようといまいと問題ではない。相手を混乱させるのが目的だからである。

ここで大事なのは決して相手の質問に答えようなどとしないことである。初心者の君たちにはまだスローガンの中身を説明する技術はない。質問を受けたら相手が質問すること自体おかしいというふりをし「そんなこともわからんのか、あんぽんたん!」「こんなことは常識だ」と繰り返し質問をはねつけよう。

それでもしつこい相手には、「人種差別者!」「ターフ!」「ファシスト!」「ネトウヨ!」と繰り返そう。

中級編:質問攻め作戦

一旦スローガンを覚えたら中級編は質問攻め作戦である。この作戦は相手に色々質問して相手の時間を無駄に使わせることが目的である。

先ず相手のいってることに、「そんな話は聞いたことがない。」といちゃもんをつける。相手が調べてきて「ここに書いてあるぞ」と乗ってきたらしめたものである。ここで注意すべきことは相手の書いたことに関する議論などしていはいけないということだ。相手の出した証拠は無視して次の質問をする。

その答えがかえってきたらまた別の質問をする、というふうに繰り返し、相手が本来なにを言おうとしていたのか本人にも読者にも分からなくさせことができれば成功である。例えば「イタリアは移民のせいで治安が悪くなったなんて話は聞いたことがない。データを出せ」とやる。

相手が調べて出してくる資料には目もくれず、それはただの新聞記事、公式データはないのか、などといちゃもんをつけて突っ返す。そうしているうちに相手が疲れてきて「自分で調べろ」と言って来たら「データがないんだろ、それみたことか、論破した!」と言って逃げる。これがきちんと出来れば革新派詭弁中級は合格である。

上級編:おとぼけ、こじつけ、歪曲作戦

上級編はおとぼけ、こじつけ、歪曲作戦。この技術取得は非常に難かしい。革新派でもこのような効果的な技術をつかえる人は少ない。これが出来れば立派な革新派左翼リベラルプロ市民と呼べる。

革新派諸君は決して保守派の言う事実になどに注意を払ってはならない。革新派にとって事実とは革新派の目的を促進するものだけである。

おとぼけ(ガスライティング): 例え討論の相手から事実を突きつけられても、そんな事実はないと断固とぼけるのは非常に効果がある。自信をもって否定すれば、相手も傍観者も相手の言っていることに疑いを持つからである。例えばトランスジェンダーの女性施設許容を批判されたら、男性器がついたまま女子トイレに入りたいなんて言ってるトランスジェンダーは居ないと断言しよう。義務教育で行き過ぎたLGBTQ+教育がされていると指摘されても、そんな事実は全くないと否定しよう。こうすることによって相手を防衛の姿勢に追い込むのだ。それで相手は如何に自分の事実が正しいかを証明しなければならなくなる。そしてここで中級編の技術を駆使してとどめを指すのだ。

こじつけ: これは事実とは似て非なるものを無理やり結び付けて相手の信用度を落とすやりかただ。例えば、相手が性違和を病む患者には精神カウンセリングセラピーが必要だと言った場合、このセラピーをコンバージョンセラピーと呼び、昔同性愛者を治すという名目でされた電気ショックのような野蛮な治療と同じであるかのような印象をもたせる。事情を良く知らない人に反対派の意見は危険であるという印象をもたせるのが目的である。

歪曲:歪曲は相手が言ったことをこちらの都合のいいように言い換えて、それを何度も繰り返すことで注意を払っていない一般市民に相手が非常識なことを言っていると思わせる技術である。例えば、男性体の人は自認がどうあれ女子施設に入れるべきではないと言われたら、「反対派はトランスジェンダーをトイレから排除しようとしている、トランスジェンダーにトイレを使わせまいとしている」という風に歪曲するのである。反対派が問題はトランスジェンダーではなくなりすましにあるのだ、と何度言おうと反対派は「トランスジェンダーを排除している!」と繰り返し、相手が差別者である印象を強めるのである。

革新派諸君、君たちが一番心得なければならないことは、真実とはリベラル主義を促進するものであり、リベラル主義を後退させるものは虚偽である、ということだ。だから女性を自認する男性が女子施設で女性を脅かしたとか、スポーツでトランス女性が不当に勝利しているなどということはすべて「事実」ではない!


カカシが提示した詭弁講座の初級から上級まで完全にマスターできればスターリンや習近平も誇れる立派な革新派プロ市民になれるであろう。


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