先ほどもカリフォルニアのロックダウンの一貫性のなさについて書いたばかりだったが、ロスアンゼルスデイリーニュースで面白い記事を見つけた。著者はカリフォルニア州南部のオレンジ郡議会委員のドン・ワーグナー(Don Wagner)記事の見出しは「いや、ニューサム知事『私たち』はコロナ禍のロックダウンについて間違っていなかった、間違っていたのはあんただ」というもの。

最近のインタビューで、ニューサムはCOVIDの厳重なロックダウン対策についてこう語った。

すべて違うやり方をしていたと思う。私たち全員が、知恵を結集して、進化してきたと思う。私たちは知らなかったことを知らなかった。私たちは後知恵の専門家だ。今はみんな天才だ

いやいやいや、私(カカシ)を含め多くの人が当初からロックダウンは害あって益なしだと抗議していた。それを無視してロックダウンを強行したのはニューサム知事その人だ。今更「知らなかった」では済まされない。

ニューサムはもちろんいずれ大統領になりたいと思っている。バイデン爺さんの耄碌ぶりは日に日に顕著になるし、このまま次の選挙に本当に出られるのかどうか、かなり疑わしい。健康上のと言う理由でバイデンが出馬を断念した後に颯爽と貴公子のように登場しようと身構えているのがニューサムである。そのためには今のうちにロックダウン当時の大失態ぶりから話題をそらす必要があるのだ。しかし我々カリフォルニアンは覚えているぞ、いかにニューサムの独裁政治がカリフォルニアの経済を破壊し人々の自由を侵害したかを。

ニューソムは礼拝所を閉鎖し、憲法修正第1条の自由を侵害する一方で、ハリウッドの事業継続を許可した。ターゲットやウォルマートのような大型店舗は営業を続け、記録的な利益を上げたが、同じ地域で同じ商品を販売する中小企業は、国家権力の靴底に直面した。ニューソムは中小企業、教会、学校を 「必要不可欠ではない 」と宣言した。彼は自由に対するCOVIDに基づく犯罪を犯し、COVIDに基づく精神衛生上の危機を作り出した。しかし、大企業の献金者、フレンチ・ランドリーのような高級レストラン、プロスポーツは 「不可欠 」だった。

ニューサムは、州民には三人以上で集まるなと言っておきながら、自分はフレンチランドリーという高級レストランで友達十数人と集まってマスク無のパーティーをやっていたことが後になって暴露されている。

ワーグナーによると、オレンジ郡など地方議員たちは知事の政策について何一つ発言権を持たなかったという。知事はオレンジ郡のビーチを閉鎖したが、他の郡のビーチは解放されたままだった。オレンジ郡の太陽と砂と空気はほかの郡より危険らしいワーグナー。

コロナ禍初期からこの病気に一番危険がないのは子供達であることが解っていた。にもかかわらず知事は小中高を一斉に閉鎖した。この病気で危険にさらされるのは老人だけで健康な若いひとたちにはほぼ影響がないことが解っていたにもかかわらず、お年寄りたちは家族に看取られることもなく寂しく亡くなっていったのだ。私は介護施設にいるようなお年寄りなら、家族にずっと会わないまま一年か二年生き延びるより、例えコロナに罹っても家族に囲まれたま数週間で死んだとしても、その方がずっとましだと思っただろう。

ワーグナーはさらにニューサム知事が重犯罪者の刑を軽くして多くの極悪犯罪者を釈放したことや、劣悪化するカリフォルニアのホームレス問題についてもニューサムの政策はすべて間違っていると批判する。

まったくその通りだ。こんな奴に大統領の仕事など断じて任せられない。


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