ここ数年、芸能人や著名人が何か反ポリコレ的な発言をすると、すぐに左翼リベラル連中が大騒ぎをしメディアも一緒になって叩き、本人に弁明する機会も与えず数時間後にはスポンサーが去ったり、事務所から解雇されたりとなり、翌日には当人がひれ伏して謝罪し許しを請うというシナリオが何度となく繰り返されてきた。しかし今回のジェイソン・アルディーンの場合はこれまでと違っている。

事の起こりはカントリー歌手ジェイソン・アルディーンが新曲Try That In A Small Townのミュージックビデオを数日前に発表したことにある。この曲はすでに5月に発売が開始されており売れ行きも好調だった。ところが一週間ほど前、このMVが発表された直後、そのビデオの内容が人種差別的であるとか、暴力を煽っているとか言い掛かりをつけられSNSで大炎上となった。お決まり通り根性のないカントリー専門の音楽チャンネル、カントリーミュージックテレビジョンが即アルディーンの新曲をプレイリストから外してしまった。

いつもならここで歌手は謝罪の声明文を出すところなのだが、アルディーンはそれをせず、自分は何も悪いことはしていないと毅然としている。しかも不思議なことにアルディーンはファンから見放されるどころか、かえって新曲の売上は上がりファンたちも完全にアルディーンの味方をしている。反対にアルディーンの曲をかけないといったテレビ局をボイコットしようという動きさえある。カントリー歌手の間からも新曲への批判は言い掛かりだとアルディーンを弁護する声もいくつか上がっている。

アルディーンは金曜日行われたコンサートでもこのこと触れ「長い一週間だった」とはじめた。「俺は誇りあるアメリカ人だ。俺はこの国を愛してる。俺はこの国に、このくだらねえことが始まるまえの元の姿にもどってほしいんだ。」と語った。「USA, USA」と声援を送るファンたちに「キャンセルカルチャーてのはあるんだ。それは人の人生をすべて破壊しようとするんだ。でも今週俺が見たのは、カントリーミュージックファンがそのくだらなさを見透かしたってことだ。そうだろ?俺はカントリーファンがこれまで見たことないほど応援してくれるのを見たんだ、それは凄いものだったよ」そして今後もこの歌を歌うかと色々な人に聞かれたが「答えは簡単だ。言葉は放たれた!お前らは声高に言ったんだ。」そして彼は新曲を唄い始めた。

私はビデオを見たが、すべてここ数年で起きた暴動や犯罪事件のニュース画像である。犯罪を犯している犯人たちも人種は様々で、特にどの人種に取り立てて焦点を当てているわけでもない。これを見て黒人差別だと言っている人のほうが、犯罪を犯すのはすべて黒人だという偏見を持っていると言えるだろう。

アルディーンはこういう行為は、大都市では許されても小さな町では通用しないぞということを言っているのだ。

左翼リベラルが気に入らないのは、ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市がどんどん民主党の悪政によって破壊されている事実を指摘されたことなのだ。そして小さい町の愛国心あるアメリカ人は都会の政治家たちの思い通りにはならないことが腹立たしいのだ。

今回のファン達の反応でアルディーンがどれほど正しかったかが明らかになった。キャンセルカルチャーだあ?小さい町でやってみろ!


1 response to カントリー歌手ジェイソン・アルディーンがそう簡単にキャンセルされないわけ

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