一年間まってスタートレックのストレンジニューワールドのシーズン2第一話を観た。去年スタートレックシリーズを全部観たくてパラマウントと契約したのだが、シーズンがお休みに入ったので解約し、ピカードのシーズンが始まったらまた始めようと思っていた。しかしピカードの第三シーズンは一話を無料で観たが全然面白くなかったので、ストレンジニューワールドが始まったら再開しようと待っていた。

そしてついにストレンジニューワールド第二シーズン開始ということで、先ずは無料の第一話を観た。観たが、、酷かった、、酷すぎる。

先ずシーズンプレミアなのに主役のパイク艦長が最初の数分しか出て来ない。第一シーズンで逮捕されたナンバーワンの弁護をするために出張するという設定でエンタープライズはスポックに任される。第一話でなんでこうなる?無料の第一話で視聴者の心をつかむ必要がああるのに、一番魅力的なキャラクター(しかも主役)を早々に追っ払うってのはどういうことだ?

ま、百歩譲って第二の主役であるスポックに焦点を当てたエピソードにするというなら、まあいいとしよう。ところがこの話の主役はスポックでもないのだ!

話はパイク艦長が留守の間に以前の乗組員だったエリカからのSOSを受け、スポックは上部を騙してエンタープライズを勝手に使って救助に向かう。到着した星はクリンゴンの植民地だかなんだかでクリンゴン星人が沢山いる。探索チームはムベンガ医師とチャペル看護婦を含む数人だがスポックは含まれていない。まあそれはいいとしよう。

探索中に身元がばれてドクタームベンガとナースチャペルが捕まってしまい、話の後半はこの二人がどうやって脱出するかという話になってしまう。一千歩譲って医療チームの二人に焦点をあてるのなら、それはそれでいいとしよう。しかし彼等の脱出の仕方がまるで非現実的なのだ。

ドクターは全く格闘専門家ではないドクターとナースが突然格闘のプロになれる魔法の薬を持っている。そして二人はその薬を注射することで何人もの強靭なクリンゴン警備隊をぼこぼこにやっつけるというスーパーヒーローとヒロインになってしまうのである。

なんだこの馬鹿げた話は!

格闘シーンを撮りたいなら格闘にふさわしいキャラクターを使うべきで、なんで医者と看護婦が格闘するのだ?彼等を主役にしたいなら医者と看護婦という職業を生かした筋書きにすべきじゃないのか?例えば流行り病が蔓延してクリンゴンの植民地が危機的な状況にさらされていることを知ったスポックがムバンガ医師とその医療チームを派遣してフェデレーションの医学をもってして人々を救うとか。最初はフェデレーションの力など借りないといっていたクリンゴン星人がスポックとの交渉でしぶしぶ援助を受けるとかなんとかやり方があったんじゃないのか?なんで格闘技になるのだ、アホか!

私が新しいスタートレックシリーズのなかでストレンジニューワールドが気に入ってる理由はカーク船長の時代のオリジナルの雰囲気が出ている番組だからである。それなのに、この新シーズンはまるで大駄作だったディスカバリーの脚本家や製作者がそのまま移動してきたのではないかと思えるほどひどいものになっている。

筋がくだらないのもそうだが、私がディスカバリーシリーズで大嫌いだった色々な要素がこちらにもある。

先ず画像が暗すぎる。ディスカバリーは最初から最後まで画面が暗くて何が起きてるのか分からない状況が多かった。特に船内の証明が暗すぎる。登場人物が黒人ばっかりなのに、あれでは人々の顔の表情が良く分からない。その点SNWの第一シーズンは明るくてそれぞれの登場人物の顔が良く見えてよかったと思っていたのだ。

ところが今シーズンは船内がまっくらけ。訪れたクリンゴンの植民地も薄暗くて格闘シーンでも何がおきてるのかよくわからない。ドクタームバンガはアフリカ人でかなり肌の色が黒い。コンナに暗くては彼の顔が全然見えない!

乗組員はブス女ばかり。スポックとムバンガ以外の主要な乗組員は全員女性。しかもオフラを含めて美女が一人も居ない。オリジナルシリーズではオフラは超美人で赤いミニドレスの下から美脚を出すシーンが有名だったのに。そういえばこのシリーズでは、これだけ女性乗組員が多いのに誰一人としてミニスカートのユニフォームを着ていない。

最近ゲーマーたちも文句を言っていたが、何故かサイエンスフィクションやアクション物に出てくる女性が最近やたらにブスが多くなった。昔は映画でもテレビ番組でもゲームでも、主要なキャラクターは皆美男美女と相場は決まっていた。そして美女は特にスタイルのいい身体の線がばっちり決まるセクシーな恰好をしていたものである。

そんな服を着て闘えるのか、とか、スペースシップでミニスカートはおかしいだろ、とかいうツッコミは娯楽番組に向けてすべきことではない。そんなの分かりきってることだ。そんなことをするのは、日本のアニメの女の子キャラが着てる服に機能性を要求するくらい無粋というものである。

百万歩譲って登場人物がみんな醜女とブ男ばかりなのを許すとしても、話の筋がバカバカしすぎるという点はもう許容できる範囲ではない。どうしてハリウッドは成功しているシリーズすらも台無しにしてしまうのだ?

だいたいこのシリーズは誰を対象に作られているのだ?普通サイエンスフィクションのファンには男性が多いが、男性ならセクシーな衣装を纏った美女を見たいはずだ。女性ファンを増やしたいなら格好いいイケメン俳優の活躍を見たいはずだ。

ブスの女ばかりが出てくる番組を一体誰が見たいのだ!

ひとつだけ良い点。クリンゴンが新世代の時のクリンゴンに戻ったこと。オリジナルシリーズの時はメイクアップの技術がまだ未熟であったため、クリンゴン星人は肌の色が黒っぽく釣り眉毛だったくらいで地球人との区別はあまりつかなかったのだが、新世代で額に深いしわのある顔になり、全体的に大柄で男も女も強靭である設定に変わった。クリンゴンの女は特に豊満な胸の谷間が自慢だった。

それが何故かディスカバリーではメイクが完全に変わって俳優の顔がまるで分別できないほどひどいものになっており、いったい何星人なのだろうと思うくらい変わってしまっていた。それが今回90年代のネクストジェン・新世代の時にもどったのは非常に良いことだと思う。

さて、第二話からはお金を払わないと見られないのだが、いまどうしようか思案中。パラマウントで良い作品が多いのであれば登録してもいいが、これだけしか見るのがないのであれば、登録の価値があるかどうか、今悩んでいる。


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