まるで映画「情婦」みたいな検察側の証人、カイル・リッテンハウスの無罪を証明?

先日ちょっとお話したカイル・リッテンハウス青年の裁判が現在進行中である。カイル君は2020年の8月にウイスコンシン州のケノーシャで起きた暴動で、友人のビジネスを守るためにAR-15ライフル持参で警備にあたっていたが、そのビジネスに火をつけようとした暴徒ら計4人に襲われ、三人に発砲。二人が死亡し一人が重傷を負った。下記はその時の一部が映ったビデオ。

「群衆が発砲者とみられる人を追いかける。男(カイル君)はつまづき転ぶ、そして銃を何発か発砲。あちこちから銃声が聞こえ、発砲者は複数いたという情報と一致する。」

この事件は多々のビデオがすでに拡散されており、ビデオを観る限りは完全なる正当防衛に見えるが、ウイスコンシン検察はカイル君を殺人罪などで起訴。事件当時17歳だったカイル君を大人として裁判にかけ、カイル君は有罪となれば終身刑も免れない罪状に瀕している。

さて、カイル君の裁判が始まって一週間だが、先ずは検察側の証人が呼ばれた。しかし検察側の供述を証明するための証人たちの証言が全然検察側の役に立っていないという不思議なことが起きている。リーガルインサレクションの記事から読んでみる。

まず同記事の著者アンドリュー・ブランカは正当防衛専門の弁護士。ブランカは検察側は最初の二日間でカイルの有罪を証明するような証拠を全く提示していないとし、検察としては悲惨な状況であるとしながら、にもかかわらず三日目はその二日間よりもさらにひどかったと指摘する。

この日の証人は当日カイル君にインタビューしたジャーナリストのリチャード・マックギニスと、元陸軍歩兵軍人のライアン・バルチの二人。著者のブランカは検察側の証人がどのような証言をすべきなのかをまず説明する。

マックギニスとバルチは二人とも検察側の有罪説を強め、弁護側の無罪説を弱める証言をすることが期待されている。この場合、弁護側による正当防衛説を破壊することだ。

カイル・リットンハウスは有罪が証明されるまでは無罪とみなされているため、検察側が疑いの余地なく正当防衛ではなかったと証明する必要があるのである。

しかし検察側はカイル君の正当防衛を全面的に否定する必要はない。弁護側が正当防衛の根拠としている四つの点だけ否定できればいいのだ。この四つの要点はすべてが真実でなければならない。であるからこの四つの要点の一つでも真実ではなかったことが証明されれば、カイル君の正当防衛説は崩壊するのである。

では正当防衛を成立させるための四つの要素とはなにか、そして検察側はそれをどう崩すべきなのかというと、、

無実:検察側はカイル君が攻撃者であったことを証明する。あの晩に最初に暴力行為に及んだのはカイル君のほうだったと証明する。

緊迫性:カイル君が自分を守ろうとしていたとされる攻撃が実際に起きていなかった、もしくは起こる寸前ではなかったことを証明する。

比率性:検察側はカイル君に受けた攻撃は命に係わるような危険性はなかった、カイル君による死を及ぼす反応は過剰であったことを証明する。

適切性:カイル君が自身が真実正当防衛が必要だとは信じていなかった、もしくはこの状況において正当防衛が必要だと考えること自体が非常識であり、適切ではないことを証明する。

検察側がどの要素について否定するにしても、常識ある人が疑いの余地がないほど真実ではないことを証明しなければならない。ブランカによれば、最初の二日間における証人の証言には、この要素を崩すに足るものは全くなかった。しかし三日目はそれよりもっとひどかったと言う。

リチャード・マックギニスはデイリーコーラー誌の記者にビデオを提供しているビデオグラファー。彼の仕事は現場でビデオを撮り、後で記者たちがそれを使って色々分析するのを援助することだ。マックギニスは当日もケノーシャで暴動を追っていたが、彼の取材の対象となっていたのがカイル・リッテンハウスと仲間のライアン・バルチだった。

マックギニスは事件前にカイル君にインタビューをしたりしていたが、特に重要なのはジョセフ・ローゼンバウムがカイル君に撃たれた時に、マックギニスはふたりの至近距離におり事件の一部始終を目撃したということである。この時の模様はマックギニスによっては録画されていないが、監視カメラや警察のヘリコプターカメラでは録画されている。

法廷ではマックギニスが録画した事件前のビデオが何度も放映されたが、どれもこれもカイル君やバルチが誰に対しても親切で、攻撃的な様子は全く映っておらず、二人に攻撃的な態度をしめした黒人数人に遭遇した時も、二人は何も言わずに立ち去り、怪我の手当が必要な人はいないかと人々に呼びかけていた。ブランカはこのビデオで解ることはカイル君が物腰がやわらかく攻撃性などまるでないことで、このビデオが検察側に何の役にたつのか全くわからないと語っている。

検察側がカイル君が危険な男であるとマックギニスに言わせようとしたが、そうだとすれば武装しているカイル君とバルチに密着取材などするわけはないので説得力がない。またカイル君が銃を持ち歩いていたことに対しても、当地ではそういう人を見かけるのは珍しいことではないので、別におかしと思わなかったとマックギニスは証言している。

しばらくしてマックギニスはカイル君とはぐれるのだが、カイル君が消火器を持って走っている姿に出くわす。誰かがダンプスターに放火し、それをガソリンスタンドの方におしているのを見つけたカイル君が消火作業を始めようとカーソースというビジネスの駐車場向けて走っていた。

この時画面にジョセフ・ローゼンバウムとジョシュア・ズィミンスキーの姿が映る。ズィミンスキーはグロックピストルを持っており、この後で空に向かって発砲する。それがローゼンバウムが撃たれるきっかけとなる。

ローゼンバウムは車の影に隠れてカイルを待ち伏せし、カイルに襲い掛かる。この時マックギニスはカイルに追いつこうと後ろから走っていたのだが、ちょうどカイルを追いかけるローゼンバウムの後ろにを走ることになった。そしてカイルとローゼンバウムの後ろにはジョシュア・ジミンスキーが居た。

この時ジミンスキーが空に向けて発砲。後ろから銃声が聞こえたため振り向いたカイルが観たものは、カイルにおそいかかろうとしていたローゼンバウムだった。

マックギニスはこの時の模様を詳細に証言している。ローゼンバウムは全速力で走っていた。カイルは必死に駐車場の端の方に向かって逃げながら「フレンドリー、フレンドリー、フレンドリー」と叫んでいた。しかしローゼンバウムはカイル君の訴えを無視して追いかけた。この時カイルは退きながらローゼンバウムの方を向いた。カイルが持っているライフルはローゼンバウムには見えていたはずだがそれでも彼は怯まなかった。

ローゼンバウムはかがんでカイルに襲い掛かりカイルから銃を取り上げようとした、その時カイルはローゼンバウムに向かって4発発砲。致命傷となった弾はかがみこんだローゼンバウムの背中に当たった。検察側はそれをもってして、カイル君がローゼンバウムを後ろから撃ったとマックギニスに言わせようとしたがマックギニスは頑としてそれを拒んだ。

検察:あなたはローゼンバムさんの真後ろに居たのですね。

マックギニス:リッテンハウスさんが振り返って、ローゼンバウムさんがリッテンハウスさんに飛び掛かってライフルの先の方を掴もうとしたので、すこし位置を変えました。

(略)

検察:あなたは今ここでローゼンバウムさんが何を考えていたか解りませんよね。

マックギニス:発砲があった時ですか?

検察:そうです。いやいつでもいいです。あなたはローゼンバウムさんが何を考えていたか全くわかりませんよね。(略)

マックギニス:ローゼンバウムさんと話したことはありません。そういう意味なら。

検察:ということは、あの時ローゼンバウムさんがなにをしようとしていたのか、あなたの解釈は完全に想像ですよね。

マックギニス:ただ、彼がファックユーと叫んで銃に手をかけようとしたので、、

マックギニスは検察側の証人であるにもかかわらず、検察側はまるで弁護側の証人を尋問するような質問を何度もした。「被告はローゼンバウムさんが転ぶところを撃ったんですね?」「いいぇ、転んだのではなく飛び掛かったのです」という会話が何度か繰り返され、いい加減裁判長が中に割って入った。

リチャード・マックギニス

ライアン・バルチは元陸軍歩兵でカイル君と一緒にカーソースという知人のビジネス警護にあたっていた男性。カイル君は17歳の少年であるのに比べ、彼は元軍人としてアフガニスタンやイラクに出動したこともあり、何万回とARライフルを撃った経験のある男性だ。しかもバルチはライフル射撃競技にも参加しており、常にライフルを使っている。

この人も検察側の証人なのだが、なぜか弁護側に都合のいい証言ばかりしてしまった。

例えば、バルチは防弾チョッキを着てAR-15ライフルとグロックピストルを携帯していたが、彼やカイル君のように武装した民間人が警護に当たっていただけで、前日に起きたような暴動を防ぐことができたと言う。つまりカイル君が銃を持ってケノーシャに居たのは地域のためになったのであり、人殺しのためにカイル君がケノーシャまでやってきたという印象が壊れてしまったのだ。

バルチのカイル君に対する印象も好感度の高いもので、怪我をしている人は誰でも助けようとしていた。ただ、その風貌や年齢から暴徒の攻撃の対象になりやすかったかもしれないと語る。大してローゼンバムに関する印象はというと、彼は常に攻撃的で暴力的な態度を取っていたという。現にデモに参加していた他の人たちから、ローゼンバウムは彼らの仲間ではないと言われたという。

検察側にとって致命的な証言となったのは、バルチがローゼンバウムがバルチとカイル君の二人に迫ってきてバルチに顔をつけんばかりに近づき大声で「今夜また顔を合わせたらぶっ殺してやる!」と叫んだことである。ローゼンバウムがこの脅迫をしたその数分後に、ローゼンバウムはカイル君を全速力で追いかけることになるのだ。カイル君が命の危険を感じたのも無理はないと思わないか?

カイル・リッテンハウス

ライアン・バルチ

ブランカは結論として、三日目の証言で検察側は自分たちの立場を返って弱めてしまったという。四日目のリポートもあるが、特に検察側の説が強くなるような証言は全くなかったそうだ。陪審員に偏見さえなければカイル君は無罪放免になるべきではあるが、この陪審員というのが曲者なのだ。

ま、それに関してはまた新しい情報が入ってくるまで待つとしよう。

今日はこのへんで終わりにしておく。


Comment

何故保守派は文化戦争に勝たなければならないのか?

先日のバージニア州での共和党圧勝とニュージャージー州の知事選の接戦で我々保守が学ぶべきなのは、文化戦争には勝たねばならないということだ。昨日もお話したように、今回の選挙の争点は義務教育で何が教えられているか、それについて親たちがどれだけ影響を与えられるかということにあった。これは共和党であろうと民主党であろうと子供を持つ親たちにとっては非常に関心のある問題だ。今回のバージニア州での選挙では、2020年の選挙でトランプが得ることのできなかった郊外に住む白人女性達の票がヤンキンに集まったことがヤンキンの当選につながる大きな要素となった。

多くの人は文化がどう変わろうとそれが自分たちの生活に直接かかわってくるという認識がない。しかし最近になってやっと左翼アジェンダがどのように学校教育に悪影響を及ぼしているか、親たちが中心になって草の根運動が起きたことで多くの人が知るに至った。

民主党のしたたかなところは、彼らこそが弱者の味方であり、女性問題にしろLGBTQ+の問題にしろ、マイノリティーの問題は民主党のみが守ることが出来るというイメージを何十年にもわたって作り上げて来た。そして共和党はそれに対してきちんと対抗してこなかった。

共和党及び右翼保守の悪いところは、民主党がどれだけ共和党や保守派に対して間違った表現をしようが、正しいことをやっていれば人々には理解してもらえると思い込んでいることである。

私は昔から右翼保守の態度に非常に苛立ちを感じていた。それは常に左翼リベラルの要求に何も抵抗せずに妥協してしまうと言う点だ。左翼リベラルは昔から言葉をどんどん変えていくという手段で一般人や右翼保守を黙らせてきた。右翼保守はたいていが礼儀正しい人々だし、なるべく波風立てずに生きて行こうとしているので、相手が理不尽な要求をしてきても、さほど自分の生活に影響を及ぼさないと判断した場合には相手のいうことを受け入れて来た。

その最たるものが言葉使いだ。昔アメリカでは黒人のことをアフリカンと呼んでいた。しかしアメリカ人である彼らをアフリカ人と呼ぶのはおかしいということで、二グロと呼ぶようになった。二グロとは単に黒い人という意味でスペイン語のネグロと全く同じ意味。同時期に色のある人という意味でカラードという言いかたもあった。これは二グロよりもちょっと蔑んだ意味があったが、結構普通に使われていた。だが、いつの間にか二グロもカラードもダメで、そのうちブラックと呼ばれるようになった。だがそのうちにブラックもダメで、アフリカンアメリカンとなり、今はそれもダメでピープルオブカラー(POC)となってしまった。

左翼たちがどんなふうに言葉使いを変えていこうと彼らの勝手だが、一般人や右翼保守がそれに付き合う義理は全くない。にも拘わらず自称保守の人たちが進んで左翼の言葉使いに付き合い始めた。アメリカ人にとって人種差別者扱いされることは何よりも嫌なこと。しかも左翼リベラルは右翼保守はみんな人種差別者だと勝手に言い張りメディアもその偏見を常に垂れ流していることでもあり、右翼保守はいかに自分らが人種差別者でないかを証明するために、自分らから進んでリベラル言葉使いをしてきたのである。

右翼保守の愚かな点は、左翼に迎合して彼らの要求する言葉使いをすれば事は済むと思い込んでいることだ。左翼はどれだけ右翼が迎合しようとも、彼らが我々のことを人種差別者扱いしなくなるわけではない。右翼保守は自分らが根は善人だから、自分らが誠意を尽くせば相手も解ってくれるという甘い考えを持っている。左翼は右翼の考えを変えさせようと思っているわけでも、正論を述べて我々に納得させようなどとも思っていない。彼らの目的は相手を完全服従させることにあるのだ。だから彼らの要求を一つでも受け入れればそれは我々にとって一歩も勝利の道へと繋がらない。単に足場を一つ失うだけである。

ドナルド・トランプが政権を握っても、アメリカ文化左傾化の勢いは弱まるどころか、その勢いはさらに増した。学校では批判的人種理論がどんどん広がり、LGBTQ+のアジェンダがどんどん過激化してしまっている。何故我々右翼保守は社会がここまでおかしくなるまで何もせずに指をくわえて見ていたのか?

ヤンキンがトランプがとらえることのできなかった郊外の白人女性達の心をとらえられた理由は、人々の心に響くメッセージを持っていたからだ。今度のことで共和党は考えを改め、人々が直接興味を持っていることに重点を置いて、共和党こそがその問題の解決に取り組むことが出来ると積極的に人々にアピールする必要がある。正しいことをやっていれば人々は解ってくれるなどという甘い考えでは駄目である。


View comments (2)

親たちの声が反映したバージニア州選挙、共和党が知事・副知事・司法長官議席を総なめ

昨日はアメリカ各地で色々な選挙が行われたが、なんといっても特筆すべきはバージニア州の知事選だ。なにしろバージニア州は近年民主党に傾く傾向があり、2020年の大統領選挙でも多くの郡が圧倒的差でバイデンに投票していた。そのバージニアで州知事はじめ副知事や司法長官までも共和党が勝つということは画期的な出来事である。いったい何故そんなことになったのだろうか?

マッカリフは以前にバージニア州の知事をやったことがある。バ州の法律は良く知らないが、以前に知事をやったことのある人でもまた何年か後には立候補できるらしい。マッカリフが民主党候補に選ばれた理由は、以前にも知事をやったことがあり人気もあったし、資金集めキャンペーンも得意だし、ということで他の黒人女性候補二人よりも勝ち目があると思われたようだ。しかし民主党の中でも、マッカリフは今の状況に適した候補だろうかと疑問視する人もいた。

読者諸氏もご存じのように、バージニア州と言えば、自称トランスジェンダーの女装男子が女子トイレで女学生を強姦し、学校側がその事実を隠ぺいしていたラウドン郡があるところ。あの事件が起きる以前から、ラウドン郡及び各地の教育委員会の方針は親たちの間でかなりの不満を生んでいた。そんな中で起きたあの事件、人々の間で教育に関する州政府の方針に非常な関心が集まっていたのだ。

実はマッカリフとヤンキンの討論会前の支持率はマカリフ46.9%、ヤンキン43.4%とマカリフが優勢だった。しかし、討論会においてヤンキンが挙げた二つの点が子供を持つ有権者たちの心に響いた。一つはコロナ禍における親たちの不満だ。ヤンキンは20か月もの間学校側は親たちとの対話を拒んできたこと指摘。もう一つは、学校の図書館にある性的に過激な本などについて、親たちには子供の教育に対してもっと影響力があるべきだと主張したことだ。

これに対してマッカリフはヤンキンは無知であり、政治家としての経験がないことなどを指摘。「私は親たちが学校に乗り込んで、本に関する決断を下すなどということを許す気はない」と付け加えた。それだけならまだよかったのだが、マカリフは決定的な次の言葉によって決定的な墓穴を掘ってしまった。「学校において何が教えられるべきかを親たちが学校側に指図すべきではない」

ヤンキンの選挙陣営はこの二人のやり取りを選挙コマーシャルに起用。「今はこれは選挙運動ではない。立ち上がって我々の子どもたちの教育という基本的権利のために発言する運動なのだ!」と発言。またヤンキンは過激なLGBT方針や批判的人種理論の禁止なども取り上げ、親たちの意見が教育に反映されるべきだと述べた。

明らかにこの作戦は功をなし、2020年にバイデンが10ポイントの差で勝ったバージニアは、一年足らずで共和党支持に変わったのである。

ところで今回の選挙では郊外に住む白人女性達が前回の選挙よりも12%も多く共和党に投票したという。トランプ大統領が一番人気を得ることができなかったのが郊外の白人女性達だったことを考えると、やはり子供の教育となると共和も民主もない。親の意見が尊敬する候補が強いということだ。

これに関してリベラルメディアは完全なメルトダウン(溶解)を見せている。

ヤンキンはトランプべったりの候補だとか、白人至上主義の郊外の女性たちが多く投票したとか、白人の親たちが学校で人種について教えられるのを嫌がったとか、あたかもヤンキンに投票したのは白人至上主義の親たちだとでもいいたげである。しかし圧倒的多数で当選した副知事はウィンサム・シアーズは黒人女性。だいたいテリー・マッカリフは白人だ。なんでここで白人至上主義とかって話が出てくるのだ?

子どもの教育に関心のある親たちを国内テロリスト扱いしたり、白人至上主義者扱いしたりして、彼らの票が得られると思うならどんどんやればいい。そうやって来年の中間選挙で民主党はぼろ負けすればいい。

最後に、ニュージャージーの知事選挙は、現役のフィル・マーフィー知事が再選間違いなしと言われていたが、昨晩遅くまで共和党のジャック・スィタレリ候補に追い詰められ、昨晩100%開票済と言われた時にはスィタレリ候補が優勢と言われていたが、朝になったらなぜか85%開票に減っていて、マーフィーが当確となっていた。どうやら夜中にバイデンジャンプがあったらしい。

しかしながら、マーフィーは楽勝するはずだったのい、ここまで共和党に追い詰められたということは、共和党にとって決して悪いことではない。来年の中間選挙では共和党にもっと追い風がかかって、上院下院とも共和党が挽回する可能性は多いにある。

がんばってもらいたいものだ。


Comment

BLM/ANTFA暴徒に襲われ正当防衛で二人を射殺し一人を負傷させた少年の裁判始まる

去年の9月、ウイスコンシン州のケノーシャ市で、黒人男性リチャード・ブレイクが警官に撃たれ重傷を負った事件がきっかけとなりBLM/ANTIFA暴徒たちが大暴動が起こした。数日間にわたる暴動で小さなケノーシャ市は大打撃をうけた。そんなケノーシャ市で働いていたカイル・リットンハウス少年(当時17歳)はAR-15ライフルを持って知人のビジネスを守るべく護衛に当たっていた。しかし暴徒らはカイル君に襲い掛かり、腕の立つカイル君は襲い掛かった二人の男を射殺、一人を負傷させた。この時の模様はすべて色々な角度からビデオで撮られており、彼の正当防衛は一見にして明白であるにも関わらず、ジョージ・ソロス後押しのある超過激派左翼検察官はカイル君を過失致死や銃砲罪違反の罪で起訴。本日からその裁判が始まった。

この話は現在進行形なので、私のツイートを一応記録としてここに載せておく。何か起きる度にここに書き足して行こうと思う。

11月2日2021年付け

去年ケノーシャの暴動で友人のビジネスを守ろうとして暴徒に襲われ、正当防衛で二人を射殺一人を負傷させたカイル君の裁判が今日から始まる。カイル君を襲った暴徒らは合わせて前科何十犯というプロの犯罪者たち。カイル君は品行方正のお手本みたいな好青年。起訴などされるべきではなかった事件。

カイル君はボランティアで落書き消したり、ライフガードとして怪我人の手当したり、警察官にも感謝されていた。本来なら市から感謝状もらってもいいくらいの青年だ。彼を逮捕してる暇があったらBLM/ANTIFAの連中を退治しろよ!

いま改めて当時のビデオを観たけど、カイル君の自制心と銃の腕には感心する。二人の男に同時に攻撃され、スケートボードを持ち上げた一人を撃ったあと、自分に銃を向けた二人目の男の腕を撃つなんてそう簡単にできるもんじゃない。しかも一瞬両腕を挙げた男をすぐには撃たなかったのもすごいわ。

カイル君に殺された一人目の男は連続小児強姦魔。なんと5人の少年を強姦した過去を持つ男だった。男はカイル君を追いかけながら「あいつを捕まえろ!」と言いながら花火を投げつけ、別の男が発砲したのを受けてカイル君が発砲。


Comment

映画撮影現場で起きた銃による死亡事故、アンチガンとアファーマティブアクションが原因か?

先月、俳優のアレック・ボールドウィン主演・プロデューサーの映画「ラスト」の撮影セットで、ボールドウィンが発砲した弾に撃たれてシネマトグラファーの女性ハリナ・ハッチンスさん42歳が死亡、監督のジョール・スーザ氏が怪我をするという事故が起きた。

当初の報道ではボールドウィンが撃ったのは小道具の銃ということだったが、後に銃は本物で銃弾が入っていたことが解った。ボールドウィンは助監督から銃を渡され、銃には弾は入っていないと言われたのを信じたという。

ボールドウィンは極左翼で一般市民の銃所持に大反対の立場にある。それで彼自身、銃の扱いかたについて完全に無知だったのかもしれない。しかし、たとえそうであったとしてもプロデューサーとして現場での安全確保は彼にも非常な責任がある。

この事故は、もしも銃を扱ったすべての人がガンセイフティールール(安全に銃を扱う規則)を守っていれば、絶対に起き得ない事故であった。

私は銃取り扱いのプロではないが、自衛のために銃を購入した時、撃ち方と取り扱いの授業を受けた。もうだいぶ昔のことなので色々忘れていることもあるが、この事故について、素人の私でもおかしいと思う点がいくつもある。

第一に、何故映画セットに実弾の入った本物の銃があったのかということ。当初、小道具の銃が使われたと報道されていたが、小道具の銃は弾をうつことは不可能なので話を聞いた時からおかしいと思っていた。映画セットで銃を扱う責任者のことを英語ではArmourerと呼ぶそうだが、ここでは武器担当者と呼ぶ。そのプロのインタビューをいくつか聞いたところ、映画セットで本物の銃が使われることは先ずないとのことなので、何故この映画セットに本物の銃があったのか非常に不思議である。

第二に、よしんば本物の銃が使われることがあったとしても、担当者が銃の安全性を先ず確認すべきであり、銃が完全に安全な状態にあると確認してから俳優に直接渡すのが基本であるのに、担当者がチェックをしなかったのは何故なのか?

第三に、この現場では担当者ではなく、助監督が銃をボールドウィンに渡したという。銃は担当者が直接俳優に渡すべきであり他の人間が扱ってはいけないことになっている。何故銃砲責任者の担当者ではなく助監督が銃をあつかったのか、この時いったい担当者は何をやっていたのだ?

ではここで、銃の安全な扱い方基本四事項をおさらいしよう。

  1. すべての銃に実弾が入っているものとして扱う。たとえ他人が弾は入っていないと保証したとしても必ず自分で確認すること。
  2. 破壊する気のない物体には、決して銃口を向けてはならない。たとえ弾が入っていなくても絶対に銃砲を人や動物やその他の物体に向けてはいけない。
  3. 撃つと決めた標的に狙いが定まるまで引き金に指をかけてはいけない。
  4. 標的とその後ろに何があるかを確かめること。これは射撃をする際にも自衛の際にも大事な注意事項だ。

お分かりのように、ボールドウィンはこの最初の二事項を完全に怠っていたことが解る。彼は常に人々が銃を所持することを反対しているため、きちんと扱わなければ銃がどれほど危険であるかということ知らないのかもしれない。

1.ボールドウィンは最初に助監督から銃を渡された時に弾は入っていない「コールドガン」だと言われたという。たとえそれが本当だとしても、渡されたボールドウィン自身が自分でそれを確かめる責任がある。この映画は西部劇なので渡された銃はリボルバーだろう。リボルバーは弾が入っているかどうかチェックするのは非常に簡単。さっと見て弾が入っていないくても、銃砲に弾が残っている可能性を考えて、一度地面に向かって引き金を引いてみれば確認は出来る。もしもやり方が解らなければ銃を渡した人に見せてもらえばよかったのだ。

2.映画撮影の現場でも直接銃を人に向けることはあり得ない。たとえ相手役を殺す設定になっていたとしも、カメラの角度を調整すれば、実際に相手に向けているように撮ることが出来るからだ。シネマトグラファーがこの銃がたとえコールドガンだと思っていたとしても、自分に向けて撃てなどと言うはずはないので、ボールドウィンは故意に ハッチンス に向けて撃ったとしか思えない。完全にノーノーである。

もしもボールドウィンが1と2のどちらかだけでも守っていたらこの事故は起こらなかったのだということがお分かりいただけたと思う。

このような事件が起きる背景には二つの要素が考えられる。先ずボールドウィン自身がアンタイガンと言ってアメリカの憲法補正案第二条で保証されている一般市民が銃を所持する権利に大反対な活動家であるということ。銃砲所持の権利を信じているプロガンの人たちは、自分らが銃をしょっちゅう扱っているため、銃が人を殺すのではなく人が人を殺すのだということを弁えている。つまり銃は単なる道具であり、使い方次第で危険にもなれば安全にもなる。プロガンはその点を弁えているため銃の取り扱いには非常に神経質になるのだ。

しかし普段から銃は危ない危ないと言っているひとたちに限って、銃取り扱いに無頓着である。机の上に乗ってる銃が突然ひとりでに弾を打つなんてことはあり得ないが、実弾が入っている銃を人に向けたりしたら危ないのは当たり前だ。

第二に、これはアファーマティブアクションが問題だとする人がいる。実はこの映画の武器担当者は25歳のハンナ・グティレズ・リードさん(Hannah Gutierrez-Reed)。実はこの女性、映画はこれで二作目。しかも前作でも予告なしに銃を発砲して主役のニコラス・ケイジが怒ってセットから立ち去るという失態を犯している。

なぜこんな未経験な若い女性が高予算の大型映画で銃砲取り扱いの責任者になれたのか。彼女は父親がベテランの担当者だったというから、コネで雇われた可能性は大きい。だが、それ以上に彼女が女性であるということが決めてになっているようだ。

ハリウッドは最近、ディバーシティといって人種や性別で多様な人たちを配役及びスタッフに起用しなければならないという規則を作った。そのせいで経験も技術も伴わない人たちが、マイノリティー枠で雇われるというアファーマティブアクションが横行しているのである。そうでなければこんな若くて未経験な女性が単にコネがあるというだけで、こんな重要な責任を任せられるはずがない。

私は彼女が若い未経験な女性であることがこの事故が起きる大きな要素となっていると思う。これは完全に私の想像だが、こんなシーンが思い浮かぶ。

監督:(助監督に向かって)おい、銃はどうした、なんでアレックは銃をもってないんだ?

助監督:は、まだ銃のチェックが終わってないんで。

監督:さっさとやれよ、早く持ってこい!

助監督:はい、(ハンナに向かって)おい、なにもたもたやってんだよ、銃のチェックは終わったのかよ。

ハンナ:あ、いえ、その、、

助監督:これいいね、持ってくよ。

ハンナ:あ、それはまだチェックが、、

ハリウッドでは完全に新米。それに若くて女性。監督から命令うけてる助監督には逆らえないという気持ちが働いたとしても不思議ではない。もしもこれがハンナのお父さんのようなベテランなら、

担当者:うるせい、安全チェックが終わるまで待ってろと監督さんに言え。

助監督:これいいね、持ってくよ

担当者 :触るな!俺がいいって言うまで誰にも触らせねえ。それは俺の銃だ。チェックが終わったら俺が直接もっていくから待ってろと監督さんに言ってこい!

てな具合になったはずだ。経験豊富なその道のプロが言うことなら、監督もしぶしぶでも彼の言うことをきいたことだろう。何しろ安全にかかわることだから。しかし、未経験な若い女性の言うことを監督やその他のスタッフが聞いただろうか?いや、ちゃんと言えば聞いたかもしれないが、そこは若い女性、監督に怒鳴られるのが怖くて、ちゃんと言えなかったのかもしれない。

ハリウッドは表向きはどうでも、実はものすごい男尊女卑な社会。だからこそアファーマティブアクションなんてものが必要になったわけだが、それでも女性というだけで無能な人材を大事な部署に就ければ、こういう事故が起きるのは当たり前といえば当たり前である。現にこの現場では安全性が保たれていないとしてスタッフが一時ストライキを起こすという事件も起きていた。

前の職場でも失態をおこし、今回の現場でも色々苦情が出ていた人間を、そのまま雇っていたプロデューサーのボールドウィンにも非常な責任がある。


View comments (3)

トランスジェンダー狂気から正気をとりもどしつつあるイギリス

今年の7月に、いち早くトランスジェンダーに迎合して男女共同トイレをあちこちに設置してしまったイギリスでは、公共施設において男女別トイレ設置を義務付ける法律が通ったという話を紹介したが、最近になってすでに設置されていた男女共用のユニセックストイレが次々と排除され、男女別トイレに取り換えられるようになった。イギリス政府は男女共用の公衆トイレから男女別トイレ設置に移行する計画を明らかにした。ツイッターで奥田幸雄@yukiookudaさんがデイリーメールのこの記事を紹介してくれていたので、彼の翻訳を引用させてもらう。

「ジェンダーニュートラル」な施設からの脱却を目指す政府の計画では、男性と女性は別々のトイレを使用することになります。この提案は、プライバシーを求めるすべての人のために独立したトイレを提供するというものです。 世論調査では、性別に関係なくトイレを設置することを支持する女性は20人に1人にも満たなかった。

関係者は法務省に次のように語っている。 「尊厳、安全、安心のために、男女別のトイレを適切に提供することは重要です。そのため、セパレートトイレが標準であり続けるためのオプションを検討しています」と述べています。

障がい者用のトイレだけでなく、プライバシーを求めるすべての人のために独立したトイレを提供することが提案されています。 性別を問わないトイレの問題は、トランスジェンダーの権利を主張する運動家と、女性に「不利益」をもたらすと主張するフェミニストとの間で争点となっています。

性別関係のないトイレ設置を支持した女性は5%どころか1%でも居たら私は驚く。しかしともかく女性の大半は男女共用トイレなど求めていなかったということがイギリス政府にもやっと理解できたということだろう。だいたいなんで最初からこれが良いアイディアだなどと思ったのだろうか?

以前に私はイギリスで男女共用トイレを強く推進していた人たちがことごとくペドフィリアで幼児ポルノ所持やわいせつ行為で捕まったという話を紹介したが、(男を女子施設に入れさせようとしてるのはどういう男たちなのか? – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))問題なのは何故一部の変態男たちのごり押しに常識あるはずの他の政治家たちが同意して、一番影響のある女性達の声に耳を傾けないまま強行してしまったのかということだ。トイレや更衣室を男女共用にして女性達が喜ぶわけがない。そんなこと考えなくても解ったはずだ。どうして女性の意見を聞きもせずにおかしな政策を実行して、苦情が殺到してから元に戻すなどという無駄なことをやったのだ?

しかし最近のイギリスはトランスジェンダリズムの狂気から正気を取り戻してきているような気がする。トランスジェンダー政策で一番規模が大きく影響力のある政治ロビーイストのストーンウォールから政府機関や企業がどんどん距離を置いてきていることや、BBC内部からストーンウォールの異常な影響力を告発する報道があったり、先日の女装男たちによるレズビアン虐待記事など、だんだんと主流メディアがトランスジェンダリズムのおかしさに気付き始めているように思えるのだ。

トランスジェンダリズムは欧米諸国を襲った集団狂気だ。これは中性の魔女狩り同様理屈では説明がつかない。大多数の人間がこの狂気を受け入れたわけではないが、なぜか政治権力のある連中がこの狂気を奨励し、狂気を人々に押し付けることで自分らの権力をより強硬なものにしていく。

アメリカでも行き過ぎたトランスジェンダリズムが教育界に広がり、それに気が付いた親たちが中心になって大きな抗議運動が始まっている。これまでトランスジェンダー活動家(TRA)達が優勢だったのは、彼らの目的があまりにも奇想天外で一般人はそんなことを推進する人がいるなど信じられないと思っていたからだ。だからTRAは水面下でこっそりと色々訳の分からない政策を進めていくことが出来た。

しかし今や人々が彼らの陰謀に気が付き始めた。TRAは闇に隠れてのみ行動できるバンパイアのような奴らだ。太陽の光の元、人々がその正体に気付いたら、長くは生き残れない。

どうかこれがトランスジェンダリズム狂気の終焉の始まりであってほしい。

追記:昨日の日本の選挙で、ジェンダー平等だの選択的夫婦別姓だの同性愛結婚だのと騒いでいた野党がぼろ負けしたことから解るように、日本人はそういうくだらないことに全く興味がない。やたらと欧米のおかしな思想を日本に持ち込んだところで、日本人が受け入れると考える方が浅はかだ。このままLGBTなどという思想が日本で広がらないうちに、欧米諸国でこれらの問題が下火になり、日本では根がはらずに終わってしまうという結果になることを切に願う。


View comments (2)