アメリカのドナルド・トランプ大統領に対する弾劾裁判で、議会上院は5日、権力乱用と議会妨害の弾劾条項2項目について、いずれも無罪評決を下した。

評決の投票があった上院は、53対47で与党・共和党が多数を占める。投票結果は、権力乱用が賛成52票、反対48票、議会妨害は賛成53票、反対47票だった。

共和党上院議員たちは、この裁判そのものが違憲だと最初から言っていたので、この結果は当然であり裁判自体全くの時間の無駄だった。それで私はあまりその内容について注目していなかったのだが、民主党が提示した「証拠」があまりにもお粗末であったので、それだけでも紹介する価値はあるかと思う。

去年トランプ弁護団が提出した不正選挙に関する証拠が、証拠不十分とかなんとかさんざん言っていた民主党や左翼メディアだが、今回民主党が提示した「証拠」はトランプ側弁護士マイケル・ヴァン・デル・ヴィーン(Michael van der Veen)氏曰く、駐車違反の抗議裁判ですら、もう少しましな証拠が提示される、ほどひどいものだった。

今回紹介するのは特にひどかった二つの「証拠」。まずはマイク・リー上院議員に関する又聞き証言。

民主党側は1月6日にトランプ大統領がトミー・トゥーバーヴィル上院議員に電話しようとして間違えてマイク・リー議員に電話してしまったため、リー議員は隣に座っていたトゥーバーヴィル議員に電話を渡した。この時、トランプ大統領がトゥーバーヴィル議員に選挙人承認に関して異議申し立てをしてほしいという話をしたのを、隣に居たリー議員が聞いたとした。ところが、裁判に出席中の当のリー議員が「私はそんなことを言った覚えはない」と抗議した。それでこの「証拠」は正しくないとして即取り下げられた。

普通裁判では「誰々さんがこんなことを言っていたのを聞いた」という又聞きは証拠として認められない。特に誰々さんからの証言を得ることが可能である場合は、本人の口から証言されなければ意味はないのだ。そんなことは弁護士ペリー・メイソンくらいでしか裁判を知らない私ですら知っている。

次の「証拠」はもっと悪質で、トランプ支持者のツイートを捏造したものだった。

民主党中国人スパイにハニートラップにあったエリック・スウェルウェル議員が提示した証拠は、ジェニファー・リン・ローレンスという保守派活動家女性のツイート。そのなかで彼女は「トランプ大統領、あなたと一緒に戦えることを誇りに思います。1月6日には騎馬隊を引き連れて伺います」と書いたとしてそのツイートのスクリーンショットを提示した。

しかしながら、彼女が使ったcalveryという言葉はキリスト教のお祈りに関する言葉で、当日行われたお祈りの行事についてのことだった。スウェルウェル議員はそれを騎馬隊という意味のcavalryと勘違いし、あたかも彼女が武装した革命軍でも連れて行くと言ったかのように語ったのである。キリスト教国のアメリカでこういう宗教的間違いを犯すのは無教養の表れである。

さて、それだけでも恥かしいのだが、このスクリーンショットにはツイッターで公人を示す青いチェックマークがついていた。しかしローレンスによると自分はツイッターから承認マークをもらったことはないとのこと。つまりスワォルウェル議員はそれほど影響力もない一般民間人が、あたかも影響力のある公人であるかのように示した。また別のツイートでは一年前の日付を2021年に変えて、あたかも議事堂乱入と関係があるかのように見せようとした。

ヴァン・デル・ヴィーン弁護士は、原告側は何の捜査もせずに、証拠を捏造したのだと語り、「非常にショックである」とCBSのインタビューで話していた。普通の裁判で原告が証拠を捏造していたら、裁判はそこで終わりである。弁護士がいくらでもいるはずのアメリカ議会下院で、そんなことも知らずにトランプ大統領を起訴したとは信じられないことだ。

この二つのことを見ただけでも、今回の裁判がどれだけの茶番劇だったかがはっきりしたというもの。

ところでこのヴァン・デル・ヴィーン弁護士というのは非常に有能な人で達弁である。特にCBSでのインタビュー中にインタビュアーがあまりにも偏向な質問をするのに腹を立てて、メディアの偏向報道は今すぐ辞めるべきだ、と演説をぶり、観てる方がすかっとするほどだった。

しかし残念なことに、同弁護士は自宅の窓ガラスが割られ、自宅内を荒らされ家のなかに酷い落書きを書かれたという。そして何百と言う脅迫状を受け取ったそうだ。本当に左翼ってのはやることがえげつない。トランプ大統領を支持する人は誰も許さないという姿勢まるだしである。


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