武漢ウイルス研究所の蝙蝠博士がアメリカに亡命?

私が拙ブログで何回か紹介した武漢の蝙蝠オバサンこと石正麗(シージャン・リー、せきせいれい)博士が、な、なんと、家族とともに1000以上の資料を抱えてフランスのアメリカ大使館に亡命していたという。もしこれが本当の石正麗博士なら、トランプ大統領が武漢ウイルスが漏れたのは武漢ウイルス研究所だと確信していたこともうなずける。下記はアノニマスポストの記事より。

武漢にあるウィルス研究所の研究員である石正麗(せきせいれい)が家族と共にフランスのアメリカ大使館に亡命していたことがわかった。研究員は1000近くもの極秘書類を持って保護を要請。保護された人は研究員の情報共有についてはフランスとアメリカで行われるようだ。

財産と資料ともに守られており、現在この研究員はオーストラリアに送られた。石正麗は1990年から武漢ウィルス研究所で研究実習員助手として働いており、2000年以降は研究員に就任している。この研究員が持ち出した資料から、新型コロナウィルスの発症が研究所だと判明したら、それこと中国はかなり危うくなるのではないだろうか。そもそも中国はなんでこんな重要な人物の国外渡航(脱出)を許可したのかすら謎だ。

なぜアノニマスポストは石正麗を研究員と呼んでいるのかよくわからない。彼女があの蝙蝠おばさんなら、研究員ではなく研究所長だ。それに私が入手した情報では石正麗博士は2014年までアメリカのウイルス研究所で働いていたはずだ。ということは武漢ウイルスで研究員として働いてからアメリカに留学して博士号を取ったのかな?

彼女に関しては私が以前に「武漢ウイルスはやはり武漢ウイルス研究所が発祥地である可能性が高い」で詳しく書いているが、ここでちょっと引用。

実は彼女(石正麗)は2014年までアメリカのウイルス研究所で働いていた。中共はウイルスの発症地はアメリカだと主張していたが、その主張には一理ある。なぜならアメリカの研究所ではずっと以前からコロナウイルスの研究が行われていたからだ。

ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究所でラルフ・S・バリック教授のもとで蝙蝠から人へ感染するコロナウイルスの研究がされていたが、石正麗博士はバリック教授の研究パートナーで、2015年には、その調査結果を発表したりもしているのだ。ただ、この研究はアメリカの保健福祉省(日本でいう厚生省)から予算を打ち切られたため、研究は中止された。その後石正麗博士は武漢の研究所に移り研究をつづけていた。

ゲートウエイの調査によると、石正麗博士指揮する武漢研究所では生物に武漢ウイルスを感染させる実験がされていた。そして同博士は異種の動物間での感染を研究していたことが解っている。つまり、COVID19武漢ウイルスが野生動物のなかで自然発症したという中国の言い分がかなり怪しくなってきたということだ。

実は今中国では武漢ウイルスの発祥地について調査することも話をすることも禁止されている。武漢ウイルス発症説が出た今年一月頃から、あの研究所は破壊されたという噂もあるし、研究関係者も口封じをされているはず。石正麗博士はこの研究の最大の責任者だ。そんな人間を中共がみすみす海外に家族そろって脱出させるとは思えない。もしこれがあの蝙蝠オバサンなら、彼女は早期に自分の身の危険を感じて中国脱出を試みたのだろう。だが、もしそうだとするならば、フランスにしてもアメリカにしても、もっと早期にこのウイルスの危険性を察知していたはずだと思うのだが、どうもよく解らない。

追記:South China Morning Postによると、当人の石正麗が中国のツイッターである微博(ウィーボーもしくはウィーチャット)で否定していると報道している。私も彼女が亡命ということは先ず考えられないと思う。もしそうするならばかなり早期にしていなければ危ない。確か2月頃まで彼女自身がウイルスが武漢研究所から漏洩したことを否定していたので、その後中国を出られるとは考えにくいからだ。

アップデート:2021年5月31日現在。石正麗が中国共産党の国営テレビに登場。

【北京=多部田俊輔】コウモリ由来のウイルスの著名研究者で「バットウーマン(コウモリ女)」の異名を持つ石正麗氏が約3カ月ぶりに中国の国営テレビに登場し、自らが所属する中国科学院武漢ウイルス研究所が新型コロナウイルスの発生源とする見方を改めて否定した。中国当局は発生源を巡る問題のカギを握るとされる石氏に説明させることでウイルス漏洩疑惑の打ち消しを狙ったとみられる。

中国国営中央テレビ(CCTV)の国際放送組織「中国グローバルテレビネットワーク(CGTN)」が石氏のインタビューを伝えた。石氏は2月初旬に中国メディアで研究所からの漏洩疑惑を否定したが、今回のインタビューまではメディアなどに登場せずに、海外逃亡説も流れていた。

今回のインタビューで、石氏は昨年12月30日に感染者の検体が研究所に持ち込まれたと経緯を説明。そのうえで「我々が知っているウイルスの配列と違うことを証明し、新型コロナウイルスと命名した」と指摘し、研究所からのウイルス漏洩を重ねて否定した。

石氏はフランスの名門大学でウイルス学の博士号を取得した。02~03年に中国で流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスの起源がコウモリだと証明したことで知られる。漏洩疑惑の浮上で、その動向に注目が集まっていた。


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武漢ウイルス対策でも無駄が多いニューヨーク州、クォモ知事の失態続く

以前にもニューヨーク州のアンドリュー・クォモ知事の武漢ウイルス騒ぎ前までの失政について紹介したが、今回は武漢ウイルス対策に関するクォモ知事の失態について、フォックスニュースのこの記事から読んでみよう。

三月のはじめ、ニューヨーク州では大量の入院患者が出るものと予測されたため、通常の53000床の二倍のベッドが確保した。これによって重病患者以外は退院を迫られ緊急以外の手術や治療は延期された。それでも足りないと思われたため、クォモ知事は連邦政府に嘆願して海軍から病院船USSコンフォート(安心の意味)を派遣してもらった。

こうして大金をかけて用意したベッドはどうなったのかというと、全国で最高の死者を出しているにも拘わらずベッドはがら空きで、何故かこれらの努力はほぼ無駄になってしまった。いったい何が起きたのか?

ニューヨークで開業しているデイヴィッド・サマディ医師によると、予測モデルは大幅に間違っていたという。モデルによれば武漢ウイルスはアメリカ全体で二十万から百七十万人を殺すと予測されていた。しかし今のところ、その数は6万から6万5千人程度ですむだろうといわれている。つまり当初の予測よりもずっと少ない数の犠牲者で済みそうだということになる。

2500ベッドもあると謳われたジャビッツセンターでは1000ベッドしか使われず、嘆願されてやってきた1000のベッドを誇るコンフォートもほんの数十件の患者を乗せて母港に帰ってしまった。

三月に建てられたアルバニー野戦病院も患者数人を迎えただけで今は空っぽのまま感染第二派が起こった時のために待機中だ。また別に1億1千6百50万ドルがオールドウエストブリーの野戦病院にもついやされたが、ここにも患者が来ていない。

にもかかわらず、何故か老人ホームの病人たちがこれらの病院に収容されていない。老人ホームの居住者は、武漢ウイルスに感染したと疑われている病人たちですらこれらの病院への入院が許可されていないのだ。ニューヨークの病院はほぼがら空きであるにもかかわらず、ブルックリンの老人ホームの患者がニューヨークの病院への入院を拒否されたりしている。ニューヨークの武漢ウイルス犠牲者の13%が老人ホームの居住者である。

新設の野戦病院に病人を移せない理由は、面倒な手続きが難関になっている。一般の病院が野戦病院に患者を移動させるには25の条件を満たしていなければならず、そういう条件を満たす患者は非常に少ないため、ほぼ誰も移動させられない。

もう1億ドルほど野戦病院建設用に予算が建てられたが、結局その案はお釈迦になった。何億ドルと使った後、爆発的に増えるはずだった患者数は実現せず、入院患者数は全国的に減る傾向にある。

「数多くの病院でウイルス感染入院患者数がずっと低い理由は、ほとんどの感染患者が入院を必要としないからだと思われます。」とサマディ医師。「彼らは全く症状がないか、命にかかわる症状でないため、様子を見ながら自宅で療養ができたのです。」

ある建設会社はストーニーブルック野戦病院建設で、1億ドルの予算を大きく上回る1億3千6百万で大儲けをした。だがこの病院もほぼ空っぽのままだ。

しかし皮肉なことに、この疫病のおかげでニューヨーク州の医療は非常な予算危機を迎えている。これだけの大金が医療機関に注ぎ込まれたにも拘わらず、多くの医療関係者たちが失業し、多くの医療施設も経済崩壊の危機に瀕している。 込み入った手続きや新しくできた規制の対応で現場はパニック状態だ。それだけではない。武漢ウイルスが最優先で他の医療が後回しにされているため、直接武漢ウイルスに拘わらない医療機関は休業中であるため、そうした期間の従業員は無給休暇状態なのだ。

さらに、3月に数が全く足りないと大騒ぎしあちこちから寄付を嘆願し、トランプ大統領はジェネラルモータースに注文して部品を作らせるなどして集めたあの人口呼吸器なのだが、結果的にそんな量は必要なく今は未使用のまま倉庫に眠ったままだ。これは単にクォモ政権の6兆ドルの負債を増やすことになっただけで無駄になった。

ニューヨーク州共和党のマイク・リペトリ議員は武漢ウイルス対策予算は意味のない企画や優先順位がめちゃくちゃで、前線で働く関係者に対する特別手当や中小企業への救済金などは全く含まれていなかったと語る。リペトリ議員は行きすぎた無駄遣いは防げたはずだと語る。

クォモ知事は未使用の人工呼吸器を借りた他州へ帰す方針をとっているが、実はニューヨークは6千9百万ドルを未調達の人工呼吸器に使っていた。NYは1450代の呼吸器を通常の3倍の値段でシリコンバレーに注文したが、それらはNYに届いていない。いま、知事はこの注文をキャンセルして払い戻しを試みているという。

2~3週間前に現場の様子はメディアが言うほど恐ろしいことにはなっていないという市民ジャーナリストのリポートがユーチューブで話題になった。多くの人があれはデマだとかガセネタだとか言って批判したが、実際に病院に行って様子を見に行った在NYの日本人ブロガーの話でも、病院に患者が溢れかえっている様子はなく、武漢ウイルス以外の病棟は空っぽだったということだ。やはり市民ジャーナリスト達の報告はあながちデマではなかったようである。

無論当初の予測よりはひどくなかったとはいえ、ニューヨーク州は全国で一番感染者と死者を出している州である。4月末現在305,000の感染者が確認され、すでに23,500人以上の死者を出している。なんとこれは全国の死亡者数の38%にあたる。

予測モデルが大幅に間違っていたので、クォモ知事のみを責めることは出来ないが、それでもこのうろたえぶりと得意の浪費癖で事態をさらに悪化させたクォモ知事の責任は重い。


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