ちょっと前に読んだ記事なのだが、男女の脳の違いを研究している科学者たちは、女性蔑視の汚名を着ることを恐れて自分らの研究発表が容易にできないという内容だった。それで、女性特有の脳の病気など、治せる可能性のある病気の治療がままならないという。
ここ何十年、フェミニストたちは男性の脳も女性の脳も同じだと主張してきた。その非科学的な政治的に正しい説は、性別に適した薬品の開発をきわめて難しくしているという。この記事によると神経学者らによれば、男性と女性の脳はあきらかに違う。
男と女では筋肉や骨格や運動神経など大差がある。病気にしたところで心臓病は女性より男性の方が多いことや、男性に子宮がんはあり得ないとか、男女差があることは誰もが認めることだ。それなのに脳みそだけが男女全く作りが同じと考える方がおかしい。
フェミニストたちが間違える点は、違う=優劣がある、と思い込んでいること。 たとえばオリンピックの選手でマラソン選手と体操選手のどちらが優れたアスレートか考えたとき、どちらも優れた運動選手であることに変りはないが、それぞれ違った意味で優れている、比べようがない。それと同じで男女の脳はつくりは違うかもしれないが、それぞれ違った面で優れていると考えれば特に問題はないはず。
男性と女性とで脳のつくりが違うので、薬に対する脳の反応にもかなりの違いがあるという。しかし科学者たちはフェミニストたちからのセクシストという批判を恐れて救命の可能性がある薬品開発に消極的なのだという。.
UCLA大学のラリー・カヒル脳神経生物学者は主流神経学会の間で嫌われ者になることは承知のうえで、女性の脳卒中患者に効果的な薬品開発について神経学調査医学ジャーナルにその結果発表をした。そのなかで博士は女性にとって効果のやる薬品が男性にも効果があるとは限らないと記す。
たとえばアルツハイマーは男性と女性とでは脳のどの部分が影響を受けるかが違うのだという、つまり、男性と女性とでは脳の細胞の死に方が違うのだ。その差がわからなければ双方に見合った適切な治療は困難になる。
カヒル博士は男女の脳の差についての研究はしないようにと警告されたが、脳移植が麻痺した手を動かす可能性のある研究をあえて進めている。また同博士はLazaroidsという薬品の研究についてのべった。この薬品は男女合同のテストではその効果が明らかではなかったが、それは単に男子には効果があったが女子にはなかったというだけのことかもしれないという。だが、研究者たちは女子と男子の違いを認めようとしない。よってこの薬品の本当の効果力を正しく調べることが出来ないで居るのだ。
さて、ここで私は興味深いことに気が付いた。脳神経学の専門家たちが男女の脳の違いについてまともな研究発表をすることすら憚られる時代に、実際に男女の脳の違いを証明する検査を普通に行なっている医師がいるのだろうかということだ。
聡明な読者諸氏はもうカカシの疑問をお察しだろう。そう、トランスジェンダーの人々が自分らは精神病患者なのではなく、生物学的な性とは違う異性の脳みそを所持しているだけだと言い張っていることに注目していただきたい。脳神経学者でないトランスたちにどうしてそんなことがわかるのか?彼らは脳神経科のお医者様にペットスキャンでもやってもらって自分が異性の脳みその持ち主であることを証明してもらったのか?
いや、それはあり得ないだろう。なぜならカヒル博士がいうように、そのような研究はノンポリコレとして学会では認められていないからである。
最近トランスジェンダーのポリコレのほうがフェミニストのポリコレよりも優勢だ。男女の脳に違いはないと主張するフェミニストたちはしょっちゅうトランスポリコレの連中から講演を阻止されている。ターフという侮蔑語まで作られて罵られ虐げられている。となると、トランスジェンダーたちは遂に脳神経学者の男女脳研究を可能にしてくれるのだろうか?
私はそうは思わない。かえってトランスジェンダーたちはその研究を阻止するだろう。万が一男女の脳を簡単に見分ける方法が開発されたとしても、トランスジェンダーたちはそんな検査は拒否するだろうし、もしもトランスジェンダーの識別を脳検査によって行なうなどという法律を誰かが提案しようものなら、トランスコミュニティーから大バッシングを受けること間違いない。
なぜか? それは自分はトランスジェンダーだと言い張っている人々は心の底ではそうではないと知っているからだ。いや、確信はしていなくても、自分はトランスではなく単に精神異常なだけかもしれない、と認めることが怖いのだ。自分がトランス女だと言い張っていた男性が検査によって男性の脳を持っていることが判明したら、もうすでにしてしまったホルモン治療や去勢手術などどうすればいいのだということになる。
科学が政治によって左右されることは本当に恐ろしい。だが、地球温暖化似非説がここまでまかり通ったのも政治と金がらみである。だから誰もが本当だと思っていることが通らず、科学的に間違ったことが横行してしまうのだ。
そしていつもどおり、フェミニストたちの間違った考えの犠牲になるのは他ならぬ女たちである。本当のフェミニストなら今すぐ男女の脳は同一だなどという非科学的な考えは捨てて、科学者たちの研究の邪魔を止めて欲しい。


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