今年5月にアリゾナ州のフィーネックス市において、自宅に侵入した強盗に銃を使って自己防衛した女性が、911番(日本で言う110番)に電話した時の会話が公開された。これを聴くと、女性の恐ろしい体験がひしひしと伝わってくる。 警察で電話を受けて警官を現場に派遣する係りの人を日本語ではなんと呼ぶのかわからないので、警察係官としておきます。
下記は電話の録音からかいつまんで抜粋したもの。
2014年5月6日、アリゾナ州、フィーネックス市、
警察係官:フィーニックス911番です。緊急はどこですか?ハロー?
女性:(不明)お願い、助けて。誰かが家に入ろうとしています。
警察:はい、何をしていますか?
女性: 正面玄関から、うちの正面玄関を試していました、でも今は裏門から入ろうとしています。
警察:オーケー。そのまま電話をつないでおいてください。警察官を呼びましたから。切らないでください、いいですね。
女性:(不明)私、銃を手に持っています。とても怖いです。
警察:はい、警察官が今向かっています。警官たちが付くまで電話口にいます。いいですね。
(不明)
警察:裏口ですか?
女性:裏門にいるみたいです。
(不明)
家主;誰かが裏庭のベランダにいます。
警察:だれかがベランダに?
女性:お願い、急いで、お願い!
警察:奥さん、出来る限り早く行きますから、誰か見えますか?
(不明)
警察: わざわざ見なくていいですけど、誰か見えますか?あいてる窓はありますか?
女性:いいえ、でも誰かが私のアーケディアドアを叩いています。
警察: 誰か来ることになってるんですか?
女性: いいえ、だれも、、(不明)
(略)
女性:奴らが入りこんできたわ!(略)私のアーケディアドアを破ったわ!
(ここで警察は誰か見えるかとか、侵入者は男か女かという質問をするが、家主の女性はそんなことに答えている余裕がない。奴らがやってくる、早く助けに来てと訴え続ける。)
女性:急いで、早く、奴らは今ここに来るわ、お願い、お願い、お願い!
女性:窓ガラスを割ったわ。
(女性は銃を持ってお手洗いに居ると係官に説明。侵入者に聞こえないよう、女性は電話口でささやきながら係官の質問に答えている。)
警察:何も答えなくていいです。ただ電話はつないだままにしておいてください。 いいですね。
(ここで突然誰かの叫び声、電話機がダイアルする音がする、そして銃声)
侵入者の声: ああ!こん畜生!なんだ、なんだ、なんだ?畜生、何をしやがった!
警察:どうしたんです?
(不明)
女性:私を殴って半殺しにできるとでも思ったのかい?
(不明)
侵入者:すいません、すいません、すいません!
女性:なにしにきやがったのさ?
(不明)
女性:撃ちました
警察:あなたが撃ったんですか?
女性:はい.
侵入者:ああ、神様!
警察:連絡がありました、警察官が助けにむかっています。いいですね。
女性:急いでください。
女性:起きるんじゃないよ!またあんたのど頭を撃ってやるわよ!
(ここで係官は女性が侵入者の身体のどの部分を撃ったのかと聞くのだが、興奮している女性は誤解して男はお手洗いと廊下の間に倒れていると説明している。)
警察:オーケー、あなたのいるお手洗いに入ってきたんですか?
女性:私はお手洗いの前にいます。動くんじゃないよ!
女性:私はお手洗いの前に、、動くなって言っただろ!
警察:男は何を言ってるんですか?
女性:この家は空き家だとおもったって、空き家だって?車が家の前にとまってるのに、門に錠がかかってるのに?
男の声(不明)
女性:すまないってあたりまえだよ、この野郎、お前が外に居るのを聞いたんだよ。なんで私が戸をあけなきゃなんないのさ、お前が戸やら何やら叩き壊そうとして、塀を乗り越えようとしてたのに?
どうやら侵入者は家を空き家だと思ったとか、なんとかいって命乞いをしているらしい。そうこうしているうちに、女性は自分の頭から血が流れているのに気づく。ここで初めて女性は係官に男に殴られて電話の受話器を落としたことを話す。銃も落としそうになったが、反対に男を撃つことにができたと。
それにしてもこの女性、警察の係官にはおとなしそうに早く警官を呼んでくれと嘆願しているのに、侵入者に対してはかなりの強気。
このテープの終わりのほうでは警官が女性の家に現れるが、女性が警察に電話して警官が現れるまで7分近くかかっている。その間に男はすでに裏庭の塀を乗り越え裏口のドアを蹴破り、女性が隠れていたお手洗いに入ってきて女性に殴りかかっている。もしも女性が銃で反撃しなかったなら、警官が来るまでどんな目に合わされていたか解らない。打ち所が悪ければ、男性の一撃でか弱い女性が即死する可能性は多いにあるし、それでなくても大怪我を負った可能性は大だ。
この事件の場合、警察の反応は結構機敏だ。通報してから7分弱ならまあまあなほうだと思う。それでもたった数分で事態は急速に悪化する。緊急事態は警察を悠長に待っていられないということが赤裸々になる例である。
それにしても、女性に大事がなくて何より。銃があって、よかった、よかった。


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