2009年、オバマ王がオバマケアを宣伝している時、オバマ王は何度も国民に自分の入っている保険が気に入っている人は何も変えなくていいと約束した。ところが、蓋を開けてみたら何百万という国民が満足している医療保険を失うこととなった。今現在で持っていた保険をキャンセルされた国民の数はすでに二百万に登る。この先この数はもっと増えるだろう。これは申し込みのウェッブサイトがマヒ状態などというのとは比べ物にならないほど深刻な問題だ。
だがオバマ王は本日の演説で、自分は約束を破ったわけではないと弁明した。では、オバマが「保証する」とした約束とはどのようなものだったのかというと、

「好きな医師が居るなら、その医師を保持することが出来る。」「気に入った医療保険を持っているならそれを保つことが出来る。」

というものだった。ではすでに自分の気に入っていた医療保険を失った二百万の人々にオバマ王はどう言い訳するのかというと、、、、
オバマケアによると、法律が通った2010年以前に購入された医療保険はそのまま保持することが出来るというものなのだが、ここに落とし穴がある。2010年以降どのような形においても保険の内容を少しでも変更した場合には当てはまらない。これは加入者本人が変更したにしろ保険会社が変更したにしろ関係ない。だが2010年といえば3年も前のことであり、保険会社は常に保険内容を変更しているので三年間も全く変更のない保険などというものはほぼ存在しない。オバマ王が「気に入った医療保険を持っているなら、、」には、「2010年以前に購入し、保険内容に全く変更がされていない保険」という注意書きが付いていたのである。しかしそんな保険を持っている人は居ないのだから、こんな約束には意味がない。というわけで、厳密にはオバマは嘘をついたことにはならないという理屈である。これはリベラル左翼得意の二枚舌である。(おさらいは下記)

(A) 満たせない条件付きの提言(Argument by unsatisfiable conditionality)
(リベラル左翼)がどのように矛盾する二つの考えをつなぎあわせるのかというと、「満たせない条件付きの提言」という手段を使うのだ。これは最初に常識的な提言をした後で、「但し〜の場合に限る」というような条件をつける。ところが彼の特定する〜の場合は存在しないため、最初の提言が本当になることはない。結論として彼の最初の提言は覆されてしまうのである。

本日の演説のなかでも特に私が腹がたったのはこの部分。
オバマ王はオバマケアの目的は保険を持っていない人だけでなく、不十分な保険を持っている人を助けることにあったという。キャンセルされた人たちの保険は、法律が求める最低の医療すら提供していなかったのだという。だからそんな保険はキャンセルされたほうが良いのであって、オバマケアが提供するもっと良い保険に加入したほうが本人の為になるというのだ。
余計なお世話だ!
自分の入っている保険が不十分かどうかは個人が自分で判断することではないか?高い保険料を払えば良い保険に入れるのは当たり前だ。それでも安い保険で我慢するにはそれなりの理由があるからだ。オバマケアはその選択の余地を国民から奪うのである。
しかし、2009年のオバマの演説を本気で信じた人が居たのなら、はっきり言ってあなたはナイーブ過ぎるといわせてもらう。自分で保険に入ることの出来ない人たちの保険を請負い最低限の保険に入っている人の保険内容を大幅に改良するのに、今まで払っていた保険料が値上がりしないなどと考えるほうがおかしい。
この間も話したように、トーストとコーヒーだけで済ましていた朝食代が、フルコースミールを食べて同じで済むわけがない。しかも他人のフルコースミールまで請け負うとなれば、大幅値上がりは当然のことだ。そうならないと考えるほうがどうかしている。
2009年にオバマケアを支持して、今になって保険をキャンセルされて愕然としている人には、だから言ったじゃないの、と言いたいところだが、被害にあっているのはオバマケアに大反対した人も多く含まれている。来年になって企業主に対するオバマケア強制が始まれば、持っている保険料が二倍以上に大幅値上がりする人の数はうなぎのぼりに増えるだろう。その時になってもオバマは自分は約束を破っていないと言い張るつもりだ。
いや、そうなった時、国民の怒りはどのような形で爆発するのか、これは見物である。


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