あと二週間でロンドンオリンピックが開かれるということで、今回はオリンピックに関する話題。四年前に大々的にオリンピックを開いた中国だが、その後表向きは経済的にも発展しているように見える。だが、オリンピック開催前に地元住民を強制的に追い出して建設したオリンピック施設は現在、将来のオリンピック選手を育てるべく有意義に活用されているのかと思いきや、なんとほとんどが遺棄され廃墟と化している
カカシ注:添付したリンク先のページにはオリンピック当時の華々しい写真と廃墟となっている写真とが何枚か載っているので是非ご参照のこと。写真の張り方を学んだら後で張っておく。
共産圏はオリンピックをかなり真剣に扱うので、選手を育てるにも国がスポンサーでやるのが普通だが、それならそれでせっかく大金かけて建てた施設を活用するのが常識というものだろう。なのに何故それをしないのだろう?
ミスター苺曰く、共産圏の国は表向きは5年計画とか長期的な計画があるように見えて、実は目先の利益しか考えていないのだという。例えば中国では国が計画して建てた都市に誰も住まずにゴーストタウンとなっているところがいくつもある。きったならしいスラム街があちこちにあって、宿無しの庶民がいくらでもいるというのに何故そういうことになるんだろうと不思議でしょうがないのだが、それが共産主義社会では当たり前の姿なのだ。
つまり、施設を建てるということが時の権力者の最終目的となってしまい、それがその後どのように使われるかという計画までは頭が回らない。後に現れた権力者は先代の建てた施設なんぞは使いたくないから、自分は自分でまた新しいことを始める。せっかくある施設なんだから活用して国の利益にしよう、何て考えは全く起きない。
中国では、単にその時の権力者が個人の私腹を肥やす、もしくは権力を強めるために卓上の空論で物事を進めて行くからそういうことになる。それが実際に現実社会で通用するかどうかなんてことは考えていない。実際に農学を全く知らない毛沢東とその取り巻き連中が現実を無視して進めた農業政策が、何百万という中国市民を餓死に至らしめた大躍進計画なんぞがその最たるもんだろう。
現代中国は経済面でどんどん発展しているように見えるが、中身は毛沢東時代のメンタリティーと大した変わりはないのだ。単に共産主義がファシズムへと変化しつつあるというだけの話。ファシズムは共産主義より経済的には多少ましだが、それでも結局は行き詰まる。それは歴史を見ていれば明らかな事だ。
文明の発展は自由市場と自由社会でのみ実現する。にもかかわらず、その自由社会の理想とも言われるアメリカで、オバマ王がファシズムを押し進めようとしていることは何と嘆かわしいことか。添付した記事のコメント欄に、「共産主義や社会主義を唱える連中は、一度そういう社会に住んでみることをお薦めするね。」と書いた人が居るが全くその通りだね。


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