共和党大統領候補のなかでも一位二位を争うニュート・ギングリッチとミット・ロムニーの戦いはかなり熾烈になってきた。特にロムニーはギングリッチからの激しい攻撃に応戦すべく、これまでの優しいイメージからかなり攻撃的な姿勢を見せ始めた。
フロリダの予選を前にして、先日共和党候補の四人による弁論会が行われたが、弁論では絶対に強いギングリッチを抜いて、ロムニーが好成績を上げたようで、弁論会後の支持率ではロムニーがギングリッチを9ポイント上回って断然トップ。
カカシはロムニーファンというよりも、反ギングリッチと言った方が正しい。ギングリッチは1995年に共和党候補を率いて大革命を行こし、40年続いた民主党の多数派支配を破って見事共和党を野党から与党へと転換させ、自分は下院議会の議長の座についた。
当時上院議員で、クリントンの二期目に共和党大統領候補だったボブ・ドールなどは、ギングリッチは頭もいいし弁舌も達者な人ではあるが、一緒には働きづらい人で、共和党の大統領候補にはなってほしくない、とロムニー支持を明らかにしている。
ドール元上院議員が心配しているのは、ギングリッチが共和党候補になった場合、一般選挙で州や連邦の上院下院に立候補している他の共和党候補者達に多大なる迷惑がかかるということだ。大統領候補が人気者だと同じ党の他の候補も一緒に当選するというのはよくあることなのだが、ギングリッチでは悪印象が強過ぎて、そのあおりを食って他の共和党候補たちもギングリッチと供に落選してしまうのではないかとドールは心配しているわけだ。
ドールによると、ギングリッチは、そのワンマンな正確が仇となって、すでに1997年頃には共和党内部からニュートの退陣を望む声が聞かれるようになっていたという。不人気にも関わらず、ギングリッチは1998年まで粘っていたが、収賄などの疑惑が立て続けに起き、議会から罰金を課せられるなどの問題が重なったため、1999年に議長の座を辞任した。
ドールによると、ギングリッチは新しいアイデアを毎日のように提案し、当時のクリントン大統領をやたらと挑発したという。ギングリッチはメディアから注目されることも好み、頭に浮かんだことをよくよく考えもせずに発言する悪い癖があった、これは今も同じ。ドールは、自分がクリントンに挑戦して大統領選に出た時、ドール及び共和党への攻撃広告にはかならずギングリッチの発言が使われていたという。
ドールがクリントンに負けたのはドールの責任ではあるが、ギングリッチの言動が役に立たなかったことは確か。ギングリッチと一緒に努めていた議員達のほとんどがギングリッチを支持していないということだけを見ても、ギングリッチがいかに共和党内部で不人気かがわかるはず。
ギングリッチが共和党候補に選ばれたら、来る11月オバマが雪崩勝ちすること間違い無し。これはドール元議員に言われなくても当然のことだろう。
しかし問題なのは、何故かサラ・ペイリンとかラッシュ・リンボーといったバリバリ保守の政治評論家たちがギングリッチを支持したり弁護していることだ。確かにロムニーは完全保守ではないが、ギングリッチに比べたら社会的にも経済的にも非常に保守的だ。第一ロムニーはビジネスマン。歴史学者のギングリッチより経済立て直しには適している人だと思う。
ギングリッチによるロムニー攻撃に関しても私には非常に腹の立つことがあるのだが、その話は後日に回そう。
とにかくフロリダでは是非ともロムニーに勝ってもらいたい物だ。


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