ロイターに掲載されたティム・モリー著のコラムにおいて、現在ウォールストリートやアメリカ各地の首都で座り込みを行っているオキュパイヤーと呼ばれる左翼連中をアンタイセメティズム(反ユダヤ教)と結びつけようとする右翼の陰謀があるという記事を読んだ。

「エマジェンシーコミッティーフォーイスラエル」という保守派団体が、ウォールストリート抗議者たちと反ユダヤ主義者を結びつける驚くべき広告を発表した。
火曜日にCNBCテレビで放映されたこのコマーシャルでは、オバマ大統領と下院のナンシー・ペロシ議長が抗議者のメッセージは理解出来るという発言している映像を映したあと、数千人に登る抗議者の中のほんの数名が反ユダヤ教発言をしている映像を映すと言うもの。そして最後に「なぜ我々のリーダーたちは反ユダヤ反イスラエルの発言を黙認するのか?オバマ大統領とペロシ議長に群衆に立ち向かえと告げよう、憎しみはアメリカの道徳観ではないと」と締めくくられている。

ま、こういった感じで記事は始まるのだが、たった数人の行儀の悪い連中を何千といる善良な抗議者と結びつけるのはけしからんという内容である。
しかしだ、問題なのは、モリーが数人といっている人たちは、単に何千といる抗議者の間でプラカードを掲げて歩き回っていたというような可愛いものではなく、実際に「〜占拠」と言って集まった会場で堂々と記者達に向って延々と演説をぶったのである。しかもまわりにいる集会の参加者の間から「ひっこめレイシスト!」とか「このユダヤ嫌い、黙れ!」とかいうヤジが飛んでリンゴの皮でも投げられたというのであればまだしもなのだが、そんな批判的な行為をする人は誰も居ない。
しかも、オバマ王が占拠運動を支持する発言をしたその同日、アメリカのナチス党と共産党がそろって占拠運動支持の声明を発表している。それに対してオキュパイヤー達の間から、『そんなけしからん団体に支持されたくない』といった抗議の声は全く聞かれないのだ。
これに比べて左翼連中が人種差別者の集まりだとかナチスだとか大騒ぎしている保守派のティーパーティーの集会では、何万と集まる参加者の中に差別的な看板を掲げている人など一人も見られない。時々左翼の回し者が差別的な看板を持って潜入してきたりすると、即座にまわりの参加者から礼儀正しく退場を要求される。
一年前に保守派の人気トークショーホスト、グレン・ベックがワシントンDCで主催した40万からの人を集めた集会では、ベックは会場にプラカードの持ち込みを厳禁した。集会ではマーティン・ルーサー・キング牧師のお嬢さんはじめ、色々な人種の人が演説をしたが、誰一人として人種差別や反ユダヤの発言をしなかった。
黒人の議員がティーパーティーの集会で侮蔑語を浴びせられ唾をかけられたというデマが飛んだこともあるが、スクープ記事で有名なブレイトバートがその現場を映したビデオを持っている人がいたら100万ドル払うと賞金まで出したが、まだ賞金を受け取りに来た人はいない。
つまりだ、実際にオキュパイヤー達が反ユダヤでもなく、ナチス支持でもなく、共産主義者でもないというなら、メンバーの中からこうした運動を断じて糾弾する声が聞かれるはずだ。それどころか、こうした反ユダヤ発言をする人々に演説の場を与え、批判もせず黙認している以上、オキュパイヤー達が反ユダヤ主義者の集まりだと言われても文句はいえない。


2 responses to あからさまに反ユダヤのウォール街占拠運動

sikibu8 years ago

冷静に考えれば変なというか、間抜けなデモですね。格差解消を訴えるなら、ホワイトハウスの前でするとか、大統領に直訴するとかして政策の変更を迫るべき事柄なのに、ウオールストリート占拠って。ウオールストリートにいくら嫌がらせをしても、何も変わらないし、変えられないのに。アホですね。

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Sachi8 years ago

sikibuさん、全くその通りです。金融企業の問題はオバマの経済政策に問題があるからなのであり、抗議者達が本当にアメリカ経済を憂いているなら、オバマの政策に抗議するのが本筋のはずです。
オバマを責めずに末端のウォールストリートや銀行を責めてみても全く意味がありません。
カカシ

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