自国の憲法を無視して、任期が切れたにも関わらず選挙なくして一生大統領として君臨しようとしたホンジュラスのセラヤ大統領は28日軍に拘束されコスタリカに追放された。

来年1月に任期が切れる大統領は、憲法が認めない再選を模索。同日、国民投票形式の「調査」を実施予定だった。(略)

国民投票形式の「調査」については最高裁が違法と判断し、与党からも反対の声が上がった。大統領は対立した軍統合参謀本部議長を解任していた。

ベネズエラやキューバの独裁者と並んで大統領解任を事実上のクーデターだとして強く批判しているのは誰あろう我が国の独裁者オバマ王。イランでの民主主義運動にも冷ややかな反応しか示していないオバマ王だが、今回はイランの件よりもっとひどく、独裁者志望のセラヤ大統領に一方的な支持をみせ暫定政府を正式な政府と認めないと強い姿勢を見せている。
これについて、インベスターズビジネスデイリー(IBD)紙の社説に、オバマ政権の態度は恥辱的だと強い批判の記事を載せている。

オバマ大統領は月曜日(暫定政府の)行為は「合法ではない。」と宣言し、セラヤ氏は今も正当な大統領であると語った。

確かにクーは起きた。だがそれはアメリカやホンジュラス法廷によるものではない。クーデーターはセラヤ自身によっておこされたのだ。セラヤはあからさまに法律に刃向かい、ホンジュラスの人々は圧倒的に彼の解任を支持した。(月曜日におこなわれたセラヤ支持派のラリーであつまったのはたったの200人程度。)
にもかかわらず、アメリカ政権はチェバスやカストロと肩を並べ、合法な解任を「由々しき前例だ」などと呼び、セラヤは大統領であり続けると言い切っている。
こうすることによってアメリカは民主主義を守ろうとして立ち上がった民主主義者たちを批難してしまったのである。この地域における似非民主主義に対する歴史的な逆波として褒め讃えられるべき行為をである。
アメリカの反応は恥辱的だ。「我々はセラヤ氏を正式に選ばれ憲法で認められたホンジュラス大統領であると認める。他の誰をも認めない」と国務省高官は記者達に話た。
もっとひどいことに、アメリカはこのちいさな麻薬にまみれた汚い貧乏な人口7百人という国に対して、悪人セラヤを大統領の席にもどさないなら、二億ドルの補助金や移民協定や自由貿易条約などを差し止めると脅迫している。

選挙違反で自由民主主義の基本を脅かすイラン政権に対しては「イランのことはイラン人が決めることだ。内政干渉はできない」といって知らぬ顔をしていたオバマ王は、民主主義の憲法にのっとって正式に不正を犯した大統領を解任したハンジュラス暫定政府を制裁するというのである。これでオバマ王が内政干渉云々といっていたのは単なる言い訳であり、本当は単にオバマ王は独裁者の味方であり自由民主主義者を嫌っているだけなのだということがはっきりしたわけだ。
オバマ王は独裁者の政権維持には興味があるが、下々の者たちの自由追求になど興味がないのである。諸外国との友好関係に神経を使っているリベラル達はこれに関して何もいうことはないのか?

もしアメリカがホンジュラスを制裁したりすれば、この国に悪意をもたらしこの先何年も悪影響を与えるだろう。アメリカの道徳的権限はさらに衰え、地域への影響力も減るだろう。アメリカと中南米との関係において恥ずかしい注釈として残るだろう。

アメリカはこんなことを求めるのか?もっと洗練された民主主義の定義を求める時ではないか、法と秩序を含む定義を。

本当のリベラルなら自由を求める市民を支持するべき。だがオバマはリベラルではない。リベラルの皮をかぶったファシストだ。オバマを支持したリベラル達は、いい加減に目を冷ますときではないのか?


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