移動が多いということは、必然的に空港で過ごす時間が多くなるわけだが、空港といってもそれなりに色々と個性がある。私の出張はほとんどがアメリカ国内なので、それほどの差はない。ただ、国内でも東海岸に行く時は直便ではなくハブシティといわれる空港で乗り換えることが多い。ハブとは車輪のこしきのことで、車輪のように地方からの便が集まることからそう呼ばれている。
乗り継ぎ時間が一時間程度の時は飛行機が遅れたりするとかなり焦るが、かといって二時間以上になるとちょっと時間つぶしに困ってしまう。私は航空会社のラウンジを使えるほどのエリートではないので、待つ場所はもっぱら空港のバー。アメリカの空港ではゲート内でもあちこちにバーがあり、そこでハードリカーとかスピリットとか呼ばれるお酒が売られている。これらはビールやワインとは違って強いお酒で、水割りからカクテルまですべてこの部類にはいる。バーではたいていテレビがあって、フットボール、バスケット、野球などを観ながら見知らぬ旅人同士が長年の友達でもあるかのようにゲームの話で夢中になる。
今日も私の空の旅は待ち時間を入れると朝6時50分から翌朝の7時までの約24時間。名古屋での待ち時間がなんと6時間もあった。
日本に居て気が付いたことは、どこにいてもビールやお酒が飲めるということだ。道ばたの自動販売機やホテルのロビー、バスターミナルの待合室、空港のどこでも缶ビールやカップ酒が買える。値段もアメリカに比べるとずっと格安だし、人々が時間かまわずビールを飲むのはイギリスと非常に似ている。
今朝7時に長崎の空港で朝ご飯がまだだったので、角煮まんじゅうセットなるものを買って食べた。これは豚の角煮の片が中華饅にはさまってハンバーガーのようになっているもの。これをうっていたのは牛乳やパンを売ってるスタンドのようなお店だったのだが、まんじゅうのセットでついてくる飲み物は、なんとビール!朝からビールは飲めないなあと思っていたら、コーヒーなら百円安いといわれ、コーヒーに替えたのだが、朝食からビールがついてくるってのがなんとも日本的。
ところが長崎の空港でみつからないのがスピリッツの飲めるバー。うどん屋でもハンバーガーショップでも、お弁当やでもビールやお酒は置いてるが、カクテルは売ってない。(缶入り酎ハイはいくらでもあったが、これはスピリッツとはいえない。)ま、別に朝っぱらからハードリカーを飲む気はなかったし、長崎の空港は小さいしローカルだからそんなもんだろうと名古屋に期待することにした。
ところが、名古屋でも状況はほぼ同じ。アメリカの空港なら二百メートル間隔であるバーが、名古屋のような国際空港でもひとつも見つからないのだ。うどんやラーメン、トンカツやファミリーレストランなどたくさんあるのに、座ってお酒だけ飲める場所というのが全くない。見た感じはいかにもバーに見えるカウンターのあるところでも、おいてあるお酒はビールとワイン類だけ。(日本酒、焼酎もこの部類)これでは6時間の待ち時間がつぶせないなあ。
それにどうして名古屋空港って、ああも居心地の好い椅子がすくないのだろう? 座って待てる椅子はゲート内にはあったが、ゲート内にある食堂はバス停の待合室にあるようなうどんやさんだけ。
帰りもまた名古屋で長い待ち時間があるのだが、飛行機にお酒が持ち込めないのが非常に残念だ。


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