昨年のガザ侵攻といいレバノン戦争といい、そのやり方のずさんさで任務完了もせずに放り出してきたことの責任を問われ、オルメルト首相の辞任を迫る声が国民や政府の間からも出てきている。

オルメルト首相に辞任要求=リブニ副首相が反旗、政権崩壊の危機-イスラエル

5月3日1時2分配信 時事通信
 【エルサレム2日時事】イスラエルのリブニ筆頭副首相兼外相は2日、オルメルト首相と会談した後、記者会見し、同首相に辞任を求めたことを明らかにした。国民の高い人気を誇る政権ナンバー2が公然と反旗を翻した形で、オルメルト政権は1年前の発足以来最大の危機を迎えた。
 リブニ氏はこの中で、レバノン紛争で傷ついた国民の信頼回復を目指す立場から、自身が職を辞す考えはないことを強調。オルメルト首相辞任後は総選挙を行わず、第1与党カディマが引き続き政権運営に当たるべきだとし、「時期がくれば」カディマ党首の座を狙いたいとの考えを示した。
 一方、4月30日に公表されたレバノン紛争の対応を検討する政府調査委員会の暫定報告で、オルメルト首相と共に「重大な失敗を犯した」と断じられた第2与党労働党の党首、ペレツ副首相兼国防相も辞任表明を検討しているとの情報が流れ始めた。
 リブニ氏は、昨夏のレバノン紛争以降は支持率低迷にあえいでいる同首相とは対照的に、イスラエル国内の世論調査で安定して高い人気を誇っている。「次期首相」の呼び声も高く、台頭を懸念する首相との確執が深まっていた。イスラエルでは「リブニ氏がこれに乗じ、倒閣に乗り出した」との見方が広がっている。 

イヨーニのブログでオルメルトの辞任を求めるデモ行進の写真が載っている。イヨーニの話だと何と集まった群集は20万人!オルメルト首相の支持率はなんと3%! これじゃあ韓国のノムヒョン大統領より低い。「3%じゃ誤差の範囲だからひょっとして支持率0%だったりして」とイヨーニ。
オルメルト政権はイスラエルの歴史始まって以来かなり久しぶりに内閣に誰も高位の軍人あがりがいなかったことが災いし、去年の二つの戦争は散々だった。軍事的には負けたとは言わないが勝ったとは言いがたい結果となった。しかも取られた人質三人は取り戻すことが出来なかったのに途中で退散。応援していたこっちはあきれてしまった。
以前にイヨーニはオルメルトはあと2~3年は頑張るのではないかといっていたが、ここまで人気が落ちてはやってられない。オルメルトは選挙になれば負けることがわかっているので政府を解散するのを避けているが、これ以上持ちこたえるのはムリではないだろうか? イスラエルのためにも早く辞任してもらいたいものだ。


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