LGBTQ+運動で居場所を奪われた同性愛者たちの苦悩

以前からトランス活動家(TRA)の活動が活発化するに従ってレズビアン達の片身が狭くなっているという話はしてきたが、どうやら片身が狭いのはレズビアンだけでなくゲイ男性たちも同じようだ。今回LGB Alliance USA(LGB同盟アメリカ)に掲載されたゲイ男性の話非常に興味深い。

Image of a male silhouette holding a wire, rainbow umbrella labeled "Homosexual". There is baby blue, baby pink, and white colored rain falling, along with the words "queer" and "fluid". The man is covered in Band-Aids, and has a double mars symbol on his chest

元々LGBTと呼ばれる連帯はレズビアン、ゲイ、バイのLGB三つの性志向を持った人々の集まりだった。性志向異端者としてこじんまりとまとまって異性愛者から差別されない安全な場所を確保することが目的だった。ところがいつの頃からかそれにトランスジェンダーが加わったことから、この連帯にはいびつな罅が入り始めた。同性に魅力を感じる人々を守るために作られた連帯のはずが、トランスが加わることで異性を受け入れないことへの罪悪感という圧力を感じ始めるようになった。そして最近はクィアーとかノンバイナリーとかどんとアルファベットが加わり何がなんだかわからない状態になってしまった。

この記事の著者Vは大学生。大学内のLGBTQ+クラブに所属していたが、ある日のこと、どちらの性器が好ましいかという議論になり、突然トランスジェンダー学生が机の上にのり「君のことを身体が違うからと言って愛さない人は心が狭い。身体は違っても心は変わらない」と叫んだ。その時VはLGBの原点に戻って同性愛者だけのクラブが必要だと心に決めた。

Vは数週間にわたってホモセクシュアルクラブの宣伝を始めた。彼の意図は性別や人種や性自認を問わず、同性体に魅力を感じる純粋なホモセクシュアルの人々のみのクラブを作ることだった。彼は特に性自認が異性でも同性体志向であれば入会可能とした。

しかし当然のことながら、Vの勧誘は既存のLGBTクラブから多大なる反発を受けた。宣伝のポスターは剥され、代わりに「トランス男は男だ!トランス女は女だ!」という紙に貼り替えられた。また「一番弱い立場にある人たちを排除するのか」と言ったメールも殺到した。そしてある日ついにVは数人のLGBT会員に問い詰められた。

「わかってるだろうけど、君のクラブにはキャンパス内のほとんどのレズビアンが含まれない訳だよね。構内LGBTの殆どのレズビアンはトランスジェンダーだから。」

「このグループは同性愛者だけのものだから。このグループは必要なんだ」

「ほとんどのレズビアンはトランスジェンダー」とはどういう意味かというと、自分は女性だと名乗る男性体のトランスジェンダーの多くが女性体に魅力を感じると言う意味。つまり彼らは女装してるだけであって性癖はごく普通のヘテロ男性なのである。こういう奴らがふんぞりかえっているため、純粋なレズビアンたちはLGBT会合に顔を出さなくなっていたのだ。

その後Vは公式に会議に呼び出された。参加者は大学のLGBT会長や海外からも学生会の代表そして、なんとLGBT団体本部からの役員。U型の机に取り囲まれてまるで尋問のようにこの会議は始まった。

尋問者たちは何度もなぜVのクラブにはトランスジェンダーレズビアンが含まれないのかと聞いた。

問:「解らないなあ。彼女たちはトランスなんだよ。彼女達はレズビアンなんだ。どうして君のグループにあてはまらないんだね?」

答:「私のクラブは同性愛者のクラブです。同性愛者は同性体者に惹かれるのです。」

問:「同性体に惹かれるってどういう意味だね?」

これが今のLGBT団体でする会話なのか?当事者から聞かなければとても信じられない問答だ。

ゲイプライドといわれていた運動がいつの間にかプライドと呼ばれるようになり、T以降に加わったアルファベットが先走りして、もともとのLGBの人たちの意向がおざなりにされるようになった。

ボストンで50年間もゲイプライド行進を主催してきたボストンプライドは、最近50周年記念を前にして団体を解散するに至った。それというのも十分にトランスジェンダーや黒人の参加者がいないという理由でだ。

Vのクラブが公式に学校で認められるかどうかは不明だ。しかし、非公式に多分もう色々なところでLGBだけの団体が出来ているはずだ。LGBT会合にレズビアンが行かなくなったことからして、彼女たちは彼女達だけで男性体の女装男に邪魔されない安全な場所をこっそりと作り上げていることだろう。

ストーンウォールで同性愛者たちがこっそりとデートしていたあの頃のように、欧米の同性愛者たちはまた社会の片隅に追いやられているのだ。


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米軍医総監「誤った情報は我々の自由を奪う」と警告

昨日アメリカの(Dr. Vivek Murthy)軍医総監(Surgeon general)が、武漢ウイルスについて誤った情報が出回っており、これらの誤情報は非常に危険であると発表した。そのなかでも「誤った情報は我々の自由を奪う」という部分は非常にオーウェル的な言い方だ。マーティ総監が特に問題としているのはワクチンやマスクに関する誤情報のために、人々の健康が危険にさらされていると言う点。またホワイトハウスのジェン・サキ報道官も、フェイスブックと協力して武漢ウイルスに関する誤情報の検閲に力を入れると発表した。

これが言論弾圧でなくて何なんだ?

近年ソーシャルメディアによる検閲がひどくなり、去年はさらにその乱用が増した。フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなど、武漢ウイルスに関する情報は次々に検閲され、掲載した口座は次々と凍結の憂き目を見た。しかしそれに対して我々が文句をいうと、これらの会社は民営企業であるから何を掲載するかは彼らの自由だとか、言論弾圧は民間人や企業には出来ない、それが出来るのは政府のみだと言っている人もいた。

では、政府が民間企業に働きかけてそこに掲載される意見や情報を誤情報として検閲するのは何と呼ぶのだ?それこそ言論弾圧以外の何だと言うのだ!

トークショーホストのマット・ウォルシも指摘しているが、2020年コロナ禍当初、マスクは意味がない、かえって毒だと最初に発表したのは誰あろう当時の軍医総監だった。藪医者ドクターファウチも最初はマスクはしないほうがいいと言っていた。アメリカの疾病管理予防センター(CDC)もWHOも当初は人人感染はないとか、マスクも必要ないから買いだめなどするなと言い、アメリカ国内にいた中国人転売屋どもにすべて買い漁られてしまったではないか?

ワクチンにしても、トランプ大統領がワープスピードで開発を進めている時、バイデンチームは、そんなもの信用できない、開発されても自分は打たないと言っていた。

しかし一時期は誤情報としてSNSでさんざん検閲されたウイルスの武漢研流出説やハイドロクロロキンの効果性など、今や本当だったと誰もが認めざる負えなくなっている。効果的な治療法が誤情報として人々から隠され、医師が処方するのさえ禁止されたおかげで、どれだけの人の命が奪われただろうか?

科学を信じろと言いながら、ワクチンした後もマスクしろとか非科学的なことを言っているのはバイデン政権の方だ。そんなバイデン政権の言うことを無条件で信じろと言われても私には全く納得がいかない。去年中嘘をつき続けてきたCDCや軍医総監のいうことなど今更信じろと言われても無理だ。

間違った情報をただすのは正しい情報しかない。軍医総監の仕事はなるべく多くの正しい情報を供給し、国民が正しい判断が出来るようにすることであり、間違ったとされる情報を検閲することではない。

ワクチンを打つ打たないは、その個人の年齢や健康状態で病気のリスクとワクチンの副作用とを比べて、どちらが自分にとって最善の方法であるかを判断すべきなのだ。そのためにもワクチンの副作用に関する情報を検閲するようなことはあってはならない。もちろん悪質な誤情報もあるだろう。だが何が誤情報かを政府が決めるべきではない。

特に不正で選挙に勝った政権なが決めるべきことではない。


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「俺たちはお前らの子供を狙っている」サンフランシスコのゲイ男性合唱団の気持ち悪い本音ソング

アップデートあり!

先日サンフランシスコゲイ男性合唱団(SFGMC)が「俺たちはお前らの子供を狙っている」という気持ちの悪い歌を発表した。SFGMCは随分昔からある男性合唱団で、歌もうまく評判がいい。私も彼らのコンサートを観たことがあるが、とても質の高い合唱団だ。しかし今回のこの歌はいただけない。

もう何十年も前から一部の保守派の間では、同性愛活動家には「ゲイアジェンダ」というものがあり、彼らは若者を腐敗し堕落させる目的があるという考えがあった。そのためにゲイたちは我々の子供たちを狙い、幼少の頃から子供たちを同性愛者に勧誘しようとしていると主張してきた。

しかしこのような考えはこれまで、単なる一部過激保守派層の被害妄想だというのが左翼活動家たちの主張だった。セサミストリートでゲイカップルを紹介したからといって、別に子供たちを同性愛に引き込もうとか考えてるわけじゃない、すぐそうやってなんでもセックスに結びつけるあんたたち保守派の方がおかしいのよ、という意見をいくらも聞いた。

ところが、SFGMCはなんと、そんな保守派の心配は全く真実だという本音ソングを発表してしまったのだ!

ビデオは若いゲイ男性が奇妙な笑みを浮かべながら、こんなふうに始まる。

'We're coming for your children': San Francisco Gay Men's Chorus pushes woke agenda

台詞:未だに平等な権利に反対している人たちへ、私たちからメッセージがあります。

歌(独唱):あんたたちは私たちの権利に反対する。アタシ達の生き方を尊敬できないという。でもあんたたちはただ怖いだけ。アタシ達の目的を注意してみていないと、アタシ達があんた達の子供を腐敗させると思ってるみたいだけど、変よね、この一度だけ、あんたたちは正しいわ。(略)

歌(独唱)アタシ達はあんたらの子供たちを改宗する。すこしずつ、静かに、解らないように、あんたらが気が付かないうちに。

歌(合唱):アタシ達はあんたらの子供を狙っている。(略)

歌(独唱):あんたたちが心配したように、子供たちは付き合う仲間を変え、あんたたちが認められないようなところへ子供たちは夜でかけていくようになる。あんたたちが忌み嫌って必死で隠してたことを子供たちはオンラインで見つけてしまう。逃れることはできない。

歌手2(独唱)アタシ達が子供たちを改宗してあげる。誰かが憎まないように教えてあげなきゃね。

合唱:アタシ達はあんたらの子供たちをねらってる。We’re coming for your children あんたらの子供を奪ってやる。(繰り返し)

そしてこの歌は100人あまりの大合唱で、”We’re coming for your children, we are coming for them”「アタシ達はあんたらの子供をねらってる、子供を奪ってやる」という大合唱で終るのだ。LGBTには子供を腐敗するアジェンダがあると言い続けてきた父母たちにとって、これほど明確な自己確認があるだろうか?

発表と共に酷いバックララッシュがあったらしく元歌は削除されてしまったようだが、こちらのサイトで全編観ることが出来る。非常に気持ち悪いビデオだが一見の価値はある。

アップデート!

このエントリー書いた後で、なんとSFGMCでこの気持ち悪い歌を歌った男性たちの中に性犯罪者が沢山混ざってたって話。しかも小児性愛の。


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子供を性洗脳する左翼の目的は何か?

アメリカの幼稚園児対象の人気番組セサミストリートが、今回男性二人のゲイカップルとその娘というキャラクターを紹介した。リベラル左翼たちは画期的な番組だなどと歓喜しているが、これもまた最近とみにひどくなった幼児洗脳の一貫である。

前々からアメリカの小中学校における性教育は、かなり行き過ぎな感があったのだが、最近だんだんと対象が幼少化しており、しかもその内容が小学校一年生に自慰の仕方や同性愛セックスのやり方を教えるとか、幼稚園児対象にドラアグクィーンというけばけばしい化粧をした男がLGBTの絵本を読み聞かすなど、あまりにも破廉恥すぎて授業の内容を知った父母たちが激怒して教育委員会の会議上で抗議することも多くなった。

イリノイ州では今年から、幼稚園ではトランスジェンダーについて、小学校ではLGBTQの歴史を教えることになったそうだ。How Illinois Schools Teach Preschoolers To Celebrate Transgenderism (thefederalist.com)

こういう背景があるからこそ、今回のセサミストリートのゲイカップルも、単にそういう家族があるという紹介のみでは収まらないと私は思うのだ。

その話をツイッターでしていたら、何もヘテロ夫婦だけが普通ではないのだから、ゲイカップルが出てきて何が悪いと言う人が居た。確かに世の中の家族構成は父母が揃っている家庭以外にも色々ある。それをいうならゲイカップルより母子家庭などのほうが地域によってはよっぽども普通だろう。しかしあえて言わせてもらうなら、男女の両親が揃っている家族こそが普通の状態であり、そうあるべきなのである。

子供が最初に覚えるべきなのは基本となる理想の家族構成だ。我々は何かを学ぶ時、一番シンプルな基礎から学ぶ。算数の応用問題も、まず足し算引き算の原理がわかってから応用できるのであり、最初から応用問題や例外を持ち出したら子供たちは混乱するだけである。先ずはお父さん、お母さん、そして自分や兄弟姉妹という家族構成を学んでから、母子家庭や父子家庭や同性カップルという例外もあることを徐々に教えていけばよいのだ。なぜ幼稚園児という自分の名前もまだ書けない子供たちに、そんな特殊な例外の話をする必要があるのか?

もちろんその答えは簡単だ。先のツイッタラーさんがいうように、左翼たちは子供に同性愛は普通の状態だと教え込みたいのである。いや同性愛だけではない、いまやトランスジェンダーすら普通の状態であると子供たちを洗脳しようとしているのだ。

思春期前の子供に男女の性行為を教えるだけでも問題なのに、同性愛行為まで教えることの意味はなにか。そんなふうに子供に性に興味を抱かせることで誰が得をするのか。

この間日本の国会議員が14歳の少女と50歳の男性が性行為をしても犯罪ではないという発言をしたと聞いた。確かに法律上日本での合意年齢が13歳だとのことなので、これは違法行為ではない。だがそんな法律で誰が得をしている?あきらかに少女の方ではない。子供の合意年齢を下げたままで得をするのは幼児性愛の大人だけだ。

だが左翼といえどもすべての人たちがペドフィリアではあるまい。ではどうして子供たちにこれほどまでに執拗に性を教えたがるのか?そして何故それがLGBTなのか?

左翼は常に基本的家族の破壊を目指す。なぜなら家族の絆が強ければ強いほど、政府が子供たちを支配することが困難になるからだ。先ず健全な家族形勢を破壊し、子供たちを孤立させ、政府が子供たちの思想を支配する。それこそが彼らの目的だ。だからLGBTのような家族として生産性のない形を道具として使っているのだ。

独裁者は先ず子供たちを狙う。だから我々は常に学校や幼稚園で子供たちがどんな教育を受けているのか目を光らせていなければならない。最近父母たちがそれに気づいて教育委員会へ抗議に出かけているのは非常に良い傾向である。


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性転換手術をしても変わらない男性の狂暴性

実は以前に私は「性転換手術をしても変わらない男性の狂暴性」というエントリーを書いた。これは男性から女性に転換したとされるいわゆるMtFのトランスジェンダーたちの犯罪率の話を書いたものだ。しかしコメンターさんのなかから、この調査は性転換手術を受けている人と受けていない人とが混ざっているため、性転換後に犯罪率が変化するかどうかは分からないというコメントがあり、確かにそうだなと思い直して題名を「トランスジェンダー女性を自称しても変わらない男性の狂暴性」と書き換えた。このエントリーの結論は、男性は女性を自認しようがどうしようがその狂暴性は変わらず、圧倒的に多数の暴力犯罪を犯すというものだった。

ところが最近、性転換手術を受けたMtFでも術後の犯罪率は一般の同年代の男性たちと全く変化がないという調査書を発見した。Evidence and Data on Trans Women’s Offending Rateshttps://committees.parliament.uk/writtenevidence/18973/pdf/

これはスエーデンで行われた調査だが、対象はすでに性適合手術を受けホルモン治療を長年受け法律上も女性となった人々である。それによると、

MtFは一般女性より6倍も高い率で犯罪を犯す確率が高い。暴力的な犯罪になるとその確率は18倍にもなる。しかしこれは一般の男性の犯罪率と比べると特に変わりはないという。彼らはすべて手術済なので自称トランスのなりすましは含まれていない。

よくトランスジェンダーの人たちは男性の身体に女性の脳で生まれてしまったなどというが、脳みそも身体の一部である以上、脳だけ女性なんてことがあるはずがない。脳は女性だという男性でも脳みそのDNAはXYであり、脳だけXXなんて人は居ない。しかしこの調査をから判断すると、たとえ去勢して男性ホルモンの分泌が落ちた人でも、男性的な攻撃的な性格を変わらないということになる。

第二次性徴を男として通り過ぎた男性は、たとえ後になって女性ホルモンをいくら投与してみても男性体としての筋力は女性の何倍もあり、同体格の女性と格闘しても圧倒的に有利である。それでも彼らが女性と同じくらいおしとやかであれば別だが、その攻撃的な性格が男性と全く変わっていないとなると、一般女性とMtFとの交流には非常な注意を要する。つまり、同じ女だから安心、という油断は禁物だということである。

さて、ここで問題になるのが刑務所である。前回も話した通り、カリフォルニアも含めイギリスやアメリカでは自称女性の男性服役者が女子収容所に移されるということがすでに起きており、女子囚人たちや看守の間から苦情が殺到している。(当たり前)

刑務所というところはすでに犯罪を犯した人が服役している場所であるから、そこにいる男性はかなり狂暴な人間である可能性が高い。特にトランスとして移転を許可されるのはそれなりに長期に服役している犯罪者だ。なぜなら数か月や1~2年の刑では、移転希望が聞き入れられるまでの間に釈放になってしまう可能性が高いからである。ということは長期服役するような重犯罪を犯した男のみが女子施設に移転が叶うという不思議な状況が起きてしまう。

このリポートの第二の調査によると、自称トランスによる性犯罪は一般男性よりもずっと高率であるという結果が出ている。これは2019年4月の調査結果だが、

自称女のトランスが性犯罪者である確率は58.9%、女性服役者の性犯罪者率は3.3%、男性服役者の性犯罪率は16.8%と性犯罪者がトランスを自認する確率は一般男性服役者の5倍以上である!

私は以前からずっと言ってきた。女装してまで女性施設に侵入しようとしている男は一般男性よりもずっと危険だと。そうまでして女の空間に入り込もうとする男に碌や奴はいないのだ。

どれだけ自分は女だと言ってみても、たとえ去勢手術を受けていても、男が男たる狂暴な性格を変えることはできない。ましてや手術も受けていない自認のみの男を受け入れるなどもってのほかである。もともと狂暴な男たちがか弱い女性たちの間に送られるなど、こんな理不尽なことを許してはいけない。この非人道的な方針が覆るまで、我々一般人は戦い続ける必要がある。

日本ではまだそこまで狂った状況にはなっていない。どうかどうか、日本の皆さんは女性の人権を守るために、LGBT運動の横暴に立ち向かってほしい。そうでないとイギリスやアメリカで起きているような気違い沙汰が日本でもおきてしまうのだから。



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女子スポーツにトランスジェンダーの未来はあるのか?

本日は女子スポーツにおけるトランスジェンダーの立ち位置についてワシントンポストの記事から読んでみたい。現在オリンピックでは、自称女の男子選手が女子スポーツに参加するためには、男性ホルモンであるテスタストロンの数値を女子と同程度に一年以上保ってきた男子に限るという規定がある。私は二次性徴期を超えた成人男子のテスタストロン数値などいくら低くしても女子と平等に競争など出来ないと考えているが、トランス活動家たちはその条件すらもトランス選手に対して不公平だという主張をしている。

先日国際女子スポーツデイに、1972年に女子スポーツの地位向上のためにタイトルIXという規則を設立した女性達が中心となって女子スポーツ方針研究会(the Women’s Sports Policy Working Group)が、どのようにトランス選手を女子競技に参加させるかという妥協案を提出した。その案とは、高校生以上の競技において男子が女子競技に参加するためにはテスタストロン数値を一定に一年以上保っている男子に限り、それが出来てないトランス選手は別枠の競技に参加すべきというもの。これは、男子はどんな場合でも女子競技には参加できないという意見と、トランス女は無条件で女子競技に参加すべきという二つの意見の妥協案として出された苦肉の策である。私から言わせれば、そんな妥協策は全く意味がないと思うが、それでもトランス活動家たちからは、この提案ですらトランスフォビックだという苦情が殺到している。

しかし活動家の一部はこの提案は良識あるものとしながらも、研究会の女性達はこの方針が何百というトランスジェンダー選手の人生にどのような影響を及ぼすか真剣に考えているのだろうかと疑問を提じていると言う。

ちょっと待った!それをいうなら全国各地の何万という女子選手にどのような影響を及ぼすかを考えるのが先決なのでは?私個人としてはこの研究会の妥協案はナンセンスだと思う。こんなことをしてみてもトランス活動家から女子スポーツを救うことは出来ない。活動家とは一歩でも妥協すればすべてを取られてしまう。

実は私は知らなかったのだが、2010年からすでに大学生の女子競技に男子が参加するためには前記の条件を満たす必要があった。しかし高校生選手はホルモン治療を未成年に施すのは健康に害があると言う理由で社会的に女子として暮らし始めれば女子競技に参加できるということになっていた。(信じられない!)つまり今回の妥協案は高校生でも成人男子と同じ規則を当てはめるべきだというものだ。

しかしこれらの規則は州によって施行の仕方がまちまちである。今現在、最近新しく加わった四つの州を含め12の州でトランス参加は全面的に禁じられている。九つの州で無方針、そして19の州で無制限となっている。無制限ということは男子が自分が女子だと言い張れば女子競技に参加できるという意味だ。10年も前からこんな状態だったのに、今まで特に問題になってこなかった理由は、トランス選手の数はごく僅かであり、参加者がいたとしても上位成績を上げる自称女の男子が居なかったせいだろう。

だが数年前、コネティカット州で二人の男子が女子競技で何種目も出一位二位を独占するという事態が生じ、この問題は一気に水面上に浮上した。そのうちの一人テリー・ミラーは男子として陸上競技に参加していた時は上位競技に参加できないほど成績の悪い三流選手だったが、2018年に女だとカムアウトした途端にコ州の5つの選手権で優勝。次の年には州内選手権四つ、ニューイングランド選手権で二つ優勝という快挙?を遂げた。このことで入賞を拒まれた三人の女子選手たちが州を相手取って訴訟を起こしたことは、拙ブログでも紹介した通りだ。

テキサスサウスウエスタン医学大学の心臓学専門ベンジャミン・レビーン教授によれば、第二次性徴期を通過した男子が女子よりも運動能力が優越であることは疑いのない事実だと語る。この時期男子は女子よりも背が伸び骨格や筋肉密度が増え心臓も大きくなる。ま、いまさら専門家にそんなことを言われなくても、思春期を過ぎた男性が肉体的に女性より優れていることは誰もが知っている常識だ。だからこそスポーツは男女に分かれているのだ。

さて、これに対して活動家がどのような反論をしているのか、ツイッターで井谷さんと言う人が要約してくれているので引用させてもらおう。「このトランス選手に関する記事は、色々重要な点を挙げている。あえて3点選ぶとすれば:テストステロンに関連する「身体的優位性」を強調する人は、」

  1. トランスの若者が日々経験する社会的不利性を考慮していない(スポーツはホルモンだけの勝負ではない)
  2. トランスの女子選手が活躍したことでシスジェンダー女子選手がスポーツ奨学金やスポーツする機会を失ったケースは報告されいない(逆にコネチカットで活躍したMillerもYearwoodも大学に進むためのスポーツ奨学金を得ていないし、二人とも高校卒業後は陸上もやめてしまった)。
  3. 肯定的なトランスケアについての研究は、医学的トランジションを始める前に、一定期間性自認に従った性別で社会的に生活することでメンタルヘルスの問題を大幅に軽減できること、その中で社会から性自認を否定されないことが重要であることを示している。

ところで別の研究で、成人した男子のテスタストロン分泌を下げてみても女性と平等に競争できるほど運動能力が衰えるという確固たる結論は出ていない。男性同士で競争した場合にはテスタストロンレベルが低くなれば明らかに不利ではあるが、女子と競争した場合はすでに二次性徴期で得た優位性を取り除くことは出来ないからだ。反対派はいみじくもスポーツはホルモンだけの勝負ではないと言っているが、今現在のホルモン分泌量が問題なのではなく、ホルモンが個人の成長にどのように役に立ってきたかが問題なのである。

さて、この三つの反論には大きな問題がある。

先ず第一に、トランス若者に関わらず、若者はそれぞれ家庭環境や経済環境など別々の環境に置かれている。家が裕福で通う学校には施設も整っており優秀なコーチもいる家庭もあれば、地方出身であるものは自分と運動靴のみという子供もいるだろう。オリンピックなどアフリカの荒野で走ってるだけの選手とエリート教育を受けた西欧の選手とが真っ向からぶつかり合って優勝したりしている。背景がどうあれ、能力のある選手が公平な場所で競争するのがスポーツのだいご味というものではないのか?そんなことまでが競争の考慮に入れられたらスポーツなんか何の意味もなくなる。

第二に、今のところトランス選手が女子の奨学金を奪ったケースはないというだけで、今後何の制限もなく男子が女子競技に参加できるとなれば、学力で大学に行かれない三流男子が女子として奨学金をもらって大学に行く可能性は出てくる。今がどうのこうのではなく、今後のことを考えるべきなのだ。

第三は、トランスケアと女子スポーツとどういう関係があるというのか、トランスジェンダーの精神治療などに女子スポーツが付き合わされる言われはない。どこか他所でやってもらいたい。

考えても見てほしい。トランスジェンダー活動家たちは二次性徴期を通過した男子をそのまま女子スポーツに参加させろと主張しているのだ。以前にアメリカのオリンピックサッカーチームが高校生男子チームに惨敗したという話がある。一流エリート選手を簡単に負かすことが出来る男子選手をそのまま女子と競争させることがどれほど不公平であるか、そんなことを今更議論しなければならないことの方が異常だ。

だから何度も言っている通り、トランス活動家との妥協などありえない。トランスジェンダーを女子スポーツに受け入れるのか入れないのか、答えは二つに一つしかないのだ。

本題はトランスジェンダースポーツの未来ではなく、女子スポーツの未来がどうなるのか、我々は選ばなければならないのだ。


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ありのままの自分でいいなら何故性別に拘るの?矛盾する性別拒否運動家の理屈

最近こんな記事を見つけた。FTM・ゲイのあるべき姿なんてない。髪型も服装も内面もぜんぶ自由でいい。彼女は幼い頃から女の子という枠には当てはまらない子だった。おもちゃは男の子ものがすきだった。男子に魅力は感じるものの、中身ではなく見かけの可愛さだけで評価されるのが嫌だった。女の子という着ぐるみを剥ぎたかったと言う。だからなに?こんなこと記事にする価値あるの?というのが私の感想。

先日もツイッターでこんなのも読んだ。

「なぜ、LGBTQ +の人たちの多くが”普通”という言葉を嫌うのか それは、これまで散々”普通”という固定概念に社会から縛られ、”異常”だと認識されることを恐れて生きてきたから。 “女の子なんだから” “普通はこうであるべきだよ” “変だよ” などと、くだらない普通という概念で傷つけられてきた。」水無瀬 新@arata_minase

この人たちに共通してる点は自分たちの体験が特別だと思い込んでいることだ。

確かに女性だからこうでなくてはならないとか、女性は容姿で判断してもよいといった偏見は女性に対し正当ではない。だがそうした偏見はLGBTQ+の人たちのみに向けられる偏見ではない。それ以上に社会が決めたステレオタイプに当てはまらないから自分はその属性に属さないのだという考え方のほうが、かえって社会が決めたステレオタイプを強化することになる。

私は思春期に自分が女性として成長していくことに違和感を持っていた。自分の身体は軟弱で情けないと思った。小学校の頃は同世代の子たちより背が高く肩幅も広かったので、よく男の子に間違えられた。そしてそのことに少なからぬ優越感を持っていたのに、思春期になったらどんどん女性の身体に変わっていくのが嫌だった。自我に目覚め始めた思春期では男の子に憧れるあまり、自分が男の子だったらよかったのにと思ったことは何度もあった。

この頃の私は自分が嫌いだった。女の子だからどうのこうのということではなく、自分には全く価値がないと思い始めていたのだ。大人になった今から思えば、自我に目覚めたばかりの子供に社会的価値などまだあるはずがない。そのことに気付ければよかったのだが、そこが子供。そこまではまだ考えが回らない。それでかなりの鬱状態になり、拒食症になって自殺願望が強まった。

しかし幸運なことに私が育ったのは昭和時代。いまみたいにLGBTなんておかしな概念に子供たちが犯されていない時代だ。そしてさらに幸運なことに私はかなり精神力があったらしく、年と共にそんな気持ちも薄れ健康な高校生へと成長した。もし私が今の時代に中学生だったら、どんな恐ろしい考えに感化されていたか考えただけでも恐ろしい。

ところで先のツイッターを書いた人はまだ高校2年生だとプロフィールに書かれていた。だから自分に起きてることが特別なんだと思い込んでもしかたない年齢かもしれない。だからこそよけいに変な考えにきを惑わされずに「普通でないからなんだって言うの?私は私よ、文句ある?」と言い返せるくらい強くなってほしい。そうすればトランスジェンダーになんかならなくても済むんだから。


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何故アンティファには自称トランスジェンダーが多いのか

アンティファをずっと追っている独立ジャーナリストのアンティ―・ノーは、逮捕されたアンティファメンバーの逮捕時の顔をツイートで公表している。下記などは典型だ。

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聡明なる読者諸氏はもうお気づきだろうが、ほとんどが白人であることと、変な化粧をした男たちが結構いるということだ。先日も、幼児への第二次性徴を阻止するホルモン投与に反対するサインを掲げていた男性がアンティファメンバーに襲われ腕を折るという事件が発生した。男性は以前にもアンティファから襲われたことがあり、その時は反撃して反対に逮捕されたので今回は反撃しなかったと言っていた。実際にアンティファメンバーとして逮捕された人間のなかにはやたらにトランスジェンダーを名乗る人間が多い。特に女性から男性ではなく、男性なのに女性を自認しているという男たちが非常に多いのだ。いったいアンティファとトランスジェンダーとはどういう関係にあるのだろうか?

最近の欧米ではデイブ・ルービンのいう犠牲者競争が行われている。差別の対象となっているとか、世の中で犠牲者とされている少数派になればなるほど犠牲者度合いは高く評価され社会的地位が上がるのである。生まれながらにして被差別対象になっているとされる少数民族である黒人やラテン系、女性などは犠牲者度合いが必然的に高くなるが、最近は同性愛者の度合いも高い。少数民族でもなぜか東洋人やユダヤ系はこの度合いはかなり低い。しかし何と言っても犠牲者度合いが一番低いのは白人で異性愛者の男性である。彼らは生まれながらに「特権階級」であり、性嗜好も多数派だから差別の対象にはなり得ないという理屈からだ。そんな白人異性愛男性が被差別者となるためには、なにかしら新しいカテゴリーを作る必要があった。その恰好の手段がトランスジェンダー概念である。トランスジェンダーは生まれながらの属性とは無関係だし、同性愛者と違って性嗜好も変える必要がない。単に本人が女性と自認していると言いさえすれば、実際に彼が少数派に所属しているかどうかは関係なく突如として犠牲者トーテンポールの最下位から最上位に登れるのである。こんな便利な概念が他にあるだろうか?

アンティファとトランスジェンダーの共通点は、相手の言うことをまるで聞かず、自分の要求を全面的に相手に強要するという点だ。自分を反ファシストとかトランスジェンダーだと名乗りさえすれば、どんな横暴をも押し通せるとなったら、厚化粧も女装もなんのそのである。

常識ある人々は以前から男性体の人間を女性空間に入れてはならないと強く言ってきた。当初は我々一般人には女装男性が実際にトランスジェンダーなのかただの女装変態痴漢男なのかわからないからだという意見だった。しかし私はもうだいぶ前から女装してまで女装空間に入ってくるような人は大半が変態で痴漢目当てだと確信するようになった。少しでもトランスジェンダーの要求に疑問を呈する女性に対し性的で暴力的な罵倒を浴びせかける自称トランスジェンダーたちを見ていると、トランスジェンダーを名乗るほとんどの男たちは性同一性障害に病む人々ではなく、単に女を弾圧したいだけのただの変態だと思うようになった。


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トランスジェンダー正常化への第一歩、同性婚の合法化

あ~あ、ついに日本にもこの忌まわしい時が来てしまったか。日本でも同性婚を巡って既存の憲法が同性婚を禁じているかどうかを裁く裁判の第一審判決が明日行われるという。私はアメリカの同性婚裁判の頃からずっと口を酸っぱくして言ってきたが、同性婚は文明社会を破壊する。もし日本が欧米での間違いから学んでくれるのなら、どうか日本では同性婚を合法にしないでいただきたい。

同性婚推進者は常に「同性同士が結婚したからと言ってあなたがたの生活にどんな支障を来すと言うのか」と言い続けてきた。その時我々反対派は、同性婚を認めれば他の形の結婚も認めなければならなくなる、これはスリッパリースロープ(滑りやすい坂)だ。と反論してきた。スリッパリースロープとは日本風に言うなら「堰が切れたように」とでも意訳することができるだろうか。つまり一度堰が切れた後水がどっと流れ込んでくるように、一夫一婦制に例外を作ったら他のものもなだれ込んでくるという意味。当時の我々は同性婚を認めたら一夫多妻婚や近親婚といった違う形の結婚も認めざるおえなくなるのではないかと心配していた。しかし、実際に起きたのはトランスジェンダーの正常化というもっと悪質で危険なものだった。

アイルランドやカナダ住まいの邦人達から聞いた話では、トランス活動家は同性婚というLGB界隈の人々がほぼ全面的に同意できる法案に隠して性自認の許容に関する法律も通してしまったという。アメリカでも平等法に差別の対象にしてはならないという項目に性自認という項目がこっそり加えられ、その法律案が下院を通っている。同性婚とトランスジェンダーとどういう関係があるのか私にも理解できないのだが、同性婚の次はトランスジェンダーの正常化だということは、欧米の例を見ていれば明らかである。

さて、それでは日本版ハフポストに掲載された同性婚裁判の詳細から読んでみた。この裁判の争点は二つある。

  1. 同性同士が結婚出来ない法律は結婚の自由や差別禁止を定めた憲法に違反する。
  2. 「結婚の自由」や「法の下の平等」を定めた憲法に違反する法律を、国が放置しているのは違法である。

これについては以前にも書いたので興味のある方はそちらを読んでいただきたいのだが、私は当時このように結論付けた。

原告側の主張は憲法にどう書かれていたとしても、当初の想定がどのようなものであったとしても、同性結婚を含まない解釈は時代おくれだから解釈を変えるべきなのだ、そうしないのは違憲なのだというもの。

しかしだったら何故同性婚推進者は憲法そのものが時代おくれなのだから憲法改正をすべきだと主張しないのだろうか?何故わざわざプレッツエルのように条文をねじ負けて解釈させようとするのか?

その答えは簡単だ。憲法改正となれば議会での議論が必要。そのためには一般国民の支持と理解も必要。多くの人が同性婚の是非について語り始めれば多くの人が反対意見にも耳を傾けることになり、ホモフォブ!レイシスト!と騒いでるだけでは国民を納得させることなど出来なくなるからだ。

同性婚推進者に確固たる理念があるならまだしも、単に「時代遅れだから」「欧米ではやってるから」というだけでは憲法改正は望めない。

その点訴訟をおこせば、同性婚の合法性を決めるのは裁判官だけ。リベラルな判事にかかれば国民の意志など完全無視であっという間に同性婚が合法になる。推進者たちの狙いはここにある。

同性婚の合法化によって性という定義があいまいになってしまった欧米の恐ろしい間違いから日本もぜひ学んでほしい。裁判による同性婚の合法化は反則だ。どうか裁判所は正しい判決を出してくれますように。


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起こるべきして起きた米ボーイスカウトの破産宣告

先日ボーイスカウトは性虐待に関する多数の訴訟の賠償金を払いきれず破産宣告をした。下記はニューズウィークの記事より。

ボーイスカウトアメリカ連盟は、過去の性的虐待に関する数百件の賠償訴訟によって巨額の賠償の支払いに直面する見通しとなったことから、18日に破産申請を行った。

デラウェア州の裁判所に提出された破産申請によると、連盟の負債は10億ドルという膨大な金額に上り、連盟の資産は100億ドルとされている。

創設から100年以上の歴史を誇り、現在も200万人の青少年メンバーを抱える連盟は、全国で次々に提訴される賠償訴訟を受けて、2018年12月から破産申請の準備を進めていた。 今後は破産保護のもとですべての訴訟を統合して和解交渉に入り、最終的に一括の和解合意を目指すと見られている。 (略)

連盟のジム・ターリー全国議長は破産申請に際して、「連盟は(被害者の)皆さんを信じているし、必ず賠償に応じる。皆さんと家族にカウンセリングを提供するプログラムも用意している」と、被害者と家族に呼び掛けた。被害者への賠償を進めるうえで信頼を維持するために破産を宣言した、とターリーは話している。

私は知らなかったのだが、カリフォルニアをはじめ幾つかの州で一時的に性虐待犯罪の時効を停止し、何十年前の犯罪でも民事裁判を起こしても良いという法律が通ったという。それで1944年から何十年にもわたるスカウトマスター(指導員)による男児への虐待をさかのぼって訴えることが出来るようになったということだ。

実は私もミスター苺も米ボーイスカウト(BSA)が性虐待の訴訟によって壊滅するであろうことは10年前に予測していた。当時からBSA内における大人による男児への性虐待は問題になっていたが、それに加えて左翼連中から同性愛者をBSAに入隊させろという圧力が非常に強くかかっていたからだ。

実はBSAにゲイを入隊させろという訴訟は最高裁判所まで行き、20年前の2000年にBSAの勝利で終わっている(Boy Scouts of America et al. v. Dale)。最高裁はBSAは民間の宗教団体であり親交の自由が保証されており、その方針を変えることで団体の運営に多大なる障害となる場合、特定の人間の入隊を拒むことが出来ると裁断を下したのだ。

ところがその10年後の2010年、今度は過去にスカウトマスターたちによって性虐待を受けたという元隊員たちからBSAを相手取った訴訟が相次いだ。ゲイ隊員を拒絶していてもこういう事件が起きるのであれば、入隊を受け入れたりしたらどんなひどいことになるか、それを懸念してBSAはずっとゲイ入隊を拒んできたのだろう。

しかし残念なことにBSAは2013年にゲイ隊員の入隊を受け入れた。もうこの時から私もミスター苺もこれでボーイスカウトは終わりだと思った。

BSAのピークと言えば1969年、ニール・アームストロング氏が月面に足を踏み入れた年だ。当時のメンバーの数は六百万人。50年後は2百万に減り、ユタのモルモン教支部の脱退でメンバーの数は1/5となってしまった。最近ではメンバーを獲得するためにボーイスカウトの名前をスカウトBSAと変えて女子メンバーを勧誘するまでに落ちぶれてしまった。

いったいどうしてこんなことになってしまったのか? フェデラリスト誌で去年アルフレッド・シーワーズ教授がボーイスカウトは経済的のみならず道徳的にも破産していると書いている。

BSAはもともとキリスト教宗教の道徳観念を根本にして心身ともに健全な男児を育てるという信念で始まった。にも拘わらず、最近ではLGBTQ+概念に汚染され、今年の大会ではコンドームを配るなどという話まで出ているという。そして神への忠誠を誓うという宣誓まで「神」でなく「人間愛」と差し替えられてしまったそうだ。

左翼リベラルは昔からBSAを目の仇にしてきた。神や家族を第一に考える団体は共産主義者たちには目の上のたんこぶだからである。BSAは裁判に勝ったとはいえ、多々の地域でその活動を妨害されてきた。これまで無料で使っていた公園の使用を拒絶されたり、学校での勧誘を禁止されたり、あたかも白人至上主義のネオナチ団体かなにかのような扱いをされてきたのだ。

BSAはそれに耐えて戦ってきたが、結局最後には左翼リベラルがBSA幹部に入り込みBSAの本質を内部から崩壊させることに成功した。BSAはゲイ隊員やリーダーを受け入れ、トランスジェンダーを受け入れ、そして女子まで受け入れた。

変わったのはメンバー構成だけではない。クリスチャンの教えの下に自制心を養うはずが、自己表現こそが美徳と180度変化。男子だけでセックスなど考えずに済む安全な場所であったはずがゲイだのトランスだのコンドームだのとセックスまみれの環境に変化。そしてボーイスカウト特有の厳しい肉体運動までも厳しすぎると優しい活動に変化。これではボーイスカウトの姿かたちも残ってやしない。道理でメンバーが減るわけである。

ボーイスカウトの性虐待やその隠蔽といった性質は決して褒められたものではない。宗教団体と言いながら、そのような悪い因子を許容してきたことに言い逃れは出来ない。しかし今の段階でBSAを訴えてみても被害者に損害賠償が支払われる可能性は低い。

BSA崩壊は左翼たちの陰謀だったとツイッターで書いたら、どこにそんな証拠があるのかと挑戦してきた奴がいた。それはBSAの辿った経過を見れば誰の目にも明なはずだ。左翼たちが執拗なまでに起こした訴訟また訴訟。最後には運営幹部の乗っ取り、BSAは経済的にも道徳的にも破綻してしまったのである。

参考:The Boy Scouts’ Bankruptcy Is Not Just Financial. It’s Moral


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