今日はJ.K.ローリング女史を巡る二つのお話をしたいと思う。先ずは非常に良いニュースから。性自認法を強く推進したスコットランドのスタージョン首相が本日辞任を発表した。

英スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相は15日午前、辞任を発表した。与党・スコットランド国民党(SNP)が後任党首を選ぶまで、留任するという。スタージョン氏はSNPを率いて、2014年に自治政府の首相となった。スコットランド初の女性首相で、在任期間は最長だった。

イエーイ!

スタージョン首相はトランスジェンダー政策を強く推進し、市民の意見を無視して性別認定改訂案(GRR)を強行してイギリス連邦政府に拒否権を使われるという無様な状態になっていた。それが原因かどうかは分からないが、ともかく彼女がスコットランドの首相を辞めるというのは、GRRをめぐって彼女の辞任を強く訴えていたローリング女史や女性達の勝利と言えるだろう。

連続強姦魔でもう少しで女性刑務所送りになるところだったアイラ・ブライソンの前妻は「こうなることは時間の問題だった、彼女は行き過ぎだった、とてもうれしい」と語っている。

二つ目はこれと関連するのだが、本日ツイッターでJ.K.ローリング女史とやりあって彼女をナチスと呼んだり命を脅迫したドラアグクィーンがローリング女史から訴訟を起こすぞと警告されたのち、公に謝罪するというニュースを読んだ。誰かがその謝罪ツイートを紹介してくれたので、そこへ行ってスレッドを読んでいたら、JKRはお金にものをいわせて一個人を訴えて脅しているが、そういう行為はアメリカでは違法だと言ってるツイートがあった。

それで私は「名誉棄損も命の脅迫もアメリカでは違法だよ」とツイートを返すと、JKRのように常にトランスジェンダーの命を軽んじる発言をしている人間がどんな脅迫を受けても自業自得だというので、いったい彼女がどんな発言をしたのか一つでも言って見ろと挑戦してみた。彼女が女を自認する強姦魔を女子刑務所に入れるなと言ってるのはきいたことがあるがと付け加えると、その男の返事が信じられないものだった。

そいつらは囚人だ。犯罪者だ。犯罪者が普通に刑務所の体験をしていることを嘆いてるだけだ。トランスだろうとなんだろうと強姦魔が刑務所にいるのは当然。JKRは犯罪者の側に立ってるのだ。

犯罪者にも人権はある。犯罪を犯したからといって女性が男性から強姦される危険にさらされていいということにはならない。犯罪者を拷問するのはアメリカでもイギリスでも違法だ。例え戦争中の捕虜に対してですらそんな扱いをすることは許されない。にもかかわらず、この男性は犯罪者がどんな目に逢おうと自分は知ったことではない、犯罪を犯した以上、危険人物と同室になったからなんだというのだという姿勢を通した。そしてそんな犯罪者の肩を持つJKRこそが悪人なのだと主張した。

実はこういうことをいう人に私は他にも遭遇している。この会話は男性とのものであったが、JKRが女子囚人を守ろうとしている話をした時、左翼のエリートリベラル女性が「たかが囚人じゃないの」と本気で言っているのを聞いたことがあるのだ。

私はこれは階級差別の最たるものだなと感じる。実は多くのイギリス人はローリング女史を成り上がりものとしてバカにしている。イギリスは今でも階級社会だ。スコットランドの田舎者で暴力を振るう夫と別れてシングルマザーとして生活保護も受けたことのあるローリング女史のことをイギリスのエリートリベラル達は少なからず蔑んでいるのだ。

ローリング女史はお城に住んでいる大富豪である。刑務所にいる女性達のことなど放っておいても誰も何も言わないだろう。貧困のため売春に走ったり、悪い男に騙されて暴力を振るわれたり、麻薬に走ったり、追い詰められて犯罪を犯してしまった、そんな女たちのことなんか忘れていても誰も何とも思わなかっただろう。それなのに、彼女はこういう底辺に居る女たちのために声を挙げたのだ。彼女はGRRの問題がおきてから昨日今日たちあがったわけではない。もう25年も前から彼女は犯罪を犯した女性たちの更生のために自費を使って慈善事業を運営してきたのだ。政府から金だけもらって大した活動もしていない誰かさんとは大違いなのである。

そんなことも知らないでローリング女史が犯罪者の味方をしてるって?

だったら複数の女性を強姦して自分は女だと言い張ってる犯罪者たちを本人が希望しているからというだけで女子施設へ送り込もうというお前たちは何なんだ?お前たちこそなんで強姦魔の味方をするのだ?

トランスジェンダー活動家は人権を普段から振りかざしているくせに、実際に声もない市井の女性達の人権になど興味がない。ましてや女子刑務所にいるような底辺の女性達には同情心すら持たないのだ。それでいてトランスジョセーなるものが男子収容所に居ると他の男子囚人から危害を受ける可能性があるなどという。彼らの理屈でいくなら、犯罪を犯した以上凶悪犯と同室になろうが自業自得ではないか。

嬉しいことにスコットランドの刑務所は今後囚人は身体の性に合った方に収容する方針をあきらかにしたし、性自認のみで性別を変えられるという法律を推進したスタージョン首相は辞任に追い込まれた。すくなくともスコットランドにおいては、ローリング女史及び女性達の勝利である。


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