日本の皆さまがこれを読むころはもうお正月ですね。新年あけましておめでとうございます。

こちらは一日遅れで本日が大晦日。もうここ2~3年、おせち料理なんて作っていなかった。特に去年は私の心臓手術などもあって、年末にお節盛り合わせのお弁当だけ買ってきてお茶を濁した。今年もおせち料理なんて面倒くさいからつくらないでおこうと思ったのだが、私はせめて煮しめくらいは食べたいなと思い、その材料だけでもと思い日系マーケットに出向いた。

そのマーケットの名前はMITSUWAといい、カリフォルニア州に何軒かお店がある。うちから車で25分くらい行ったところにある店は非常に規模の小さい店で、日本のコンビニ位の大きさの店である。それでも店の前にはおおきな門松が飾ってあって、ちょっとお正月気分になった。

狭い店のなかには正月用の買い物をする日系人でごった返していた。結構若い夫婦が多く、誰も日本語をしゃべっていない。だが英語で話ながらも「田作り」「伊達巻」「栗きんとん」などという単語だけが日本語で飛び交っていた。まったく日本語のしゃべれない日系何世代かの若者従業員も「はんぺんはどこにありますか?」という私の英語の質問にきちんと答えてくれた。

もともと日本製品は輸入品なので値段は割高だ。しかし今年はインフレのせいもあって、いやあ何もかも凄い高値。紅白かまぼこが普通の2/3程度の大きさのものが一個9ドルから12ドル。伊達巻も小さいものでも9ドル。大きい者になると14から20ドルくらいもする。剥き栗の袋も14~5個で8ドル。栗の甘露煮は小さな瓶に数個しかはいってなくて9ドル!そして極め付きは、なんとはんぺんが一枚4ドル50セント!あまりの高さに「たっか~い!」と大声を張り上げてしまった。

しかし一年に一度のことだからと思い、かまぼこや伊達巻は諦めたが、煮しめようの里いもやゴボウを買い、大きな大根も購入した。そのかわり剥き栗はあきらめた。日本ではごく普通に手にはいるこういう野菜はカリフォルニアでは日系マーケット以外で購入することはできない。韓国系や中華系では似たような野菜はあるがちょっと違うのだ。野菜以外は栗の甘露煮とはんぺんを購入。昆布、黒豆、田作りは見送った。おもちは切り餅の一番小さいのを買った。

よもぎねこさんが、ご近所のスーパーでは鏡餅が30日ですべて売り切れてしまっていたとおっしゃっていたが、MITSUWAさんには鏡餅は最初から売っていなかったようだ。すくなくとも狭い店内ではみあたらなかった。しかし我が家では日本の妹が毎年プラスチックの容器に入った小さな鏡餅を送ってくれる。それで今年もそれを飾ることにした。

カリフォルニアでもお節料理は前々から予約しておくことが出来るが、私は他人の作ったおせちにはあまり興味がない。ああいうものは調理をする作業が楽しいのだと思う。

というわけで昨日は煮しめ、栗きんとん、なます、を作った。本日は伊達巻を作って今年はそれでおしまいにしよう。

ではみなさま良いお正月をお過ごしください。


2 responses to おせち料理の材料が高値すぎて悲鳴を上げた年末

よもぎねこ4 months ago

蒲鉾と伊達巻きの値段が無茶苦茶ですね。 ワタシは30日に一正の蒲鉾を238円で買いました。 今のレートなら2💲以下になります。 それから一正の伊達巻きと紅白の蒲鉾2本セット678円を3割引で買いました。
 アメリカのインフレが酷い事は聞いていますが、今は円安ドル高なのですから、日本からの輸出品が日本の6倍とかって酷いでしょう?
 一体どうなっているんでしょうね?

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    苺畑カカシ4 months ago

    ほんとうに円安なのにどうしてこんなにも日本からの輸入品が高いのかわかりません。でも高いはんぺんを使って作った伊達巻は非常に良い出来で自分でも満足しています。くりきんとんは黄色の食品よう着色剤を切らしていて色合いはよくなかったですが、まあまあの出来でした。

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